6話 ラティルはヒュアツィンテの返事を聞かずに帰国の途に就きました。 ◇現実◇ 母国への帰り道、 ラティルは馬上で ぼんやりと馬の蹄の音を聞きながら 先ほど、自分がしてきたことは 別れなのか、夢なのか 頭が朦朧として 区別がつきませんでした。 このまま…
外伝53話 レールが兄とシーシーの会話を盗み聞きしました。 ◇企み◇ レールが兄の所へやって来たのは 兄のシャルルが自分を出し抜き 皇女とより親しくなろうと しているのではと 疑ったからでした。 ところが、シーシーが お姫様ではない、誤解だと 言うのを…
5話 酔った勢いで問題を起こした相手が挨拶をしようとして近づいてきました。 ◇結婚式◇ 近付いてきた男が ラティルのことを知っていて 話しかけてきたので 彼女の心臓は 落ちるのではないかと思いました。 近衛騎士団長は どなたですか? と言って、立ち上が…
外伝52話 一体、シーシーに何が起こったのでしょうか? ◇ここはどこ?◇ シーシーは、気がつくと 自分がどこにいるか わかりませんでした。 今、どういう状況なのか 過去と現在が ごちゃまぜになっていましたが 自分がお姫様でないと気付くと すぐに荷物をま…
4話 ラティルを訪ねたアイニの目的は? ◇離婚はしない◇ ラティルが握手を求めると 思っていなかったのか アイニは目を丸くしましたが すぐに笑いながら手を握りました。 子供の頃から剣を握っていた ラティルの硬くて分厚い手とは違い アイニの手はか細く柔…
外伝51話 狩猟用の罠に足を挟まれたソビエシュの所へモテがやって来ました。 ◇知らないふり◇ ソビエシュは グローリーエム、私の娘と 呼びたくて 数回口を開きましたが 理性がそれを押しとどめました。 あの子は真実を知っている。 全てを知りながら 聞きた…
3話 自分を呼んだ理由を説明するようにと、ヒュアツィンテに迫ったラティルでしたが・・・ ◇5年間待って欲しい◇ ヒュアツィンテは 悲しそうな表情で ラティルが怒っていることは 分かるけれど そんなに堅苦しくしないで欲しい。 これまで 胸が張り裂けそうだ…