ハーレムの男たち 原作161話~170話
167話 自分が吸血鬼であることを、サーナット卿は打ち明けました。 ◇サーナット卿の心の声◇ ラティルは 頭の中が真っ白になりました。 一体何を話せばいいのか。 吸血鬼に一度噛まれたのに 大丈夫なの? 一度噛まれたのと、そうでないのと 何の違いがあるの…
166話 ラティルがサーナット卿の手のひらを切った目的は? ◇戸惑う人たち◇ サーナット卿は、固唾を飲みました。 当惑した様子でしたが、 表面上は落ち着いているようでした。 彼は、少し痛いと答えました。 彼の返事を、 ラティルは信じられないのか、 本当…
165話 ラティルはカルレインの部屋の異変に気付きましたが・・・ ◇カルレインの傷◇ ラティルは 開いた窓とカルレインを 交互に見ました。 それにつられて、他の人たちの視線も ラティルと一緒に動きました。 宮医の1人が、 誰が窓を開けたのですか? 危険で…
164話 カルレインはザイシンの治療を拒否しました。 ◇拒否する理由◇ 前に、サーナット卿も これといった理由がないのに、 ザイシンの治療を拒否しましたが、 今度は、カルレインが 同じことをしていました。 大神官の治療は、 どんな医療器具も使わないので …
163話 カルレインは、ラティルとギルゴールが一緒にいるところを見てしまいました。 ◇サディとギルゴール◇ 1人で夜の街を歩き回っていたラティルは 頭の上から聞こえて来た トントンという音に驚いて 頭を上げました。 高い塀の上に ギルゴールが傘をさして …
162話 ギルゴールに恋愛をしようと言われたラティルでしたが・・・ ◇対抗者?◇ ギルゴールは微動だにせずに ラティルに赤い視線を送りました。 傘を打つ雨音が、 突然大きく感じられました。 風が吹き、雨が首筋に当たると 背中がぞくぞくしてきました。 ラ…
161話 ギルゴールを見つけたラティルは、彼に花束を渡しました。 ◇初対面の女◇ 天使のような見た目のギルゴールが 華やかな花束を抱いた姿は 神殿に描かれた絵のように 美しかったものの、 戸惑った顔をしていました。 ギルゴールは、 女をじっと見つめ 自分…