バスティアン-ネタバレ ノベル 121話~130話
130話 フェリアでのオデットの生活は? 3つ目の宿は、 都市の外れにある静かな住宅街に 位置していました。 気難しい老婦人が経営する下宿でした。 荷物を解いたオデットは ベッドの端に腰掛けて息を整えました。 下宿代が最も安い部屋は 最上階の北向きに位…
129話 オデットが逃げたという噂が広まっていますが、バスティアンは・・・ バスティアン・クラウヴィッツが 現れたと、 口から口へと伝えられた知らせは たちまち、パーティー会場全体に 広がって行きました。 バスティアンが、 主催者のデメル提督夫妻と …
128話 バスティアンが雇っている探偵が、逃げたオデットを見張っています。 バスティアンは、 青く染まる夜明けの光の中で 目を覚ましました。 闇に包まれていた物が、ぼんやりと 輪郭を現し始める時でした。 わざわざ時計を確認する必要は ありませんでした…
127話 探偵のケラーはフェリアへ来ています。 理解できない命令でした。 もう一度、電報を確認したケラーは 首を横に振りながら ため息をつきました。 その間に、 料理を運んで来たウェイターが 親しげに挨拶をしました。 もう5日も顔を合わせ続けており、 …
126話 オデットは具合が悪いのを言い訳にして、先にホテルへ帰ってしまいました。 3時42分。 時計台が指している時間を確認した オデットは、 さらにスピードを上げて 広場を走りました。 鉄の匂いがする息が、 喉元まで上がって来ても 止まることはできませ…
125話 オデットとバスティアンはヘルハルト公爵家へ来ています。 静かに近づいて来た公爵家の執事は 昼食の準備が整ったことを 丁重に告げました。 頷いたカタリナ・フォン・ヘルハルトは 笑顔で、集まった人々を見回しました。 さえずる鳥のように 陽気に談…
124話 オデットはフェリアへ逃げようとしています。 オデットは、 見慣れた夢の残像の中で 目を覚ましました。 1年で最も昼が長い日。 ベールをかぶって 6月の日差しの中を歩く夢でした。 その道の端に立っている 夏至の太陽に似た男が見え始めると、 オデッ…
123話 モリーに口汚く罵られたオデットは・・・ モリーは、 まともな悲鳴さえ上げられずに よろめきました。 いつの間にか、目の前まで迫っていた オデットを発見してから、 何が起こったのかを 理解することができました。 呆然としていたモリーは、 自分を…
122話 ティラの結婚式当日となりました。 バスティアンは約束を守りました。 ベッカー夫婦の結婚が宣言されると 初めて、その事実が実感できました。 オデットはそっと目を上げて、 バスティアンを見つめました。 他の参列者たちのように 祝福の拍手を送って…
121話 オデットはどこへ行ったのでしょうか。 週末の遊園地は、 多くの行楽客で賑わっていました。 オデットは、ぼんやりとした顔で 周囲を見回しました。 ここがどこなのかを悟ると、 ため息のような失笑が漏れました。 足の向くままに辿り着いた場所が、 …