バスティアン-ネタバレ ノベル 141話~150話
150話 オデットが飲むお茶の葉を、モリーは毒と入れ替えました。 キキーッと急ブレーキをかける音が 鋭く響き渡りました。 車から降りたバスティアンは、 すぐに病院へ駆け込みました。 ロビーで待機していた執事が、 急いで近づいて来て頭を下げました。 常…
149話 メイド志望の若い女を門番は中に入れました。 ゆっくり見て選ぶように。 最終決定した後に連絡をくれれば またアルデンを訪問すると、 簡潔な報告を済ませたロビスが 手で合図を送ると、 待機中だった侍従たちが 近づいて来ました。 最新流行の家具や…
148話 オデットは、自分のお腹に触れているバスティアンの手を握りました。 オデットは、バスティアンの手を 押し退けるつもりでした。 間違いなくそうだったと、オデットは 自信を持つことができました。 子供との甘い眠りを妨げる 招かれざる客が 嬉しくな…
147話 オデットの誕生日を祝う晩餐会が寝室で行われることになりました。 奇妙な晩餐でした。 オデットは当惑した表情で 寝室に設けられた、 質素な食卓を見ました。 患者のための流動食の間に置かれた 華やかなケーキが かなり異質に見えました。 奇妙な夢…
146話 バスティアンの具合はどうなったのでしょうか? 風呂から上がると 掃除が終わっていました。 オデットは、 晴れた午後の日差しの中に立って 寝室を見つめました。 シーツを交換したベッドは、 新品のようにきれいに 整えられていました。 そこに横にな…
145話 悪夢にうなされていたバスティアンを、オデットは起こしました。 焦点が定まっていない青い瞳は、 まるで霜の付いた ガラス窓のようでした。 オデットは落ち着いて バスティアンの視線を受け止めました。 相変わらず 彼を胸に抱いたままでした。 触れ…
144話 オデットはクラーモ博士から、バスティアンの母親の死んだ理由について聞かされました。 オデットの寝室を照らす明かりは 夜遅くまで消えませんでした。 クラーモ博士が定期的に訪れて 患者の状態を診た後、 メイドたちが近づいて来て 熱を冷ましまし…
143話 バスティアンはアルデンに戻って来ました。 オデットは、 背中に伝わる温もりで その男の存在に気づきました。 夢というには、 あまりにも鮮明な感覚でした。 バスティアンが帰って来た。 その事実を認識すると、 無意識のうちに、 静かにため息が漏れ…
142話 バスティアンはオデットと離婚をするようにという皇命を断りました。 皇帝の犬が主人を噛んだ。 遅ればせながら、 その事実を理解したトリエ伯爵夫人は 呆れ果てたように、 深いため息を漏らしました。 バスティアンは、 皇帝が、帝国の軍の最高責任者…
141話 オデットはフランツの手から無事に戻って来ましたが・・・ オデットは、 今日も深い眠りに落ちていました。 静かにドアを閉めたバスティアンは 気配を最小限に抑えた足取りで 寝室を横切りました。 オデットの枕元で看病していた 看護師は、そっと立ち…