バスティアン-ネタバレ ノベル 151話~160話
160話 いよいよオデットが出て行く日がやって来ました。 バスティアンは、 夜が更けるまで寝ませんでした。 今日は処理すべき業務が 多いようでした。 眠れずに寝返りを打っていた オデットは、諦めたように ベッドから降りました。 ショールを羽織っている…
159話 バスティアンはケラーへ任務の変更を伝えました。 ご主人様は、 今日も早く帰宅されるそうだ。 格調高い晩餐を準備するよう 指示があったと、 執事に会って来たメイド長が 報告しました。 頷いたオデットは、 編み物を片付けて立ち上がりました。 一日…
158話 ドーラはオデットにトリエ伯爵夫人からの手紙を渡しました。 張り込みを終えて戻って来た助手この件は、 もう諦めるべきではないかと 今日も同じ愚痴をこぼしました。 ケラーは気にせず、笑いながら、 差し出されたカメラを 受け取りました。 助手は、…
157話 バスティアンはオデットに、子供も犬も死んだと言いました。 「あなたのせいです!」 オデットの悲鳴のような叫び声が 波の音を消しました。 慌てて白い砂の浜辺を走って来た 使用人たちは、 はっと驚いて足を止めました。 バスティアンは目配せをして…
156話 オデットはマルグレーテを探し続けています。 休むことなくレースを編んでいた オデットの手が突然止まりました。 椅子の下に向けた視線は、 テーブルの下を通り過ぎて、 暖炉の前に置かれた クッションの上に届きました。 毛布と布製の人形、 そして…
155話 オデットは、犬の死骸がマルグレーテではなかったことをバスティアンに確認しています。 期待に満ちたオデットの目が澄んで 輝いていました。 閉じていた目をゆっくり開けた バスティアンは、 静かな表情で彼女と向き合いました。 ひたすら彼を見つめ…
154話 白い動物の亡骸を見に行ったオデットの所へバスティアンは向かいました。 目的地に近づくにつれて、 両足が重くなっていきました。 オデットは鉄の匂いのする息を 荒く吐きながら立ち止まりました。 まだ体が完全に 回復していない状態でした。 これ以…
153話 バスティアンはティラから真実を聞き出しました。 ベッドの下に転がっていた 糸巻を拾おうとしたところ、 マルグレーテが好きなおもちゃである 松ぼっくりを見つけました。 オデットは慎重な手つきで 松ぼっくりを拾いました。 パタパタと、 軽快な足…
152話 オデットが退院する日になりました。 退院の準備を終えたオデットは 窓辺に立ち、 病院の裏庭を見下ろしました。 夫婦のように見える若い男女が 緑色のベンチに座って おしゃべりをしていました。 天が崩れ落ちたかのような 絶望的な春の日に、 オデッ…
151話 オデットは助かりましたが、子供を失ってしまいました。 オデットは午後の日差しの中で 目を覚ましました。 見知らぬ天井を ぼんやりと見つめているうちに、 次第に意識がはっきりして来ました。 ここは、おそらく病院だろうという 結論に至った頃、 …