バスティアン-ネタバレ ノベル 51話~60話
60話 オデットは、バスティアンとの食事の席を立ちました。 暗黙の約束の場所である カエデの木の下には、 空っぽのブリキ缶だけが ぽつんと置かれていました。 オデットは、 急いでそこに近づきました。 周りをくまなく探してみましたが、 野良犬は見当たり…
59話 バスティアンが帰って来たら、ジェンダス伯爵がいました。 後に付いて来た乳母に 娘を渡したマクシミンは 急いで残りの階段を降りると クラウヴィッツ大尉に会えずに 去ることになり 残念に思っていたけれど、 本当に良かったと言って 手を差し出しまし…
58話 オデットが散歩に出かけようとすると・・・ ギリス女学校の寮にいる ティラ・ベラーから 電話がかかって来たという知らせが オデットに伝えられました。 野良犬のために用意した食べ物が 入っている袋を急いで隠したオデットは 急いで電話機のある書斎…
57話 オデットは、バスティアンがきちんと朝食を摂るよう説得して欲しいと頼まれました。 勝算が全くないわけでは ありませんでした。 深呼吸をしたオデットは、 落ち着いてノックをすることで、 今日の最初の仕事を始めました。 閉じたドアの向こうから、 …
56話 バスティアンはまだ帰って来ていません。 父親は鍛冶屋だったけれど 事故で大怪我をし、最近は 病床に伏せっている。 休むことなく続いたメイドのお喋りは いつの間にか、家族の話にまで 及んでいました。 オデットは化粧台の前の鏡越しに 髪を梳かして…
55話 バスティアンは離婚の理由はオデットの不倫にしようと言いました。 バスティアンは、 いつもの時間に目を覚ましました。 日が短くなったせいで、 周囲は、まだ青い夜明けの光に 包まれていました。 バスティアンは、 ゆっくりと息を整えながら 体を起こ…
54話 ジェンダス伯爵の娘はオデットのことを「お母さま」と呼びました。 トリエ伯爵夫人は、 母親がとても恋しいのだろうと 適当な言葉で、 気まずくなった雰囲気を収拾しました。 戦々恐々として顔色を窺っていた 別の夫人も、その意見に同意し、 母親と一…
53話 バスティアンはディセン公爵から来た手紙を燃やしてしまいました。 もう何度も同じ答えを聞いたことを すっかり忘れてしまったかのように 本当に手紙が来ていないのかと ディセン公爵は、 再び怒鳴りつけるように 質問しました。 公爵への手紙は一通も…
52話 バスティアンはオデットの寝室へ入りました。 オデットの部屋は空っぽでした。 浴室のドア越しに 微かに水の音が聞こえてくるので まだ、お風呂が 終わっていないようでした。 バスティアンは、 最後の一歩を踏み出して敷居を跨ぎ 二つの寝室をつなぐ通…
51話 バスティアンに乗馬はできるかと聞かれたオデットは「たぶん」と答えました。 オデットは少し当惑した顔で 放牧地を眺めました。 十数頭の馬が白い柵で囲まれた 広い草地の上を のんびりと歩いていました。 馬小屋が、この辺にあるのは 知っていました…