ミス・ペンドルトンの恋
27話 ホワイトフィールドに戻っても、ペンドルトン嬢のことを想っているダルトン氏です。 振り返ってみると、 彼女は珍しく理性的な人でした。 彼女は男女間の調和と信頼を 重視していましたが、 愛の力を過信していませんでした。 森を歩きながら交わした会…
26話 ダルトン氏は、ロンドンで、良いお嬢さんたちを少しは探してみたのかと義兄に聞かれました。 葬式の直後に、 こんなことを言うなんて。 イアンは内心ため息をつきました。 彼は「いいえ」と答えました。 ロバート・フェアファクス氏は、 ロンドンに1か…
25話 母親亡き後のペンドルトン嬢は・・・ 父の手を握って ペンドルトン家に入った時、 最初は寂しさを感じませんでした。 祖母の アビゲイル・ペンドルトン夫人が、 両手を広げて、彼女を 歓迎してくれたからでした。 娘を失った喪失感から、数年間、 喪服…
24話 アンはダルトン氏からの手紙が気になっています。 アンが、お嬢様の命令により 訪問を断ると紳士に告げた時、 彼は、 そうだと思ったというような表情で 手紙だけでも渡して欲しいと 頼みましたが、結局、 訪問者カードだけを残して 引き下がりました。…
23話 ダルトン氏からプロポーズされたペンドルトン嬢は先に帰ってしまいました。 翌日、ダルトン氏は ペンドルトン家を訪ねました。 ドアをノックすると、 彼が邸宅を訪問する度に、 いつもドアを開けてくれた メイドが出て来て、 客を迎えることができない…
22話 ダルトン氏はペンドルトン嬢に刺激されて困っています。 ペンドルトン嬢はダルトン氏に どこか具合が悪いのかと尋ねました。 イアンは首を回して彼女を見ました。 彼女は心配そうに 彼を見上げていました。 彼女の澄んだ灰色の瞳を見ると、 彼はさらに…
21話 ダルトン氏とハイド嬢が水切りの勝負をすることになりました。 そばにいたフェアファクス氏は、 自分とハイド嬢が勝負をした時、 淑女の味方は淑女だと 言っていなかったかと 話に割り込みました。 ペンドルトン嬢はほほ笑みながら 自分はダルトン氏の…
20話 ペンドルトン嬢たちはランス嬢主催のピクニックに来ています。 貴族のピクニックスポットとして 脚光を浴びているこの場所は、 青々とした野原と 静かな川辺に生い茂った森林まで 含まれていました。 ダルトン氏は、 まるで本能に導かれるように 森へ向…
19話 ビクトリア・ウィルクス嬢がペンドルトン嬢の母親について話そうとしているのを、ランス嬢が甲高い声で制止しました。 ようやく状況を把握した ウィルクス嬢は、 顔を赤らめ、口をつぐみました。 隣にいたデイジー・オーソン嬢は、 急いで話題を変え、 …
18話 ハイド嬢は間違って結ばれたような親子関係もあると言いました。 ペンドルトン嬢は、 彼女を責めもせず、だからといって 相槌を打つこともありませんでした。 ただ彼女の手を取って、 おそらく、ハイド嬢は タイピングだけして 生きていくことはないだ…
17話 ペンドルトン嬢はハイド嬢に、タイピングを習う気はあるかと尋ねました。 ハイド嬢は頷き、 これ以外に選択肢はないと答えました。 ペンドルトン嬢は、 かなり厳しく教えるつもりだと 告げました。 ハイド嬢はペンドルトン嬢の 優しい眼差しの中にある …
16話 ペンドルトン嬢がフェアファクス氏に口説かれていないことを知ったダルトン氏は・・・ ダルトン氏は、そのまま背を向けて 行ってしまいました。 ペンドルトン嬢は呆れましたが、 ダルトン氏の変ないたずらだと思い 家に入りました。 そして、先ほどの生…
15話 ダルトン氏は運命の女性を見つけたのでしょうか? ペンドルトン嬢はしばらく考えながら、 ダルトン氏と並んで歩いていた時、 後ろから自分を呼ぶ声が聞こえました。 ペンドルトン嬢とダルトン氏が 後ろを振り向くと、ロットン・ロウに 何やら煌めく華や…
14話 自分の恋愛には疎いペンドルトン嬢です。 ペンドルトンが嬢が下りてくると 2人は、すぐに散歩に出かけました。 大抵は薄暗いロンドンの天気が 久しぶりに、のどかな日差しを 精一杯に与えてくれていました。 そのせいか、街には、 黒いシルクハットをか…
13話 ペンドルトン嬢はダルトン氏から甥と姪の話を聞いています。 ペンドルトン嬢は、 ダルトン氏が8歳の時に生まれたのなら 今は22歳ですねと尋ねました。 ダルトン氏は、 「そうです」と答え、 今は自分が卒業した ケンブリッジのキングスカレッジで 数学…
12話 ランス夫人は娘をダルトン氏と結婚させようとして、必死になっています。 ランス嬢は、何度も 母親の意見に反論しましたが、内心 彼が自分に恋をしたという言葉に 惑わされたりもしました。 ようやく母親の手から離れ、 自分の部屋に上がったランス嬢は…
11話 ペンドルトン家のお茶会はペンドルトン嬢が主催しているのかと、ダルトン氏は尋ねました。 ペンドルトン嬢は、 公式的には、祖母が 主催していることになっていると 答えました。 ダルトン氏は、 それならペンドルトン嬢は 抜けることが多いのではない…
10話 ミス・ペンドルトンとダルトン氏はダンスをしています。 イアンは顔を上げて ペンドルトン嬢の灰色の瞳に 目を合わせて、体を動かしました。 すぐに、自然に、ステージを 駆け抜けるようになりました。 ダルトン氏の表情から、 次第に緊張が解けていき…
9話 ついにペンドルトン嬢とイアンが出会いました。 ペンドルトン嬢はダルトン氏に 挨拶をすると、 フェアファクス兄妹を通じて 話をたくさん聞いていると告げました。 ダルトン氏は口元を上げると、 ジャネット嬢とウィリアムが 自分について、 どんな話を…
8話 ハイド嬢が舞踏会に来ていないことを知ったフェアファクス氏は・・・ フェアファクス氏は もし、自分が気まずい思いをさせたり 自分に対して申し訳ないと思って 行事を避けているのなら、 そうしないで欲しいと、 ハイド嬢に伝えてもらえないか。 自分の…
7話 イアン・ダルトンがロンドンにやって来ました。 ホワイトフィールドの イアン・ダルトンが、 ロンドンに来たというニュースは、 あっという間に、 ロンドン中に広がりました。 数百年もの間、 代々受け継がれて来た広大な土地の 相続者であり、 莫大な森…
6話 ローラはハイド夫人に、ひどく非難されてしまいました。 部屋の中で、 しばらくの間、口論が続きました。 ペンドルトン嬢は、 扉の前にじっと立って その話を聞いていました。 やがて、マクレーン夫人が 荒々しく息を吐きながら 部屋から出て来ました。 …
5話 アビゲイル夫人は自分の愛を見つけなかったペンドルトン嬢のことを心配しています。 ペンドルトン嬢の瞳が揺れました。 アビゲイル夫人は、 自分がローラに与えたものには 限界があったことを知っているし ローラの両親が残した過ちが ローラを押さえつ…
4話 ペンドルトン嬢は、フェアファクス氏の頼みを引き受けました。 フェアファクス氏は、これまで以上に 嬉しそうに微笑みました。 彼はペンドルトン嬢の手を握って 力強く握手をすると、 何度もお礼を言いました。 そして、ハイド嬢に、 再び助けが必要かど…
3話 ハイド嬢はフェアファクス氏からプロポーズされることに悩んでいます。 「バカみたいでしょう?」と尋ねると ハイド嬢は悲しそうに笑いました。 ペンドルトン嬢は 首を横に振りました。 しかし、ハイド嬢は バカみたいなことだ。 今、両親が自分の考えを…
2話 披露宴会場でエリザベスとエドワードが探しているローラとは誰? エドワードは、ざっと 披露宴会場を見回しました。 多くの婦人や淑女たちの中から ペンドルトン嬢を見つけるのは 容易なことではありませんでした。 特に女性の華やかな服装に慣れていな…
1話 ロンドンが舞台のお話です。 その日は、 エリザベス・デイヤー嬢と エドワード・モートン氏の 結婚式の日でした。 二人の結婚は、 彼らが婚約していた時から 多くの人の関心を集めていました。 エリザベスは 議会で活躍している デイヤー子爵の一人娘で…