ミス・ペンドルトンの恋
153話 外伝6話 ローラとイアンは牧師館へやって来ました。 牧師館に到着すると、大柄なメイドが ドアを開けてくれました。 メイドは、 地主夫妻に丁重にお辞儀をすると 彼らを応接室へ案内しました。 ソファーに座って待っていると、 5分ほどして、 頬に小麦…
152話 外伝5話 イアンの愛は火傷しそうで、炎に飲み込まれるような愛だとローラは考えています。 ローラは時折、 彼の愛を恐れていました。 あまりにも大きくて深くて 強烈でした。 特に、このように 情熱に捕らわれている時は、 イアンは見えるものも 聞こ…
151話 外伝4話 フェアファクス夫人は、子供ができるようイアンに禁煙を勧めました。 イアンはこれまで二世について 考えたことがありませんでした。 彼は子供が好きでしたが、 子供に執着する男性ではなかったし またローラとの新婚生活に浸っており まだそ…
150話 外伝3話 ローラはイートンスクールに行くことになるダニエルに話をしています。 単純なダニエルは すぐにローラに説得され、 寄宿学校に対する恐怖を 克服しました。 ダニエルは出発する時、 叔母をはじめとする家族と 別れなければならないという 事…
149話 外伝2話 イアンは寝ているローラの足にキスを浴びせています。 イアンが自分の守護天使の足に キスをしているのに 夢中になっていると、 使用人が寝室のドアをノックし、 ドアの外から、 お風呂の湯の準備ができたと 伝えました。 妻との時間を邪魔さ…
148話 外伝1話 第1部 ローラとイアンはロンドンから帰宅したところです。 ダルトン夫妻が乗った馬車が ホワイトフィールドホールの 前庭で止まりました。 主人夫妻の帰宅時間に合わせて 邸宅の前に立っていた 執事のラムズウィックと 制服を着た使用人たちが…
147話 フェアファクス夫妻の結婚披露宴の後、ローラとイアンは馬車でドライブを楽しんでいます。 ローラは物憂げな幸福感の中で 彼の腕の中へ、 さらに深く入り込みました。 ところが、イアンが突然、 ローラの目の前に 何かを差し出しました。 小さなキンセ…
146話 ローラは、ランス家の舞踏会の時にドーラに話したことを持ち出しました。 フェアファクス夫人の顔から笑みが消え 不安で気まずそうな表情になりました。 目の前にいるローラが 軽率な自分を叱るだろうと 予感したからでした。 年齢や地位、 そしてドー…
145話 エピローグ2 ローラとイアンはランス嬢とフェアファクス氏の結婚式に参列しています。 そばに立っていた夫人たちは ため息をつきました。 女性の人生なんて一瞬だと言うけれど あの宝石たちを見て。 宝石が問題なのではない。 顔がぱっと明るくなった…
144話 エピローグ1 ローラがイアンにプロポーズしてから、1年2か月後のお話です。 その日はドーラ・ランス嬢と ウィリアム・フェアファクス氏の 結婚式の日でした。 多くのロンドンの名士が 教会に集まりました。 礼拝堂へ続く石の階段の上には、 金色、淡緑…
143話 イアンはホワイトフィールドで傷心の日々を送っています。 彼は、ガウンのポケットに 手を入れたまま考え続けました。 春が来たら、使用人たちを呼び集めて 邸宅を掃除させよう。 そして社会的責任も果たそう。 雪が解けたら、 牧師館や農場主たちを訪…
142話 イアンは4カ月間、病床に伏せっていました。 彼は、医者を連れて来るよう、 急いで使用人に命じました。 医師はダルトン氏に、 肺結核の診断を下しました。 非常に危険で感染力の強い病気でした。 ラムズウィックは、使用人の大半を 有給休暇で家に帰…
141話 ローラはハイド嬢をL'Albatros(アホウドリ)に喩えています。 ローラは、 自分のL'Albatrosが 人間の網にかかることも、 翼を傷つけることもなく 遠く遠くへ飛べるように。 どんな女性も、どんな人間も 行ったことのない場所まで 羽ばたけるよう、 あ…
140話 イアンの具合が悪そうだと聞いて、ローラは心配しています。 ローラは、初雪が降った日に どのような経緯で ホテルに帰ることができたのかを 覚えていました。 傘屋の前で出くわした ダルトン氏の姿が まざまざと目に浮かびました。 会話の内容は覚え…
139話 フェアファクス氏とランス嬢の婚約式の招待状を、ローラは受け取りました。 もしかすると、失恋の悲しみに 打ちひしがれるあまり、衝動的に、 婚約を強行したのではないか。 今でもダルトン氏を愛しているけれど フェアファクス氏の慰めに感謝して 彼…
136話 ローラの体が回復しました。 今年のクリスマスは ホワイトクリスマスでした。 夜明けから降り続いた雪は 午前中まで止むことなく 降り続いていました。 ローラはベッドに座ったまま 窓の外を見つめました。 暖かさを通り越して、 熱気さえ感じる室内の…
137話 イアンがローラに歌を歌っていると、ローラが目を開けました。 「ローラ?」 イアンは興奮し、息を切らしながら ベッドに駆け寄りました。 彼はローラの肩を掴み、 病人と顔を近づけて見つめ合いました。 気がつきましたか? 私が誰だか分かりますか?…
136話 ローラとイアンは再会しましたが、ローラは熱を出しています。 自分に失望したのか。 もう、自分が嫌いになったのか。 手紙に書いてあったように、 海峡を渡って 自分から逃げるつもりなのか。 どうか、そうしないで欲しい。 もし、そうしたら、自分は…
135話 ジョン・アシュトンは、イアンに対する卑劣な嫉妬心を打ち明けています。 彼は生まれながらにして気品がある。 8代続く家門の嫡子。 パブリックスクールと ケンブリッジという 典型的なエリートコースを歩んだ 教養あるジェントリ。 自分の故郷で尊敬…
134話 一秒たりとも躊躇わないローティス嬢を見たローラは・・・ ローラは、 彼女がすごいと思う反面、 呆れてしまうような複雑な気持ちで 力なくフフッと笑いました。 炎のようなローティス嬢。 自由な鳥のようなハイド嬢。 そうね、二人なら決して躊躇しな…
133話 想像を絶するハイド嬢の小説の内容は? 小説の主人公は25歳の女性で、 出版社で事務を担当するタイピスト。 見た目は平凡だけれど、 いつも旅とロマンを夢見る 愛らしい女性。 彼女の前にある日、 一人の女性が現れる。 彼女は、 長い間行方不明のまま…
132話 ローラのおかげでハイド嬢の人生は変わりました。 ハイド嬢は、こんなに美しい街で 以前なら想像もできなかった額の お金を稼ぎながら、 充実した日々を過ごしていました。 それだけではありませんでした。 彼女は小説を書いていました。 狭いタウンハ…
131話 ところで、その後、イアンはどうしているのでしょうか? ベルベットのコートを着て 髪をスタイリッシュな形にまとめた 一人の女性がカフェに入って来ました。 彼女には人とは違う 独特な魅力がありました。 それは美しいとか高尚だとかといった 陳腐な…
130話 ローラは12年前のことをジョン・アシュトンから聞いて、彼女の妻に同情しました。 ローラは、 あなたが感じて来た不幸を 気の毒に思う。 自分たちは、 会わない方が良かったと思うと 告げました。 ジョン・アシュトンは そんなことを言わないでと 頼み…
129話 ローラはジョン・アシュトンの娘セシリアと仲良くなりました。 ローラはセシリアに、 今日はどんな本を読んだのかと 尋ねました。 彼女の腰にしがみついていた セシリアはローラを見上げると、 緋色の研究。 チェルシーおばさんが 貸してくれたと答え…
128話 ランス嬢とフェアファクス氏は良い雰囲気になっています。 ランス嬢は、 時間がある時に、時々、 自分を訪ねてもらえないか。 長い時間は取らせない。 フェアファクス氏を通じて、 ペンドルトン嬢が元気にしているか、 また、 ハイド嬢についての話も…
127話 ランス夫人は、ドーラを再婚相手にしようとしている老人を避けるために、社交活動をやめてしまいました。 フェアファクス氏は、 残念なことだ。 ランス嬢は、かけがえのない娘なのに ランス夫人は、 とても気分を悪くしているだろうと 言いました。 ラ…
126話 イアンはウィリアム・フェアファクスから手紙を受け取りました。 イアン・ダルトンへ。 差出人を見ずに、 手紙を開封するような奴ではないので 私がウィリアムであることは よく分かっているだろう。 元気がどうか聞くのは省略する。 お前の健康状態な…
125話 イアンはローラの泊っているホテルの真向かいにある帽子店に滞在しています。 しかし、倉庫に居を構えてから 1週間が経った今日、 ローラがホテルの外に姿を現しました。 彼女を見つけると、 体が先に動きました。 すぐにフロックコートを着て、 矢の…
124話 ローラは、ハイド嬢へのローティス嬢の気持ちに気づいていました。 自分は寄宿学校で 初めての恋人を作った。 彼女は2年先輩で、 卒業を1年後に控えていた。 先輩は定められた年に卒業し、 その翌年に婚約者と結婚した。 胸が張り裂けそうだった。 先…