再婚承認を要求します、小説版103話の
あらすじをお届けします。
◇ナビエからの返事◇
ソビエシュが執務室で
内部告発者の報告書を読んでいる時に
ナビエへの手紙を託した使者が
戻ってきました。
ロテシュ子爵から賄賂を貰っている者は
その様子を見て、
すぐに、ロテシュ子爵のところへ
報告をしに行きました。
ソビエシュは、
ナビエからの返事を受け取っていないこと。
ことづけもないこと。
西王国にトゥアニア侯爵夫人と
ランドレ子爵がいること、
ランドレ子爵は多国籍騎士団の
第5騎士団団長であること。
を使者から報告を受けました。
使者が帰った後
ソビエシュは落ち着きませんでした。
東大帝国にはウィザード部隊がいるから
月大陸連合の相手にはならないけれど
多国籍騎士団は面倒だし
彼らの背後にいる月大陸連合も
面倒だと思いました。
そして、ソビエシュは、ナビエに腹を立てました。
どうして返事をくれないのか。
誤解を解いたのに、なぜ、何も言わないのか。
もしかして、
手紙の内容を信じてもらえなかったのかも。
心が傷ついているのだから、
簡単に信じられるわけがない。
そう思いながら、ソビエシュは
いらだたしく、部屋の中を
歩き回っていました。
ずっとナビエからの返事を待っていたのに
返事が来ないばかりか
トゥアニア公爵夫人と
自分が追放したランドレ子爵が
西王国にいることを知り
ソビエシュは怒り心頭って
ところでしょうか。
けれども、これって
すべてソビエシュが自らの行動の結果
招いたことなんですよね。
自分で蒔いた種は
自分で刈り取ることになるのです。
ナビエが返事を書かない理由を
自分勝手に想像するのも
なんか変だなあと思います。
その日の夕方
トゥアニア公爵夫人が
ランドレ子爵と西王国へ行ったことを
聞きつけたトゥアニア公爵が
ソビエシュを訪ねてきて
妻を返して欲しいと訴えたので
ソビエシュの怒りは増しました。
きみの奥さんを誤解して、追い出したのは
きみじゃないか!
とソビエシュが言うと
トゥアニア公爵は、
トゥアニア公爵夫人が他の男と密会していたと
ラスタが言ったからだと反論しました。
ソビエシュは、トゥアニア公爵が帰った後
ナビエのことだけでも苦しいのに
彼の言葉で、さらに気が重くなりました。
ソビエシュは、ラスタが純真な面と
計算高いところの両方を持っていることに
すでに気づいていました。
社交界で生きていくためには
純真であるだけではダメということも
わかっていましたが
露骨にラスタの悪口を
聞きたくはありませんでした。
翌朝、さらに追い打ちをかけるように
カルル侯爵から
カフメン大公が西王国へ向かうことを
聞いたソビエシュは
堪忍袋の緒が切れました。
ソビエシュは、
ナビエが彼を捨てたことを後悔させ
彼の本心を信じなかったことを
後悔させることで
自分の元へ戻ってくるように
ソビエシュとラスタの結婚式を早めて
ナビエを招待することに決めました。
ソビエシュは、ハインリに正式に、
ソビエシュは、結婚式の準備がどの程度進んでいるかを
感想
お話の前半は
ムカッとすることばかりでしたが
後半のナビエとハインリの漫才のような
やり取りに救われました。
国王は、もっとしっかりしなければと
思っているナビエですが
ハインリが犬みたいに
可愛い姿を見せているのは
ナビエの前だけなので
許してあげて欲しいなと思います。