自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ノベル ネタバレ 115話 ラスタの企みと間近に迫る結婚式

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115話 ハインリには、ばれると困る秘密がたくさんあると、ソビエシュに指摘されたハインリでしたが・・・

◇ソビエシュの変化◇

デリスを閉じ込めるように

命令した翌日

ソビエシュはラスタを

自室に呼びましたが

彼女は、腹痛を理由に

ソビエシュの部屋へ行きませんでした。

しかし、その日を境に

ソビエシュの機嫌が悪くなり

ラスタはイライラしていました。

ソビエシュは馬車さえ一緒に

乗りませんでした。

 

ラスタが妊娠して以来

ソビエシュは

忙しい時は来ない時もありましたが

ラスタの枕元へやって来て

子守歌を1時間歌ってくれました。

けれども、デリスの一件以来

30分に減ってしまいました。

 

ラスタの言うことを信じないんだ。

 

 

そう思うと、ラスタは寂しくなり

唇とギュっと噛みました。

 

初めからソビエシュは

きれいで魅力的なデリスに

気があったに違いない。

そのデリスが

罪を犯して逮捕されたので

機嫌が悪いんだ。

 

デリスは何もやっていないですよ。

 

ラスタはソファーに座り

すすり泣きました。

 

 

デリスがラスターを呪って

殺そうとしたのに、

陛下はお構いなしなの?

ラスタが危なかったのに、

それよりも

デリスがいいってこと?

 

アリアンはお茶をテーブルの上に置き、

ラスタの独り言を聞いて

ぞっとしました。


デリスが鳥の羽を抜いたと

ラスタが主張したあの日

アリアンは、使いのため

数時間留守にしていました。

ラスタがデリスを追い出した時

アリアンは事情を知りながらも

何も言えませんでした。

 

アリアンは経験豊かなメイドなので

主人が目下の者に

濡れ衣を着せることを

何度か見てきました。

真珠がなくなったとか、

お金がなくなったとか・・・

 

メイドの仕事をしながら学んだことは、

誰かが下の者に

濡れ衣を着せようとした時は、

絶対に一人で

やり返してはいけないと

いうことでした。


主人が答えを決めてしまったことに

反論したら

罰を受けたり追い出されるからです。


アリアンは、ラスタが、

ひどい罰をデリスに与えたことよりも

ラスタの独り言に鳥肌が立ちました。


ラスタは、

自分がデリスに濡れ衣を着せたことを

わかっているはずなのに

先ほどの独り言は、

ラスタが、本当にデリスを犯人だと

思っているような口ぶりでした。


一人でいるときでさえ演技をするのか、

それとも・・・


アリアンは、ラスタの視線を感じました。

アリアンは考えるのを止めて

部屋を出ました。

いずれにしても、自分は気にせず

ラスタの機嫌を損ねないで、

静かに過ごせば良いと

思っていました。

 

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◇ラスタの企み◇

何時間もクヨクヨしていた

ラスタでしたが

胎動を感じると

 

よく暮らしている姿を

見せびらかそうと思っていたのに

このままでは、嘲笑われるだけ。

こんなことをしている場合ではない。

 

と思いました。

 

ソビエシュのことは

後回しにして

ナビエが東大帝国の貴族たちに

ラスタのことで手を回したように、

ラスタも、

西王国の貴族たちに手を回して

復讐することを考えなければと

思いました。

 

ナビエは何もやっていないのに。

こんな時に、

エルギ公爵がいてくれればいいのにと

ラスタは思いました。

 

ラスタは

ベルディ子爵夫人と護衛に

ナビエの西王国での様子を

探りに行かせました。

ベルディ子爵夫人と護衛は、

双方とも

ナビエとクリスタが

微妙な関係であることを

ラスタに報告しました。

 

ラスタは

 

よく暮らすと言って、

陛下を裏切ったくせに

お姉さんも仕方がないね。

 

 

と言って、

指をくわえながら、

じっくり考えた末

クリスタを自分の部屋へ

呼ぶことにしました。

ラスタは、アリアンを呼んで

簡単に食べられるものと

甘いお酒を用意するように命じました。

 

ほどなくして、クリスタがやって来て

ラスタに挨拶をしました。

先代王妃が丁寧に自分に挨拶をする姿に

ラスタは、本来の目的を忘れて

ぞっとするような快感を覚え

気分が良くなりました。

 

ラスタに挨拶を返されたクリスタは

ぎこちなく笑いました。

ナビエとは、

親しい間柄ではないけれど

彼女が離婚をする前に

ラスタとソビエシュが

結婚する約束をしていたことを

新聞で読んでいたので

ラスタのことを、

好ましく思っていませんでした。

 

まずラスタはクリスタに

噂通り、善良で清楚で賢明だと

お世辞を言った後に

すぐに自分の話を始めました。

 

ラスタはれっきとした

外国貴族の娘だけれど

幼いころ、

両親と別れて平民に育てられた。

だから、

社交界にデビューしたのも遅かったし

これといって親しくしている

貴族もいない。

東大帝国の貴族たちは皆、

ナビエ様の味方なので

ラスタは孤立していた。

礼法も習ったばかりだし。

 

クリスタは生返事をしていましたが

ラスタは悲しく笑いながら

彼女の手を握り

真剣な表情で

 

だから西王国の方たちと

仲良くなりたいのです。

 

 

と言いました。

 

クリスタは

予想以上に気さくなラスタの姿に

驚きました。

西王国では、

ラスタはソビエシュ皇帝の側室で

皇后の座に上り詰めた、

魔性の女という意見が

多いけれども

実際に会ってみると、

ラスタは、

実に無邪気でおめでたい

田舎娘のようでした。

 

滞在中、クリスタ様と

仲良くなりたい。

 

ラスタが天使のような顔で頼んだので

クリスタは反射的に頷きました。

クリスタは、

ラスタが自分を呼んだと聞いた時から、

おそらく自分を利用して

ナビエと対立するつもりだと

思っていました。

しかし、クリスタの予想に反して

ラスタは、

それ以上ナビエの話はせず

社交界にデビューしたばかりの

若い貴族のように振舞っていました。

ラスタは色々な話をするけれども

本当に

社交界に慣れていないようなので

クリスタはラスタの話を聞いていて

可愛いと思いました。

少しずつ、

クリスタの警戒心が緩む頃

ラスタは、先ほどよりも慎重な態度で

クリスタに

 

ナビエ様は皇后だったのに

西王国の殿下と再婚した。

クリスタ様は再婚できないのか。

 

と尋ねました。

 

クリスタは表情を固くしました。

侍女たちも、今日初めて会ったラスタが

そのような質問をしたので

当惑しました。

 

ラスタが知っている政略結婚の事例は

ナビエ様だけですが

政略結婚だから、ナビエ様と陛下は

お互いに愛情がありませんでした。

だから、ハインリ殿下とも、

すぐに再婚したのです。

ラスタが見たのが

貴族たちのありふれた結婚パターンなら

クリスタ様も

政略結婚をされたから・・・

 

 

クリスタは

その話を続けることを拒否しました。

ラスタは謝りましたが

心の中で笑っていました。

 

ラスタは

クリスタに好きな人がいると思い

彼女にお酒の入った飲み物を

勧めました。

クリスタは、時間が経つにつれ

より気が緩んできました。

彼女が酔っ払ってしまう前に

ラスタは、クリスタに質問しました。

 

ナビエ様のように不倫をして

再婚をするのではなく

クリスタ様は死別なのに、

再婚できないなんて

ひどいじゃないですか?

 

クリスタが何も言わなかったら

ラスタは、もっと

お酒を飲ますつもりでした。

しかしクリスタは

苦々しく笑ったので

ほぼ出来上がったと

ラスタは歓喜の声を叫びました。

彼女は何度か囁くと

クリスタは、

 

私は世界のすべての人と

結婚できるけれども

私が望んでいる

たった一人との人とは

できません。

 

 

と少し本音を打ち明けました。

 

ラスタが、その理由を尋ねると

クリスタは、

その人の迷惑になるからと

答えました。

 

元気なく笑うクリスタの目に

涙が浮かんだので

ラスタは笑いながら

ハンカチを差し出しました。

 

ラスタは、

クリスタが権力から

追い出されたことを利用して

気分を害すつもりでしたが

クリスタが

ハインリのことを好きだという

想定外の面白い情報を

知ることができました。

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◇結婚式の前日◇

結婚式の前日、

ナビエとハインリはリハーサルのため

式場へ行きました。

王国から帝国へ

変える計画もあったので

ハインリの最側近たちも

集まっていました。

 

どのタイミングで

変更の発表をするのか

色々な意見が出て、

思ったより時間がかかりました。

休憩の時間、

2人だけになったので

ナビエは、前の晩に

ハインリがソビエシュと

どんな話をしたか尋ねました。

 

ナビエの手に触れていた

ハインリの指が

冷たくなりました。

ナビエはハインリの手を握り

彼をじっと見つめました。

 

ハインリは、

ナビエはひどい、

手を握られたら

答えないわけにはいかないと言って

渋々、ソビエシュが

腹の立つような言葉だけを選んで

話をしたと言いました。

 

ナビエは、ハインリが

本当にそんなことを言ったのかと

思いましたが

新年祭の特別パーティの時

彼がソビエシュの前で

ラスタの言葉遣いを真似して

ネチネチと言ったことを

思い出しました。

 

ハインリと仲良くなってからは

彼がとてもおとなしいので

忘れていたけれども

彼と仲良くなる以前は、

笑いながら人の気に障ることを

言うところが

ハインリとラスタは

似ていると思っていました。

 

そんなことを考えていたせいで

ナビエはしかめっ面をしていたのか

ハインリはラスタの真似をして

 

ハインリのことを怒っているのですか?

ハインリを怒らないで

 

 

と言いました。

 

その話し方は真似しないで

 

とナビエは言いましたが

自分の一番嫌いな話し方でも

ハインリが言うと可愛いと思いました。

ハインリはにっこり笑って

ナビエの肩に寄りかかり

 

好きですよ、奥さん

 

と言いました。

 

その姿が可愛くて

ナビエも頭を

ハインリの頭にこすりつけると

側近たちが、口をあんぐりを開けて

自分たちを見ているのに気づき

ナビエは慌てて真顔になりました。

頭も離しましたが

マッケナはにやりと笑っていました。

 

ナビエは、素早く厳しい顔をして

ハインリに

 

ソビエシュ陛下と

仲良くする必要はないが

国力のある国の皇帝と

あえて喧嘩をする必要はありません。

余計なトラブルは

起こさない方が良いです。

 

と必要なことを言いました。

 

突然、話を変えたので

ハインリの顔が固まりました。

その表情を見て、

ナビエは、申し訳ないと思ったものの

言うべきことは

言わなければならないと思いました。

 

あなたは私の夫ですが、

同時に西王国の責任を

負っている人ではないですか?

 

とナビエが尋ねると

ハインリは答えませんでした。

 

ナビエがハインリの名を呼ぶと

ようやく顔を向けましたが

ナビエの質問に対する

返事はなく

 

告白することがあります。

私は、男女の経験がありません。

だから最初の夜は

私をリードしてください。

 

とナビエの耳元で囁きました。

 

ナビエは、ハインリが

わざとそんなことを言っているのは

わかっていましたが

頭の中が真っ白になりました。

口に出しはしなかったものの

ナビエもずっと悩んでいたことでした。

しかも、リードしろと言われて

顔が熱くなりました。

 

ハインリは

知らんぷりをすることなく

ナビエの顔が赤くなったことを

指摘しました。

そして、自分は1つを習えば

100個を覚える弟子だと

師匠に言われたと話しました。

 

彼女は、

淡々とした顔を保とうと思いましたが

うまく行かず

リハーサルは、もう十分と言って

逃げるように結婚式場から

出て行きました。

よりによって、式場の外に

カフメン大公が立っていました。

挨拶をしようと思いましたが

ハインリとの

最初の夜を想像しながら

平然と、

カフメン大公と話をすることは

できないと思いました。

 

幸いにも、

カフメン大公は暗い顔をしていたので

話は長くならないだろうと

ナビエは思いました。

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人の心の声が聞こえるカフメン大公。

ハインリとの最初の夜のことを

考えていたナビエの心の声を聞くのは

とても辛かったと思います。

 

ソビエシュはラスタのことを

善良だと思っていましたが

だんだんと、ラスタの化けの皮が

剥がれてきました。

彼女の容姿と態度、無知を武器にして

人を騙すのが本当に上手だと思います。

 

ラスタはリアンの前で

デリスが自分のことを呪おうとしたと

独り言を言いましたが

ラスタは、わざとリアンの前で

それを言ったのだと思います。

 

人は、嘘であっても

何度も同じことを言われていると

本当ではないかと信じてしまうもの。

そして、ラスタのような可愛い人が

嘘を言うはずがないという

心理が働いていると

ラスタの言葉の真実味が増してきます。

 

リアンはラスタの容姿で

騙されることはないと思いますが

ラスタは、独り言でも

リアンの前で嘘を言うことで

それを本当だと

信じ込ませる狙いが

あったのではと思います。

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