自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 198話 幸運の赤い布と不幸の赤い布

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198話 カフメン大公危機一髪です・・・

 ◇窓の痕跡◇

カフメン大公は2階の窓から

外へ出ました。

膝に衝撃があったものの

大きなケガはありませんでした。

 

邸宅に入って来た者は

何か音を聞いたような

気がしましたが

聞き間違えたかと思いました。

 

カフメン大公は

壁に張り付いて

微動だにしませんでした。

心の声が遠くなりましたが

カフメン大公は

その場から離れませんでした。

 

すると、足音が近づいてきて

再び心の声が聞こえてきました。

その声は

クリスタ、わが妹、

あなたの復讐は、必ず私がやる。

きみは間違いをしたが

きみが受けた罰は

きみが受けるべき罰より

ひどかったと、言っていました。

 

クリスタを妹と呼ぶのは

ズメンシア公爵だけでした。

ズメンシア公爵は

父親である老公爵に共感せず

彼自身の子供のために

父親と戦ったのに

なぜ気が変わったのか

カフメン大公はわかりませんでした。

 

ズメンシア公爵は

彼の心変わりの理由と

どのような事件を

起こすかについては

考えていませんでした。

 

幸せに帰って来た時

それが、きみが最後に

笑う時だろう

ズメンシア公爵の心の声が

聞こえました。

 

ズメンシア公爵が

邸宅の外へ出ると

カフメン大公は中へ入りました。

 

ズメンシア公爵が

特に長い間立っていた窓辺を

注意深く観察すると

窓を何かで塞いだ跡を見つけました。

 

カフメン大公は、

ズメンシア公爵が

心変わりした理由に

気が付きましたが

何を企んでいるかは

わかりませんでした。

 

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カフメン大公は、

急いで屋敷から出て

首都へ向かいました。

その姿を、そう遠くない所から

ズメンシア公爵が眺めていました。

 

 ◇リドロー卿◇

ナビエの母親とランドレ子爵は

ソビエシュに呼ばれて、

コシャールとランドレ子爵の

追放刑を解くことを

告げられました。

 

ソビエシュに労いの言葉をかけられた

ランドレ子爵は

ソビエシュとラスタの違いは

権力があるかないかだけで

2人も全く同じに見えるので

慰められたくないと

言ったとのこと。

そして、港の件で

東大帝国は

月大陸連合に提訴すべき状況なので

そこの騎士団長とトラブルを起こせない

ソビエシュは黙っていと

母親はナビエに教えました。

 

夕食後、ナビエは1人で

かつて自分が使用していた部屋へ

戻りました。

ソビエシュが公の場で侮辱されるのを

初めて見たナビエは

胸の片隅で、

鳥に変わったハインリが

踊っているような気がしました。

 

ラスタが一生塔に閉じ込められて

暮らすことは

心底、残念だと思いませんでした。

 

ナビエはベッドに横になると

執事が、リドロー卿が

ナビエに会いたがっていると

伝えに来ました。

 

ソビエシュとナビエは

子供の頃、互いに

2人だけの名前を付けていましたが

リドロー卿はソビエシュの

名前でした。

ナビエは、もう寝たと伝えるように

執事に言いました。

 

2時間ほど経ってから

廊下へ出て

窓の外を見ると

そこにソビエシュがいました。

彼の肩が震えているようで

泣いているのかと

ナビエは思いました。

 

しばらく、ナビエはその姿を見て

自分の部屋へ戻りました。

 ◇幸運の赤い布◇

翌朝、西大帝国へ帰る支度をして

馬車に乗り込む時に

前の晩にソビエシュが

立っていたところを見ると

ソビエシュは、まだ

そこに立っていました。

 

馬車が通り過ぎる時に

彼と目が合いました。

ソビエシュの瞳は

絶望に満ちていて

助けてくれと訴えているようでした。

 

しかし、

何もできないナビエは

慌てて目をそらし

ハインリの肩に頭を

もたせかけました。

 

馬車が進んでいる間

ナビエはソビエシュの

暗い瞳を忘れようと

努めていると

窓の外を見ていたハインリが

ナビエを呼んで

窓の外を見るように言いました。

 

ナビエが窓から顔を出すと

多くの人々がナビエの馬車に向かって

赤い布を振っていました。

 

ラスタの結婚式の日に

ナビエを無視していた人たちが

今は、幸運を祈る赤い布を振りながら

馬車の後を

ゆっくりとついてきました。

ナビエの目から

涙がこぼれました。

 

ハインリはナビエを

抱きしめました。

そして、

 

赤い布は、西大帝国では

不幸を象徴する色なので

ちょっと気持ちが悪い

意地悪を言った後で

人々は皆、

クイーンの幸せを

祈ってくれている。

これからは、

良いことばかり起こるだろう。

常に良いことばかり見て

良いことだけを考えて

幸せに暮らして欲しいと

ハインリは言いました。

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◇幸せに笑う時◇ 

首都に戻ったカフメン大公は

宰相に会いに行き

ナビエとソビエシュが

帰ってきた時に

ズメンシア公爵が

2人を襲撃することを話しました。

宰相は、2人が帰ってくる時に

警備は徹底するつもりだと言いました。

 

宰相は、外国の貴族が

西大帝国の治安を

信用していないことと

彼が調査官に

色々聞き回ったことで

気分を悪くしていました。

けれども、カフメンは

ナビエの安全が大事でした。

 

カフメン大公は

万が一のために、

防備しても悪いことではないと

訴えました。

しかし、宰相は、

ズメンシア老公爵が

どこにいるかは

逐一報告を受けているし

宮殿内のすべての場所に

騎士と兵士がいる。

それに、ズメンシア公爵個人が

使える兵士はいないし、

彼は前の日に旅行へ出かけた

言いました。

 

宰相が嘘をついてないことは

わかりましたが

カフメン大公は不安が拭えなかったので

数日間

東大帝国から西大帝国へ通じる道を

見張りましたが

怪しい気配はありませんでした。

 

そして、皇帝夫妻一行が

西大帝国の首都に入り

本宮の前に来た時まで

何も起こらなかったので

カフメン大公は少し安心して

ナビエに、その話を

しようとした時

 

先に逝ってすみません、

お父さん。

クリスタ、プレゼントを持って

そちらへ行くよと、

死ぬ直前の人の心の声が

聞こえました。

 

カフメン大公が驚いて

頭を上げると

赤い服が屋根の上ではためき

ズメンシア公爵が

飛び降りました。

 

本宮の前で

ハインリはマッケナと話をし

ナビエは幸せな笑みを

浮かべていました。

そして、ナビエの頭の上に・・・

 

気が付いた時

カフメン大公は

自分の身体でナビエをかばい

2人の上に何かが落ちてきました。

一瞬の静寂の後

悲鳴が上がりました。

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公の場で侮辱された

ソビエシュを見て

胸の片隅で

鳥に変わったハインリが

踊っている気がしたナビエ様。

 

ソビエシュに侮辱されまくった

恨みを

ようやく晴らすことが

できたのかなと思います。

 

ズメンシア公爵が

ナビエの上に飛び降りたのは

元をたどれば

カフメン大公が

ハインリに恋の妙薬を

飲ませたから。

 

けれども、カフメン大公が

ナビエ様のために

一生懸命になっている姿は

憎めないです。

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