245話 ナビエの良い案とは?そしてエンジェルの目的は?
◇キツネとの対決◇
ナビエは、東大帝国の大使館員が
夜の部屋へ隠れるまで
時間を稼ぐために
赤ちゃんが泣いて出かけられないので
もう少し待って欲しいと
エインジェルに伝えるように
副官に命じました。
ラリは泣いていませんよ。
しばらくして副官が戻ってくると
ナビエは
赤ちゃんが泣き止まないので
連れて行く、
接見室は涼しいので
夜の部屋へ来て欲しい。
とエインジェルに伝えるように
命じました。
ラリは泣いていないのですが・・・
ナビエはラリを連れて
夜の部屋へ行きました。
ナビエとエインジェルは
挨拶を交わし
赤ちゃんの話を20分ほどした後で
ルイフトとの交易において
ナビエは弱小国に
圧力をかけていると非難しました。
ナビエは
階段の一番上に立つ人を押すと
その後ろに立つ人も
一緒にケガをすると
エイジェルに言いました。
それに対してエインジェルは
一緒にケガをするのか
一緒にケガをしたいのかと
尋ねました。
言いたいことは
いくつかありましたが
ナビエは返事をする代わりに
笑いました。
自分たちが欲しいのは東大帝国で
西大帝国ではないと言いました。
ナビエは、東大帝国でも
エインジェルが同じことを
言っていたのを
ソビエシュから聞いていたので
エインジェルの言葉が嘘であることが
わかりました。
お互いに本心を隠したまま
エインジェルとナビエは笑うと
彼は、思い出したように
ナビエは鳥が好きだと聞いている、
金色の大きな鳥を持ってきたと言って
布がかぶせてある鳥かごを
騎士に持ってこさせました。
ナビエは、中に入っているのは
ハインリかもしれない、
いや、エインジェルが
ハインリを連れてくるはずがないと
思いを巡らし
固唾を飲んで、布がはがされるのを
待ちました。
◇運命◇
シャーレット姫の頭から
ルイフトの衣装を着た
カフメン大公の姿が
離れませんでした。
シャーレット姫は
本に集中できないので
図書館へ行きました。
中へ入ると、本棚の向こうに
カフメン大公の姿が見えました。
シャーレット姫は
これは運命だと思いました。
◇キツネとの対決◇
鳥かごの中の鳥は
紫色のリボンを結んで
とまり木に止まっていました。
ハインリによく似ているけれども
目が紫色ではないので
ハインリではありませんでした。
ナビエは失望感を隠し
表情管理をしました。
ハインリに似ている鳥に
紫色のリボンを結んで
エインジェルが持ってきたことから
彼は、何か知っていると思いました。
◇手を結ぶ◇
エインジェルが帰った後
隠れていた東大帝国の大使が
出てきました。
ナビエは大使に
連合が東大帝国と西大帝国の
両方を狙っていると確信したと
告げました。
連合は、一時的に
西大帝国と手を結ぶふりをして
魔力消失現象の秘密をつかみ
東大帝国の力を弱くするつもりだと
ナビエは考えました。
ナビエは、東大帝国と
西大帝国が手を結ぶことを
大使に提案しました。
2人は共に相手のことが
嫌いだけれども
自国を深く愛する気持ちは
一緒でした。
国のためなら、
プライドを捨てられると
思いました。
そしてナビエを
言い訳にするかも
しれませんでした。
ナビエは、手を結ぶというのは
同盟を結ぶことではないと
大使に伝えました。
大使は、その意味について
ナビエに尋ねました。
◇ハインリの運命◇
ナビエが鳥を見た時の
一瞬の失望感を見逃しませんでした。
彼がつかまえた黄金の鳥が
西大帝国の伝書鳥に間違いないと
部下に話しました。
そして、ルイフトとの貿易から
外されるのではと
弱気になっている国々への
対応策を部下に伝えました。
エインジェルは鼻歌を歌いながら
鳥をどうしようか考えました。
ランドレ子爵は
西大帝国が魔力減少現象と
関わっていることを
知らないようだと
部下はエインジェルに報告しました。
◇元気のないハインリ◇
どのくらいの時間が経ったのか
ろくに食事も取れないクイーンは
体重が減り、元気がなくなりました。
常に鳥かごに入れられていたので
人間に変わって
脱出することができず
鳥のまま逃げることもできませんでした。
ハインリは、
ナビエとラリ、カイの名前を
呟きました。
ずる賢くて、抜け目がなくて
やることなすこと
腹が立つエインジェルと
堂々と渡り合えるナビエ様は
すごいと思います。
皇后の座を奪われたり
愛する人を失うなど
何かを失うことに対しては
恐怖を感じても
人間に対して(水龍にも)
恐怖を感じない人なのだと
思いました。