自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 12話 マンガ 11、12話 ハインリがダンスを2曲続けて踊れない理由

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12話 ラスタにダンスを誘われたハインリは・・・

 ◇ダンスの断り方◇

自分は意外に病弱な美男子なので

ダンスを2曲続けて

踊ることはできないと

ハインリ王子は、

ラスタに謝りながら、

遠回しにダンスを断りました。

すると、ラスタは

一度休んで体力が回復したら

踊ろうと提案しましたが、

ハインリ王子はナビエの方を見て、

その時は、

また踊りたい人がいると

きっぱり断りました。

 

散歩を断った時もそうでしたが、

本当に驚くほど

はっきり断る男だと

ナビエは思いました。

 

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ハインリに

断られると思わなかったラスタは

きまり悪そうな顔で

ナビエたちの方を向きました。

ラスタはソビエシュの方へ

やって来て

可愛らしく泣きながら、

ラスタにはパートナーがいないと

訴えました。

ソビエシュは、

続けて同じ人とは踊れないので

1度だけ休むようにと

ラスタに言い聞かせました。

 

ほとんどの貴族は

プライドが傷つくので

大声で、ダンスを踊る人がいないと

言うことはありませんでした。

自分の意見や感情を

表に出すのにためらわない点で

ラスタとハインリは

似ていると思いました。

 

ラスタは

赤ちゃんがむずかるような声を出すと

周りの貴族たちは

好感の混じった笑い声を上げました。

新年祭をきっかけに、人々は、

他の貴族とは違うラスタを

新鮮で新しく純粋なものと

捉えるようになりました。

 

他の青年貴族の何人かが

ラスタにダンスを申し込みましたが

彼女は大丈夫だと言って

壁の方へ、とぼとぼ歩いて行きました。

 

落ち着かないソビエシュを見て

ナビエは彼が

彼女に駆け寄るのではないかと

思いました。

音楽が始まらなければ

彼は、本当に

走っていったと思いました。

◇置いてけぼり◇ 

次にかかったのは

パートナーと少し距離を置いて

踊る曲でした。

 

ナビエは踊りながら

幼い頃、ソビエシュと

ダンスの練習をしていた時のこと、

ソビエシュと共に

大きな地図を広げて

ここに何を建てようと

論じていたことを思い出すと

胸の片隅に冷たい風が吹きました。

 

ソビエシュと一生を共にすると

信じていたころの自分は

どれだけ愚かで純真だったかと

考えました。

 

ついにソビエシュが近づくと

彼は、ハインリ王子と

どんな話をしたのか

ナビエに尋ねました。

 

彼女は、普通の会話だと答えると

ソビエシュは

ハインリ王子がどんな男か

噂を聞いたことがないのか。

そんな男と

普通の会話ができるのかと尋ねると

ナビエは、ハインリのことを

とても面白い人だと答えました。

 

するとソビエシュは

浮気者として有名だから

話は面白いだろう

皮肉を言いました。

 

再びソビエシュとの距離が

遠くなりました。

ナビエがクルクル回っていると

ハインリは近くのテーブルに

立ったまま

ナビエを見ていました。

彼女と目が合うと

彼は笑いながら軽く手を振りました。

 

ソビエシュは

自分もラスタを側室にしているから

ナビエに側室を置くなとは

言わないけれど

ハインリ王子はいけないと思う

言いました。

何を言っているか分からないと

ナビエが言うと、ソビエシュは

ハインリ王子と付き合えば

彼がナビエの愛人になるのではなく

ナビエが彼の愛人になる。

東大帝国の皇后として

そのようなことが

あってはならないのではないか。

対面が傷つくのではないかと

言いました。

 

ナビエは、ハインリ王子とは

そんな関係ではないと反論しましたが

ソビエシュは

女なら誰でも手を出す男の

火遊びの相手にならないようにと

忠告しました。

 

ハインリ王子は

そんな人に見えない

ナビエが言おうとすると

音楽が鳴っているのに

突然、ソビエシュが

立ち止まりました。

彼が立ち止まったので

一緒に動いていた

彼の後ろと両脇の人たちも

立ち止まりました。

パートナーが立ち止まったので

ナビエも立ち止まりました

 

ソビエシュがなぜ立ち止まったのか、

足でもくじいたのかと

尋ねようとすると

彼は、人々が困惑している中

壁に寄りかかって泣いている

ラスタの所へ急いで歩いて行きました。

どうして泣いているのかと

尋ねるソビエシュの首に

ラスタは両腕で抱きつきました。

 

人々のざわめきが大きくなりました。

周りの人たちが

ナビエの顔色を窺っているのが

感じられました。

ソビエシュは

ナビエと踊っている途中で、

彼女を捨てて

ラスタの所へ行ってしまいました。

ナビエは目の前が真っ白になり

頭の中から血が抜けていくような

気がしました。

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ラスタは泣きっぱなしなので

ソビエシュは彼女をなだめるのに

忙しく、結局彼は、

ラスタを抱き上げ、席を外しました。

 ◇ひたすら平然と◇

2人が出て行くと

ナビエに視線が集中しました。

 

人々が口々に

ソビエシュとラスタのことを

噂する中、

ラスタが逃亡奴隷だという

話を聞いた北王国の人間が

自分の国では

逃亡奴隷を側室にすることは

ありえない。

せっかく、

高価な贈り物をしたのにと

文句を言いました。

 

別の誰かは、

皇帝が奴隷でないと言えば

奴隷ではないだろうと言いました。

 

音楽が鳴り止み

人々はナビエを見つめ

ラスタのことを話していました。

彼女は、すぐにその場から

逃げ出したかったものの

無理矢理平然と歩きました。

 

どこへ行くのかわからないまま

歩いていると

後ろから誰かが

付いてくる音がしました。

滑らかな柱に

ハインリ王子の姿映りました。

 

しかし、今は礼儀正しく

外国の王子と談笑する気に

なれませんでした。

誰もいない所で

とにかく座りたいと思いました。

 

気が付くとナビエは

西宮の回廊を歩いていました。

近衛騎士団副団長のアルティナ卿が

ナビエを支えていました。

 

青白い顔をしたナビエに

アルティナ卿は

早く休んだ方がいいと言いました。

◇クイーンの温もり◇ 

ナビエは寝室に入ると

ベッドにうつ伏せになったまま

枕を抱えました。

全身が重く、邪魔に感じられて

耐えられませんでした。

しばらくそうしていると

クイーンがやって来ました。

 

クイーンの温かい身体から

伝わる熱を感じると

ナビエは涙が出てきました。

寒い冬に

一人で放り出された人のように

ナビエはクイーンの温もりに

浸っていました。

 

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ようやく落ち着いたナビエが

クイーンに話しかけていると

侍女たちが

応接間に集まってきました。

 

まだ、パーティの最中なのに

ナビエは、自分のせいで

彼女たちも戻って来たのかと

思いました。

仮にそうだとしても、

彼女たちから

慰められたくないと思いました。

夫が他の女を愛しているのに

自分のプライドが

傷ついていることと

自分に何の非もないのに、

肩身の狭い思いをしていることを

彼女たちに、

上手く説明できないと思いました。

 

ところが、侍女たちは

ラスタとソビエシュの件ではなく

ベルディ子爵夫人が、

ナビエの侍女を辞めるという

話をしにやって来たのでした。

 

ベルディ子爵家はトラブルだらけで

借金が多く

子爵家の収入のほとんどは

借金の穴埋めに使われていて

生活費と言えるのは

ベルディ子爵夫人が

侍女の仕事をして得られる

お金だけでした。

 

ナビエは人を送って

事情を調べなければと

思っていましたが

翌日、大ホールへ行くと

前日よりも輝き

人々に囲まれて笑いながら

入って来たラスタのそばに

ベルディ子爵夫人が立っていました。

そして、彼女はリルテアン大公が

ナビエに送ってきた

青い絹で仕立てたドレスを

着ていました。

 

自分の味方だと思っていた人が

大金を借りたまま

夫を奪った人の方へ行ったことに

ナビエは少し腹が立ちました。

しかもベルディ子爵夫人は

ラスタの出自を一番

嘲笑っていた人でした。

 

ラスタは、自分のものを

根こそぎ奪いに来たのだろうか。

元々、ベルディ子爵夫人は

自分の側の人ではなく

お金のために

そばにいたのではないかと

ナビエは思いました。

 

ローラと南王国のソズ姫が

側室制度とラスタの悪口を

言い始めましたが

ナビエは、

表面上は

誠実そうなふりをしているけれど、

見えないところで

ナビエがラスタの機嫌を取るために

贈り物をしているとか

陰で悪口を言っているなどと

人々に

侮辱されたくありませんでした。

 

ナビエは他の話をしようと

遠回しに言うと、ソズ姫は、

ハインリ王子が東大帝国の誰かと

匿名で文通をしていて、

その相手を見つけたいので、

噂を広めてくれと、

南宮の客たちに頼んでいたと

話しました。

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ラスタのために、

平気でナビエ様の体面を

傷つけているくせに、

ナビエ様がハインリと近づくと、

彼女の体面が傷つくと言うソビエシュ。

どの面下げて、

そんなことが言えるのか

開いた口が塞がりません。

自分は愛人を作っているくせに

ナビエ様に好きな人ができたかと

思うと嫉妬するなんて、

身勝手すぎます。

どんなに辛い時でも

皇后の立場を守ろうとするナビエ様に

泣けてきます。

 

ナビエ様が一番辛い時に

クイーンの姿で

彼女を慰めていたハインリ。

後に、彼が、

ナビエ様を悲しませたくないと

思うようになったのは

ナビエ様の悲しむ姿を

ずっと見ていたからなのでしょうね。

他の人には残酷でも、

ナビエ様に対しては、

誠実で正直なハインリは素敵です。

 

まだ、ラスタの本性は

明らかにされていませんが、

彼女は男性を手玉に取る技術に

長けています。

おそらく、ラスタは

今まで狙った男性を

逃すことがなかったので、

ハインリにダンスを断られるなんて

思ってもみなかったのでしょう。

彼女は、

他の男性と踊ることもできたのに

それをせずに、

壁際でずっと泣いていたのは、

躍る相手がいないからではなく、

ハインリに断られたことが

ショックで悔しくて、

泣いたのだと思います。

奴隷だった自分が、

最初に皇帝と踊り、

次は大国である西王国の王子と

踊ることができれば、

人々の彼女を見る目も

随分、変って来ると思います。

それなのに、ハインリに

あっさりと断られてしまった。

皇帝まで落とすことができた自分が

拒絶されるなんて、

ラスタにとって想定外だったと

思います。

それで、泣かずには

いられなかったのだと思います。

 

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