自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 283話 外伝 21話 ノベル ネタバレ 先読み ナビエが普段ハインリに考えていたこと

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外伝21話 果たして、恋の妙薬を飲んだナビエはどうなるのでしょうか?

◇恋の妙薬の効果◇

ハインリは自分が

夢を見ていると思いました。

 

いつも、彼は

ナビエと視線が合うたびに

目で笑いかけていました。

それは愛する人への

自然に出てくる笑いでした。

 

そんな時、ナビエは

仕方ないという表情で

かすかに笑いました。

 

鳥がくちばしでつつくように

数回軽くキスをすると

そのほほ笑みは

もう少し深まりました。

 

呪文をかけるように

何度もキスをすると

ハインリしか見られない、

笑顔を見せてくれました。

 

けれども、今日は

ナビエから返ってくる

笑みが濃いので

ハインリは目を見開きました。

 

そして、

ハインリが何か言おうとすると

ナビエは後ろに下がり

腕を組んで、首を傾げて

ハインリを注意深く眺めました。

 

その瞳はいつもより輝いていて

執拗だったので

ハインリは興奮しました。

しかし、

 

こんな感じなんだ。

あなたの目で

あなたを見ている感じ。

 

と意味不明のナビエの言葉に

ハインリは

ちょっとおかしいと思いました。

 

ハインリは、

 

クイーン

 

と彼女を呼ぶと

ナビエは、彼の喉を触りながら

 

クイーンと呼ぶ時に

ここが動くのがセクシーだ。

 

と言いました。

 

ハインリはナビエが

ざっくばらんに

話をしていることに

気が付きました。

 

いつもと違う話し方に

無性に心配になったハインリは

ナビエの口元に

鼻を当てましたが

酒の匂いはせず、

ハインリの好きな

バラの香りがするだけでした。

 

ナビエはハインリに

 

立ってごらん。

 

と命じました。

おかしいと思いながらも

ハインリは素直に

言うことを聞きました。

ナビエはベッドに横になり

満足そうな顔つきで

ハインリを眺めました。

 

やっぱりおかしいと思っていると

ナビエはハインリに近づき

彼の後頭部の髪を

手のひらで包み込みました。

そして、口と口が重なりました。

 

唇が離れると

ナビエはハインリの

首筋を噛みながら

 

美味しい、ジャムが出るかな

 

と言いました。

 

ハインリはナビエに

酒を飲んだのかと尋ねました。

 

ナビエは、

 

あなたというお酒に酔いました。

 

と答えました。そして、

 

あなたは私を魅惑する気がします。

 

と言いました。

 

ハインリは、

「あなた」という名前の酒が

本当にあるのかなと思いました。

そうでないと

説明がつかないと思いました。

 

ハインリは混乱しました。

夢かと思って、

腕をつねってみました。

夢ではありませんでした。

 

ナビエは

 

私の手の甲にキスをする時

あなたが私の顔を見るのが好き。

 

と言いました。

 

そして、ハインリの腹筋の上を

柔らかい手がさっと通ると

彼の筋肉が引き締まりました。

 

私の手に反応して

ここがキュツとなるのも

きれいね。

 

とナビエは言いました。

 

ハインリは

訳が分かりませんでしたが

舞い上がりました。

 

以前、ハインリが

ルイフトの衣装を着て

待っていたのを

ナビエが気に入って

そのご褒美かと思いました。

 

 

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その時、

ベッドの端にぶら下げていた鐘が

鳴りました。

 

よりによって・・・

 

ハインリはため息をつきました。

 

その鐘が鳴る時は

急用があるので

出て来て欲しいという合図で

滅多に鳴ることはありませんでした。

◇邪魔をした者は◇ 

お二人の邪魔をしたのは

知っていますが

そんなに恐ろしい顔で

睨まれなければ

ならないのでしょうか?

 

とハインリの顔を見た

マッケナは縮み上がりました。

 

ハインリはマッケナを

冷ややかな目で睨みつけ

 

お前が何を台無しにしたのか

分かっているのか?

 

とマッケナの胸倉をつかんで

抗議したいと思いましたが

ナビエがハインリの腕をつかんで

頭を肩にもたせかけているので

できませんでした。

 

ハインリは何が起こったのか

マッケナに尋ねると

超国籍騎士団が

東大帝国の港へ行ったことを

伝えました。

 

その間も、ナビエとハインリは

密着していたので

2人を交互に見ながら、

マッケナは

 

こんな中で

2人はぴったりと

くっついていなければ

ならないのですか?

 

と抗議すると

 

ナビエは突然、ハインリの手を離し

横に移動しました。

 

以前、マッケナは

ナビエがカイに似て駄々っ子だと

言ったところ

ドルシの所へ行かされたことを

思い出しました。

 

また同じことが起こるのではと

心配したマッケナは

 

本当に離れるようにと

申し上げた訳ではない。

 

と弁明しましたが

ナビエは強張った顔で

部屋を出て行きました。

 

マッケナは

 

皇后陛下

私に怒ったようです。

 

と言おうとしましたが

ハインリは笑みを浮かべて

マッケナを見つめました。

 

マッケナは

なぜ、ハインリが

そんな風に自分を見ているのか

尋ねると、ハインリは

 

君が可哀そうだ。

私が君に、どんな腹いせをするか

自分にもわからないよ。

 

と答えました。

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◇恥ずかしさ◇ 

一口だけ飲んだせいか

恋の妙薬の効果は

すぐに消えました。

 

薬を飲んでハインリを見た瞬間

 

急に何もかもが幸せに感じ

 

普段、ハインリを見ている時に

考えていたことが思い浮かび

口からバンバン出て来た感じで

 

自分が薬を飲んだのではなく

ハインリを

どこか魅力の穴のような所に

入れたり出したりするような

感じがしました。

 

ただ、ナビエは

恥ずかしさを感じていました。

 

自分に足りない

愛の情熱を知りたくて

恋の妙薬を飲んだのに

カフメン大公の羞恥心について

知ってしまいました。

 

彼がナビエに

戯言を口にした後の苦しみが

今になって

ナビエは理解できました。

 

翌日になっても、

恥ずかしさは続き

お風呂に入って着替えた後も

顔から熱気が冷めませんでした。

 

少し落ち着くと、

また思い出すことの繰り返し。

 

幸いなことに、

その日はマスターズが

来ることになっていたので

侍女たちは浮足立ち

ナビエをあまり

気にかけていませんでした。

 

ローラに

顔が赤くなっていることを

指摘されましたが

ナビエは

港のことが深刻でと言って

ごまかしました。

 

マスターズが来る前に

恥ずかしい気持ちを

抑え込まなければと 

ナビエは思いました。

 

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◇マスターズの帰還◇

3時間後、

マスターズが帰って来ました。

 

初めに、ナビエは星の部屋で

マスターズを含めた騎士団の

戦功を称えました。

 

そして着替えたマスターズは

応接間で侍女たちと抱き合い

再会を喜びました。

その後、みんなで

庭に用意されたテーブルに

座りました。

 

マスターズはお菓子を食べながら

 

こういうのが

とても恋しかったです。

 

とにっこり笑って言いました。

 

それがマスターズの

最後の笑みとなりました。

◇監獄へ◇

コシャールとの仲が

どうなっているのか

矢継ぎ早に

侍女たちに問い詰められて

マスターズはおろおろしていました。

 

その姿は見る人の笑いを誘うほど

愉快なものでしたが

それを隠れて見守るダルダだけは

いつにも増して

気持ちが沈んでいました。

 

母の敵!

 

ダルタはマスターズを

睨みつけながら

その場を離れました。

 

夜遅く、ダルタは、

マスターズが捕まえて来た

常時泉の盗賊を見に行く途中、

宮殿で

マスターズに復讐できる確率は

どのくらいか考えていました。

 

彼女が

とても強いと聞いていたので

大変だと言うことは

わかっていました。

 

刑務所に到着すると

ダルタは看守を気絶させ

獄舎の中へ入りました。

 

独房の中に、

後ろ手に縛られて座っている

母の友達がいました。

ダルタが子供の頃から

何度も面倒を見た人でした。

 

ダルタはその人に

声をかけました。

助けてあげると

言いたかったものの

その自信はありませんでした。

 

盗賊も、それはわかっていたのか

助けてくれとは言わずに

 

学べることは何でも学ぶんだ。

敵方の手で

君の力を育てることが復讐だ。

 

と言いました。

 

ダルタは長い間

牢獄の前にいましたが

結局、手ぶらで

そこを抜け出しました。

 

その様子をカラスが

見下ろしていたことは

知りませんでした。

◇ナビエの疑惑◇

たまにエベリーに会ったり

妹探しをしていたダルタが

ついに怪しい行動を取りました。

 

クロウから報告を受けたナビエは

今まで、ダルタが牢獄通いを

していなかったことから

彼女が常時泉ではないかと

疑いました。

 

ナビエは引き続き、ダルタの監視を

クロウに命じました。

 

クロウが帰った後

ナビエはマスターズを呼び

ダルタと引き合わせました。

 

マスターズがダルタを

盗賊の中で

見かけたことがあれば

何か反応するかと思いましたが

彼女はダルタに気付いた様子は

ありませんでした。

 

ダルタはいつもと同じく

視線を下に落としていました。

 

ダルタは常時泉と

つながってはいるけれど

盗賊ではないのかと

ナビエは思いました。

 

彼女は、もう少し

様子を見ることにしました。

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◇平和な生活◇

マスターズに会った後

ダルタは心臓が

ドキドキしていました。

 

ダルタは盗賊行為に

参加したことがないので

マスターズが彼女のことを

知っているはずはないと

思いながらも

移住をする時に

遠くから顔を見られたかもと

恐怖を感じていました。

 

けれども、マスターズは

ダルタのことを

知らない様子でした。

 

ダルタは

敵の顔を知ることができたので

いつか復讐することが

できるだろうと思いました。

 

しかしダルタは

マスターズに会って

宮殿での楽しい日々が

幻想であることを実感し、

落ち込みました。

 

本の香りに満ちた図書館、

エベリー、魔法の師匠たち、

血に濡れて歩き回る人のいない庭と

ふんわりしたベッド。

 

ここでは、すべてが平和なのに

その平和が自分のものでないことに

悔しさを感じました。

 

ダルタは、魔法使いになったら

何の心配もなく、母親と2人で、

日向で暮らせるだろうかと

思いました。

 

君のために学んで

君のための人生に使いなさい。

 

ナビエの言葉が耳元に響きました。

 

ダルタは力なく机に座ると

本を開きました。

中に、見慣れない栞が

はさんでありました。

 

誰が置いたのか?

 

ダルタは震える手で

栞を開くと、そこには

 

うまく入り込むことが

できたようですね。

私の目と耳。

 

と書かれていました。

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恋の妙薬の力を借りたとはいえ

ナビエが普段感じていたことを

ハインリは聞くことができて

とても幸せだったのではと

思います。

ハインリの首筋から

ジャムが出てくるの表現には

驚きましたが

以前の話を読み返したら

102話に、頬を噛んだら

ジャムが出てきそうという

表現がありました。

 

ナビエは、

皇后としての威厳を保ち

感情を表に出さない

訓練を受けて来たので

愛する人

自分の気持ちを伝えることが

難しいのかもしれません。

 

薬の力を借りなくても

ナビエがハインリに

ありのままの気持ちを

伝えられるようになれば

ハインリの不安もなくなるかなと

思います。

 

ところで

ナビエはマッケナの言葉に

怒ったのではなく

薬が切れて、

正気に戻っただけだと思いますが

ハインリに

腹いせをされるはめになった

マッケナが

その後、どうなったか

気になります。

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