自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 67話 マンガ 61話、62話でカットされていたこと 謁見のシーン、ソビエシュの手を拒否したナビエ

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67話 ナビエはラスタの部屋の前で、離婚という言葉を聞いてしまいました。 

◇ラスタを脅かす存在◇

ソビエシュが髪の毛を見て

去った後、

アレンとあの子は

全く人生の役に立たないと、

ラスタは怒りを抑えるのに

必死でした。

 

赤ちゃんと自分の髪の色が

違っていたら

ソビエシュは、

髪の毛を保管している理由を

尋ねたはず。

切なくて恋しい気持ちになり

髪の毛を持って来たけれど

ラスタはそれをゴミ箱へ

捨てました。

その後も

ラスタは1日中ビクビクして

部屋に閉じこもりました。

 

ロテシュ子爵が

どうなったかもわからないし

ソビエシュには

赤ちゃんの髪の毛を

持っていることがばれ、

自分の粗探しをする人がいて、

ラスタは、とても疲れて

大変でした。

 

そんな中、恋人のソビエシュは

夜になっても

顔さえ見せてくれませんでした。

 

ラスタはソビエシュが

髪の毛に気付いたのではないか

ロテシュ子爵が

話したのではないかと思い

怖くなりました。

そして、自分の持っているものが

全て虚像であること、

1人の好意にすがるのは

どれだけ危ういことか

悟りました。

 

このような状況になったのに

ラスタは怖がることしか

できませんでした。

ソビエシュの愛が冷めたら

反抗さえできずに

全ての物を奪われるはずでした。

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◇皇后になれ◇

ラスタが物思いに耽っていると

ソビエシュが来たことを

下女が教えてくれました。

ラスタは応接室へ行くと

下女のデリスが

酒の用意をしていました。

 

ラスタはデリスの顔が

赤くなっていたり、

動きがノロノロしていることに

不安を感じました。

 

ラスタは普段より優しく

ソビエシュを呼びながら

彼に近づきました。

 

デリスは

ゆっくりと食べ物を置いた後

外へ出て行きました。

 

ソビエシュはデリスに

関心がなさそうでした。

それどころか、彼は

どこにも関心がなさそうで

頬杖をついて

1人で考え込んでいましが

ラスタが何度も

ソビエシュを呼ぶと

ようやくラスタの方へ

顔を向けました。

 

一日中、ソビエシュを待っていたと

ラスタが可愛らしく言うと

ソビエシュは笑いました。

 

彼は自分に対して

怒っていないようなので

ラスタは安心しました。

 

ラスタはグラスに

シャンパンを注ぎ

それをソビエシュに渡しましたが

彼は口に持って行くことなく

手の中でグラスを

転がしているだけでした。

 

やはり、ソビエシュは

怒っているのではないかと思い

ラスタは彼を呼びました。

 

するとソビエシュはラスタに

1年間だけ皇后になるように

言いました。

 

その瞬間、ラスタは

何か聞き間違えたのか、

ラスタとエルギ公爵の会話を聞いた

ソビエシュが

何か探っているのではないかと

思い、凍り付きましたが

ソビエシュが

ナビエと離婚すると言うと

ラスタはようやく安堵しました。

次に、喜びと感動と恐怖が押し寄せ

唇をヒクヒクさせました。

 

ソビエシュが

負担を感じていそうな

ラスタの姿を見て

皇后の地位に欲はなさそうだから

幸いだと考えているなんて

ラスタは見当もつきませんでした。

 

ソビエシュは、1年だけだから、

それほど負担に思わないようにと

ラスタに告げました。

なぜ1年なのかとラスタが尋ねると

ソビエシュは、ラスタの赤ちゃんが

正式に皇子と皇女になれるからだと

説明しました。

 

ソビエシュは、

ラスタが1年耐えてくれれば

彼女を一生捨てずに責任を取ると

言いました。

 

ラスタは、

まだ皇后になるための準備が

できていないけれど、

ソビエシュとナビエが離婚するなら、

皇后になってから

準備をしても良いのではないかと

思いました。

それに、ソビエシュは

1年と言っているけれど

生まれる赤ちゃんが

ソビエシュの愛情を一身に受け

ラスタが熱心に勉強をして

皇后の役割を果たせれば、

彼の気持ちが変わるかもしれないと

考えました。

 

ラスタはナビエの家門のことを

心配しましたが、

それは自分が考える問題だからと

ソビエシュは言いました。

 

ラスタは心の中で

奴隷が皇后の座に着くと

呟きました。

 

ソビエシュはラスタに

一生懸命学んで

身体を大事にして、

この話は誰にもしないようにと

伝えました。

そして、

何か欲しい物があるか尋ねると

ラスタは、

陛下さえいればいいと

囁きながら、

彼の肩に頭をもたせかけました。

ソビエシュはラスタを

腕で抱きました。

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◇入浴剤の香り◇

一時間後、

ラスタが寝てしまうと

静かに部屋の外へ出ました。

 

普段なら、ラスタを抱いて

ベッドに運ぶところでしたが

その日は、

そうしたくありませんでした。

 

赤ちゃんと生き別れになった境遇は

可哀そうに思うけれど

自分に過去をごまかしていたことを

考えると、ためらいがありました。

 

扉を開けて部屋の外へ出ると

ナビエがよく使う

バラの入浴剤の香りが

残っているような気がしました。

 

ソビエシュは

ベルディ子爵夫人と下女たちを呼び

ナビエを見かけたか尋ねましたが

彼女たちは見ていないと答えました。

ソビエシュは首を傾げたものの

こんな時間にナビエが

来るはずがないと思い

その場を離れました。

 

自分の部屋へ戻りながら、

ソビエシュは

 

前もって、離婚の計画を

皇后陛下に話したらどうか

後で復権させるとしても

皇后陛下は大変驚き

傷つくだろうと

カルル侯爵が言っていたのを

思い出しました。

 

それが可能ならそうすると

ソビエシュは舌打ちをしました。

ソビエシュは

ナビエのプライドの高さを

知っていました。

 

彼女が、

ソビエシュとラスタとの間に

生まれる赤ちゃんに

一片の愛情もないので、

その赤ちゃんのために

皇后の座を離れることを

ナビエが受け入れるはずが

ありませんでした。

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◇離婚の衝撃◇

ナビエは頭がクラクラし

耳の中では

異様な唸り声がしました。

 

足からどんどん力が抜け

何度も立ち止まることを繰り返し

やっとのことで自分の部屋へ戻ると

ナビエは窓際に座り

ソビエシュが自分と離婚し

ラスタに皇后の座を与えると

約束していたこと、

ソビエシュの優しい声と

ラスタの興奮した声を

思い出しました。

ナビエは、息をするのが苦痛なくらい

肺がヒリヒリしました。

 

ソビエシュが自分と

離婚しようとするなんて

ナビエは一度も

考えたことがありませんでした。

 

私たちは恋愛をして

結婚していないけれど

最近はラスタのことで

何度も争ってきたけれど

友情と呼べるものは

あったのではないか。

 

一緒に国を強くしようと

膝を突き合わせていた男は

どこへ行ったのか

 

私たちは夫婦だから一つだと

言っていた男は

どこへ行ったのか。

 

兄がラスタと赤ちゃんを嫌うことが

ソビエシュにとって

脅威と思われたのか。

 

それよりも、

ソビエシュと離婚したら

私はどうなるのか。

 

ソビエシュと離婚したら

自分は皇后でなくなるから

その地位にあまりしがみつくなと

カフメン大公が言っていたことを

ナビエは思い出しました。

 

当時は話にならないと

思っていましたが

今思えば、間違った話では

ありませんでした。

 

しばらくしてから

ナビエは何とか起き上がり

書斎から

東大帝国の歴史書を持ってきて

隅から隅まで調べました。

 

政略結婚の相手の皇后が

亡くなったり、追い出された後

平民出身の側室が

皇后になった例が何度かありました。

 

これから私はどうなるのか。

 

ナビエは本を机の上に置き

深呼吸をしました。

何時間かそうしているうちに

カーテンの隙間から

光が差し込んでいました。

 

その光景を見ていたら

全てがつまらなくなり

虚しくなりました。

 

どんなに頑張っても

結局、偉大なのは愛だけ。

愛こそすべての中心で

原動力だという

吟遊詩人たちの

ロマンティックな言葉は

事実かもしれない。

 

ソビエシュとラスタの

愛のために

私は全てを奪われることになる。

 

高貴な家柄も

一緒に過ごした時間と思い出も

長い間の努力と勉強も

私たちが交わした夫婦の誓いも

偉大な愛が台無しにする。

 

とナビエは思いました。

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◇生きる道◇

お風呂の準備をするために

下女を連れて

中へ入って来た

イライザ伯爵夫人が

ナビエを見るや否や

慌てました。

 

彼女は、何かあったのかと

ナビエに尋ねました。

 

イライザ伯爵夫人は

しきりにうろたえた後

机の上に置かれた歴史書を見て

キョトンとした顔をしました。

ナビエが

いきなり歴史書を持ってきて

憂鬱になっているのを

不思議に思っているようでした。

 

コシャール卿のせいですか?

 

と尋ねるイライザ伯爵夫人に

ナビエは、力なく

 

その通りです。

 

と答えて席を立ちました。

 

イライザ伯爵夫人の

当惑した顔を見ながら

ナビエは、

こうしている場合でないことに

気付きました。

 

このまま茫然自失し

悲しみに暮れて

追い出されるわけには

いきませんでした。

 

ソビエシュが

自分との離婚を望んでも

今日や明日ではない。

ソビエシュが離婚を望めば

離婚せざるを得ない。

 

どんなに高貴な家柄の皇后でも

恐ろしい皇后でも

優れた後継者を産んだ皇后でも

皇帝が離婚を望んで

離婚しなかった皇后はいない。

 

どれだけ遅々として

裁判を進めていくかが

問題だけれど

それでも対策を講じて

生きる道を見出すべきだと

ナビエは思いました。

 

ナビエは明るいピンク色のドレスを着て

憂鬱な雰囲気を吹き飛ばしました。

 

ソビエシュは、

自分が話を聞いていたことを

知らないと思うけれど

自分を見たら

ラスタへ愛をこめて

夜通し囁いていた約束を

思い出すだろうと

ナビエは思いました。

 

支度をしている間、

イライザ伯爵夫人が

11時頃、エベリーへの手紙を

発送すると聞いて、

ナビエは直接エベリーに

会いに行った方がいいように思い、

手紙は出さないように

イライザ伯爵夫人に伝えました。

 

ナビエは可能な限り平然として

謁見の間へ向かいました。

けれども、

謁見の間の近くに到着すると

再び心臓がドキドキしてきました。

 

前の晩、衝撃的な話を聞いて

急いで西宮へ戻った時のことを

思い出し、

舌が痒くなりました。

 

自分を捨てる話をしながら

ラスタに愛を囁いたソビエシュ、

自分と離婚すると決めた

ソビエシュが

どのように接するか

ナビエは気になりましたが

ところが、

 

明るい色もよく似合うね。

 

と言うソビエシュは

普段と変わりませんでした。

 

そのおかげでナビエは

いつもの落ち着きを

取り戻しました。

 

自分の部屋へ戻れば

落ち着かないと思うけれど

ソビエシュの前では

平然としていられそうでした。

 

ソビエシュの誉め言葉に

ナビエはお礼を言うと

彼が差し出した手を

見て見ぬふりをして通り過ぎ

玉座に座りました。

 

ソビエシュは、

自分の手を見なかったのかと

ナビエに尋ねました。

 

彼女は

 

見ないふりをしたのです。

見なかったふりをしてください。

 

と頼みました。

 

コシャールのせいで

怒っているのかと

尋ねるソビエシュにナビエは

 

風に当たりたい。

 

と答えました。

 

一緒に散歩しようと

提案するソビエシュにナビエは

エベリーに会うため

ウィルウォルへ行くと告げました。

 

しばらく時間を割けないと言う

ソビエシュにナビエは

一人で行くと言いました。

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ソビエシュは、

ラスタに皇后になれと言う

ギリギリまで、

迷っていたのではないかと

思います。

けれども、ラスタの子を

どうしても皇族にするために、

迷いを吹っ切ったのだと思います。

 

マンガの62話では

謁見のシーンがカットされていて

ソビエシュがラスタに

離婚の話をした後

冷たい顔で

一緒にウィルウォルへ行けないと

言っています。

 

これだけを見ると

ナビエとの離婚を決意した

ソビエシュは

彼女に冷たく当たっているように

見えるのですが

原作では、ナビエの服を褒めたり

一緒に散歩することを提案したり

ウィルウォルへも

一緒に行くつもりだったりと

普段と変わらぬ態度で

ナビエに冷たく当たっていません。

 

ナビエに自分の計画を

悟られないためなのか

それとも心からナビエのことを

気遣っているのか

後ろめたいのか、

ソビエシュの行動は

理解に苦しみますが、

全てを知っているナビエには

ソビエシュの優しさが偽りに

見えるのではないかと思います。

 

ソビエシュとラスタの愛のために

それまで培ってきた全てのものを

奪われるナビエの喪失感は

口では言い表せないくらい

大きいと思います。

 

ラスタは皇后にさえなれば、

自分の人生は

一生安泰だと思ったに違いありません。

それなのに、彼女は、

1年も経たないうちに、

死んでしまいます。

皇后にならなければ、

子供を取り上げられ、

ソビエシュに捨てられても、

それなりにお金をもらって

生きていけたかもしれません。

ラスタは皇后になれることを

喜んでいますが、

これから恐ろしい結末が

待っていることを

知る由もありません。

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