自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 314話 外伝 52話 ノベル ネタバレ 先読み ナビエの花束とリルテアン大公の息子を利用するラリ

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

外伝52話 一体、シーシーに何が起こったのでしょうか?

◇ここはどこ?◇

シーシーは、気がつくと

自分がどこにいるか

わかりませんでした。

 

今、どういう状況なのか

過去と現在が

ごちゃまぜになっていましたが

自分がお姫様でないと気付くと

すぐに荷物をまとめて

ベルディ子爵夫人の家を出て

モテに会いに行こうとした時に

馬車が目の前に滑って来たことを

思い出しました。

 

馬車にぶつかった時に

腕にケガをしたようで

ズキズキ痛みました。

 

他に痛みがなかったので

シーシーは

あまり痛くない腕を

テーブルについて

立ち上がろうとしたところ

足が床についた途端

激しい痛みが走ったので

シーシーはベッドに腰掛けました。

 

シーシーはべそをかきながら

部屋の中を見回しました。

ベルディ子爵夫人の家より豪奢で

ベッドはふかふかでした。

 

ここは、どこなのか

キョロキョロしていると

下女が部屋の中へ入って来ました。

 

シーシーが起きたことがわかると

下女は薬らしき物を置き

シーシーに少し待つようにと言って

部屋の外へ出て行きました。

 

15分程経つと、

ひどく衰弱した様子の男性と

元気のいい女性がやって来ました。

 

初対面なのに、男性は

 

息子の乗った馬車が

水たまりで滑って倒れた。

本当に申し訳ない。

身体は大丈夫か?

 

と親しい間柄のように尋ねました。

 

シーシーは右腕と両膝が痛いと

答えました。

 

男性は、きまり悪そうに笑った後

 

ケガが治るまで

自分の家で治療をするように、

そうでなければ

申し訳なくて、耐えられない。

 

と言いました。

シーシーは、医者に会って

体の状態を

詳しく聞きたいと言いました。

f:id:myuieri:20211003141507j:plain

◇そばにいたい◇

東大帝国から戻って来たラリは

馬車から降りるとすぐに


お母さま!

 

と呼んで

ナビエの胸に飛び込みました。

ナビエは、ラリを抱き上げ

くるっと一回転すると

ラリは面白いのか

くすぐるように笑いました。

 

ナビエはラリを下ろして

手を広げると

カイはもぞもぞ近づいて来ましたが

恥かしいのか、

ナビエのお腹に顔だけ付けました。

大人のふりをするのが可愛いと

ナビエは思いました。

 

ナビエはカイの後頭部を撫でると

聞こえるか聞こえないか

わからないくらい小さな声で

 

そんなことしないで。

 

と抗議しました。

 

ナビエは

子供たちが大きくなったので

もっとそばにいたいと

思いました。

 

ナビエは東大帝国での

感想を聞くと

ラリは、リルテアンの伯父様が

ムカついたと答えました。

 

f:id:myuieri:20211023054437j:plain

◇大きな花束◇

ナビエが

椅子に座ったまま30分余り。

横でナビエの髪を

弄んでいたハインリは

我慢できなくなり

ずっと窓を睨んでいたナビエに

どうしたのか尋ねました。

 

ナビエは、ラリとカイが

リルテアン大公を

嫌っていると答えました。

 

ハインリは、ナビエの言葉を

深刻に考えず

低い声で笑いながら

子供は誰かを嫌うものだと

言いました。

 

ナビエは、

何があったか、秘密にしながら

嫌がっているので

むしろ怪しいと言いました。

 

ラリの性格なら

どこが嫌なのか

はっきり言うはずなのに

ムカつくと言っただけで

何も言わなかったのは

言いづらいことなのではないかと

ナビエは考えました。

 

リルテアン大公は

次男を後継者にしたがっているけれど

それなら、

ラリが話せない理由はないと

ナビエは思いました。

 

しばらく悩んでいると

応接室の扉を叩く音がしました。

鐘を鳴らすと

ローラが

両腕でも抱えきれないくらい

大きな花束を抱えて

入って来ました。

 

花束は匿名で送られてきたとのこと。

 

ナビエは花束を抱きかかえて

 

誰が贈って来たと思いますか?

 

とハインリに尋ねました。

 

ハインリは、しばらく驚いた顔で

花束とナビエを交互に見ていました。

誰が見ても、嫉妬している顔でした。

それが可愛くてナビエは、

花束を強く抱きしめました。

 

ハインリは

 

私が贈りました。

 

と言いました。

 

ナビエは、

 

本当ですか?

匿名で送られてきたのに

 

とハインリに尋ねました。

 

ハインリは自分が送ったのに

間違いないと言って

ナビエの額にキスをすると

部屋を出て行きました。

 

f:id:myuieri:20211103060303j:plain

◇母親は天才◇

宰相官邸を出て

忙しく歩いていたマッケナは

後ろからハインリに

呼び止められました。

 

ハインリは、誰かがナビエに

花束を送って来たと

マッケナに話しました。

 

誰が送って来たのかと

マッケナが尋ねると

ハインリは自分だと答えました。


ハインリは、

 

自分が買ったものではないけれど

自分が買ったことにした。

だから、

本当に私が買ったことにするように。

どうせ匿名で送られてきたから。

 

と指示しました。

 

マッケナは、

他の人が送ってきた花束なのに

自分が送ったと

嘘をついたハインリに

呆れてしまいました。

 

ハインリは、花束を送った人に

お金を渡せば

自分が買ったことになると言いました。

 

それは詐欺ではないかと

マッケナは言おうとしましたが

突然、口を閉じて

ハインリの肩越しを

眺めました。

 

ハインリは

ナビエがいるのかと思い

驚いて振り返りましたが

そこにラリがいたので

もっと驚きました。

 

娘に恥かしい姿を見せたと思った

ハインリは

 

お父様は絶対にお母さまに

嘘をつこうと思ったわけではなくて

いや、嘘なんだけど・・・

 

と戸惑いながら言い訳をすると

ラリは

 

それはいい考えです。

 

とラリが言ったので

ハインリと

彼のことをいい気味だと思い

笑っていたマッケナは

目を丸くしました。

 

ラリは、嫉妬で刺激するのは

本当に良い考えだと言いました。

 

ラリが何を言っているのか

理解できないけれど

ハインリはラリが

自分の肩を持ってくれることを

確信して

ナビエには内緒にしてくれるのかと

声を潜めて尋ねました。

 

ラリはにっこり笑い

囁くように

 

私はいつも口が固い。

 

と答えました。

 

そのように言い残したラリでしたが

ハインリは何か気になり

首を傾げました。

 

マッケナも口を大きく開けて

その光景を眺めていましたが

先程のラリの微笑を真似て

ハインリが

残酷なことを考える時に

よく浮かべる微笑だと言いました。

 

ハインリは、マッケナがラリを

残酷だと言っていると思い抗議すると

マッケナは、

ラリは残酷ではないけれど

ハインリは残酷だと言おうとしました。

しかし、彼の冷たい視線に勝てず

顔を書類で隠して背を向けました。

 

遠くでラリが

 

やっぱりお母さまは天才だ。

花束1つで、お父様を

あたふたさせるなんて。

 

と呟く声は、

2人に聞こえませんでした。

 

f:id:myuieri:20211103061143j:plain

◇花束の贈り主◇

花束を胸に抱いて

笑っているナビエに、ローラは

そんなに、その花束が

気に入ったのかと尋ねました。

 

ナビエは笑いをこらえながら

首を横に振りました。

 

その花束は

ナビエがハインリに贈ろうとして

注文したものでした。

ハインリが、

正体不明の花束を見て慌てたら

サプライズプレゼントとして

渡すつもりでした。

 

とにかく嫉妬深い、詐欺師

猫かぶり、ほら吹き、

可愛い。

 

ナビエは、痘痕も靨です。

 

と言いました。

 

f:id:myuieri:20211103061440j:plain

◇嫉妬させたい◇

両親の頭脳戦を見守ったラリは

愛にも戦いが必要なことを

理解しました。

 

だからマッケナ叔父の日記には

喧嘩したことしか書いていないけれど

恋をして結婚したのだと思いました。

 

ラリは、自分にも

ヨンヨンを刺激する花束が必要だ。

リルテアン大公のバカ息子が

利用できるかもと思いました。

 

ラリとカイが

東大帝国から無事に戻って来たので

ハインリとナビエ、ラリとカイ、

マッケナとドルシとヨンドリの7人で

食事をしました。

 

ラリはヨンドリと一緒にいると

特に瞳が輝き

頭を働かせているのが

とても可愛いので

ナビエは、ラリとヨンドリを

隣同士に座らせ

自分は、その反対側に座りました。

 

ハインリは

ラリがヨンドリに関心を示す度に

面白がるどころか怒っていました。

 

ところが、どうしたことか

ラリは食事中

ヨンドリにほとんど

視線を送りませんでした。

ヨンドリも困惑しているのか

時々、ラリをチラッと見ていました。

 

それでも、ラリは

ヨンドリに話しかけられれば

返事をしたので

完全にヨンドリを

無視していたわけでは

ありませんでした。

 

ナビエは、その様子も、

それなりに面白いと思って

見ていると

ラリはデザートを食べている時に

大きな咳払いをした後

かなり深刻なふりをして

額にシワを寄せながら

リルテアン大公の次男との

結婚の提案を受けたと

話しました。

 

ハインリは

評判の悪い

リルテアン大公の次男との結婚は

絶対ダメだと反対しました。

 

マッケナも、

 

世の中に良い男はたくさんいる。

強いて良くない男の中でも

一番良くない男を選ぶ必要があるのか。

 

と言いました。

 

ラリは、

提案を受けただけと言った後に

ヨンドリをチラチラ見ながら

 

でも、前向きに考えている。

血はつながっていて

頭が良くないから

政略結婚の相手として

悪くないかもしれない。

 

と言いました。

 

ハインリは

 

馬車に例えれば

蓋がなくて、御者がいなくて

車輪もない馬車。

そんな提案を

どうして真剣に考えるのか。

考えるな!

 

と怒りました。

 

ナビエは

お気に入りの龍馬車が

なびかないからだと思いました。

ヨンドリを意識して

ラリが話していることが

目に見えてわかりました。

 

ナビエは隣をチラッと見ているラリと

そのラリを見ながら

怒りを抑えきれないハインリを

交互に見るのが

楽しくて仕方ありませんでした。

 

ラリが本気で言っているのなら

心配だけれど

わざと、そのように言っているので

心配していませんでした。

 

リルテアン大公には

腹が立つけれど

ラリが帰って来た時に

深刻な顔をしていたので

彼の言葉は偽りではないと

思いました。

 

果たして、ヨンドリは

どのような反応を見せるだろうか。

 

龍のせいか

ヨンドリはラリよりも若いけれど

彼女よりずっと背が高くて

考え方も話し方も

子供っぽくありませんでした。

 

利口な子なので

どうしてラリがあんなことを言うのか

気付いているようでした。

 

ヨンドリは

これといった反応を示さず

黙々とケーキを食べていました。

 

見かねたカイが助け船を出し

 

ラリ、

本当に彼と結婚するの?

 

と尋ねました。

 

ラリは真剣に悩んでいると

答えました。

 

私の娘が泣いている。

それなりに

頭を使っているようなのに

ヨンドリが相手をしないので

傷ついていると

ナビエは思いました。

 

ナビエはラリを可哀そうに思い

 

幼馴染だから

ラリが東大帝国へ行ったら

ヨンドリは寂しくないかな?

 

と尋ねました。

 

ヨンドリはケーキを食べるのを止めて

ナビエをじっと見ました。

 

ドルシもマッケナも

慎重な性格ではないのに

誰に似たのか

ヨンドリは慎重な子でした。

けれども、彼の目に

すぐに笑みがこぼれて

 

どうしてこんな質問をするのか。

全てわかっています。

 

といった表情で

 

やりたいようになさってください

皇女様。

皇女様の意志が最も重要ですから。

 

と言いました。

f:id:myuieri:20211023054437j:plain

◇誤解◇

シーシーは

自分を助けてくれた人の家で

数日間過ごしました。

 

ここがリルテアン大公の家で

あることがわかると

シーシーは

また皇族の所へ来てしまったと

呆れてしまいましたが

ここで数日間過ごせば

家出をするのに役立つかもしれないと

思いました。

 

ベルディ子爵夫人の家には

 

私は皇女ではありません。

誤解がありました。

 

と書置きをして来たので

彼女も諦めるだろうと思いました。

 

いつ足がよくなるのだろうか?

 

シーシーは本を読みながら

痛くない方の足を叩いていると

誰かが扉を叩きました。

長男のシャルルがやって来ました。

言うことが少し愚かだけど、

この家で会った人の中で

一番おとなしいと

シーシーは思っていました。

 

シャルルは持ってきた果物かごを

シーシーに差し出しました。

 

いつもは色々な話をしていく

シャルルが黙っているので

どうしたのかと

シーシーが不思議に思っていると

彼は周囲を見回した後

声を潜めて

シーシーはお姫様なのか

前皇后の娘なのか尋ねました。

 

シーシーは警戒しながら

どうして、それを聞くのか

逆に質問しました。

 

シャルルは、父親が

シーシーをシャルルかレールと

結婚させたがっていること、

それについて

シーシーは

知っておくべきだと思ったと

答えました。

 

シーシーは

 

私はお姫様ではない。

外見が似ているから誤解された。

私ではありません。

 

とむすっとして言いました。

 

その言葉をレールが

ドアの陰で盗み聞きしていました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

おそらくリルテアン大公は

わざと馬車を

シーシーにぶつけたのだと思います。

本当は皇帝の娘かもしれないのに

親子検査で

神官が不正をしたかもしれないせいで

皇帝の娘でないと判定されてしまった

悲運の皇女と自分の息子を

結婚させることで

息子を皇帝にするのに

有利になるような世論を

起こしたがっているのかも

しれません。

 

いくら悲運の皇女に

同情論が出ているとはいえ

逃亡奴隷で

重犯罪人の母親を持つ娘が

果たして皇后になれるのか。

 

すでにソビエシュが

逃亡奴隷を皇后にした

前例があるので

皇帝の権威を使えば

どうにでもなるかもしれませんが

東大帝国の評判は

悪くなる一方なのではと思います。

 

久しぶりにナビエとハインリが

登場して、

とても嬉しくなりました。

私個人としては

モテとソビエシュの話は

あまり関心がなかったので

ハインリとナビエ一家と

マッケナ一家の登場で

心が癒されました。

 

ラリがヨンヨンに

やきもちを焼かせようとした

シーンを読んで

本編の131話で

ハインリが

危険な目に遭っているところを

ナビエに助けてもらうために

お芝居を打ったことを

思い出しました。

そういうところも

遅々と娘は似ているのですね。

 

マッケナとドルシの息子の名前は

ドラコだと思いますが

ヨンヨンだったり

ヨンドリだったり・・・

色々、呼び名があるようですね。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain