自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 18話 あらすじ マンガ 18、19話 側室たちと客たちに見つめられ、恥ずかしがるラティル

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18話 いよいよ側室入宮日です。

 

◇側室たちの入宮◇

手紙泥棒に対する調査、

トゥーラが引き入れようとした

外勢についての調査、

先皇帝の暗殺犯を捕まえること。

 

これらが遅々として進まない中、

側室たちが宮殿に入る日が

やって来ました。

 

窓越しに、

宮殿の下を確認したラティルは、

舌打ちしました。

 

最初の男性ハーレムということで

世間の注目が

集まりすぎた状況を懸念し、

ラティルは、

側室の入宮を祝うパーティは

開催しないことにし、

その代わり、

側室の親戚だけを集めて

誓約式とパーティを

開くことにしました。

詳しい日程は、

わざと後悔しませんでした。

 

にもかかわらず、

塀や正門の前に、

戦闘兵力のように

記者たちが集まっていて、

彼女は思わず拍手をするところでした。

 

入る時は、

ちょっと大変そうですね。

 

とラティルが言うと、

サーナット卿は

 

側室の招待客が出て行くのに、

一苦労するでしょう。

 

と答えました。

 

ラティルには、その話し方が、

苦労して欲しいというように

聞こえたので、

彼女は首を傾げて、

サーナット卿の方を向きました。

 

なぜ、そうされますか?

 

のサーナット卿の問いかけに

ラティルが答えようとした時、

突然、外から歓声が聞こえました。

 

ラティルは言葉を止めて、

再び窓際に顔を向けると、

目を惹く

黄金色に輝く豪華絢爛な馬車が

正門に向かって走って来ました。

その後ろから、

白い馬車5台が相次いでやって来て、

記者たちが、

アンジェスなんとかかんとかと

怒鳴っていました。

 

それを聞いたサーナット卿は

アンジェス商団から来るようだと

言いました。

 

ラティルが立っている窓から、

正門を通過した馬車は

見えませんでしたが、

結構早いスピードで走っていたのに、

最後の馬車が記者たちに捕まり、

中へ入れないでいるのを見て、

 

あれを捕まえるなんて、

あの人たち肝が据わっていますね。

 

と言って、

ラティルは口笛を吹きました。

 

記者の何人かは、

馬車の窓にぶら下がって、

中にいる人にインタービューを

試みていました。

 

兵士をもっと投入しましょうか?

 

と尋ねるサーナット卿に、

ラティルは、そうした方がいいと

答えようとしましたが、

すぐに気持ちが変わり

首を横に振りました。

 

真っ黒な馬の群れがやって来たので

白い馬車は記者たちから

解放されました。

 

2番目の側室行列がやって来ました。

 

とサーナット卿が言うと、

 

おお、素晴らしい。

黒死神団のようです。

 

とラティルが感嘆しました。

 

記者たちを自ら退かせた馬軍団は、

先程の華やかな馬車軍団とは、

黒と白で、雰囲気が対照的でした。

馬軍団は驚異的で暗く、

側室に入るというより、

どこかの戦争に出征するようでした。

 

一番先頭の大きな馬の上に

傭兵王と思われる

黒いマントを着た男がいて、

その後から、同じ格好だけれど

顔を隠した部下が続きました。

 

ラティルは、

隊列が剣のようだと言いました。

 

先程、走っていた白い馬車に

ぶら下がっていた記者たちは、

最初から最前列にいる傭兵王を

引き止める勇気がないのか、

遠くから眺めていました。

 

3番目に入って来た馬車は

アトラクシー公爵家のものだったので

分かりやすく、

その次に

宰相家の馬車が入って来ました。

 

傭兵たちの印象が強烈過ぎて、

公爵家と宰相家の馬車は、

少し埋もれてしまう感じでした。

 

4つの集団全てが

正門を通過したのを

確認したラティルは、

窓から離れました。

そろそろ大パーティの席に、

行かなければならない時間でした。

 

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◇誓約式◇

侍従長から、

陛下の入場は一番最後と言われ

ラティルは、

大パーティ会場の近くの小部屋で

30分程待ってから、中へ入りました。

 

大パーティ会場の

上座に続く小さな扉から、

ラティルが現れると、

騒々しかった会場が、

しんと静まり返りました。

来客は5つのグループに分かれ

自分たち同士で集まっていました。

 

ここから、

完全に分かれましたね。

 

ラティルは、

彼らを素早く見回すと

上座に立ちました。

その上から見下ろすと

壇上の階段で待機していた5人の男も

同時にラティルを見ました。

 

わぁ、すごく恥ずかしいのだけど。

 

その5人が、

正式にラティルの男となる、

最初の男性側室たちでした。

そして、彼らが連れて来た客たちも、

目を光らせて

ラティルに視線を固定していました。

 

戴冠式の日は、

自分を見上げる人々を見て

ラティルは胸がジーンとしましたが、

今、自分の男となる5人と

彼らの家族たちの視線を浴びて

少し恥ずかしくなりました。

 

しかし、こういうものは

恥ずかしい感じを出せば

もっと恥ずかしくなるものなので

ラティルは面の皮を厚くし、

ほんの少し微笑んで、

5人の男性を交互に見ました。

 

ラティルは5人の立ち位置を

見ました。

わざと、あのように

分かれたかはわかりませんが、

クライン皇子を中心に

右側に貴族のラナムンとゲスターが、

左側に平民のタッシールと

カルレインがいました。

 

まずは、あんな風に

派閥が別れるのか・・・

 

貴族派と平民派に分かれて

競争するのは微妙だ。

側室間の暗闘ではなく

貴族対平民の争いになり、

処理が困難になるかもしれないと

ラティルは思いました。

 

とりあえず、

様子を見ようと考えながら、

ラティルは

今回初めて見るカルレインに

一番関心が行ったので、

彼を、注意深く観察しました。

 

飲まず食わず、トイレにも行かず

数日間耐えた割には、

今にも倒れそうではありませんでした。

けれども、外を歩き回る人に似合わず

肌が蒼白なのを見ると

意外と病弱のように見え、

傭兵王は傭兵王だけれど、

傭兵王になった途端、

引退したのではと

ラティルは思いました。

 

ラティルは、

カルレインばかり見ていると、

誓約式を手伝うためにやって来た

侍従長

小声でラティルを呼びました。

 

ラティルは、

傭兵王ばかり見ていたことに気付き、

しまったと思いました。

お客さんも、傭兵王ばかり

見ているような気がしました。

 

ラティルは、

誓約式を進めるように

侍従長に頷きました。

 

すると侍従長は、

あらかじめ持っていた書類を

壇上の上に設置された

高い台の上に置いた後、

クラインを呼びました。

 

クラインが台の前に出ると、

侍従長は、

羽ペンを恭しく支えて、

 

お読みになったら、

署名をお願いします。

 

と説明しました。

 

クラインの署名が終わると、

次はラナムンが呼ばれ、

今度は彼が前に出て来て

署名しました。

 

5人が署名を終えると、

ラティルは、

あらかじめ用意しておいた指輪を

5人の男の手にはめました。

 

男たちはラティルの指輪の上に

軽くキスをし、

永遠の愛と忠誠を誓った後、

下がりました。

 

ラティルは口を固くつぐんだまま、

側室になった5人の男を、

交互に見ました。

 

本当に、あの男たちは、

私のハーレムに入ってくる。

ハーレムの中で私を待っていて、

私のために、

愛を囁いてくれるだろう。

ヒュアツィンテがそうだったように。

しかし、この男の中で、

私を心から愛する人はいないだろう。

 

ラティルは、それでも大丈夫でした。

どうせ、彼らは

政略的に入って来たし、

彼女も彼らを愛して、

連れて来たわけでは

ありませんでした。

ラティルが望むのは、彼らの暗闘で、

彼らがハーレム内で競い合い、

貴族や国民の注目を集めること。

そして、彼らの背景が、

皇権強化に役立つことを

望んでいました。

 

すまないと思う必要はない。

あの男たちも、それぞれ

お金や名誉、未来などを

計算して、入って来たはずだから。

 

ラティルは冷笑しました。

 

真心のこもった愛が

大したものなのか。

その愛というものが、

一番先に

不意打ちを食らわせて去って行った。

少なくとも、

私が皇位に就いている間は、

この人たちは私に

不意打ちを食らわせないでしょう。

 

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◇パーティ◇

その後、

出席者が少し独特だけれど、

平凡なパーティが開かれました。

 

雰囲気はとても妙でしたが、

アンジェス商団から来た人たちは、

その場でも商売を

しようとしていました。

 

ラナムンとゲスターの客として

やって来た貴族たちは、

平民と同じ場所に座ることを

嫌がりながらも、

彼らが口を滑らせる度に、

真っ先に興味をそそられ、

吸い込まれていました。

いつの間にか、何人かは、

予約注文でもしたのか

食事の最中に、

小切手にサインをして渡していました。

 

アンジェス商団のお客さんは、

口を動かすのが半端ではないと

ラティルは思いました。

 

黒死神団の傭兵たちは、

アンジェス商団の客と

最も正反対の雰囲気でした。

 

彼らは、仮面を脱いだものの、

以前、居酒屋で見た時のように

一言も口をきかず、

食事ばかりしていました。

 

カリセンから来た貴族たちは、

雰囲気が気まずいせいか、

自分たちだけで会話をしていました。

 

アトラクシー公爵とロルド宰相は、

彼らだけの神経戦を

繰り広げていました。

 

ロルド宰相の息子のゲスターは、

完全に気後れして、

首さえ上げることができず、

ラナムンはクラインと

睨み合っていました。

 

タッシールは、

カルレインの顔色が

死体のようだと言ったため、

フォークで目玉を

くりぬかれるところでした。

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◇初夜◇

食事を済ませた後、

部屋へ戻ったラティルに

乳母は、

近くで側室を見て、

気に入った人がいたかどうか

尋ねました。

 

ラティルは、数日前と同様、

ゲスターが心配だと答えたので

乳母は笑い出しました。

 

ゲスターは子供の頃から

静かだったと、話す乳母に

ラティルは、

 

時々、よく見てあげないと。

そうでないと、

あちらに轢かれ、こちらに轢かれで

形も残らなくなる。

 

と言いました。

 

子供の頃のよしみで

よろしくと乳母に頼まれ、

ラティルは、そうすると

答えたものの、

そこまでゲスターと

親しかったわけでは

ありませんでした。

 

ラティルはいつものように入浴し、

浴室の外へ出ると、

応接室で侍従長が待っていると

伝えられました。

 

普通、皇族の女性は侍女を、

男性は侍従を置きますが、

ラティルは父親の侍従を

ほとんどそのまま連れて来たため

侍従と侍女の両方を置いていました。

 

しかし、侍従が普段の生活の面倒を

見ることはできなかったので、

業務が終わった後の私的な事は

ほとんど、乳母と侍女たちが

面倒を見てくれました。

 

それなのに、

こんな時間に侍従長が来るのは、

よくある行動ではありませんでした。

 

乾いた髪をタオルで包み、

応接間へ行ったラティルは

 

どうしましたか?

 

侍従長に尋ねました。

 

彼は、

 

どうしましたではなく、

今日は初夜ではありませんか。

 

と言いました。

 

初夜?

 

きまり悪そうに、

ラティルが聞き返すと侍従長は、

 

どうして、

これを忘れるんですか?

といった表情で、

 

側室たちが入宮した初日です。

それでも、1人は

選ばなければなりません。

皆、陛下の恵みを待っています。

 

と説明しました。

 

私の恵み・・ああ。

 

ようやくラティルは理解したのか、

照れくさい表情をしました。

 

侍従長は、

誰の所へ行くか尋ねました。

 

こんなに恥ずかしい質問が

あるだろうか?

 

ラティルは、今さらながら

照れくさくなり

首筋をこすりましたが、

侍従長を含め、

周りの人たちは皆、

深刻で真面目な表情をしていました。

 

ラティルは慎重に考えこみました。

 

誰かと初夜を過ごす・・・

すぐに思い出したのは3人でした。

 

まずは、宰相の次男ゲスター。

男として惹かれるわけではないけれど、

おとなしい性格なので、

訳もなく気になりました。

側室は、皇帝に近付けば近づくほど、

権威が高まるので、

初日に訪ねて行った方がいいのでは?

と思いました。

 

次はカルレイン。

彼はゲスターとは違う意味で

気になる人でした。

個人的な好奇心と興味。

唯一、会話をしていない男だから。

 

3番目はラナムン。

正確に言えば、ラナムンではなく

彼の後ろから

しっかりとゴールを決めている

アトラクシー公爵が気になりました。

何といっても、彼は

ラティルの勝利に大きく貢献した

功臣でした。

今日も、食事をしながら

何度もラティルの顔色を

うかがっていました。

 

ラティルは腕を組んだまま、

グルグルと部屋の中を歩き回り、

しばらくして、決定を下しました。

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側室として契約したら

結婚と同様、

ベッドを共にすることを

ラティルは考えても

いなかったのでしょうか。

初夜と言われて、

その意味をすぐに気付けなかった

ラティルは純情だと思います。

ヒュアツィンテとの恋も、

大人の恋ではなく、

少女の初恋の延長のような

気がします。

 

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