自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 28話 あらすじ マンガ 29、30、31話 ラティルがタッシールの頭を撫でた理由

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28話 タッシールに侮辱されたカルレインは・・・

 

◇娘の調査依頼◇

カルレインは反射的に、

一瞬で、腰に手を下ろしましたが

執務室に入る前に、

武器は全て押収されたので、

実際に武器を掴むことは

ありませんでした。

 

タッシールは、

ニヤニヤ笑っていましたが、

ハーレムに戻った途端、

彼がカルレインに殴られて、

殺されるのではないかと

ラティルは、

少し心配になりました。

いずれにせよ、

2人共危険なことは

分かりました。

 

ラティルが手を振ると、

2人の喧嘩は止まりました。

2人が落ち着くと、

彼女は、カルレインに

出て行くように命じました。

彼は、抵抗しましたが、

ラティルは再び

断固として命じると、

カルレインは仕方なく、

執務室の外へ出て行きました。

 

その代わりに、

ラティルはサーナット卿を

執務室へ呼び入れ、

扉を堅く閉めました。

そして、タッシールに

話をするように命じました。

 

タッシールは、

サーナット卿がいても

問題ないか尋ねましたが、

ラティルは、

彼は一番信用できる人だからと

答えました。

サーナット卿は、

きまりの悪い顔をしていましたが、

ラティルのそばに立ちました。

 

タッシールは、

ラティルを先帝の暗殺犯だと

疑ったのは、先帝が暗殺前に、

皇太女だったラティルの調査を

黒林に依頼したからだと

説明しました。

 

ラティルは、

頭を拳で打たれたような衝撃を受け、

ぼーっとしました。

父親が自分の調査を頼んだことを知り、

ラティルは驚きのあまり、

声が震えました。

 

ラティルは、

父親は、

何を調べろと言ったのか、

どうして調べろと言ったのか、

尋ねました。

 

タッシールは、

調査の目的については、

何も教えてくれなかったと

答えました。

そして、

ラティルの顔色を窺いながら、

 

もしかしたら、

単純な理由だったかもしれません。

皇太女だったので、

皇位に就く前に

きちんと把握して

おきたかったのかもしれません。

 

と言いました。

 

ただ自分を把握するために、

秘密暗殺隊に調査を命じたことを

ラティルは疑問に思いました。

 

そして、タッシールは、

まもなく先帝が暗殺されたので、

時期的に、ラティルを

疑わざるを得なかったと

説明しました。

 

ラティルは、

まだ頭がぼーっとしていました。

タッシールの言葉を受け入れられず、

彼が嘘をついているのではないか、

初代皇帝の時から、

陰の仕事を請け負ってきたのも

嘘ではないかと思いました。

 

以前、この国に、

秘密情報組織みたいなものがないかと

考えたことがあるけれど・・・

 

ラティルは深くため息をつきました。

この部分は、

書類を持ってこさせれば

すぐに確認できました。

しかも、アンジェス商団は、

蜘蛛の巣のように。

タリウム帝国と絡んでいるので、

そこの後継者が、

商団を破壊させるような、

すぐにばれる嘘をつくとは

思えませんでした。

 

ラティルは、

 

なぜ、急に側室になったのか、

私を信じて、そうしたとしても

他の方法があったのでは?

 

と尋ねました。

 

タッシールは、

 

色々調査をした結果、

絶対に陛下は

先帝の暗殺犯ではないと

確信した。

その後、自然と接近する方法を探し、

このようになりました。

 

と答えました。

 

ラティルは、ハーレムの話を

自分が先に切り出していなければ、

おそらく、

ハーレムのことを言い出した人が、

タッシールとぐるになっていると

疑っただろうと思いました。

けれども、

大臣たちの予想を覆して、

ハーレムを導入したのは

ラティルでした。

 

彼女は、アンジェス商団の頭首が

指示したのかと尋ねました。

タッシールはそれを否定し、

彼の父親は、

黒林のことを知らないし、

黒林はアンジェス商団の

所属ではない。

タッシールの家門が

引き受けて来た集団だけれど、

彼に頭首の座を譲ったのは、

別の親戚だと答えました。

 

そして、

ラティルの顔色を窺いながら

 

黒林は、

歴代皇帝の命に従っているけれど、

完全に皇帝陛下の所属ではない。

正確に表現すれば、

緊密な協力関係に近い。

 

と付け加えました。

 

ラティルは頭を手で支えて、

目を閉じました。

「お前が父親を殺した」と書かれた

手紙を受け取った時よりも、

事案が複雑でした。

タッシールが

黒林の頭首であることより、

父親が彼に

自分を調べさせたことが

一番理解できませんでした。

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◇全員、疑っている◇

その日の夜遅く、

ラティルの命により、

タッシールは、

黒林の忠誠文書を持って来て、

ラティルに見せました。

 

彼女は、そこに押された

歴代皇帝の印章を

入念に確認しましたが、

予想通り、

文書も印章も全て本物でした。

 

タッシールは、

 

これで、私の言葉を

信じてくれますよね?

何だかんだと誤解を受けましたが、

黒林は先帝を侮辱したことや、

暗殺したことに、

絶対に関係ありません。

だから、私の正体を

明らかにしたのです。

 

と言いました。

 

しかし、ラティルは首を横に振り、

 

あなたの言うことは

本当だとわかったけれど、

あなたの言うことを

全部信じているわけではない。

 

と告げました。

 

そんなとんでもない論理が

どこにあるのかというように、

タッシールは眉をしかめました。

 

ラティルは、タッシールへ

書類を返しました。

そして、父親が

黒林の存在を承諾したとしても、

黒林が彼を

裏切らなかったというわけでは

ないのでは?と、

笑いながらタッシールに

同意を求めました。

 

タッシールは、

黒林が先帝を暗殺したと

疑い続けるのかと尋ねました。

 

ラティルは、

 

必ずしもそうではない。

私はあなたたちを

疑っているのではなく、

全ての人を疑っている。

父上の最も愛していた娘で、

正式な後継者である私でさえ

容疑者に上げられた。

だから、私と同じくらい、

父上の信頼を受けていない人を

すべて疑わなければなりません。

 

と答えました。

 

タッシールは、

複雑な感情に満ちた顔をしていました。

ラティルは、

誰が一番疑わしいと言う代わりに、

引き出しから、

父親の墓場で発見した手紙を

取り出して、

タッシールに差し出し、

確認するように指示しました。

そして、その手紙は、

タッシールが残したのか、

それとも黒林が残したのか

尋ねました。

 

タッシールは、

その質問をするために

手紙を見せたのかと

ラティルに尋ねました。

 

彼女は、自分にそんな風に言うのは、

その手紙を書いた人と

タッシールしかいないと

答えました。

タッシールは、眉をしかめたまま

黒林が書いたものではないと

答えて、

ラティルに手紙を返しました。

 

彼女は手紙を引き出しにしまうと、

注意深くタッシールを観察しました。

言い繕っているのではなく、

彼自身も、その手紙の内容を

意外だと思っているようでした。

 

タッシールは、

 

確かなのは、誰かが私たちに、

全ての罪を

擦り付けようとしていることです。

 

と言いました。

 

ラティルが、

 

全ての罪?

 

と尋ねると、タッシールは、

先帝の暗殺、先帝の墓の毀損、

犯人として

ラティルに目を付けたことと

答えました。

 

ラティルは、

犯人の見当が付くかと

タッシールに尋ねました。

 

彼は、

 

敵が多い。

先帝の密命の下で

行動していたことが多いので、

皇室と共通の敵も多い。

 

と答えました。

ラティルはため息をつきました。

 

どのように国を富強にするか、

国民がより質の高い生活を送るために

どうすれば良いか、

悩んでも足りないところへ、

即位してからずっと、

このような問題に巻き込まれ

ラティルは頭を痛めました。

 

ラティルがこめかみを押さえながら

考え事をしている間、

タッシールはじっとラティルを

見つめていました。

彼女は、タッシールが

何か思いついたのかと思い、

彼に、言いたことがあるのかと、

尋ねました。

 

タッシールは答える代わりに、

ラティルの机に近づき、

腕を机の上に乗せて座りました。

部下がするには

馴れ馴れしい行動なので、

ラティルは抗議しました。

 

するとタッシールは

自分のことを部下としか

思っていないのではと

ラティルに尋ねました。

 

彼女が驚くと、タッシールは、

 

事の始まりはともかく、

私は陛下の男です。

黒林だということを知らせてから、

どんどん私を部下のように

扱うようになった。

 

と主張しました。

 

今、その話をするべきなのかと

ラティルは尋ねました。

 

タッシールは、そうしないと、

情報だけ横取りされて、

情は他の奴らに送られてしまう。

と反論しました、

ラティルは呆れて、

タッシールを見つめました

 

彼は、

 

先帝はどうであれ、

陛下とは黒林の頭ではなく

陛下の男として契約した。

 

と主張しました。

 

ラティルはにっこり笑い、

椅子の背もたれによりかかると、

 

それで、何をどうして欲しいの?

あなたが思う、

男として接するというのは

どういうことですか?

 

と尋ねました。

 

タッシールは腰を下げて、

顔をラティルの鼻先まで

近付けました。

ラティルは彼の黒い瞳を見ました。

いつも、薬に酔った目だと

思っていましたが、

近くで見ると違っていて、

澄んだ目をしていました。

 

口づけ?撫でる?

お望みなら、それ以上のこと?

 

ラティルはため息をつき、

手を伸ばすと

タッシールの髪を

ゴシゴシ撫でました。

 

タッシールは

愛情がこもっていない、

私の頭は束子かと

抗議しましたが、

ラティルは、

 

撫でで欲しいと言った。

 

と反論しました。

 

タッシールはふっと笑って

腰を伸ばしました。

 

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◇初恋の相手◇

色々なことで頭がいっぱいになり、

なかなか眠れなかったラティルは

夜明けに一人で外へ出て、

庭をゆっくりと散歩しました。

後に続くのは、

サーナット卿だけでした。

 

ラティルは静かに歩きながら、

ちらっとサーナット卿を見ました。

彼はいつも黙って、

ラティルの後を付いてきました。

サーナット卿は、

ラティルと目が合うと、

ようやく笑みを浮かべて、

 

なぜ、そんな風に見ますか?

 

と尋ねました。

 

ラティルは、

自分がサーナット卿に話しかける前に

彼が、なるべく自分に

話しかけないようにしていることに

今気づいたと言いました。

 

サーナット卿は、

いつもそうではないと答えましたが、

ラティルは、いつもではないけれど、

よくそうする、と反論しました。

 

なぜなのか、

ラティルが首を傾げると、

サーナット卿は

自然にラティルの隣に移り、

自分が始終話しかけたら、

面倒くさがられるからと

釈明しました。

 

ラティルは、

面倒ではないと主張しましたが、

サーナット卿は

まだ何度も話しかけていないので、

話しかけ続けたら

面倒になると言いました。

 

そんなことはないと

ラティルが言ったので、

サーナット卿は、

 

それでは話しかけても良いですか?

 

と尋ねました。

 

するとラティルは

突然、言葉を変えて、

意地悪く、ダメだと答えたので、

サーナット卿は大笑いしました。

そして、そのように、

人の心を弄ぶなんてずるいと

言いました。

 

ラティルは、この程度で

動揺しているのかと尋ねると、

サーナット卿は、

 

ご存じないようですが

私は小心者なんです。

 

と答えました。

 

ラティルはくすくす笑いました。

サーナット卿と、

くだらない冗談を

言い合っていたせいか、

先程より、複雑な気持ちが

ほぐれてきました。

 

ところが、その小心者の

サーナット卿が

なぜ、まだ結婚していないのかと

ラティルが尋ねた瞬間、

急に雰囲気が重くなりました。

 

サーナット卿が重苦しい表情で

作り笑いをすると、

後ろに下がりました。

 

隣にいたのに、

なぜ、突然後ろに戻ったのだろうか?

私が何か失言したのだろうか?

 

ラティルは、不思議に思い、

サーナット卿の名前を呼ぶと、

彼は、表情を和らげ、

 

初恋に苦しんでいるから。

 

と何気なく答えました。

 

初恋と聞いて、

ラティルは首を傾げました。

サーナット卿の初恋について

聞いたことがありませんでした。

ラティルが覚えている限り、

サーナット卿は

いつも父親の後を付いている人でした。

時間がある時は、

レアンとラティルを訪れていました。

 

ラティルは、

初恋の人は誰なのか尋ねると、

サーナット卿は、

すでに結婚したと答えました。

 

サーナット卿の淡々とした返答に、

ラティルは

 

ああ、結婚したんだ。

 

と思いました。

 

相手が既婚でも未婚でも

構わないという貴族は多いし、

相手が既婚者でも、

さらに闘志を燃やす貴族も多い。

けれども、ラティルの知っている

サーナット卿は

そのようなタイプでは

ありませんでした。

 

ラティルは頷きました。

普段なら冗談めかして

済ませてしまうところでしたが、

サーナット卿は

とても真剣な表情をしていました。

少し苦しそうにも見えました。

こんな時、相手の苦しい愛を

冗談のネタにしてはいけないと思い

ラティルは、

 

もっといい人が現れるといいですね。

 

と躊躇いながらも本気で言いましたが、

サーナット卿は、

 

そんな人はいません。

 

と答えました。

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ラティルはサーナット卿を

恋愛の対象として見ていないし、

彼が自分のことを好きだと

露ほども思っていないので

知らず知らずのうちに

サーナット卿を

傷つけてしまい、

彼が可哀そうだと思います。

 

性格の悪い人であれば、

俺がこんなに想っているのに・・・

と逆恨みしそうですが、

自分の立場を知って、

報われぬ愛に苦しみながらも

ラティルに忠誠を尽くす

サーナット卿はステキだと思います。

 

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