自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 36話 あらすじ マンガ 39、40話 老神官が白髪の老人でなければ文句を言っていたラティル

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36話 タッシールとゲスターの戦いの行方は ?

◇本性を現したゲスター◇

ゲスターは、

貴族のパーティに出席して、

彼らと遊んでも、

タッシールは貴族でないと

遠回しに表現していましたが、

これだけ露骨な言い方をするのも

恥かしいレベルでした。

タッシールは、

しばらくゲスターをじっと眺めました。

怒る代わりに、にやりと笑いながら、

 

おとなしいお坊ちゃま、

性格のいい方だと思っていたけれど、

それを私の前で

見せるとは思わなかった。

でも可愛い。

本性を見せたのはつまらないけれど、

穏やかで愛らしい。

 

と言うと、手を伸ばし、

ゲスターの頬を叩きました。

その瞬間、ゲスターは

タッシールの手首をつかみ、

テーブルの上に叩きつけました。

 

どうしましたか?

 

ゲスターの声は、

少しも弱々しくありませんでした。

ラティルが何度も不思議に思った

腕の筋肉も

力とスピードがありました。

タッシールは

 

お坊ちゃまが

誰もいないのを見計らって

本性を現したらから、

私もやってもいいかなと思いました。

 

と言いましたが

彼は依然として

にやにやしているだけで、

少しも相手を脅しているようには

見えませんでした。

もともと良くなかった雰囲気は

さらに悪くなりました。

誰でも、今この部屋に入ったら、

2人を交互に見て

再び扉を閉めていくほどでした。

 

ゲスターはもっと怒る代わりに

目を細め、

しばらく考えているようでしたが、

素直にタッシールの手首を離しました。

 

ふぅ、痛い。

 

タッシールは大げさに

痛い振りをしながら

ゲスターがつかんでいた

自分の手首を見ました。

我慢できる痛みでしたが

仮病ではありませんでした。

いつの間にか手首に、

青い痣ができていました。

それを見たゲスターは

再び穏やかな笑みを浮かべ

手で口元を覆い、

気の弱そうな声で

 

そうですか、タッシール様。

今回のパーティを

どれだけ華やかになさりたいですか?

 

と尋ねました。

 

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◇互いに譲歩◇


2日後、国務会議を終えたラティルは、

侍従長から、

食事をする時と寝る時以外、

いつも2人で会っているのに、

タッシールとゲスターは

相談ばかりしていて、

パーティの準備が

全く進んでいないと聞いて驚きました。

 

ラティルは、

2人を助けるために付けた

秘書のラウーラは

何をしているのかと尋ねると、

侍従長は、

 

初日は自由に意見を出し合えるように

席を外した。

しかし、いくら待っても

2人の意見が合わないので、

翌日から、

2人の話し合いの中に入った。

けれども、

2人の意地の張り合いが半端ではなく、

自分の意見を絶対に曲げないそうです。

 

とため息をつきながら報告しました。

 

ラティルは

開いた口が塞がりませんでした。

ラティルは、

おそらくゲスターが一方的に

タッシールの意思に

従うと思っていました。

ラティルは、

功臣の息子と

皇子がいるにもかかわらず、

あえて平民出身の商人に

パーティの準備を任せたと

陰口を叩かれるのを防ぐ盾の役割を

ゲスターに期待していました。

その彼が意地を張って

事が進まないのは想定外でした。

 

ラティルは、

 

ゲスターは意外と頑固なのですね。

 

侍従長に話すと、彼は、

 

2人共、強いのでしょう。

 

と返事をしました。

 

タッシールは、

自分の意見を聞いてもらえなければ、

脅してでも

意見を押し通すタイプだと

思っていたので、

ラティルは、初めから、

意見の調整ができると

期待していませんでした。

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◇頑固なゲスター◇

その3日後、ラティルは

パーティの準備が少し進んだと

報告を受けました。

ラティルは

秘書がまとめた報告書に

さっと目を通して

 

良くできています。

頭がいいですね。

 

と褒めました。

 

しかし、

この2つの賞賛を言葉を得るために、

タッシールとゲスターが

どれだけ口論をしたか

ラティルは知りませんでした。

 

タッシールは、

 

お坊ちゃまが非協力的なのは

構いません。

しかし、これは肝に銘じなさい。

結果が良くても悪くても

私たちは同じ船に乗っています。

でたらめなパーティを

準備したら、

私やお坊ちゃまが

完全に陛下に睨まれてしまいます。

 

とゲスターをなだめていました。

そして、先にタッシールが

互いに半歩下がろうと、

退く姿勢を見せると、

ようやくゲスターも譲歩しました。

 

そうですね。

でも、手をつなぐのは

今回が最初で最後になることを

肝に銘じなければならないでしょう。

 

とゲスターが言うと、

タッシールは本当にむかつくと

返事をしました。

 

それに対して、ゲスターは

 

主観的、私的な感情を抜きにしても

あなたの意見はでたらめです。

 

と応酬する始末。

 

いずれにせよ、

二人の話し合いの結果、

タッシールの主張する華やかさと

ゲスターの主張する質素さの間で

パーティを準備することに

決まりました。

 

秘書は最初、

2つの相反する雰囲気を混ぜることに

気乗りがしませんでしたが、

華やかな装飾をしながらも、

色を黒に統一して

地味な効果を与えるという結果に

頷きました。

 

そのように秘書の報告が

徐々に形を整えていく頃、

ソースター領地から、

ヒッラ老神官がやって来ました。

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◇老神官の話◇

宮殿の謁見室を訪れたのは

ヒッラ老神官だけで、

彼を紹介したグノーシス神官は

ソースター領地に残り

老神官のしていた仕事を

引き受けているとのことでした。

 

ラティルは老神官を

個人執務室へ連れて行きました。

そこは公開執務室と違い、

いくら急用があっても、

むやみに秘書や執事が

入ることのできない空間でした。

黒魔術師や呪いのことを

知っている人が少ないので、

わざとここを選びました。

 

ラティルは、

すでに老神官も

話は聞いているだろうと

前置きをして、

 

先帝を殺害したと自供した男が

現れたけれど、

彼が口を開こうとするや否や、

変なことが起こった。

呪われた犯人が死ぬ時、

ロードを崇め称えと言った。

 

と話しました。

そして、ラティルは老神官に

2つの質問に答えてほしいと

お願いしました。

 

数十個の質問でも

分かり次第答えるという老神官に、

ラティルは、

2つだけでいいと話した後、

 

ロードを誉め称えという言葉は

どういう意味か?

 

と尋ねました。

 

もう一つの質問は何かと

老神官に聞かれたラティルは

 

呪われた死体のために、

ゾンビが生まれる可能性は

あるか?

もしも現れた時の対処法は?

グノーシス神官は

悪魔祓いの情報が

ほとんど消失しているので

彼女は知らないと話していた。

 

と答えました。

 

いくつでも質問に

答えると言っていたのに、

老神官は

なかなか口を開きませんでした。

 

ラティルは顎をつき、

眉をひそめながら、

数十個の質問をしろというのは、

もしかして、そのうちの一つは

答えを知っているという

意味だったのかと尋ねました。

老神官は違うと答えました。

 

ラティルは、

 

それでは、

何でも知っていることを

答えなさい。

話の前後が合わなくても、

私は話を聞く。

 

と言いました。

 

ラティルの言葉は、

ある意味、きっぱりとして

冷たく感じられるけれど、

別の意味では、

紛らわしい点がないので

良いことでした。

 

皇帝が曖昧な言葉で

遠回しに言えば、

臣下たちは、

その言葉を分析して

解釈するのが大変だからです。

 

ヒッラ老神官は、

ラティルについて、

人々があれこれ噂していたことを

思い浮かべながら、口を開きました。

 

まず、老神官はラティルに

500年前、黒魔術師が

皆殺しになったことについて

知っているかと尋ねました。

ラティルは知っていると答えました。

 

次に老神官は、

1000年前にも、黒魔術師たちが

皆殺しになったことを

知っているかと尋ねました。

 

ラティルは、

 

皆殺しを2度も受けたと?

それでは

皆殺しと呼べないのでは

ありませんか?

確かですか?

 

と尋ねました。

 

老神官は、

 

黒魔術師に関する話は、

「昔々」という説明の下、

伝説のように伝えられていて、

人々は、これを

500年前の話だと思っていますが、

この「昔々」は

1000年前のことです。

 

と説明しました。

 

ラティルは、確かなのかと

尋ねると、老神官は、

記録そのものは数少ないけれど、

そのほとんどが

遠く離れた国々で発見されたもので、

一つや二つの国ではない。

1500年前の記録があれば、

より正確かもしれないけれど、

もしかしたら、500年周期で

黒魔術師たちが

復興しているかもしれないと

答えました。

 

ラティルは、

黒魔術師たちが

周期的に復興することが

気になるのではなく

彼らを処理する方法が必要だと

訴えました。

 

すると、老神官は

過去の記録が分かれば

それを知ることができるけれど、

その記録は消失していると

言いました。

 

老神官が白髪の老人でなければ

ラティルは

 

ふざけているの?

 

と冷たく言うところでした。

しかし、老神官は

ラティルが会った誰よりも

年上なので、

むやみに、

そんなことは言えませんでした。

いずれにせよ、

遠回しに言ったということは、

老神官も悪魔祓いの方法について

何も知らず、

最初の質問について返事をしないのも

彼が答えを分からないということだと

ラティルは思いました。

 

ラティルはため息をつき、

机から立ち上がると、

 

分からなければいい。

遠い所から来させて

すまなかった。

ゆっくり休んで行くように。

 

と老神官をねぎらいました。

 

すると老神官は、

 

記録は消失しているけれど、

大神官様なら

悪魔祓いができる。

正確に言えば、

大神官様の存在自体が、

闇の中にいる者と

真逆の位置にいる。

 

と告げました。

 

ラティルはにっこり笑って、

老神官に近づき、

 

それでは大神官を

訪ねればよいですね。

 

と言いました。

 

実を言えば、老神官に続き

大神官を探すことを考えると

ラティルはため息が出ましたが、

答えがわからないよりも、

探す人がいる方が良いと

思いました。

 

ところが、老神官は、

大神官が誰なのか、

どこにいるか神官も知らない。

正体を隠しているから、

と言ったので、ラティルは、

一気に失望し、

 

それでは役に立ちません。

 

と抗議しました。

 

しかし、老神官は

大神官と縁があるので

居場所を知っていると言いました。

 

ラティルは、その場所を

教えてほしいと頼みましたが、

大神官は、他の人が訪ねて行っても

絶対に会わないと言いました。

 

ラティルは、老神官が

自分で遊んでいるような気がして

眉を吊り上げました。

 

なぜ、彼はすぐに言葉を変えるの?

一度に全部言えないの?

 

ラティルの

恐ろしい勢いを見た

老神官は、

申し訳なさそうな口ぶりで

ラティルに大神官宛の手紙を

書くよう頼みました。

 

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◇熊のぬいぐるみ◇

その夜、

ラティルはベッドに横になりましたが、

なかなか眠れず、

午前1時に布団の外へ出ました。

色々と複雑なことが重なり

混乱していたラティルは、

そのような感情を整理するには

一人でいた方が良いと思いましたが

実際に横になると、

さらに憂いが深まったので、

むしろ雑念をなくすことのできる人と

一緒にいるのが良いと思いました。

ラティルは、

クラインと一緒にいると

頭が空っぽになるので

彼の所へ行くことにしました。

 

予告もなく、

突然、ラティルがやって来たので、

パックをしながら

横になっていたクラインは

びっくりしました。

 

それは何?泥?

 

ラティルは、

クラインの顔に付いている

緑色のパックを見てからかうと、

彼は

 

すぐに顔を洗ってくるので

そこにいてください。

ちょっと待っていてください。

 

と言って、

浴室に駆け込みました。

ラティルは、

わかったと言いました。

 

彼女は、

クラインの所へ来て

良かったと思いながらも、

クラインがスパイである可能性は

消えていないので

油断してはいけないと

思いました。

 

ラティルはまぶたを押さえながら、

先程までクラインが

もたれかかっていた枕にもたれて

横になりました。

 

ラティルは、

 

愚かに見えるけれど

ヒュアツィンテの弟だ。

あの姿も演技かもしれない。

 

と考える一方、

クラインが顔を洗って現れた時、

どれだけ恥ずかしがるか、

それを隠そうとして

どんな戯言を言うかと思うと、

自然と笑いが出てきました。

 

そして、ラティルは枕元に

目の鋭い熊のぬいぐるみを

見つけて、

手を伸ばしました。

 

何、この気持ち悪そうな

ぬいぐるみは?

 

手のひらより小さいぬいぐるみは

ネックレスまでしていました。

珍しいので、

ラティルは片手で

ぬいぐるみを持ち上げると、

ネックレスだと思ったのは名札で

名前の書いてある部分を

後ろに回して、

見えないようにして

隠してありました。

 

名前まで付いているの?

 

ラティルは戸惑いながら、

ぬいぐるみを裏返すと、

名札に「陛下2」と書かれていたので

ラティルは吹き出しました。

 

とんでもないね。

 

その時、サーナット卿が

扉越しにラティルを呼びました。

少しのことで、

サーナット卿は

ラティルを呼びに来ることはないので

彼女は、

部屋の中へ入るように指示しました。

 

彼はほとんど足音を立てずに

近づいてきて、

最大限低い声で、

 

重大な事が起こりました。

すぐに来てください。

 

と告げました。

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おとなしくて、気が弱そうに

見えるからといって

性格まで物静かで

従順とは限りません。

ラティルは、

ゲスターの見た目や仕草から

彼が頑固だと

想像していなかったのでしょうね。

でも、

彼が走れないというのはおかしいと

考えていたように思います。

 

人は外見で

他の人を判断しがちなもの。

見た目だけで、

この人はきっと〇〇に違いないと

決めつけては

いけないと思いますが、

私自身、ぱっと見ただけで、

 

この人ダメ!絶対無理!

 

と思うことがあります、

そんな風に考えては

いけないと思うのですが、

ほとんどの場合、

その感は当たります。

おそらく外れたのは

1回だけだったと思います。

その人のことを

よく知りもしないくせに、

顔を見ただけで

拒否反応を起こすのは

いけないと思いますが、

自分の感情を

コントロールするのは

難しいです。

仕方がないので、

これは、私の脳が

自分を守るために本能的に

その人を避けさせているんだと

自分に言い聞かせています。

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