自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 42話 あらすじ マンガ 47、48話 大神官を好きになったふりをするのが恥ずかしいラティル

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42話 大神官がハーレムに入ることになりましたが・・・

 

◇再びパーティ会場へ◇

ラティルがパーティ会場に戻ると

サーナット卿が早足でやって来て、

どこへ行っていたのかと

彼女を心配しました。

 

1人で果物を食べていた

ラティルが消えて、

しばらく姿が見えなかったので

サーナット卿は、驚いたようでした。

 

ラティルは、

 

ちょっと一周してきました。

良い天気でした。

 

と、笑ってごまかしました。

そして、

サーナット卿の肩を叩くと

自分専用の椅子に座りました。

その隣には

側室の席がありましたが、

そこにいたのは

ゲスターだけでした。

 

彼は、ラティルに

のどが渇いているのではないかと

言って、

エメラルド色のシャンパンを

差し出しました。

彼女はお礼を言うと、

ゲスターは顔を真っ赤にして

うなだれました。

彼は可愛い姿を見せていましたが、

ラティルは、戻ってくる前に、

大神官と話していたことを

考えていたため、

ゲスターを見ていませんでした。

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◇ハーレムに入る方法◇

1時間程前、ラティルは、

大神官をハーレムに

置くことにしましたが、

どうやって彼をハーレムに入れるか

相談していました。

 

大神官は、

俗世間を離れた身なので

その手のことには疎いと言いました。

 

ラティルは、彼が

大神殿に留まらないと

聞いていたので、

今、どこにいるのか尋ねると、

大神官は、

カジノのディーラーをやっていると

答えました。

 

ラティルは、

俗世間から全く離れていない、

誰よりも

浮世に浸っているみたいだと

言いました。

 

身分を隠す必要があるのは

分かるけれど、

なぜ、

よりによってカジノにいるのか

ラティルは当惑して

大神官を見つめました。

 

彼は恥ずかしそうに笑いながら

 

おかしいことは

わかっています。

でも、そのためなのです。

あらゆる種類の人に会っても

疑われませんから。

 

と説明しました。

 

それに対しラティルは、

神様はご自身の目を疑うだろうと

答えました。

 

ラティルは

大神官の説明を

完全に納得していませんでしたが、

彼がハーレムに入るという

型破りな決定を下したのは

元々、

あのような性格だからだと

いうことに気づきました。

 

ラティルは、

カジノのディーラーが

どうやって

パーティに来ることができたのか

尋ねました。

 

大神官は、

パーティに招待されたことを

自慢していたVVIPの一人に、

自分も連れて行って欲しいと頼み、

招待状を賭けて勝負したと

答えました。

 

ラティルが勝敗の結果を尋ねると、

大神官は

もちろん自分が勝ったと

答えました。

 

ニヤニヤ笑う大神官を

ラティルは

褒めてあげるべきかどうか

思案に暮れましたが、

確かに、

あのカジノディーラーを

ハーレムに入れても、

彼が大神官だと疑う人は

ほとんどいないだろうと

思いました。

 

ラティルは、

 

パーティ会場で、

大神官が何か目立つことを

してくれたら、

彼を好きになったふりをして

ハーレムに入らないかと

提案するので

それを受け入れること。

そのためには、

自分が彼を好きになるしかないと

誰もが認めるくらい

目立たなければならないこと、

その方が自然だし、敵も信じる。

 

と説明した後、

それができるかと尋ねました。

 

大神官は、しばらく考えた後、

 

常に隠れて暮らしてきたので

自信はありませんが、

必ずやり遂げて見せます。

 

と言って頷きました。

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◇当惑と恥ずかしさ◇

VVIPを相手に

カジノディーラーをしていたのに、

隠れて暮らしていたって?

あの顔と体で?

 

物思いに耽っていたラティルを

ゲスターが呼びました。

ラティルが振り返ると、

ゲスターは

彼女と目を合わせるのが

照れ臭いのか

視線をあちこちへ向けながら

 

あの・・・

よろしかったら陛下、

私とも踊って・・・

 

と尋ねている最中に

突然、ざわめきが起こりました。

その声があまりにも大きいので

ラティルとゲスターは

そちらを向きました。

 

何かと思ったラティルは

びっくりして口を開けました。

驚きすぎて、

思わず立ち上がるところでした。

 

あれは何?

 

そこには

一人で一生懸命踊っている

大神官がいました。

 

ほのかなハープの旋律に合わせて、

ハープを粉々してしまうくらい

激情的に踊る彼は、

ラティルの要求通り、

とても際立っていました。

いや、目立つどころか、

ホールの全ての視線と関心が

一身に集中していました。

そして、ラティルの耳には

 

すごいですね。

完全にリズムを無視しています。

 

音楽とは完全に違いますね。

全く合わないのが

かえって不思議です。

 

わざとアンバランスに

踊っているのですか?

あれは何ていうのですか?

 

適当に踊っているのですよ。

 

とひそひそ話しているのが

聞こえました。

 

そして、大神官が動く度に

華麗に動く大きな筋肉を見て、

何人かの貴族は

顔を赤くしていました。

 

ぼんやりしていたラティルは、

あの自己主張の強いダンスにも

驚いたけれど、

あれを見て、

彼を好きになったふりを

しなければならないことに

当惑しました。

ダンスを踊っているのは彼なのに

ラティルが恥ずかしくなり

顔を覆いました。

ラティルは顔を赤くして、

 

他にはない?

他のダンスはないの?

 

と合図を送りました。

 

ハープの音に合わせて

身体を動かすだけでも

目立つと思うのに

なぜ、ああしているのか。

あれを見て、

彼を好きになったとしたら、

その日から、

ラティルの見る目は

粉々になるだろうと思いました。

 

しかし、大神官は

ラティルの合図を

肯定的に解釈したのか、

踊りながらラティルに向かって

手でハートの形を作りました。

 

筋肉に満ちた腕が

可愛らしいハートを作ったので

人々は再びざわめきました。

 

まあ、あの男性が

大っぴらに陛下に言い寄りました。

 

手で愛を飛ばすなんて。

あんなことができるのでしょうか。

 

積極的ですね。

気持ちが強いのですね。

 

この状況が恥ずかしくて

ラティルは顔を赤らめると、

人々は、さらに驚き、

 

陛下がお気に召したようですね。

顔が赤くなりました。

 

あんなものが

お好きなのでしょうか?

 

普通の勇気では、

あのようなダンスは

踊れないですよね。

 

と、ひそひそ話しました。

 

その言葉に衝撃を受けたゲスターは

本当にあんなのが好きなのかという

驚いた目でラティルを見ました。

 

しかし、ラティルは

一人で恥ずかしがっていたので

ゲスターの顔を

見ることができませんでした。

あのようなダンスを踊っている者を

好きになるふりを

しなければならないと考えるだけで

頭がいっぱいでした。

 

けれども、俗世間を離れるために

カジノディーラーになったという

大神官が、

また何をしでかすかわからないので

早く止めさせて

連れてこなければなりませんでした。

 

固く決心したラティルは

深く息を吸い込むと、にやりと笑い、

 

こんなことがあり得ますか?

 

と言いました。

 

大神官を見ていた人々は

一瞬で静かになり、

ラティルを見つめました。

彼女は耳が熱くなってきましたが

務めて平然を装い、両手を広げて

大神官に近寄り、

 

名もわからぬ筋肉男、

お前のダンスは、

私が今まで見たどんなダンスより

迫力がありました。

 

と褒めると、

大神官はダンスを止めて

恥ずかしそうに跪き、

 

拙いダンスを披露して

申し訳ございません。

 

と謙遜しました。

それに対してラティルは

 

拙くはない。

お前は私の心のカギを

壊して入って来た。

 

と言って、

大神官を立たせると、

人々はぎょっとして、

 

陛下は、あの男性が

本当にお気に召したようですね。

 

ところで、あの男性は誰ですか?

初めて会った方なのに。

 

誰だかわかりませんが、

ハンサムですね。

確かに、陛下のハーレムにいる

男性たちは

皆、ハンサムですよね。

 

陛下は、顔だけを

見ているのですね。

 

と囁きました。

 

貴族たちは、

自分たちの知っている男性の中で

あれだけハンサムな人がいるだろうかと

考えました。

皇帝の目にハンサムに映れば

すぐに恋に落ちるような気がしました。

 

しかし、この状況を

面白がっている人たちばかりでは

ありませんでした。

 

これほど移り気が激しいなんて。

 

と、先程まで

皇帝の嫁を迎えることになると言って

喜んでいたアトラクシー公爵。

 

私がダンスが下手だから、

わざとああやっていらっしゃる。

 

とラティルにダンスが下手だと

あからさまに非難されたラナムン。

 

先程、ラティルに

踊って欲しいと提案したゲスターは

みんなが自分たちを

見つめているのを

分かっていながらも

簡単に表情管理ができませんでした。

 

ようやく

カルレインから逃れられた

タッシールは

席に戻ってくると、

にやりと笑いながら、

 

あの男がハーレムに入ったら

彼にも謀略を企むつもり?

止めた方がいいよ、お坊ちゃま。

あいつの拳を見て。

お坊ちゃまなら

一発で倒れるかもしれない。

 

とゲスターを怒らせました。

 

ゲスターの目は

次第に冷たくなって行きましたが、

彼が人前では

本性を見せないことを

知っているタッシールは

話を続け、

ゲスターが止めるように言っても

周りがうるさくて、よく聞こえないと

しらっばくれました。

 

タッシールが

ニヤニヤしているのを見て、

ゲスターは拳を握りました。

タッシールはクスクス笑いながら

ラナムンにも、

声をかけようとしましたが、

氷のような視線を送ってきたので

カルレインの方を向きました。

ところが、

カルレインはゲスターよりも

露骨に、一人で踊っていた男を

じっと見つめていました。

 

タッシールは、

傭兵王も嫉妬するのかと、

カルレインをからかいましたが、

彼はゲスターと違い

反応しませんでした。

カルレインの表情が気になった

タッシールは、

それ以上からかうのをやめ、

カルレインを心配しました。

彼の表情は、

怒っているのではなく

どこか痛みを感じているようでした。

そうでなくても、

青白い顔をしている人が

そのような表情をしていると

気になりました。

 

タッシールは心配になり、

 

胃もたれしたか?

 

と尋ねると、カルレインは

調子が悪いと答えました。

 

カルレインは、具体的に、

どこが具合が悪いか

言わなかったものの、

ラティルの侍従にも、

体調不良であることを伝え

パーティ会場から

出て行きました。

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◇心の中を読みたい◇

パーティが終わった夜明けに、

ラティルは大神官を

襲撃しようとした人々を

自ら取り調べるために、

監獄に行こうとしましたが、

カルレインが体調を崩し、

早めに自分の部屋へ戻ったと聞いたので

ハーレムへ行きました。

知り合ってから長くはないけれど

ラティルが知っているカルレインは

仮病を使うような人では

ありませんでした。

むしろ、彼は孤高の狼のようで

病気になっても

具合が悪くないふりをして、

苦痛を我慢するタイプだと思いました。

実際に狼が仮病を使うかどうかは

わかりませんでしたが。

 

カルレインの部屋の前に行くと、

彼が黒死神団から

侍従として連れてきたという傭兵が

なぜか、そこに立っているのが

見えました。

 

彼は、カルレインと同じくらい

顔が青白く、

いつも不満そうで、

機嫌が悪そうに見えて

人混みの中にいても目立ちました。

 

彼が扉を開くと、

ラティルは軽く咳払いをし、

自分が入るという合図を送りました。

カルレインは窓際に座り

窓枠に頭をもたれていました。

お風呂に入ったのか

髪はしっとりとしていて、

半分はだけたバスローブの間から

まだ湿った肌が見えていました。

 

ラティルは、カルレインに

具合が悪いと聞いたけれど

大丈夫か尋ねました。

カルレインはラティルのそばに

近寄って来たので、

ラティルは彼の顔を見ましたが、

いつも青白い顔をしているので

顔色だけで、具合が悪いかどうかは

わかりませんでした。

 

ラティルは、両手で彼の顔をつかみ

唇をじっと見つめました。

彼は、ラティルに顔を任せたまま

立っていました。

元々、青白い肌を除けば、

特に具合が悪そうなところは

なかったので、

ラティルは大丈夫だと呟いて

手を下しました。

 

心配して来てくださったのですか?

 

と尋ねるカルレインに

ラティルは、

 

具合が悪いと言って

急に帰ったから。

 

と返事をしました。

 

カルレインの唇が

何か言いたそうに少し動きましたが、

口を閉ざしました。

 

ラティルは、パーティ会場で

一瞬、

人の心を読んだことを思い出し

残念に思いました。

カルレインのような

無口な人を前にした時に

便利な能力だと思いました。

しかし、いつの間にか

能力が消えたのか、

何がどうなって、

そのような能力が現れたのか、

ラティルはカルレインを見つめても

何を考えているか

わかりませんでした。

 

今は、痛くない?

 

結局、ラティルがはっきり聞くと、

カルレインはラティルの首筋に

鼻を埋めて、

 

痛くありません。

ただ嫉妬のために

こうしているのです。

大丈夫です、ご主人様。

 

と答えました。

 

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若い方はご存じないと思いますが

大神官の踊りのシーンを

読んでいた時に、

かつて人気を博した

ムキムキマンのエンゼル体操を

思い出しました。

大神官の踊りの方が、

もう少し激しいと思いますが

それを見て、

その人を好きになったと

思われるのが恥ずかしいという

ラティルの気持ちが

分かるような気がしました。

 

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