自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 45話 あらすじ マンガ 51、52話 可愛い本音がいっぱいのクライン

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

45話 突然クラインの心の声が聞こえてきました。

◇クラインの心の声◇

先程まで、

何も聞こえて来なかったのに、

どうして急に

クラインの本音が聞こえてきたのか。

ラティルは驚いて口を開け、

クラインを見つめました。

 

ラティルのその表情を見たクラインは

つられて驚いた表情をすると

傲慢に笑い、

 

私が来たから、

そんなに嬉しいのでしょう?

 

と、彼がラティルを

追いかけて来たのを見て

彼女が感激しているものと

勘違いをしているようでした。

 

クラインが追いかけて来たことに

感激したわけではないけれど、

感激したのは確かなので、

ラティルは頷きました。

 

ラティルがすぐに

認めると思わなかったのか、

クラインは、

自分が質問したくせに

訳もなく咳払いをしました。

しかし、口元は

どうすることもできずに

上がっていきました。

とても良い形をしていました。

 

あなたが来てくれて良かった。

 

ラティルは素直に認めました。

何か所、歩き回っても

聞こえて来なかった本音が

急に聞こえてきたので、

ラティルはとても嬉しかったのです。

 

なぜクラインの本音が

聞こえてきたのかは

わかりませんでしたが、

このような事例が

いくつも積み重なれば

推測ができるようになると思いました。

 

それでも、

自分が聞いたクラインの本音が

幻聴かもしれないと

心配になったラティルは

 

一緒に散歩をしましょうか?

 

とそれとなく尋ねると、

クラインの顔がぱっと明るくなり

素早く頷きました。

 

お手!

 

(私は犬ではありません!)

 

お手!

 

自分は犬ではないと

心の中で反抗すると同時に

手が出たので、

クラインは反射的に

自分の行動に衝撃を受けて、

目を丸くしました。

ラティルは唇を噛み締めて、

クラインの手をしっかり握りました。

彼女は、可愛いと思いました。

 

陛下の手は小さいね。

大きく見えたけど、

手を繋ぐと俺より小さい。

手にマメができている。

剣を握っているからかな。

剣を振り回すところを見てみたい。

稽古をしてみようかな?

護衛騎士とは

毎日、稽古しているみたいだけど、

俺もやってみようかな?

汗を流したふりをして、

服を脱ごうか?

陛下は筋肉がお好きだから。

俺も筋肉多いよ。

俺の筋肉を見れば

ディーラーの筋肉は

ただの大きな風船だということが

わかるのだけど。

あっ、でも陛下の手は本当にいいね。

固いのに柔らかい。

でも、手が冷たい。

大丈夫、俺の手は温かいから。

陛下は俺の手を握って

温かいと思うかな?

すごくいいよね。

手が温かければ

心も温かいと言うけれど

もしかして、それを

考えていらっしゃるかも。

ああ、手がすごくいい。

もっと触ってもいいかな?

軽い男に思われるかな?

いいじゃないか、

俺たちどうせ夫婦だし。

夫婦だなんて、とてもいいね。

 

次から次へと聞こえてくる

クラインの本音爆弾に

ラティルは顔から火が出たので

首を横に回しました。

 

全然可愛くない。

心の中で、ぶつぶつ言うな!

恥ずかしいじゃないか!

f:id:myuieri:20211023054437j:plain

◇ロード◇

西方領地の事務官と

領主の私生児との間の衝突関連の書類を

見ていたラティルが、

突然、クラインはスパイとして

来たわけではなさそうだと

突拍子もないことを言ったので

報告書を一緒に整理していた侍従長

不思議がりました。

 

ラティルは首を振って

素早く報告書に戻りました。

ところが、これに関する話を

している最中、

秘書が、

レアンと大賢者がやって来たことを

知らせに来ました。

 

ラティルはにっこり笑い

ぱっと立ち上がりました。

そして、今検討している案件は

緊急ではないので

後回しにすると侍従長に言いました。

 

戴冠式の日に、

兄と意見が違って

少し対立したものの

ラティルは、たった一人の

同じ母を持つ兄が大好きでした。

それに兄弟姉妹間の争いは

大きくならない限り、

すぐに解消するもの。

ラティルは兄に会うことを考えながら

走りました。

 

控室で待っていたレアンは、

ラティルがやって来ると、

彼女が即位する以前のように

両手を広げて妹を抱き締めました。

皇帝の座についたラティルに

このようにできるのは

母と兄だけでした。

 

ラティルとレアンは

互いの髪をくしゃくしゃにした後、

彼女は遅ればせながら

大賢者に挨拶をすると、彼は

 

お二人は、

いつも仲がよろしいですね。

 

と言いました。

 

大賢者は

ラティルと親しい間柄では

ありませんでしたが、

レアンは我が子のような弟子であり、

ラティルも子供の頃から見ているので、

仲の良い兄妹を素敵だと思い、

慈しみ深く笑いました。

 

ラティルは二言三言、

兄と大賢者と言葉を交わした後、

2人にふんだんに食事をもてなすと、

彼らを呼んだ事情を話しました。

 

ラティルは深刻な事情のために

大賢者を呼んだと伝えた後、

彼に、

悪魔祓いの方法を知っているかと

尋ねました。

 

彼はコーヒーを飲んでいた手を止め、

当惑したように、

 

悪魔祓いの方法ですか?

 

と聞き返しました。

 

ラティルは、

機密にすべきいくつかのことを除き、

これまでの出来事について

話をしました。

大賢者はラティルの話が終わると

やっと頷きましたが、

返事は芳しくありませんでした。

 

大賢者は、

 

個人的にも多くの関心があるので、

いつも資料を調べています。

本当に昔あったことなのか。

昔起きた戦争や伝染病のようなものが

伝わりながら、

その様な形の伝説に

変化したのではないかと

そんな風に調べていました。

その結果、

500年周期で

黒魔術師たちが復活していることが

わかりました。

 

と話しました。

 

ヒッラ老神官も

500年周期の話をしましたが、

ラティルは、

初めて聞いたかのように頷きました。

その後、大賢者が話したことは

ヒッラ老神官の言ったことと

大差がありませんでしたが、

いくつか付け加えた話もありました。

 

汚染された土地で

死体から変わったゾンビ、

死体を食べる食屍鬼

生きた人間の血を吸う吸血鬼、

人間でありながらも、

彼らと力を合わせて

力と権力を得る黒魔術師が

500年周期で復活する代表的な人々。

ゾンビは理性がないが、

数が多くて感染性が高く危ない。

屍鬼と吸血鬼は

感染性が低く数が少ないが

人間の真似をすることができる。

そして、このすべての人たちの

中心にいる人物が

ロードという存在であること。

 

大賢者は、

ロードの実態が何なのか

ほとんどわからないけれど、

その者の存在と500年周期の復活が

関係しているのは確かだと

説明しました。

 

ロードという言葉を聞いたラティルは

偽皇帝シー・ヘボムの死を思い出し、

先程、大賢者に話さなかった、

先帝の偽暗殺者が

トゥーラの話をしている時に

いきなりロードという言葉を吐き出し

死んでしまったことを伝えました。

 

ラティルの言葉に

レアンと大賢者は驚いて

目を見開きました。

 

本当ですか?

 

トゥーラをロードと呼んだの?

 

と尋ねる2人に、ラティルは、

数日前の祝賀パーティに現れた

襲撃者を追及したところ、

トゥーラに命令されて来たことを

自供したと、話しました。

 

トゥーラは死んだじゃないか。

処刑されたって・・・

 

と話すレアンにラティルは

 

わかっている。

 

と返事をしました。

 

大賢者は、

先程より深刻な顔をして、

しきりに膝を指で叩いていました。

そして、しばらくしてから、

 

もしトゥーラ皇子が生きていて、

彼が伝説のロードなら、

結局のところ、

彼を殺さなければならないでしょう。

 

と何とか口にしました。

 

すでに死んだ人を

どのような手で殺すかはさておき、

先帝が寵愛し、

現皇帝の腹違いの兄を

殺さなければならないという言葉を

口にするのは難しかっただろうと

ラティルは考えました。

 

彼女は、

 

他に方法はないのか?

トゥーラを見つける前に

ゾンビが

群れを成して発生したら?

 

と尋ねましたが、

大賢者は謝るだけで

返答できませんでした。

 

まともじゃないと言うラティルに

大賢者は、

ゾンビは知らないけれど、

屍鬼と吸血鬼は

日光の下では活動できないと

言われている、と告げました。

 

ラティルは

伝説の吸血鬼の話を思い出し、

ただの怖い話だと思っていたけれど、

本当なんだと頷きました。

 

大賢者は、

もっと調べてみると言いました。

そして、

彼の情報力を全て動員して

トゥーラの位置も調べ、

関係のある話を、

ラティルに引き続き話すこと、

そして、他の悪魔祓いや弱点も

あるかもしれないと告げました。

f:id:myuieri:20210705060500j:plain


ラティルは、大賢者とレアンに

数日間、宮殿で過ごすように

提案しましたが、

2人は、調査すべきことが

あまりにも多いと言って、

その日の夕方に帰ってしまいました。

 

ラティルは、大賢者の目が

キラキラしているのを見て、

彼らに相談した、

この新しい不気味な話題が

大賢者の学究欲を刺激したことに

気が付きました。

大賢者は、

このことを深刻に受け止めながらも

自分の次の研究対象として、

考えているに違いありませんでした。

レアンは、妹に関することなので

もう少し、真剣に

考えているようでした。

 

とにかく、日光以外に

悪魔祓いの方法がないことを

知ってから数日たち、

徐々に、人々が

6番目の側室のハーレム入りの衝撃から

抜け出し始めました。

 

平和に過ごした、この数日間、

ラティルは、他の人の心の声を

聞くことができませんでした。

もしかしたらと思い、

クラインの所へ行ってみましたが、

今度は彼の心の声を聞けませんでした。

他の人たちも同様で、

ラティルは、いつのまにか

能力が消えてしまったのかと

悩んでいました。

 

ところが、

ラティルは、氷水を飲んでいた時に、

自分が他の人の本音を読んだ時は

相手が驚いたり、気が弱くなったり、

心の中で

強く叫んでいた時だったのではと

突然、思いつきました。

 

1度目。

大神官を探すのに没頭していた貴族が

ラティルと会って、

ひどく驚き、当惑した。

 

2度目。

背後からラティルを襲った襲撃者は、

ラティルに不意打ちをかけながら、

気を引き締めるかのように

心の中で、大声で

くたばれと叫んでいた。

 

3番目

牢獄に入れられた襲撃者は、

最初は本音がわからなかったけれど

取り調べを受けてボロボロになると

次第に心の声が

聞こえるようになってきた。

 

4番目のクライン。

最初は何を考えているか

わからなかったけれど、

追いかけて来て、

散歩に誘って欲しいと切望した時、

彼の心の声が聞こえて来た。

 

相手の気が弱くなったり、

逆に、すごく強くなった時に

心の声が

聞こえてくるに違いないと

ラティルは考えました。

 

興奮したラティルは

コップをサーナット卿に渡し、

気合を入れるので、

今すぐ第一警備団を招集するように

命じました。

 

ラティルがにっこり笑いながら、

突然気合の話を始めたので、

サーナット卿は戸惑ったものの、

彼女が急かしたので、

第一警備団を演武場に集結させました。

 

彼らは、死者の宮殿が毀損されたことで

一度、厳しい気合を受けており、

今回、また呼ばれたことで、

緊張し、凍り付いていました。

まだ、彼らの心の声は

聞こえてきませんでした。

 

ラティルは、

自分の仮説が正しいことを望みながら

 

死者の宮殿が毀損されても

誰も気が付かなったのは

そなたたちが油断していたからだ。

一度、気合を受けさせたが、

また気を抜くこともあるから、

もう一度気合を受けてもらう。

 

と冷たいふりをして命じました。

 

ラティルの命令に

警備隊員たちの顔は

蒼白になりました。

しかし、

彼女自ら、演武場50周と言って、

方向まで指差しして命じると

彼らは仕方なく走り出しました。

ラティルは、その姿を見て

徐々に微笑み始めました。

 

43周目くらいから、

1人2人の本音が聞こえて来て

50周を終えると、

心の声ががやがやと

聞こえるようになりました。

 

自分の予想が当たったことに

喜びながらも、

ラティルは、

わざと、いっそう冷ややかな顔で

彼らに気合を入れたのは

死者の宮殿のせいではないと

言いました。

 

それでは、

どうしてこんなことをするのですか?

 

多くの心の声が、

ラティルに抗議しました。

 

ラティルは涼しそうに笑いながら、

 

すぐ近くにスパイがいたのに

それに気づかなかったからだ。

 

と探りを入れました。

まもなく、心の声が

さらに騒がしくなりました。

ほとんどは、

 

それは誰?

 

エレナさんとこっそり

デートしたけれど、

そのせいで

スパイと誤解されたらどうしよう?

 

と緊張したり、心配する声でしたが、

その中から一つ、

ラティルを刺激する本音が

飛び出しました。

 

嘘だろう?

証拠は一つも残していないのに。

 

ラティルの口元が

わずかに上がりました。

 

あいつだったのね。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

クラインの本音が

ボロボロ出てくるシーン。

マンガでも大好きなシーンです。

ラナムンは、心の中で

本当の声を出すことさえ、

プライドが邪魔させているような

気がしますが

クラインは、そこまで

ひねくれていなくて、

心の中は正直なのだと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain