自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作 53話 あらすじ マンガ62話~64話 公になった大神官の存在

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53話 大神官はラナムンを指差したので、ラティルは驚きました。

◇大神官風◇

ラナムンから邪悪なオーラが

感じられるの?

 

大神官が指差したのが

タッシールかカルレインだったら

こんなに驚きませんでした。

 

ラナムンは間違いなく

アトラクシー公爵家の長男で、

成長過程も透明。

社交界に出入りしていないけれど、

公爵家に出入りする全ての人々が

彼の成長する姿を見てきました。

邪悪なオーラ?

そんなもの誰よりも嫌悪する人なのに、

絶対に堕落する人ではないと

思いました。

 

ラティルは驚いて、

大神官に確かなのかと尋ねると、

彼は、首を振って

 

オーラはきれいです。

でも、あの目つきは

私を凍らせて殺しそうです。

 

と答えました。

 

ラティルは、一瞬、

大神官の額を殴りそうになりました。

彼女は、

ラナムンは自分にも

冷たい視線を投げるので、

紛らわしいことをして

驚かせないように忠告しました。

 

すると大神官は、

ラティルがラナムンのことを

とても信じているようだと

指摘しました。

それに対して彼女は、

ラナムンが

信じるしかない身分だからと

答えました。

 

断固としたラティルの返事を聞いた

大神官は、

 

人々は、自分が持てない物を

欲しがるけれど、

もっと多く持つために

欲しがったりします。

 

と意味深なことを言いました。

 

それはどういう意味なのか

ラティルが尋ねようとすると、

彼女を発見した

ラナムンがやって来て挨拶をしました。

続いてラナムンは、

大神官を見ましたが、無視しました。

 

ところが、普通の人なら

適当に無視して済ませるところを

大神官は、

 

美しい顔に太陽の光が差して

本当にキラキラして見えます。

ラナムン、神様が今日1日、

あなたに祝福を与えてくださることを

願っています。

 

と、自分を無視するラナムンに

明るく笑いながら、 

大神官みたいに堂々と

挨拶をしました。

俗世間に浸っていても

大神官は大神官でした。

 

そんな大神官を

ラナムンは見下ろして、

返事の代わりに向きを変えて

行ってしまいました。

 

2度無視されたのに、

大神官は笑いながら

「気難しい方ですね」と

呟くだけでしたが、

ラティルは、

ラナムンが離れるとすぐに

大神官風を吹かせないようにと

ザイシンを叱りました。

 

彼は、大神官風は何かと尋ねたので

ラティルは、

 

誰かがあなたを無視しているのに、

堂々と笑いながら、

神様がどうのこうの、

祝福がどうのこうのと言うことです。

 

ときっぱり答えて腕を組みました。

 

大神官は、

「そうですか?」といった顔で

じっくり考えこんでいるので

ラティルはため息をつき、

車椅子のハンドルを握り

別の所へ移動しようとすると、

ラナムンが2人の方へ戻ってきました。

 

ラナムンは、ザイシンと

長く向き合いたくなかったので

行ってしまおうと思ったものの、

1人で歩いていたら、

なぜ自分が

避けなければならないのかという思いが

ふと沸き上がってきて、

不快になり、戻って来たのでした。

しかも、

ラティルとザイシンが

かなり仲良さそうに見えるので

さらに気分が悪くなり、

ケガをしたという理由で

2人きりで散歩をしているのに、

ザイシンがとても元気そうに見えるので

ラナムンは、疑いを持ちました。

 

近くにやって来たラナムンは

「本当に痛いのか」と、

大神官に堂々と質問しました。

 

(あなたは、文句を言うために

戻って来たのか…)

 

ラティルは、

露骨なラナムンの冷たい態度に

ため息をつき、ザイシンが

大神官のようなことを言う前に、

自分が前に出ようとすると、

ラティルから、

大神官風を吹かせるなと

言われたザイシンが

突然、プハハハと笑いだしました。

ラティルは突然の笑い声に

驚きました。

ラナムンも、

仮病ではないかという質問に対して

ザイシンが突然笑いだしたので

眉を顰めました。

 

ザイシンは、

大神官風を吹かせないために、

カジノのお客さんが冗談半分に

想像して聞かせてくれた、

仲の悪い側室同士が

口にしそうな、

 

陛下は私のものです。

半径3m以内に近づかないでください。

陛下を狙ったら、あなたを殺します。

 

というセリフを言いました。

 

「本当に痛いです」と

ラナムンに答えようとしていた

ラティルは慌てて大神官を見ました。

そして、彼は

 

私は独占欲の化身です。

その煌めく顔で陛下を惑わすな。

陛下は、

あなたのような痩せた筋肉に

関心はないから。

 

と言ったので、ラティルは

彼の口を塞ぎました。

大神官のように話すなと

言ったけれど、

これは言いすぎだと思いました。

 

しかし、すでにラナムンは

気分を害したようで、

カジノディーラーが何を言うか

聞きたいと言いました。

 

ラティルはため息をつきながら

手を下すと、

ラナムンは大神官の方へ一歩近づき、

冷たく彼を見下ろして、

 

先程は、神の祝福を祈ったのに

10分も経たないうちに

言葉が変わりましたね、ザイシン。

 

と皮肉を言いました。

すると、大神官は、

 

神の祝福は、

神のそばに行かなければ

受けられません。

近道で送って差し上げましょう。

 

と静かに呟き、

車椅子から身体を起こしたので

ラティルは驚いて

彼の肩を叩きつけて、

 

座って!

 

と叫びました。

 

自分が病人のふりをしていることを

思い出した大神官は、

すぐに腰を下ろしましたが、

ラナムンはひどく退屈そうに

大神官を見て、

 

陛下は白痴美が

お好きなようですね。

 

と呟きました。

 

ラティルは、

ラナムンをなだめるために、

微笑みながら、

 

お酒の飲めない男も好きです。

 

と言って、彼の背中を叩きました。

その言葉に、ラナムンの表情が

少し緩みそうになったのに、

 

それは、まさに私です。

 

と大神官が話に割り込んで来ました。

 

呆れたラティルは

 

じっとしていなさい。

あなたは本当の側室では

ないでしょう?

 

と言って、大神官を

睨みつけましたが、大神官は

うれしそうな顔で

 

私は陛下の理想のタイプです。

 

と叫びました。

 

ラナムンの表情から、

少し残っていた温もりまで

消えました。

ザイシンを恋敵として扱うこと自体、

情けないと思っているようでした。

続いてラティルを見る

ラナムンの視線は

「あんな奴が好みなのか」

に近いものがありました。

 

結局、ラナムンは、

これ以上、言葉を交えるのも嫌なのか

ラティルにだけ、別れの挨拶をして、

行ってしまうと、

大神官は笑いながら、

彼から、邪悪な気は

感じられないと言いました。

それに対して、ラティルは

返事をしませんでした。

 

その代わりに、

ラナムンが完全に遠ざかり

周囲に人がいなくなるのを

待ってから、

 

私は大神官のように話すなと

言ったけれど

裏通りのヤクザの親分のように

話せとは言っていません。

 

と声をひそめて言いました。

 

それに対して

大神官は、ラティルに対する独占欲を

露わにしたいと言いました。

 

ラティルは、人が彼のことを

変な目で見るから

やめるように言いました。

 

大神官は大丈夫だと答えましたが、

ラティルは、

彼に恋している振りをしている自分が

大丈夫ではないと訴えました。

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◇侍女の死◇

その時刻、

アイニは、親友であり

最も大切な侍女であるレドロが

家に休みに行きたいと言って

宮殿を出た後、

自殺したという知らせを聞き、

ショックを受けて

ソファーに座り込みました。

 

なぜ急に?

元気だったし、悩みもなかったのに。

 

アイニ同様、

他の人々もショックを受けましたが、

翌日には、

葬儀が執り行われることになりました。

葬式とはいっても、

正式な手続きは数日後で、

3日間は、遺体を棺の中へ入れて

誰でも花を置けるようにしていました。

 

アイニは、

あまりにも悲しかったし、

裏切られた気持ちだったので、

葬儀には行きたくありませんでしたが、

友人を最後に送る覚悟を決め、

彼女が好きだった

自分の鏡をプレゼントするために

棺の方へ行きました。

その周りには、人々が置いて行った

多くの花が置かれていました。

 

アイニの鏡は、

周囲を宝石で飾られた

大変高価で貴重なものでした。

彼女は、レドロが

鏡を持って行けるように

棺の中へ入れたいから

蓋を開けるよう、護衛に指示しました。

 

護衛は棺の上に置かれた花をどかして

棺の蓋を開けましたが、

遺体が消えていたので

アイニと護衛は

小さい叫び声を上げました。

 

その後、誰かが遺体を盗んでいったと

大騒ぎになりましたが、

棺を置いたホールの周りは

大勢の騎士たちが守っていたし、

大人の遺体を盗んでいくほどの

時間もありませんでした。

 

ショックを受けたアイニは、

数時間後に自分の部屋へ戻りました。

他の侍女は泣きながら、

 

大丈夫ですか?

 

とアイニを気遣い、

温かいお茶を持ってきてくれました。

 

ヘウンが戻ってきたこと、

レドロの突然の自殺、

遺体が消えたこと。

 

わからないことだらけで、

アイニは悔しい思いをしました。

 

レドロのための鏡を握って

肩を震わせていた時、

お茶を運んできた侍女が、

アイニにが自分を咎めるのではと思い

話さなかったことがあると

打ち明けました。

 

その言葉を聞いたアイニは、

直ぐに話すように促したところ、

侍女は、

 

レドロは、

最近、

皇后陛下がとても苦しんでいるので

数日間離れたら、もっと心配になる。

両親に会ったら、

すぐに戻ってくると言っていた

 

と話しました。

 

なぜ、今さら、その話をするのかと、

アイニが侍女を咎めると。

レドロが

途中で事故にでもあったのなら、

アイニが傷つくのではないかと思って

話せなかったと言葉を濁しました。

アイニはいっそう涙を流しました。

 

ヘウンの声を聞いた後、

レドロはアイニが眠るまで

手を握ってくれました。

彼女は、そんな風に

アイニを心配してくれる人でした。

 

アイニは、

レドロが自殺するはずがないと

言いましたが、

侍女は目撃者が1人や2人はないと

反論しました。

侍女の言う通りなので

アイニは唇を噛み締めました。

 

突然の自殺、

遺書がないのに、

すぐに自殺と処理され、

葬儀が行われたのは

目撃者がたくさんいたからでした。

しかし、自殺しようとする人が

あのような言葉を残すこと自体、

アイニは信じられませんでした。

 

疑念を拭えなかった彼女は、

馬車に乗り込み

レドロの邸宅へ向かいました。

おかしなことがあれば、

すぐに解決しなければと思いました。

しかし、侯爵夫妻は、

娘の遺体が消えたことで

宮殿へ行って留守でした。

 

突然、皇后がやって来たので、

侍従たちや下女たちが

慌てふためくだけで

何の収穫も得られなかったアイニは、

再び馬車に乗り込みました。

ところが、出発する前、

下女が小さな封筒を差し出しました。

中には小さな御札が入っていました。

下女は、

 

レドロの母親の親戚に

神官がいて、

その人を通じてもらった大神官の御札で

もともと、レドロの部屋の

引き出しに入っていたけれど、

今回、来た時に、

皇后陛下に差し上げると言って、

それを入れるペンダントを選んでいた。

 

と説明しました。

 

レドロは

これを取りに戻るために、

急に家に帰ると言い出しだのか。

アイニは、

やはり彼女は自殺したのではないと

思いました。

 

アイニは

ペンダントを受取るために

手を伸ばしましたが、首を振って

自分より辛い思いをしている

レドロの母親に渡すように

言いました。

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◇百花繚乱◇

大神官は、

自分を突き飛ばした犯人を探すために、

目を光らせながら

歩き回っていましたが、

犯人は隠れてしまい、

見つけることができませんでした。

 

他の人々は

大神官が階段で足を踏み外して

転んだと思っているので

初めから、

深刻に考えていませんでした。

 

そんなある日、

聖騎士集団の百花繚乱が

正式にラティルを訪ねて来ました。

非常に重要な要件で

彼女に是非会いたがっていると

秘書から聞いたラティルは

黒魔術師のせいなのか、

ヒッラー老神官が

亡くなったせいなのか、

彼らが訪ねて来た理由は

わかりませんでしたが、

不思議に思いながらも、

彼らの謁見を受け入れました。

 

ラティルは謁見の場へ行くと

白い上下の制服を着て

真っ白なマントを羽織った

聖騎士が隊列を組んで立っていて、

その周りでは、

官吏と貴族たちが、

彼らを見ていました。

 

ラティルは心の中で、

彼らが尋ねてきた理由を

あれこれ考えながらも

表面上は無関心を装いながら、

なぜ、自分に会いに来たか尋ねました。

 

すると、

彼らは同時に片膝で跪きました。

何年も練習したような

節度ある行動に

周りの官吏たちも

何をしているのかと、

ひそひそ話していました。

 

ラティルは、もう一度

要件を尋ねると、

最前列の中央にいた騎士が前に出て来て

自分たちが

大神官を守れるようにしてくださいと

大声で叫びました。

すると、他の騎士たちも口を揃えて

 

お許しください。

 

と叫びました。

 

ラティルは無意味に笑っていましたが

一瞬で真顔になりました。

 

(大神官?ザイシン?

ここに大神官がいることを知って

訪ねて来たの?

黒魔術師や

ヒッラ老神官のせいではなくて。)

 

それでも、ラティルは、

一応知らないふりをしましたが

最初の騎士が立ちあがり、

 

大神官様が陛下を

恋い慕うようになったのは

仕方がないけれども、

側室たちの争いに巻き込まれ

彼に危害が及んではなりません。

私たちが大神官様を

保護できるようにしてください。

 

と訴えました。

 

ラティルは、

ラティル通りに驚き

周囲の官吏たちは驚いて

ひそひそ話をしました。

 

大神官が陛下に恋をなさったのか?

 

陛下が大神官をハーレムに

入れようとなさっているのか?

 

それが可能ですか?

 

続いて、彼らの頭の中に

陛下が宗教を、

陛下の権力下に

入れようとしているという

一つの構図が浮かび上がりました。

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大神官は、自分を守るために

わざと身分を隠して

ハーレムに匿ってもらったのに

彼を心配する百花繚乱のせいで、

彼がハーレムにいることが

ばれてしまいました。

百花繚乱はとても良い人たちだと

思いますが、

大神官の思惑までは

理解できなかったようですね。

おそらく彼らは、

大神官が突き飛ばされたと聞いて

居ても立っても居られなかったのだと

思います。

それだけ、大神官のことを

敬愛しているのでしょうね。

彼らの、自分たちの力で

大神官を守りたいという意気込みは

素晴らしい思います。

 

マンガでは、ラティルが

百花繚乱がやって来たことを聞いて

先に彼らに食事をさせて、

その間に大神官と会い

事情を聞いて、

謁見の場面では、

すでに事情を知っていたので

彼女が驚く姿は描かれませんでした。

ラティルが驚く姿を

マンガで見たかったので

少し残念でした。

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