自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作66話 あらすじ ラナムンがイライラした理由が分からないラティル

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66話 ヒュアツィンテを傷つける言葉を口にしたラティルでしたが・・・

◇ラティルの涙◇

愛に感触があるなら、

やけにベタベタして、

手のあちこちにくっ付いて

いくら洗ってもなかなか落ちない。

 

一晩中、

ほとんど眠れなかったラティルは、

ベッドに座り

前日の、互いに傷つけ合うだけだった

ヒュアツィンテとの舌戦を

思い出しました。

その傷は、今でも残っていて、

ラティルは現実逃避をしていました。

 

いつもは、時間に合わせて

てきぱき行動するラティルが

時間を無駄に浪費していました。

見るに見かねが侍女が

お風呂に入るかと尋ねたほどでした。

 

ラティルは「はい」と返事をすると

ベッドから起き上がり

浴室に入りました。

顔と髪をびしょ濡れにすると、

精神が澄んできました。

新たに怒りも湧き出てきましたが、

それでも、終始、仕事に没頭し、

大臣たちと会議をしたり、

トゥーラと手を組んだ外勢について

まだ調査中かと

アトラクシー公爵を

何度も突いているうちに

あっという間に時間は過ぎました。

ヒュアツィンテのことを

考えなかったわけではありませんが

朝よりはましでした。

 

ラティルは、夕食を取りながら、

数日間、このように過ごせば

ヒュアツィンテが現れる以前の生活に

戻れるかもしれないと考えました。

 

ところが、ラティルは、

終始、重苦しいことを考えながら

食事をしていたせいで

胃もたれしたのか、

息苦しくなり、気分が悪くなりました。

 

ラティルは、

彼女を心配するサーナット卿に

手を振り、椅子から立ち上がると

食べた物を消化させるために

少し歩くと告げました。

サーナット卿も後から

付いて行きました。

 

ラティルは宮殿を出ると

当てもなく遊歩道を

ブラブラ歩きました。

どのくらい歩いたのか、

ラティルは

夕日を浴びて赤くなった草を発見して

立ち止まりました。

ラティルは、

ぼんやりと草を見つめながら

腰を下ろしました。

 

サーナット卿は、

なぜ、そうしているのかと

ラティルに尋ねると

彼女は、以前、

ヒュアツィンテが

その草で指輪を作ってくれたことを

話しました。

ヒュアツィンテと聞いて

サーナット卿の顔が強張りましたが、

彼はラティルの後ろに立っていたので

彼女は、彼の顔の変化に

気づきませんでした。

 

ラティルは手を伸ばして、

草の横に手を置きました。

指を伸ばすと、草の葉が

形の整っていない指輪のように

ラティルの指の上に垂れました。

 

ラティルは不安になりました。

もしかして、自分は

ヒュアツィンテを忘れていないのか。

だから、

側室たちを遠ざけているのか。

側室一人だけに

権力を集中的に与えないのも、

大臣たちの目を側室へ

向けさせているのも、

皇権を安定させるために、

わざと側室たちと一緒に

過ごさないのも、

もしかして、その裏に、

自分自身でさえ気づいていない

ヒュアツィンテへの思いが

あるのではないか。

ラティルは恐ろしくなり、

首を横に振って、

手を草から退けました。

 

ラティルはプライドが傷つきました。

ヒュアツィンテを忘れられなくて

側室たちと

ベッドを共にしないわけでは

ないことを

分かっていながらも

一度、不安な気持ちを抱くと

落ち着かなくなりました。

 

怒ったラティルは立ち上がると

直ぐにハーレムの方へ

歩いて行きました。

ヒュアツィンテ以外なら、

誰でもいいので、

1人、抱いてしまおうと思いました。

どうせハーレムの男たちは

全員、自分のものなので

いつも彼らを抱くべきではないのか。

一度だけなら、その時期を

早めてもいい。

自分が側室と寝たことを

ヒュアツィンテが聞いて

プライドが傷つけば良いと

考えました。

 

ラティルは、

ラナムンの部屋の前で足を止めました。

自分が来たことを

ラナムンに知らせて欲しいと、

彼の護衛に指示すると、

護衛は急いで部屋の中に入り

寝ているラナムンの侍従の

カルドンを起こして、

そのことを知らせました。

カルドンはびっくりして、

起き上がりました。

 

ラティルは、

どうしてこんなに早く寝ているのかと

カルドンに尋ねると、

彼は、

 

うちの坊っちゃん

元々早く寝る。

 

と反論する代わりに、

急いでラナムンの部屋の扉をノックし

返事を聞く前に中に入りました。

しばらくして、

ようやくラティルは

中へ入ることができました。

ラナムンは、

いつもより、はだけた姿で

部屋の中央に立っていました。

 

ラティルがそちらへ歩いて行くと、

ラナムンは、先に、

人を遣わしてくれれば良かったと

いつものように冷たく呟きました。

ラティルが来るとわかっていたら、

もっと念入りに身体を洗って、

美しい服を着て、

髪の毛を整えておいたのに、

それができなかったのが

嫌なようでした。

 

ラティルは、いつものように

ラナムンをからかったり

冗談を言う代わりに、

 

あなたに会いたくて。

 

と言って、

ラナムンの首の後ろをつかんで

引き寄せました。

ラナムンはしばらく驚いたものの、

ラティルのされるがままに

なっていました。

 

まだ閉まっていないドアの間から

その様子を見たカルドンは

恥ずかしくなり、

視線を逸らすと扉を閉めました。

けれども、

ついに坊っちゃんが、

本当に陛下と

ベッドを共にするかと思うと

心の中で快哉を叫びました。

 

ラナムンは、

夜の勉強を熱心にしていましたが、

理論だけなので

カルドンは不安でした。

けれども、勉強しないより

した方がマシだと考えました。

一度、坊っちゃん

自分の物にすれば

陛下も心をくださると

カルドンは希望に満ちていました。

人々は、

ラナムンは顔だけが優れていると

思っているようでしたが

彼は他のところも

全てかっこいいことを

カルドンは知っていたので、

自信満々でした。

 

ところが、

カルドンの期待とは裏腹に

生まれてから一度も

誰かと口を合わせたことのない

ラナムンは落ち着きませんでした。

 

理論は、熱心に身に着けたけれど、

あっという間に舌があそこにあり、

唇が首にあるので、

理論を思い出すことも

できませんでした。

たまに息を切らして

ラティルの名を呼ぶのが

精一杯でした。

 

長い口づけが終わり、

しばらく息をする暇を探すと

ラナムンは息を切らしながら

ラティルを見つめました。

震えるまつ毛の下に

見え隠れする瞳が可愛くて、

ラナムンは思わず、

ラティルの首筋と耳を片手で触りながら

唇に軽くキスしました。

そして、ラナムンの方から

口づけをしようとした瞬間、

ラティルの目からこぼれた涙が

頬を伝って

床の上に落ちました。

 

ラナムンは目を開きました。

泣いているラティルは、

唇は赤く腫れているけれど、

顔には興奮の色はなく、

むしろ頬は青白くなっていました。

ラナムンの心臓から

血の気が引きました。

彼は考える間もなく、

自分と口を合わせるのが嫌なのかと

ラティルに尋ねました。

 

ラティルは何も考えずに

立っていましたが、

 

えっ?

 

と聞き返しました。

 

目が合うと、棘で全身を覆った

ラナムンと冷たい瞳が見えました。

ラティルは、一瞬当惑しました。

 

あんな表情をして、

一体、誰が誰を嫌っているって?

 

ラティルは、

自分が何をしたというのか、

後ろに下がったのは誰なのかと

尋ねました。

 

ラナムンは、自分のせいかと

反論しました。

 

ラティルは、

ラナムンのせいではない。

なぜ、急にイライラし出したのか

理解できないと言って

ため息をつきました。

するとラナムンの顔に

細かくヒビが入りました。

そして、自分が悪いと言って

開き直り、

ラティルは前に来たこともないから

後ろに下がることもない、

自分が間違っていたと言いました。

 

ラティルは顔をしかめ

ラナムンの名前を呼びましたが、

彼は固く口を閉ざして

再び後ろに下がりました。

このまま遠くまで

逃げてしまう人のようでした。

それを見たラティルの心も

引き潮のように引いてしまいました。

 

考えてみれば、ラナムンは

アトラクシー公爵が

強制的にハーレムに入れた人。

ラティルは、彼が

功臣の息子であることを念頭に置いて

訪ねて来たけれど

ラナムンは、

ラティルがそうやって来ることさえ

嫌だったのかもしれない。

人前でダンスをする程度が

ラナムンがプライドを保ちながら、

皇帝の寵愛を得る

一番良い方法なのではないかと

思いました。

 

ラティルは半歩下がると

ラナムンの表情が揺れましたが、

彼女は気づきませんでした。

 

ラティルは、嫌ならいい、

帰ると言って、

ラナムンが引き留める間もなく

大股に歩き、ドアを閉めました。

 

中廊下にいたカルドンは驚いて

もうお帰りになるのかと

ラティルに声をかけました。

彼女は躊躇いましたが、

外に出る扉を開きながら、

ラナムンは嫌いな人と口を合わせたのが

とても嫌だったようだから、

侍従のカルドンがなだめるようにと

忠告しました。

 

外の扉が閉まると

カルドンは急いで部屋の中へ

入りました。

ラナムンはベッドに座り

頭を柱にもたれかけていました。

 

カルドンは扉を閉める前に

2人がキスをしているのを見たのに、

この短い間に

一体何があったのか尋ねました。

 

陛下はどうしたのかと

ラナムンが尋ねると、

カルドンは、

坊っちゃんをなだめてくれと

言ってから

帰ったと答えました。

そして、

先ほどは雰囲気が良かったのに

一体どういうことかと尋ねましたが、

ラナムンは、

珍しい言葉を聞いたように

 

雰囲気が良かった?

 

とカルドンの口真似をしたので、

彼は、ラナムンが

かなり機嫌を損ねていることに

気付きました。

カルドンは

 

陛下は坊っちゃん

とても心配しながら帰った。

だから、何か

誤解をしたことがあっても

元気を出すように。

 

と慰めの言葉をかけましたが、

何の役にも立ちませんでした。

彼の膝の上の拳は

怒りでブルブル震えていました。

 

ラナムンは、

自分と口を合わせるのが嫌で

涙を流した人が

自分を心配するなんて

まともなことを言えと

カルドンを叱責しました。

 

ラナムンが嫌いで

ラティルが涙を流したと聞いて

カルドンは目を丸くしました。

 

それでも、彼は

ラティルがラナムンを

なだめるように言ったと話しましたが、

ラナムンは、

途中で自分を

投げ捨てて行ったのだから

当然、そのように言うだろうと

反論しました。

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◇振り払えない思い◇

自分がキスをしたくなくて

後ろに下がったのに、

「私の身体に指一本触れるな」

と言う目で見たくせに。

 

ラナムンの冷ややかな目つきを

思い出したラティルは

本当に面白いと思いました。

考えれば考えるほど熱が上がり

息苦しさを感じました。

 

それならば、

先にキスしたくないと言えばいいのに

なぜ、キスをした後に

あのような態度を取るのか。

キスをする前はできると思ったけれど、

いざ唇が重なると

できないと思ったのだろうか。

自分を愛して

集まった人たちではないことを

知っているけれど、

時々、嫉妬する姿を見せて

愛を渇望しているように

振舞ったのに。

どんな目的で来たとしても

自分の男になると

志願して来た人たちだから、

互いにぎこちない部分があっても

自分の男だと思っていたのに。

愛情の欠片もなく呼び寄せたのが

問題なのか。

ラナムンは、アトラクシー公爵が

無理矢理入れたからだろうか。

カルレインは

自分で志願して来たから

初恋の人がいても

よく、くっ付いてくる。

 

ラティルはため息をつきました。

怒りが怒りへ流れただけですが

幸いなことに、

ラナムンへの怒りのおかげで

ヒュアツィンテへの怒りを

抑えられました。

 

ところが、

しばらく歩いていると

回廊で刺すような視線を感じました。

そちらを振り向くと

ヒュアツィンテがいました。

顔を隠しているけれど

確かに彼でした。

彼に対する考えを振り払ってきたのに、

彼はラティルをじっと見ていました。

 

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ラナムンとキスをしていた時

涙を流したことを

ラティルは

気づいていなかったのですね。

ヒュアツィンテへの怒りと

彼のプライドを傷つけるために

半分、やけくそになって

ラナムンと寝ようとしたのに、

心のどこかで、

拒否していたのでしょうか。

それにもかかわらず、

ラナムンのことを面白いと思う

ラティル。

彼女に翻弄されたラナムンが

気の毒に思いました。

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