自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作104話 あらすじ マンガ 109話 タッシールの心の中に隠れていたもの

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104話 ラナムンは冷たい声で何を言ったのでしょうか・・・

◇誘惑しない◇

ラナムンは、

 

服はそこへ置いて行ってください。

ありがとうございます、陛下。

 

と言いました。

 

ラティルは、ラナムンが

自分を誘惑していると思ったので、

そのまま出て行って欲しいと言われて

しばらく戸惑いました。

本当に出て行っていいのと?

聞きそうになりました。

けれども、ラナムンは目を閉じて

浴槽にもたれかかるだけで、

他の話はしませんでした。

 

本当に出て行けってことなんだ。

本当に服だけ持って来させるために

呼んだんだ、

 

ラティルはもの足りなさを感じて

服を下ろした後、

もう一度、ラナムンを見ましたが、

彼は目を閉じたまま、

彼女を見ませんでした。

 

ラティルは、「行くよ。」と

声を掛けましたが、

ラナムンは無言でした。

もう一度、

 

本当に行くよ。

 

と声をかけると、ラナムンは

「はい」と堅苦しく返事をしました。

ラティルはぽかんとして

服を置き、外へ出ました。

 

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◇ラナムンの味方◇

その時刻、

ラナムンの侍従のカルドンは

両手に傘を持ち、

バケツをひっくり返したような

大雨を眺めながら、

時間を過ごしていました。

どのくらい、そうしていたのか、

大雨の中、

ラナムンの護衛が近づいて来て

カルドンに声を掛けました。

 

カルドンは

護衛にどうなったかと尋ねると

彼はニヤリと笑って親指を立てたので

カルドンは、ラティルが

ラナムンの部屋に入ったことが分かり

鼻水をハンカチで拭きながら

泣きそうに笑いました。

 

護衛は計画通りに行って

本当に良かったと言いました。

カルドンは、

陛下がここへ来ると

すぐに教えてくれた

侍従長のおかげだと言いました。

護衛は、

侍従長が自分たちの味方なので

本当に心強いと言いました。

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◇カレイとホンカレイ◇

ラティルは仕事の途中で

頭を叩きながら、

出て行け、出て行けと呟くので

侍従長は、不思議に思い、

案件について助言をしている途中で

眉を吊り上げ、

どうしたのか、頭が痛いのかと

尋ねました。

 

ラティルが鋭い目で

侍従長を見上げると、彼は

彼女の目の下に

隈ができていることに

気がつきました。

眠れなかったというラティルに、

侍従長は何か悩みがあるのかと

尋ねました。

侍従長の質問にラティルは

悩んでいると呟きましたが、

ため息をつくと、首を振って、

そんなことはない、

悩んでいないと否定しました。

ただ、前の晩に

ラナムンの魅惑的な姿を見て、

皇帝の座を安定させるまで、

側室たちと

ベッドを共にしないという覚悟が

揺れただけでした。

 

ラティルは、

カルレインが教えようとしたけれど

躊躇った、

無計画な妊娠を心配せずに

楽しめる100の方法について

思い出しましたが、

 

違う、カルレインではない。

 

と首を振りました。

以前のように、

雰囲気が盛り上がっている時に

彼が心の中で、

他の女の名前を呼んだらどうするのか。

本音が全く聞こえて来ないので

分からないけれど、

他の女の名前を聞きながら、

カルレインとあれこれ楽しむことは

できませんでした。

 

ラティルは、

侍従長が満足げに自分を

見下ろしているのを知らずに、

うんうん唸っていました。

彼女が頭を上げると、

彼は、すぐに表情管理をしました。

その時、秘書が扉を叩き、

タッシールが来たことを告げました。

元々、ラティルは

彼を呼ぶつもりだったので、

侍従長に出て行くように

目で合図をしました。

 

侍従長と入れ替わりに

普段より楽な服装のタッシールが

中へ入ってきました。

ラティルが立ち上がったので

タッシールは、

なぜ立ったのかという目で

ラティルを見ました。

彼女は彼の横に行き、腕を組むと

出発前のタッシールに

一緒に食事をしようと誘いました。

タッシールは眉を吊り上げ

すぐに笑みを浮かべながら

自分の腕を取っている

ラティルの手を

もう片方の手で握りながら

突然、このような扱いを受けると怖い。

非常に危険な状態という感じなのかと

尋ねました。

ラティルは、カルレインが

ゾンビたちと戦った時と、

自分がヘウンの相手をした時のことを

思い出し、

危険だけれど、

相手にできないほどではないと

答えました。

 

ゾンビは強い上に、

伝染性は致命的だけれど、

うまく対処すれば十分に防げました。

ラティルは、

ゾンビに攻撃されて傷つくと、

あっという間に感染すると

タッシールに教えました。

 

彼は、トゥーラは

ゾンビになったのかと尋ねました。

ラティルは、

そうではないと思うけれど、

そうだとしても

難しくはないと答えました。

それに対してタッシールは

相手をしたことがあるかのように

話していると指摘したので、

ラティルはタッシールを

鋭い奴だと思いました。

彼女は、返事の代わりに

タッシールを執務室の奥にある

小部屋へ連れて行きました。

そこには、すでに

数種類の軽食が用意されていました。

 

ラティルは、タッシールに

いつ出発するのかと尋ねると、

彼は、すぐに出発するということを

知らせに来たと言いました。

そして、にこやかに笑いながら

自分の額をラティルの額に当て、

少し経ってから行ってもいいと

話しました。

 

ラティルはタッシールに

カルレインについて尋ねると

傭兵団を連れて何かしている。

黒林と黒死神団が

同時に連れ立って出発すると

密かに動きにくくなるので、

首都を抜けるまでは、

それぞれ行動することにしたと

答えました。

 

ラティルは、カルレインも呼んで、

いってらっしゃいと

言えば良かったと思い、

すっきりしない気分で

テーブルに着きました。

カルレインには、

手紙と贈り物を送ったけれど、

顔を見ないで送り出すことが

気になりました。

しかし、今、

カルレインの顔を見たら

ドミスという人のことしか

考えられないと思いました。

ラティルは訳もなく口を尖らせ

フォークを握りました。

それから水を飲もうとして

グラスを手にした瞬間、

頭を針が貫通するような感じがし、

それと同時に、

頭の中に灯っていた蝋燭を

誰かが吹き消したように、

急に目の前が黒く点滅し、

身体が一段下に下がる気がしました。

 

タッシールの「陛下」と呼ぶ声で

我に返ったラティルは、

鼻の先に

スープとエンドウ豆があったので

驚いて頭を上げました。

 

ラティルが気絶しているようには

見えなかったのか、

タッシールは、

なぜ、そうしているのか尋ねました。

彼には、ラティルが

スープに浮かんでいる何かを探すために

目を細めて、

頭を下げているように見えました。

 

ラティルは「いいえ」と言って

首を振り、眉間に皺を寄せて、

先ほど、感じたことは何だったのかと

考えていた、まさにその時、

 

(スープに虫でも入っていたのかな?

 私が見てあげないと

 いけないだろうか。)

 

とタッシールの声が聞こえてきました。

 

あれ?

 

ラティルは、さっと頭を上げると、

タッシールは、

彼女のスープ皿を見ていました。

そして、目が合うと

にっこり笑いながら

なぜ、そうしているのかと尋ねました。

ラティルは、今、

タッシールの心の声を読み取ったことに

気付きました。

 

どうしてなのか。

ラティルは驚くやら、

当惑するやらで

スプーンでスープを

どんどんすくって飲みました。

すると、

 

(好きな食べ物ですか?

 よく食べますね。)

 

とタッシールの心の声が

聞こえてきました。

どうして、急に心の声が

よく聞こえてくるのか、

ラティルは理解できませんでした。

そんな素振りは見せていないけれど、

もしかして、タッシールは、

ゾンビに会いに行くことを考えて

急に心が弱まったのかと思いました。

 

ラティルは、タッシールに

ゾンビが怖いかと尋ねました。

彼は、怖いもの知らずなので

好奇心があると答えましたが

心の中では、

 

(1人連れて来て

 研究しても大丈夫かな)

 

と考えていました。

 

表の声と裏の声が一致するのを聞いて、

ラティルはフォークをくわえて、

首を傾げました。

タッシールは、ゾンビが怖くて

弱気になったのではなさそうでした。

 

(お~、陛下のあの姿勢)

 

(私のこの姿勢が気に入ったの?)

 

(私もやってみよう。)

 

ラティルは、

フォークを口から放して

カレイの目でタッシールを

じっと見ました。

彼は奥底の知れない人なので、

何を考えているか

知りたかったけれど、

実際に本音を聞くと

少しイライラしました。

しかし、

表と裏が一致することだけは

確かでした。

 

(お~、陛下、今、ホンカレイ。)

 

ラティルは、

タッシールの本音まで一緒に聞くと、

どうして余計にイライラするのかと

考えていると

 

(すごい、カレイに進化した!)

 

と聞こえてきました。

ラティルは、自分を見ていないで

食べるように指示しました。

タッシールは笑って

フォークを持ち上げたので、

ラティルも食事をするために

頭を下げましたが、

悔しくなったラティルは

 

カレイが何だっていうの?

 

と抗議しました。

ところが、(ホンカレイ)と言う

タッシールの心の声が

聞こえて来たので

ラティルは、

 

止めて!

 

と叫びました。

 

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◇タッシールの頭の中◇

ラティルはタッシールの戯言を聞いて

ずっと怒りがこみ上げて来たものの、

彼は、それほど腹黒でないことに

気付きました。

彼の頭の中には、

ラティルが本音を聞こうとしても

分からない、

霧ではないけれど、

霧としか表現できない、

ほんのり霧が

かかっているような部分があり、

その霧を、

どうやって作り出すかは

分からないけれど、

それ以外、陰険なところは

ありませんでした。

その後、ラティルは

タッシールを見送るために

宮殿の裏門まで

一緒に歩きました。

帰って来るまでタッシールは、

商団の仕事で席を外していることにし、

カルレインは体調を崩して、

部屋に閉じこもっていることに

しました。

 

ラティルは、食事をしていた時に

不愉快だった気分を晴らし、

出発するタッシールに

そっと挨拶しました。

目が合うと、彼は笑いながら

 

ずっと前だけを見て

歩かれていたので

いつ、私を見てくださるのか

ずっと待っていました。

 

と囁きました。

 

危なそうだったら、

そのまま帰って来るようにと

告げるラティルに、

タッシールは、

主君として言うべき言葉ではないと

言いました。

ラティルは、

配偶者として言う言葉だと

伝えました。

ラティルの言葉に

タッシールは眉を吊り上げると、

すぐに顔をほころばせ、

にっこり笑い、

 

どうして、こんなに私の心臓を

刺激してくださるのだろう。

 

と言いました。

 

ラティルは、それは嘘だ、

何も考えていないくせにと

抗議すると、

タッシールは

ラティルをじっと見ました。

彼女は、じっと彼の瞳を

見つめました。

こうすることで、いくら考えても

うっすらと濁った霧がいっぱいで

見えなかったタッシールの

心の片隅に

人のシルエットみたいなものが

見えそうでした。

それが何なのか、

注意深く集中していたところ、

急に風が吹いて来ました。

タッシールの髪が揺れると

ラティルは彼の髪を掴んで

かき分けました。

風が頭の中にまで

広がるわけではないけれど、

こうすることで、彼の頭の中が

よく見えるような気がしました。

ところが、

彼女がそのようにした瞬間、

霧の間に見え隠れしていた

シルエットが姿を現しました。

それは大神官のヌードでした。

 

驚いたラティルは、ぷっと噴き出し、

タッシールの髪をかきむしりました。

むせているラティルに、

タッシールは痛いと言いながら

手を振りました。

 

どうして、

ここで大神官が出て来るの?

 

ラティルは不思議に思いました。

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ラナムンが東屋に立っていたのは

計画的なものだったのですね。

それでも、

ラナムンの部屋へ行くまでと

浴室内での出来事で

ラティルの心が動いたのは

ラナムンの成せる業なので

彼は、

侍従長に与えてもらった機会を

十分生かせたと思います。

 

カレイの画像を見ながら、

カレイの目は、

日本語で表現すると

ジト目といった感じかなと

思いました。

 

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