自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 原作108話 ネタバレ あらすじ マンガ 113話 ゲスターを笑いものにされたことへの復讐

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108話 アトラクシー公爵に言われて、ゲスターは偽皇帝と仲良くしましたが・・・

◇反対のための反対◇

閣議中、村単位で死体が消え、

人々が行方不明になっていることを

調査する案件が提出された時、

アトラクシー公爵とロルド宰相の意見が

衝突しました。

 

ア 大神官に了承を求め、

  聖騎士たちを送って

  調査しなければならない。

  一般の兵士たちを送れば

  どうなるか知っている。

 

ロ 聖騎士たちは、一般兵士より

  はるかに人数が少ない。

  それなのに、

  聖騎士だけ送るのか?

  その人数で全国全てを回るとしたら

  どのくらい時間がかかるのか。

  

ア 一般兵士だけ

  行かせるということか?

 

ロ 聖騎士たちと一般兵士たちを

  混ぜて送らなければならない。

  その方が効率的だから。

 

ア 一般兵士は、

  この仕事に役立つだろうか?

  黒魔術が関わっているので、

  黒魔術のせいで、

  呪われたり死んだりしたら

  むしろ、もっと損をする。

 

ロ アトラクシー公爵は

  黒魔術について

  良く知っているようですね。

  一般兵士を

  連れて行ってはいけない理由も

  よく知っているようだ。

 

ロルド宰相とアトラクシー公爵は

元々仲が悪いので、

しばしば意見が

衝突することがありました。

今回のことも、

一見、その一つのようだけれど、

最初の案件が出た時から今までずっと

2人の意見が衝突していました。

しかも、よく見ると

いつもは、その反対なのに

今日は、ロルド宰相が

アトラクシー公爵に

食いついていました。

 

これは一体どういう状況なのか。

反対するために反対している。

ロルド宰相に何があったのかと

ラティルは考えました。

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◇ロルド宰相の怒り◇

会議を終えて、人々が散らばると

アトラクシー公爵は、

宰相官邸に向かっている

ロルド宰相を捕まえて、

 

私のことが嫌いでも、

適切に反対してくれ。

国に対する感情より、

私に対する感情を優先するのか?

 

と問い詰めました。

いつもは争っても、

適当な所で線引きをしていた

ロルド宰相が、

今日は、

とんでもない反対意見ばかり

言い張るので

呆れてしまったからでした。

もちろん、

宰相がそのようにする理由も

分かっていました。

 

ロルド宰相は腕組みをして、

分からなくて聞いているのかと

皮肉を言いました。

アトラクシー公爵は

ドキッとしましたが、

 

分からないけれど、

ロルド宰相が不忠に見えるだけだ。

 

と答えました。

すると、ロルド宰相は

本当に不忠だったら、

自分の息子が

偽皇帝を偽者だと見破った時に、

前に出ることもしなかった。

最初に偽者だと見破ったのは

自分の息子なのに、

彼に偽皇帝と

仲良くさせろと言ったのは

アトラクシー公爵だ。

そうすることで、

ラナムンは有利になり、

自分の息子は、

スキャンダルと疑惑に

苛まれていると反論しました。

 

アトラクシー公爵は

何も言えなくて、目をそらすと

ロルド宰相は低い声で、

今後、

自分と彼が同じ船に乗ることは

絶対にないと警告しました。

 

アトラクシー公爵は、

ロルド宰相を捕まえようとしましたが

彼は、宰相官邸の中に入り、

バタンと扉を閉めました。

閉ざされた扉の前で、

黙然と立っていたアトラクシー公爵は、

通りかかった宮廷人に挨拶をされると

照れ臭そうに背を向けました。

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◇許さない◇

ロルド宰相が執務室に入ると、

きまり悪そうに立っていた彼の秘書が、

ロルド宰相とアトラクシー公爵の

喧嘩している声が全て聞こえたと、

言いました。

ロルド宰相は鼻で笑って

机に座りました。

 

秘書は彼の顔色を窺いながら

大丈夫かと尋ねましたが、

彼は、「いいえ」と

きっぱり答えました。

ロルド宰相は、

アトラクシー公爵が自分の息子を

ゴミ扱いしたので、

ラナムンもただではおかないと

言いました。

秘書は驚きましたが、

そのそぶりは見せずに頷きました。

 

ロルド宰相は

ゲスターが皇配になれなくても、

ラナムンが皇配になるのは

見ていられないと言いました。

 

何か、他に

考えていることがあるのかと

尋ねる秘書に、ロルド宰相は

声を低くして、

夜の9時にチェラーを

自分の邸宅へ呼ぶように命じました。

 

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◇復讐◇

チェラーは、

宰相の秘密の使いで、

金さえ渡せば大抵のことは引き受ける

有能な人物でした。

才覚が非常に優れている上に、

口が重く、素早いけれど、

連座制に関与した外国人なので、

大っぴらに能力を使えなかったのを

ロルド宰相が目に留めて、

連れて来ました。

彼はチェラーの息子を

自分の遠い親戚の養子にして、

彼を連座制から脱出させました。

そのおかげで、ロルド宰相は

絶対に裏切らない有能な使いを

手に入れることができました。

顔しか長所のないラナムンの顔が

壊れたらどうなるか。

そんな仕事をさせることもできました。

 

チェラーは、ロルド宰相が

ヒントを与えただけで、

彼の心の内を完全に理解して、

素早く邸宅を抜け出すと

皇宮の水管整備担当者を訪ねました。

彼はゴミを捨てるために

家の外へ出ると

覆面を被った人物に

路地へ引っ張られたので

驚いて悲鳴を上げようとしましたが

口を塞がれていたので、

それができませんでした。

 

水管整備担当者が静かになると

チェラーは、彼の口から手を離し

彼がハーレムの水管整備の担当者か

確認しました。

怖気づいた担当者は頷きましたが、

自分は何も知らないと訴えると、

チェラーは、

ラナムンの部屋へ行く水道水を

汚染するようにと言って

懐から小さな瓶を取り出しました。

 

ブルブル震えていた

担当者はびっくり仰天して、

そんなことをしたら

処刑されると言いました。

するとチェラーは、

 

それとも、今死ぬか。

 

と囁きました。

担当者は、固唾を飲み込み

足は、わなわなと震えました。

彼はチェラーの手のひらの上に

置かれた瓶を見ると

中には灰色の粉が入っていました。

担当者は、それは何なのか、

もしも毒だったらと

心配しましたが

チェラーは命に何ら影響はないし、

健康を害することもないと

言いました。

担当者は、そんなことなら

密かにやらせるはずがないと

思いながらも、

返事をすることができず、

額から流れる冷や汗を

腕で拭いました。

絶対に駄目だと言い張るべきか、

後で、警備隊に報告すべきか

見当がつきませんでした。

しかし、皇帝の側室であり

アトラクシー公爵家の長男が

自分のせいで死ねば、

後がどうなるか目に浮かびました。

 

その時、チェラーは彼に

もう一つ袋を差し出しました。

担当者は涙声でそれを受取ると

その袋はかなりの重さがあり、

丸くて固い物でいっぱいでした。

不思議に思い、

担当者は袋の中をのぞくと

金の塊が見えました。

驚く担当者にチェラーは

売れば3000万バルトには

なるだろうと言いました。

担当者は、

金の相場が高くなってから売れば

船を手に入れることが

できるかもしれないと思いました。

 

担当者が固唾を飲み、

静かになると

チェラーはもう一度、

薬の入った瓶を差し出しました。

そして、毒ではないから

本当に心配することはない。

粉を溶いた後、

水道管に問題が生じたと言っても

構わないほどだ。

でも、1日で

全ての痕跡が消えすはずなので

そのように言う必要もないはずだと

言いました。

 

しばらく、躊躇った末、

担当者は薬の瓶を

受け取ってしまいました。

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◇部屋に閉じこもるラナムン◇

ゲスターの侍従のトゥーリが

自分を心から歓迎していることを

確認した日、

ラティルは、これから

側室に優しくすると誓いました。

あえて側室と昼食を取るために

ハーレムへやって来たのも、

ぎこちないけれども、

ラナムンを訪ねたのは

そのような理由からでした。

ところが、ラナムンが

扉を開けてくれるのいくら待っても

扉はなかなか開きませんでした。

護衛がたじろぎながら、

ラティルの顔色を窺うほど、

時間が経っても、

扉は開きませんでした。

しかし、護衛の様子から

確かにラナムンは部屋の中にいました。

 

寝ているのかと思い、

ラティルは扉を叩きました。

すると、中から幽かに

人のいる気配が感じられましたが

すぐにカギをかける音がしました。

そして、体の具合が悪いので

帰って欲しい。

無礼をして申し訳ないという

ラナムンの微かな声が

聞こえてきました。

ラティルは、再び扉を叩き、

身体の具合が悪いなら、

宮医を呼ぶと言いましたが、

ラナムンは、大丈夫だ、

カルドンが薬を取りに行ったので

それを塗ればいいと返事をしました。

 

宮医がすぐ近くにいるのに、

カルドンが薬を取りに行ったの?

飲むのではなく塗るの?

身体でも傷ついたの?

 

ラティルは、

ラナムンの言葉一つ一つに

変な点を見つけたので

再び扉を叩き、

どこが悪いのか、

宮医を呼んだ方がいいのではないか、

どこかケガをしたのではないかと

尋ねました。

しばらく部屋の中が静かになった後、

ラナムンは、ラティルに謝り、

カルドンの持って来た薬でなければ

塗りたくないと、

はっきり拒絶しました。

 

持病があるのに、それを隠して

ハーレムへ入って来たのだろうか。

それで、薬が全て

なくなってしまったのだろうか?

ラティルはラナムンの行動が

理解できず、首を傾げましたが、

今度は大神官を呼んで

治療してもらうことを提案しました。

今回は、少し気持ちが揺らいだのか

しばらく返事がありませんでしたが、

やはり、ラナムンは

カルドンを待つと言って断りました。

 

ラティルはカルレインの部屋へ行き、

1人で食事をした後、

本宮へ戻って仕事を続けましたが

しばしば、

ラナムンのおかしな行動を思い出し、

気になって仕方がありませんでした。

冷たいけれども礼儀正しいラナムンに

何が起こったのか。

好奇心と心配を

抑えることができなかったラティルは、

その日の夕方、カルドンを呼んで、

何の薬を取りに行ったのか尋ねました。

 

ラティルの質問に

カルドンは頭を垂れて、

うろたえましたが

ラナムンから、彼の病状について

黙っているように

命令されていなかったようで、

カルドンは、

ラナムンの顔が台無しになったと

慎重に口を開きました。

ラティルが驚くと、

カルドンは、顔に何かが

たくさん吹き出て来たと

説明しました。

ラティルは、きれいに輝いていた

ラナムンの肌を思い浮かべました。

 

続けてカルドンは

ラナムンは成長期にも

肌に何もできたことがなかったので、

ひどくショックを受けたのか、

完全に外へ出ようとしないと

話しました。

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男性の機能を失わせる薬、

人を凍死させる薬、

今度は、

肌にダメージを与える薬。

ロルド家は、恐ろしい薬ばかり

持っているような感じを受けました。

確かに、アトラクシー公爵が

ラナムンの株を上げるために

ゲスターに偽皇帝と仲良くするよう

勧めたのが、いけなかったのですが

こっそり変な薬を使うことに

ロルド宰相の陰湿さを感じます。

ゲスターも、その性質を

しっかり受け継いでいると思います。

 

カルレインの部屋で

1人で食事をするくらいなら、

クラインの部屋へ行けば良いのに、

ラティルは、そんな気分に

なれなかったのでしょうか。

クラインの存在を

忘れているわけではないですよね。

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