自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 122話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 122、123話 ヒュアツィンテの初恋の相手

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122話 離宮には、ヒュアツィンテに料理を教えた料理人がいました。

◇思い出したくない◇

馬車から降りると

淡い緑と金色の大きな建物が

現れました。

この離宮は、

ラティルが子供の頃から

一番好きな建物でした。

兄は、ここに来ていつも勉強し、

ラティルは、

自分の身体と同じくらい、

大きさな本を抱えて

兄の後を付いて回り、

その姿を見た貴族たちは・・・

 

ラティルは、

ふわふわした思い出の中に

兄の顔が浮かぶと、

すぐに気持ちが

くしゃくしゃになりました。

兄に自分の思い出を台無しにされたと

ラティルは思いました。

彼女は過去を思い出すのを止めました。

 

しかし、食事の時間になると

気分が良くなりました。

ラティルが即位してから

初めて離宮にやって来たので、

使用人たちは、

力の入ったご馳走を

用意してくれました。

それに加えて、

ラティルの両脇には

見目麗しい側室たちが座っているので

気分が良くならないはずが

ありませんでした。

 

ラティルは、突然、

黒魔術師やゾンビが現れなければ

すぐに皇位を安定させて、

このように快適な一生を

送れたのにと思いました。

 

タッシールは、飲み物を飲んでいて、

唇の周りにクリームが付くと

それを舌で舐めました。

それを見たラティルは、

心臓がドキドキして、

さらにトゥーラとレアンを

恨みました。

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◇タッシールの肩を持つ◇

食事を終えて、

クラインは部屋に入るな否や、

 

タッシールは、

表向きは陛下に

関心がなさそうだけれど

腹の中は違うようだ。

 

と言いました。

 

その言葉を聞いて、アクシアンは、

素早く使用人たちを外へ出したので

全ての荷物を運ぶはめになった

バニルは

しかめっ面をしましたが、

クラインは気楽に

タッシールの話ができました。

 

クラインは、

みんなで食事をしていた時に

タッシールが

唇にクリームが付いた振りをして

唇をなめていた。

キツネみたいだと悪口を言いました。

バニルは、

タッシールの外見もキツネみたいだ。

種族が怪しいと言うと、

クラインは、

いつも笑っている

タッシールの細い目を

思い浮かべて、

バニルに同意しました。

 

しかし、アクシアンは、

タッシールはクラインと

親しくなれる人であり、

クラインとラティルの間に

誤解が生じた時に、

タッシールはクラインの肩を持って

誤解を解いてくれた。

彼の商団はカリセンと

交易をしていて、

利害関係が絡んでいるので

クラインに良くしてくれると

タッシールの肩を持ちました。

 

しかめっ面をしていたものの

クラインは渋々頷きました。

彼は、側室の中で

大神官とタッシールが

一番優れていると思いました。

 

クラインは、

大神官は裸で

タッシールは着飾っているので、

露出が多くて派手な服を選ぶよう

バニルに指示しました。

その2つを組み合わせるのかと

バニルは、

慌ててクラインを見つめましたが、

彼は本気で、

すでに上着のボタンを外していました。

 

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◇雪りんご◇

クラインは、離宮へ来たら、

以前の海の味のキス以上に

2人の仲が進展すると

思っていたので、

ラティルが旅の疲れを癒したら、

自分を呼んでくれると

確信していました。

しかし、夕方になるまで、

彼女から

何の連絡もありませんでした。

 

目に見えて元気のないクラインを見て

バニルは、

 

今日はお疲れになり、

ゆっくり休まれるのでしょう。

 

と肯定的な言葉を言った後、

美味しい食べ物を取りに

台所へ行きました。

バニルは、

元気のないクラインのために

甘いお菓子を作ってくれるように

頼むと、

カリセン料理の得意な料理長が、

カリセンの宮殿に出しても

遜色のない料理を用意してくれました。

 

部屋に戻ったバニルは、

鏡の前から

動くことのできないクラインに

料理を差し出しました。

彼は渋々顔を向けましたが、

 

これは雪りんごじゃない?

どうして、

これがここにあるんだ?

 

と驚いて感嘆しました。

 

雪りんごは、

最近、カリセンの宮廷で

流行しているおやつで、

りんごの上に

白い雪を乗せたような形をしていて、

その白い部分全てが甘いので

憂鬱な時に食べるのに

ぴったりなおやつでした。

バニルは、

料理長がカリセン料理が得意なので

作ってくれたと伝えました。

 

クラインは嬉しそうに

雪りんごを受取って、

少しずつかじって食べている時に

ふと良い考えが浮かび、

皿を置きました。

 

美味しくないのかと尋ねるバニルに

クラインは、それを否定し、

ラティルに

雪りんごを作ってあげたいと

言いました。

バニルはまごついて、

クラインと雪りんごを

交互に見ました。

 

雪りんごは見た目はきれいだけれど

作るのに、難易度がかなり高いので

クラインが

料理が上手なのかもわからず、

クラインが料理をしたと

聞いたこともないバニルは、

彼に、料理ができるのか尋ねました。

クラインは、やればいい。

これを作った料理長を呼んできてと

指示しました。

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◇兄の愛する女性◇

少し経ってから、バニルは

緊張した様子の料理長を

連れて来ました。

ソファーに座って足を組み、

対外構築用の本を読んでいた

クラインは

料理長が来ると、本を置いて、

ラティルのために、

カリセン料理を作ってあげたいので

バニルが持ってきた、

雪りんごみたいな物の作り方を

教えて欲しいと命令しました。

 

ところが、

先ほどまで緊張していた料理長は

クラインの命令を受けると

軽く笑いました。

その反応にクラインは眉を顰めると、

料理長は彼に謝罪した後、

ヒュアツィンテ陛下が、

同じお願いをしたことを

思い出したと、言い訳しました。

クラインは、

兄の話が出たので首を傾げました。

そして、ヒュアツィンテが

離宮に来たことがあるのかと

尋ねると、

すぐにアクシアンは首を振りました。

料理長は、数年前まで

本宮で料理をしていて、

その時にヒュアツィンテが

留学していた。

雪りんごではないけれど、

ある令嬢のために

料理を作ってあげると話していたと

伝えました。

 

クラインは

兄が外国の令嬢のために

料理を習ったことがあるという話を

聞いたことがなかったので

首を傾げましたが、

よく考えているうちに

料理長の話が本当であると

判断しました。

 

ヒュアツィンテは

初恋の人や

昔の恋人がいるというそぶりは

見せなかったけれど、

アイニ皇后に

一切心を与えなかっただけでなく、

様々な政治的利害関係で

受け入れた側室たちとも

ベッドを共にすることは

ありませんでした。

 

当時、クラインは

国が不安定だったので、

ヒュアツィンテが

身を守っていたのだと思いました。

しかし、料理長の言葉通り

ヒュアツィンテに

愛する女性がいたから、

アイニ皇后を受け入れられなかった。

そんな相手がいるなら

先に言って欲しかった。

兄は融通が利かない。

けれども、あの時は

アイニと結婚する以外、

選択肢はなかったと思いました。

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◇皇配になる自信◇

時間が遅かったので、

翌日に、料理を学ぶことにした

クラインは

ヒュアツィンテに送る手紙を

書いていました。

料理人が帰るや否や、

ヒュアツィンテの初恋の相手を

探すと言い出したクラインに、

アクシアンが、

令嬢ではなく夫人かもしれないと

言いましたが、

クラインは、

それでも探すと言って、

机に座りペンを取りました。

バニルは、ヒュアツィンテ陛下に

初恋の相手が誰か聞いているのかと

尋ねましたが、クラインは、

その言葉を否定しました。

 

初恋の相手が誰なのか分からないのに

どうやって、そんな話を

兄上にさせるのか。

アクシアンの言う通り

すでに結婚している人だったら

どうするつもり?

とりあえず、

初恋の相手を見つけたら話す。

 

とクラインは言いました。

 

そこで、バニルはもう一度、

何の手紙を書いているのかと

クラインに尋ねました。

彼は、

タリウムにかなり適応したので、

臨時側室はやめて、

正式な側室に

なるべきだという内容だと

答えました。

最初、バニルは

ぼんやりと頷きましたが

一歩遅れて、驚きました。

バニルは、

 

本気ですか?

もし、陛下が

他の人を皇配にすれば、

皇子様は一生その下で、

側室として

過ごさなければならなくなる。

それに耐えられますか?

 

と尋ねました。

バニルは、アクシアンが

自分を助けてくれることを願って

彼を見ましたが、

アクシアンは、

いいじゃないかという表情で、

助けてくれませんでした。

クラインは顎を上げて笑うと

 

陛下は俺を愛していらっしゃる。

それなのに、

俺を皇配にしないのは、

俺がいつでも帰れる

臨時側室だからだ。

 

と言いました。

 

バニルは、

 

そうでしょうか?

 

と疑問を呈しましたが、

クラインは、自分の決断を

ラティルに見せることで、

彼女は安心して、

自分を皇配にしてくれると

言いました。

 

バニルは、

 

本当にそうでしょうか?

 

と不安そうに尋ねましたが、

クラインの目尻が

徐々に上がって行ったので

黙りました。

しかし、

不安な気持ちは消えないので

イライラして、唇を噛みました。

 

バニルから見ても、

皇帝はクラインの面倒を見てくれるし

代理公使が死んだ時も、

何も言わずに

クラインを信じてくれた。

彼が関係していることを知りながら

隠してくれた。

過ぎてしまった誕生日も

祝ってくれて

人前でクラインへの寵愛を

隠していない。

しかし、それだけでラティルが

クラインを皇配にしようとしていると

確信できるだろうか。

バニルは疑問に思いました。

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ラティルが

静養のために行った離宮に、

まさか、ヒュアツィンテに

料理を教えた料理人がいるとは

彼女は考えもしなかったはず。

もしかしたら、

ヒュアツィンテが

料理を教わったという事実も

知らなかったかもしれません。

そして、その料理人が

ヒュアツィンテの初恋の相手について

クラインに暴露してしまうなんて。

一波乱起きそうな予感がします。

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