自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作137話 あらすじ マンガ 132、135話 ラティルが憎いけれども顔を合わせたいクライン

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137話 クラインを襲撃した者はどうなったでしょうか。

◇2人に近い人◇

ラティルが別に送って来た、

クラインを襲撃した犯人を

引き渡されたヒュアツィンテは、

ダガ公爵が

ヒュアツィンテを殺すために、

まずクラインを

殺害するように指示をして、

その過程で代理公使が

襲われたことにしました。

 

襲撃者は

口を開こうとしませんでしたが、

元々、彼が乗ってくるはずだった

罪人輸送用の馬車に乗った

偽襲撃者が、

ダガ公爵が送った強盗に

殺されたと話を聞くと、

気が変わって、

本当のことを話しました。

 

会議の途中、

人々の前で追及されたダガ公爵は

身元も分からない者の話を

ヒュアツィンテが信じるなんて、

話にならないと言って

彼の言葉を聞き流そうとしました。

しかし、ヒュアツィンテは

タリウム使節団が連れて来た

偽襲撃者が殺されたことを掲げて、

誰か計略を企てた人がいるので、

真犯人が取り調べを受ける前に

あらかじめ

口を封じようとしたのではないかと

皮肉を言いました。

 

ダガ公爵の言う通り、

犯人1人の証言だけでは、

彼が暗殺を指示したと

証明できませんでしたが、

ヒュアツィンテは、

そこまで期待していなかったので

失望しませんでした。

 

ヒュアツィンテは、

再び、ダガ公爵が、

誰かに自分の暗殺を

そそのかすか心配だけれど、

公爵の言う通り

誤解かもしれない。

とにかく誤解が解けるまで、

皇后と距離を置かなければならない。

彼女を、

別宮で過ごさせることにすると

言いました。

とりあえず、ヒュアツィンテは、

この程度で満足しました。

 

ダガ公爵は、

皇后は何の関係もないと

訴えましたが、

ヒュアツィンテは、

自分とダガ公爵の両方に近いのは

皇后だけだからと言いました。

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◇お酒の力を借りる◇

1日中、まともに眠れなかったせいで

ラティルはドミスが出て来る

悪夢を見ませんでしたが、

疲れたせいで、

目が落ち窪んでいました。

 

彼女の顔色を窺っていたのか、

サーナット卿は、

前日から静かにしていましたが、

とうとう我慢できなくなり、

ラティルの顔色が悪いので

1日休んだらどうかと

勧めるほどでした。

 

ラティルは大丈夫だと答えて、

机の前に座りましたが、

30分程、手の中でペンを回した後、

結局、ペンを放り投げました。

そして、サーナット卿に、

 

まだ側室たちが、

お昼を食べる時間では

ありませんよね?

 

と尋ねました。

 

サーナット卿は、

早く食べた人が

いるかもしれないけれど、

まだ違うと思うと答えました。

 

ラティルはベルを鳴らして

侍従を呼ぶと、

今すぐ、ハーレムへ行って

調理室の前に立つように。

そして、クラインの所へ

食事を運ぶ下男が来たら、

酒瓶を1-2本

持って行ってもらうようにと

指示しました。

 

侍従は、

いきなり調理室の前に立てと言われて

混乱していましたが、

ラティル自身も、

変な命令だと思いました。

 

人は心が傷つけば

お酒を飲もうとするもの。

クラインはお酒が嫌いではないし、

彼はお酒を飲むと本音が出ました。

ラティルは、

まずクラインを酔わせて、

本音を聞き出した後、

謝るつもりでした。

しかし、

これは説明し難いことなので、

ラティルは侍従に

さっさと行くように指示しました。

そして、

臨機応変に対応するするように、

自分が頼んだことは

ばれないようにと付け加えました。

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◇クラインの本音◇

ラティルの命令を受けた侍従は、

高価な酒瓶を何本も持って、

ハーレムの担当者を訪ね、

貴重な酒が献上されたので、

側室たちに

2-3本ずつ分けるように言うと

酒瓶を渡して席を外しました。

 

ハーレムの担当者は

酒瓶を持って調理室を訪れ、

45分程経って、食事を取りに

調理室を訪れた使用人たちに

それぞれ、酒瓶を2-3本

渡しました。

無事にクラインの部屋の中まで

酒瓶が届いたことを

確認した侍従は、

満足げに笑いながら執務室に戻ると

ラティルに任務を完遂したことを

報告しました。

 

ラティルは30分程、

仕事に没頭すると

立ち上がって外へ出ました。

サーナット卿が、

何処へ行くのかと尋ねると、

クラインの所へ行くと答えました。

彼は、お酒に弱いので、

飲んでいたら、

酔っているだろうけれど、

もしも、酔っていなかったら

戻ってくるつもりでした。

幸いにも、ラティルの予想は当たり、

クラインはお酒を1本飲み干して

酔っていました。

 

どうか皇子様を助けて欲しいという

目で見つめるバニルに

部屋を出て行くように

手で合図をすると、

ラティルは

1人でテーブルに座っている

クラインに近づきました。

それでも、クラインは

きちんとグラスに

お酒を注いで飲んでいました。

ラティルが現れると、

酔っているせいで幻想を見ているのか

現実なのか分からず、

目をゴシゴシ擦りました。

ラティルは、

目をケガをすると言って、

彼を止めると、

クラインは、

目の前に立っているのが

実際に皇帝だと気づいて

ぱっと立ち上がりました。

 

ラティルは

クラインの本音を読むために

彼をじっと見つめました。

しかしクラインが傷ついていて

心が固くなっているのか、

それとも、本音を読むという能力が

突然、消えてしまったのか、

何の声も聞こえてきませんでした。

 

クラインがラティルに

文句を言っていた時も、

声が聞こえて来なかったので、

残念だけれども、

来たついでに謝ろうと思い、

口を開こうとした瞬間、

 

(顔も見たくない。出て行け。)

 

と、クラインの

本音が聞こえてきました。

 

まだ怒っているようだし、

顔も見たくないと言っているのに

謝ったら、

もっと腹が立つかもしれない。

出て行けと言うなら、出て行こう。

1人でいたい時もあるだろう。

後で来れば、

もう少し、心が

落ち着いているかもしれないと思い

ラティルは帰ることにしました。

ところが、2歩進んだところで

 

(本当に帰ったらどうしよう?)

 

とクラインが叫んでいました。

 

帰れという意味ではなかったのか?

先ほどは、

腹立ちまぎれに言った言葉なのかも。

それなら、やはり謝ろうと

ラティルは考えていると、

 

(顔を合わせるのも嫌なのに。

どうして何度も来るんだ。)

 

と冷たく心の声が言いました。

ラティルは、

再び扉へ向かいましたが、

扉の取っ手をつかむや否や、

 

なだめもせずに帰ってしまうよ。

俺のことを何とも思っていないから

ああしているんだ。

兄上が、こうしていたら、

絶対に、そのまま帰らないのに。)

 

と聞こえてきました。

 

本音だから、

ふざけているのではないと思い

ラティルは

取っ手から手を下しました。

振り返ると、

クラインは目を丸くして

ラティルを見ていました。

 

(一体、どうしろと言うのか。)

 

ラティルは、

クラインの名前を呼び、

今、彼が

ひどく怒っている状態であることを

考えながら、

真顔で彼に近づきました。

ところが、

 

(顔も見たくない!名前も呼ぶな!)

 

と叫んだだけでなく、

身を翻したので、

ラティルは立ち止まり、

今度、彼の本音が変わっても

戻らずに出て行くと決心しました。

今は、あれこれと

心の中が複雑なようなので、

1-2日、時間を空けてから来た方が

良いと思いました。

 

ところが、扉の取っ手を握った瞬間

(憎いけれども、

向かい合っていればいい。)

 

と聞こえて来たので、

ラティルは部屋の外へ

出ることができませんでした。

前日、あれだけ衝撃を受けて

逃げたのに、

顔を合わせるだけでいいと言う男を

放り捨てることはできませんでした。

 

ラティルが振り向くと、

再びクラインは、

顔を見たくないと

心の中で叫んでいましたが、

ラティルは彼の前へ

まっすぐ歩いて行きました。

ずっと、心の中で

大声で叫んでいたクラインでしたが

ラティルが近づくにつれて

その考えが少しずつ抜けて行き、

彼女が目の前に近づくと、

何も考えずに、

ラティルをじっと見つめました。

彼女がクラインを呼ぶと、彼は

 

そう呼んでも怒りません。

もちろん、陛下は

俺が怒っていようがいまいが、

気になさらないでしょうけれど。

 

と言いました。

クラインは、心の中でも

同じことを言っていました。

 

ラティルはクラインを呼ぶと

彼の瞳をじっとのぞき込んで、

ゆっくりと手を上げました。

彼は、びくびくしていましたが、

ラティルを避けることはせず、

彼女のつま先だけを

見つめていました。

ラティルの両手が

クラインの頬を包み込むと、

彼はようやく彼女を見つめました。

相変わらず、

青い瞳は揺れていましたが

彼女を押し出すこともなく、

顔もしかめていませんでした。

ただ、限りなく

ラティルを見つめていました。

その視線は、

いつもの感情的な

クラインらしくなく、

気まずいところがありましたが、

彼が、「顔が見られるだけでいい」

と思ったことを信じて、ラティルは

 

クライン、私を見て。

 

と低い声で囁きました。

クラインは、暫く顔をしかめた後、

目を閉じて、また開きました。

 

クライン、

私のことを怒っているの?

 

はい。

 

私から去りたい?

 

はい。

 

私に失望した?

 

はい。

 

じゃあ、もう私が嫌い?

 

嫌いではなく、怒っています。

 

どのくらい、

見つめ合っていたのか

ラティルは腕が痛くなってきたので

彼の頬から手を下ろそうとしました。

ところが、

クラインが彼女の手を握って

手のひらに重々しくキスをしました。

 

ラティルは、

その姿をじっと見ていると、

クラインは、

彼女の手を放しながら、

自分を抱かないのは

兄の代わりだからかと尋ねました。

ラティルは、

代わりではないと答えました。

それは本当でした。

 

ラティルは、

ヒュアツィンテと戦うために

側室を連れて来たので、

クラインが来て、

一番驚いたのはラティルでした。

しかし、クラインは

その言葉を信じていないようでした。

 

彼は、ラティルに近づくと

彼女の頭を懐に入れて、

自分がヒュアツィンテの

身代わりでないという

証拠を見せて欲しいと呟きました。

 

ラティルは、彼の胸に

頬をもたれながら、

どんな証拠が欲しいのか

尋ねました。

彼は、抱いて欲しいと答えました。

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ラティルとヒュアツィンテは

クラインを騙したわけではなく、

自分たちが付き合っていたことを

話さなかっただけ。

ラティルが、酔っぱらって、

クラインに絡んだ後、

彼のことを

知らんぷりせず、

誤解を解いておけば、

良かったと思いますが、

この時の、ラティルは

醜態を晒したことを

なかったことにしたかったし、

自分が皇帝になることと、

クラインが側室になることを

想像もしていなかったはず。

そして、クラインは

自分の勘違いを

誰も指摘してくれなかったので

ラティルとヒュアツィンテに

騙されたと思い込んでしまった。

 

人が何を見て、どう感じて、

どのように行動するかは、

その人自身が決めること。

今回のことは、

誰が悪いのでもなく、

それぞれが、

自分自身の感情に

素直に従って行動した結果、

感情の行き違いが

起こってしまったのかなと思います。

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