自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作140話 あらすじ マンガ 135、136話 10年前、田舎にゾンビはいたのか。

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140話 ギルゴールに滝の中へ引きずり込まれた従業員の運命は?

◇ギルゴールの目的◇

白い髪の客は

雨でびしょ濡れになって

1人で帰って来ました。

 

驚いた旅館の主人は、

従業員に傘を持って行かせたけれど

会わなかったかと

慌てて尋ねました。

白髪の客は、

お金をたくさん使ってくれる上に

1か月間、

泊ることになっていたので

できれば、互いに笑いながら

向き合いたいと思っていました。

それなのに、

あれだけびしょ濡れになって

1人で帰って来ると、

突然、大雨が降ったのは

旅館のせいではなくても、

湖に行くように勧めたのは

自分なので、

訳もなく気になりました。

 

時計を確認した旅館の主人は、

客が怒りだす前に、

早く行って来るように言ったのに

あいつはどこへ行ったんだと

従業員への不平を言いました。

客が従業員に不満を抱いても、

先に、その人を怒ることで、

客が怒らずに済むこともありました。

 

しかし、旅館の主人は

その従業員が、

とても真面目な性格であることを

思い出し、

雨で転んで大けがをしたのではないかと

心配になりました。

 

主人は、客に、

帰って来る時に、

傘を2本持った

体格のいい青年を見なかったか。

客が来た時に、

馬を馬小屋へ入れた従業員だと

尋ねました。

 

その言葉に、ずっと黙って

主人を眺めていた白髪の客は

目尻が曲がるほど笑うと

指で自分の唇を指差し、

明るい声で、

 

私が飲んだ。

 

と答えました。

 

驚いている主人に、客は、

 

食事を送ってくれたと思ったのに、

違ったみたいだね。

 

と明るい声で言いました。

 

旅館の主人は笑いながら

手を振りました。

悪い冗談をたくさん言う客だと

思いながら、

客と一緒に笑っていると、

白髪の客は、

どこからか槍を取り出して

主人の首の真ん中に突き付けました。

それでも主人は

笑い続けていたので、

彼は、自分の首に、

鋭い刃物が突き付けられていることに

気づきませんでした。

 

一歩遅れて、

刃物に気づいた主人は

驚いて後ろに下がり

悲鳴を上げました。

 

豪雨を避けて、

中へ入って来た客たちも

驚いて逃げ出しました。

彼らの中で、誰かが

警備兵を呼んで来るかも

しれないけれど、

その時、すでに自分は

死んでいるかもしれない。

主人は恐ろしくて、

ブルブル震えながら泣きました。

 

ギルゴールは

大笑いするのを止めて、

急にどうしたのかと

囁きました。

そして、

お腹いっぱい食べないから

心配するなとも言いました。

 

お金なら差し上げると

主人が言うと、ギルゴールは

このあたりで、

爆発専門の魔術師がいるという

噂を聞いたと言いました。

主人は、

恐ろしさで泣きじゃくりながら

「はい?」と聞き返しました。

ギルゴールは笑いながら

剣の先に、

もう少し力を入れました。

 

主人は、顔を真っ白にして、

そういう噂があったけれど、

それが誰なのか、誰も知らない。

そんな人が

実際にいるのかも知らない。

この村の人々は、皆知らない。

たまに、村外から来た人が

そういう質問をしたけれど、

皆、そのまま帰ったと

しどろもどろに答えました。

 

旅館の主人が

知らないことが分かると、

ギルゴールは首を傾げましたが

すぐに、にっこり笑うと

槍をしまいました。

それは、

瞬く間に消えてしまったので

主人は、その客こそ

魔法使いではないかと

恐れました。

 

ギルゴールは、

にっこり笑いながら、

魔法使いがいるなら、

ここへ来るように伝えてと言うと

主人は狂ったように頷きました。

 

ギルゴールは主人の頬を

指で突くと、

口笛を吹きながら

階段を上って行きました。

彼の口笛が遠のくと

主人は、足の力が抜けて

へたへたと、倒れ込るように

座り込みました。

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◇田舎にゾンビ?◇

ラティルは公開執務室へ行き、

夜の間の重要な報告を受けた後、

個人執務室へ行き、

いくつかの別の業務を行った後、

時間を確認すると9時40分でした。

11時の閣議まで

時間があったので、

ラティルは侍従長

百花を呼んで欲しいと指示しました。

 

しばらくして、百花が訪れると

ラティルは、

湖の周辺の調査はどうなったか、

尋ねました。

それについて聞かれると

予想していた百花は、すぐに、

怪物はもういない気がするし、

これといった痕跡も残していない。

しかし、念のため、

大神官からお守りをもらって、

湖の周りに一定の間隔で埋めたと

報告しました。

 

ラティルは、効果があるのかと

尋ねると、百花は

もちろん効果はある。

ラナムンを襲おうとした怪物も

大神官を見てすぐに死んだと

答えました。

 

大神官は本当に強いと

ラティルが感心すると、

百花は、

大神官は謙虚で、

自分がやったことでは

ないかもしれないと話している。

しかし、大神官の他に、

そのような能力を

使える人はいないと

嬉しそうに話しました。

そして、それとなく

ラティルの顔色をうかがいながら、

このように

恐々としている時期だから、

大神官が皇配になれば、

国民が喜ぶと思うと付け加えました。

 

ラティルは冗談交じりに

百花がハーレムに

うまく適応していると感嘆しました。

百花は照れ臭そうに笑いながらも

ラティルの言葉を

否定しませんでした。

 

500年前、黒魔術師と怪物が

活発に横行していた時、

神殿は非常に栄えていたものの、

今は黒魔術師と共に衰退して、

影響力が非常に弱くなりました。

このような状況で、

大国の皇帝が、

大神官を皇配として迎えれば、

自然に神殿も復興できるはずでした。

大神官が、

俗世と離れた生活を

しているならともかく、

すでにハーレムに

入ってきているので

皇配に押してみたい気持ちは

十分分かりました。

 

ラティルは

百花のさりげない野心と期待を

知らんぷりする代わりに、

彼に信頼を寄せているように

笑いながら、

百花の言葉を認め、

人々は大神官が皇配になれば喜ぶ。

彼自身だけでも、

人々が尊敬するに値する人物だからと

話しました。

 

百花は、大神官は

とても、すらりとしているので

人気もあると言いました。

 

すると、ラティルは

 

神殿の影響力が

もっと大きくなってもいいと思う。

事が大きくなる前に

ゾンビ事態が鎮静化するといいけれど

そうでなければ、

人々が信じて頼る所が必要だ。

神殿は、その役割をするのに

非常に良いと思う。

そうだよね?

 

と確認しました。

百花は体面を保つために

平然と笑ってばかりいましたが

思わず、ズボンの横のラインを

手で擦りました。

 

欲を出して。大丈夫。

野望を育ててみなさい。

 

ラティルは心の中で呟きながら

明るく笑いました。

 

侍従長は、訳もなく、

懐中時計を出したりしまったり

していました。

まもなく、

閣議の始まる時間でしたが、

ラティルは、もう一つ

用件があることに気がつきました。

この質問は、先ほどの質問よりも

重要な事では

ありませんでしたが、

そのために、

再び百花を呼ぶのも変なので、

早く片付けることにしました。

 

ラティルは、

自分はあまり皇宮から

出たことがないけれど、

最近の事件が起きる前から、

ゾンビが人里離れた森で、

山に住む獣のように

歩き回っていたのかと

尋ねました。

 

ラティルの質問に

百花は当惑した表情で笑いました。

いくら皇宮で

大切に育てられたとはいえ、

ゾンビが田舎にだけ

現われるはずがないという顔でした。

百花は、どのような理由で

ラティルがその質問をするのか

分からないと答えました。

 

ラティルは、「他の国も?」と

尋ねましたが、百花は

他の国も含めてと答えました。

 

ドミスの記憶の中のカルレインと

今のカルレインは、

髪の長さ以外、

あまり変わらないので

ラティルは、あの出来事は

それ程、前の事ではないはずだと

思いました。

それなのに、ドミスは

自然にゾンビと接していました。

 

ラティルは、

ゾンビを退治する人たちのことを

狩人と呼ぶかと尋ねました。

百花は、戸惑いながら

初耳だと答えました。

ラティルは百花に出て行くように

手で合図をしました。

彼は挨拶をして出て行きました。

 

その後も、ラティルは、

まだ同じ考えに囚われていました。

 

それなら、なぜドミスは

あんなに自然に

ゾンビと接したのだろうか?

恐がりはしたけれど、

ゾンビの存在に

ショックを受けた様子ではなかった。

 

しばらく悩んだ末、

ラティルは時間を確認すると

ヒュアツィンテに手紙を書きました。

ドミスは外国人で、

他国の田舎に

ゾンビがいるかもしれないと思い、

ヒュアツィンテに、

それを聞くためでした。

 

10年程前に、

あなたの国の田舎にソンビが出た?

こちらは出ていないけれど。

 

ラティルは短い手紙を書き終えると

封筒に入れて蜜蝋で封じました。

そして、侍従長を呼ぶと、

ヒュアツィンテ宛ての

非公式な手紙なので

伝書鳩で送るように指示しました。

 

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◇クラインからの手紙◇

ヒュアツィンテは

ラティルからの手紙を読むと、

眉を顰めました。

そして、手紙を持ち上げると

明かりに照らしてみました。

何をしているのかという

秘書の問いかけに、

ヒュアツィンテは

文字が隠されているかもしれないと

答えました。

けれども、上から見ても

下から見ても、

蝋燭の火で炙ってみても、

手紙に書かれた文字は

それで全てでした。

 

ヒュアツィンテは

さらに眉を顰めました。

ラティルは、なぜ、

自分の国にはゾンビがいないと、

突拍子もないことを

自慢しているのか。

 

ヒュアツィンテは、

自分の国にも

ゾンビは出なかったと

一応返事を書くと

ラティルへ伝書鳩で送るように

秘書に指示しました。

 

次にヒュアツィンテは、

クラインからの手紙を開きました。

彼は、弟でありながらも、

しっかり格式通りに

人を通じて送って来たので、

手紙は

幾重にも包装されていました。

いくつもの包装を開封して、

ようやくクラインの手紙が

出て来ました。

 

兄上、俺は正式な側室になります。

死ぬほど結婚費用を

たくさん送ってください。

結婚費用を送ってくれるだけ、

兄上を愛します。

 

ヒュアツィンテは、

さらに眉間にしわを寄せました。

 

結婚費用?

送ってくれるお金の分だけ

愛するって?

 

額の先まで

怒りがこみ上げて来た

ヒュアツィンテは、

何度も息を整えました。

元々、こんな奴だ。落ち着けと

自分に言い聞かせましたが、

いくら落ち着こうとしても、

自分は愛する女性と

幸せいっぱいだから、

お金をたくさん

送って欲しいという弟は、

考えれば考えるほど、

怒りが爆発する存在でした。

 

ヒュアツィンテは、

素早く返事を書くと、

別の秘書を呼んで、

それを伝書鳩で送れと

指示しました。

 

クラインは人づてに

手紙を送って来たと

秘書は言いましたが、

ヒュアツィンテは、

悪口しか書いてなかったから

伝書鳩で送るように命じました。

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現時点で、ラティルは

ドミスがいつの時代の人なのか

分かっていません。

10年程前というのは、

ラティルの推測であり

事実かどうかは分かりません。

それでも、ラティルは

ゾンビについて

不思議に思うことがあったので

あえて、ヒュアツィンテにも

聞いてみたのだと思います。

けれども、彼にラティルの意図が

わかるはずもなく、

ゾンビがいなかったことを

彼女が自慢していると

思ってしまいました。

人が何を考えているか

その人がはっきり言わなければ

相手には伝わりません。

ラティルが何を考えているか

分からないヒュアツィンテが

そっけない返事を書いても

仕方がなかったと思います。

 

ただ、ラティルの

訳の分からない手紙が

クラインの手紙を読んだ時の

ヒュアツィンテの怒りを

少し増長させてしまったような

気がします。

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