自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 150話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 142、143話 意外なカルレインの昔の友達

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150話 カルレインの昔の友達と聞いてラティルは・・・

◇悪友◇

昔の友達とは誰のことだろうか。

ラティルは好奇心で

カルレインの顔色をうかがいましたが

彼は、自分の友達でなく

他の人の友達の話を聞いているように

淡々としていました。

 

どうしたらいいかと

侍従は尋ねましたが、

カルレインは、物思いに耽り

すぐには答えませんでした。

その間、侍従は

ラティルの顔色をうかがい

彼女と目が合うと、

良心が咎めたような顔をして

視線を落としました。

 

どうして、侍従は

そんな顔をしているのか

ラティルは怪しみました。

そして、

カルレインの昔の友達と聞いて

彼女は

ギルゴールを思い浮かべたので

カルレインの答えが

気になって仕方がありませんでした。

ドミスは死んだので

カルレインを訪ねて来たのは

ギルゴールだと

確信を抱いていましたが、

ラティルは、彼らの会話に

関心のないふりをしました。

 

カルレインが返事をしないので、

侍従は、同じ質問を繰り返しました。

今度も彼は

ラティルの顔色をうかがっていました。

そして、ラティルと目が合うと

ぎこちなく笑いながら、

もう一度、挨拶だけをしました。

 

ようやく、カルレインは

会いたくないけれど、

会わなければ、興奮して

もっと会おうとするだろうと

答えました。

その返事に同意するように

侍従は静かに微笑みました。

ラティルは、

彼もカルレインの友達を

知っているのかと思いました。

 

ラティルは意味もなく

カルレインが作ってくれた

草の指輪を見下ろすと、

彼はすぐに手を伸ばして

ラティルの手をしっかり握り、

その友達と会うことにする。

どこに行けばいいのかと

侍従に尋ねました。

彼は、

タリウムの首都内にある

傭兵団本部の向かいのレストランで

友達が待っているので

都合の良い時に来るようにと

カルレインに伝えました。

 

侍従が退き、2人だけになると

ラティルは、

散歩を続けようとするカルレインに

友達に会いに行かなくていいのかと

尋ねました。

カルレインは、

ラティルと一緒にいる時間が

一番大事だと答えました。

 

ラティルは、

自分とは毎日会えるから、

久しぶりに会いに来た友達に

会いに行くように

カルレインに勧めました。

すると、彼はラティルに

なぜ、久しぶりに会う友達だと

思うのかと尋ねました。

彼女は、最近彼がずっと

ハーレムにいたからだと

言い繕いました。

カルレインは、

久しぶりに会っても

嬉しくない友達だから大丈夫。

ゆっくり会いに行ってもいいと

言いました。

しかし、ラティルはわざと

ハーレムの方へ足を向けました。

カルレインは眉を吊り上げましたが

反抗することなく素直に

ラティルに付いて行きました。

それでも、足を速めないので

本当に、ゆっくり行くつもりなのだと

ラティルは考えました。

 

もしも、ドミスに会いに行くのなら

走って行くだろう。

ギルゴールという友達とは

仲が悪かったのだろうか。

だから、こんなに

ゆっくりしているのだろうか。

ところで、本当に

ギルゴールに会いに行くのか。

他の友達が待っている可能性もあると

ラティルは考えました。

 

カルレインは、ラティルに

なぜ1人で深刻になっているのかと

尋ねました。

彼女は考え事をしていたと答えると

彼は、何を考えていたのかと

尋ねました。

ラティルが、

カルレインの友達のことだと答えると

彼は、なぜ自分の友達のことを

考えているのかという顔をしました。

カルレインは

何が気になっているのか、

気になることがあれば聞いて欲しいと

言いました。

ラティルは、

どんな友達に会いに行くのかと

尋ねました。

カルレインは

ラティルの頬を撫でました。

彼女は冷たい感触に

身体をビクビクさせて彼を見ました。

カルレインは、初めは複雑な瞳で

続いて、突然苦しそうな瞳をして

悪友だと、囁くように答えました。

◇死んだはずの人◇

悪友とは、

果たして誰のことを言ったのだろうか?

やはりギルゴール?

ギルゴールと仲が悪くなったのか?

もし、そうならどうして?

ドミスとカルレインが

付き合うようになったから?

それとも、ドミスが死んだから?

 

カルレインと別れたラティルは

1人で回廊を歩きながら

彼を訪ねてきた悪友が誰であるか

必死で悩みました。

しかし、ラティルの知っている

カルレインの情報は、

身元が安全なことと

彼の業績についてだけでした。

ラティルは、カルレインに

付いて行きたいと思いました。

 

ラティルは、公式行事でない時に

馬車が出入りする門の近くに

先に移動し、

カルレインが乗った馬車が

出てくるのを待ちました。

先程、カルレインは

ラティルの前で

友達に関する報告を受けました。

皇帝が既に知っている事案なので、

彼は密かに出かけることなく

堂々と出て行くのではないかと

ラティルは推測しました。

彼女は

門が見える大きな木にもたれて立ち、

顔を手で触りました。

 

仮面を被って顔を変えましたが

カルレインは、その顔を知っていました。

もちろん、この顔でなくても

カルレインは、

自分のことが分かると思いましたが、

外見も存在感のない雰囲気に変えたので

ばれないだろうと思いました。

 

その時、見慣れた馬車が

ついに宮殿の外に現れました。

ラティルは、木から離れて

距離を開けたまま

馬車の後を追いました。

 

馬車はすぐに

黒死神団の傭兵団本部の近くに

行きました。

馬車の扉が開き

カルレインが姿を現すと

ラティルは、

ある露天の裏に身を隠して

頭だけひょいと突き出しました。

カルレインは一度本部に入ってから

レストランに行くと思いましたが、

ラティルの予想に反して、

彼は傭兵団本部の向かい側にある

レストランに直行しました。

露店の主人に、

何をしているのかと

聞かれましたが、

ラティルは静かにするようにと

合図を送ると

カルレインを見守りました。

そして、

彼がレストランに完全に入ると、

ラティルも、その後を追い、

レストランの扉に付いているベルの音が

完全に止まるのを待ちました。

そして、他の客がレストランに入ると、

彼女も、その後に続いて入りました。

 

ラティルは、カルレインを見つけると

彼から死角の位置にある

柱の後ろに座りました。

ところが、その場所からは

彼の背中しか見えず、

しかも、

カルレインと向かい合っている人は

彼に隠れてほとんど見えなかったので

ラティルは、同じテーブルの

隣の椅子に移動しました。

 

その時まで、

ラティルは夢の中でずっと見てきた

白い髪の男ギルゴールを

遠くからでも見られると思い

ウキウキしていました。

ここで待っていて、

彼がカルレインと別れたら

ギルゴールに近づくことも

考えていました。

もちろん、そのためには

カルレインとギルゴールが

あまり仲が悪くないことが

条件でしたが。

 

しかし、

カルレインの陰に隠れていた人が

徐々に姿を現すと

ラティルの口元に浮かんでいた笑みが

消えました。

その人は、赤毛で緑の目の、

派手で圧倒的に美しい女性、

カルレインの記憶の中で見た

ドミスでした。

死んだと思っていたドミスが

生きていたので、

ラティルは驚きのあまり

注文を聞きに来た従業員に

返事ができませんでした。

 

従業員に何度か声をかけられて、

ラティルはようやく従業員に気づくと

適当に料理を注文した後、

すぐに席を外すよう、

従業員に指示しました。

 

従業員が変な目で

ラティルを見ながら遠ざかると

彼女は顔の半分をナプキンで隠して、

もう少し、カルレインの席の方へ

身を乗り出しました。

ラティルは、訳が分からず

混乱していました。

 

カルレインの記憶の中では

明かにドミスは死んでいた。

しかも、ドミスは

カルレインの恋人だった。

今も愛していて、

忘れられない恋人。

決して悪友とは言えない。

昔の友達とは言えるけれど・・・

 

ラティルは気づかないうちに

顔を隠していたナプキンを

少しずつ退けていました。

カルレインも

ドミスに会うとは思わなかったようで

ラティル以上に驚いていました。

カルレインの部下から

昔の友達だと聞いて、

ドミスだと予想できなかったのは

明らかでした。

 

その驚きに満ちた顔と

震える唇を見て、

ラティルは席を立ち

カウンターへ向かいました。

 

まだ料理を出していないと

戸惑う従業員の前に金貨を置くと

ラティルは、すぐに

その場を離れました。

不安になるほど、

心臓がドキドキしました。

 

ドミスが生きていた。

カルレインは彼女を忘れるために

側室になったのに、

ドミスが生きているなら

一体どうなるのか?

◇恋しい人◇

後から聞こえて来たベルの音を、

カルレインも赤毛の女も

気にかけませんでした。

他には誰もいないかのように、

2人は互いに見つめ合ったまま

少しも目を離しませんでした。

 

そのような雰囲気が気に入ったのか

赤毛の女性は、

長い沈黙を破って微笑むと、

自分を見たので、

そんなに慌てているのかと

茶目っ気たっぷりに質問しました。

その中に満ちている好感と懐かしさに

カルレインの指先が震えました。

彼は、当惑しているのではなく

恋しいと、震える声で答えました。

赤毛の女に姿を変えたアイニは

カルレインに手を伸ばして

彼の手を握ろうとしましたが、

カルレインは手を引きました。

アイニは一瞬驚きましたが、

しばらくすると

悲しそうな笑みを浮かべて、

 

怒っているの?

私があなたを寝かせて

生かしてしまったから。

 

と尋ねました。

 

2人だけの過去を知る質問に

カルレインの瞳が再び震えました。

しかし、悲しい目で

カルレインが吐いた言葉は

アイニの予想に反していました。

 

あなたが、

こんなことをするところを見ると

ご主人様は、あなたが

余程、嫌だったようだね。

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ラティルは、カルレインのことを

何とも思っていなかったら、

彼がドミスと会っていても

全然、気にしなかったと思います。

ラティルとカルレインの距離は、

偽皇帝事件の時以来、

ぐっと縮まったので、

現時点で、側室たちの中で

本当に一番好きなのは

カルレインなのではないかと

思います。

 

ラティルは、

カルレインの記憶を見たことで、

彼がどれだけドミスのことを

愛していたか知っていたので、

その2人が一緒にいるのを

見るのが

いたたまれなくなって

逃げるようにレストランを

出て行ったのかなと思いました。

 

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