自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 154話 ネタバレ 原作 あらすじ マンガ 144、145話 カルレインに紅茶を無理強いするラティル

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154話 ラティルはドミスの名前を、うっかり口にしてしまいました。

◇感情に流される◇

どうして、

ドミスの話をしてしまったのか

ラティルは自分の言葉を拾って

ゴミ箱に捨てたくなりました。

その名前を口にしたところで

カルレインが良い返事を

するわけがありませんでした。

 

ラティルの予想通り、

カルレインは

自分が会ったのは

ドミスではなかったと答えました。

ラティルは、自分の目で

彼がドミスと会っているのを見たのに、

なぜ彼が嘘をつくのか腹が立ちました。

 

ラティルはカルレインに

素直に話してもいいと

言いました。

すると、カルレインは、

誰がラティルに

自分がドミスと会ったことを

話したのか尋ねました。

ラティルは、自分の情報源を

教えられないと答えました。

カルレインは、

誰が伝えたとしても間抜けな人だ、

ドミスが誰かも知らないで

ラティルに戯言を言って

気分を悪くさせたと言いました。

 

間抜けな人も、

戯言を言ったのもラティルなので

カルレインは不本意ながらも

彼女を攻撃していました。

ラティルは作り笑いをしながら

自分に、その話をしてくれた人も

ドミスの顔を知っているかもしれない。

すごい美人だから

記憶に残っているのではないかと

言いました。

するとカルレインは、

そんなはずはないと反論しました。

カルレインは

紅茶に手も付けていませんでした。

それだけのことでさえ、

ラティルは気分が悪くなりました。

 

カルレインは重いため息をつくと、

ラティルは

ドミスの顔を知らないのに、

他人の言葉は信じて、

自分の言葉は信じてくれないのかと

ラティルを非難しました。

彼女は、他人の言葉ではなく

自分の目を信じていると思いました。

 

彼女は、

カルレインのカップを指差し

お腹が痛くなければ、

全部飲んでいくように指示しました。

カルレインは、

ラティルが案外心が狭いと指摘すると

彼女は、今それが分かったのなら

今からでも最新の注意を払うようにと

告げました。

そして、紅茶を全部飲んでいくように

命令しました。

 

ラティルがぱっと立ち上がると

カルレインは一気に

紅茶を口に入れました。

 

ラティルは

カルレインの態度に失望しながらも

安堵もしていました。

彼が嘘をつくのは嫌でしたが

カルレインの言動を見ると

側室をやめる気はないのではと

思いました。

 

ラティルは、カルレインに

紅茶を飲んだら

すぐに出て行くように言いました。

そして、今は話したくないので、

また後で話をする。

もっとも、この話題で

これ以上話すことがあるのか

分からないけれどと付け加えました。

 

そして、

全然疲れていないにもかかわらず、

疲れたと言って、

カルレインに別れの挨拶をすると

ベッドに横になりました。

ところがカルレインは素直に帰らず、

ベッドに近づくと

彼女を見下ろしました。

 

ラティルは、不機嫌な態度で

カルレインに

帰れと言ったと命令しました。

カルレインは

2歩後ろに下がりましたが

部屋を出て行きませんでした。

そのことに、

ラティルが文句を言うと

カルレインは、

誕生日プレゼントに何が欲しいかと

尋ねました。

ラティルは、

そんなことを言う気分ではないと

答えました。

カルレインは、

それならば適当に選ぶと

言いました。

ラティルは、勝手にするように、

それを気に入るかは

分からないけれどと言いました。

今回は、カルレインも

素直に部屋を出て行きました。

 

ラティルは、どうして

ドミスの話を聞いてしまったのか

自分自身を叱りつけました。

カルレインが帰ると

怒りは収まりましたが、

恥ずかしくなりました。

考えても、理解できませんでした。

 

ヒュアツィンテとアイニが

結婚した時は

お酒と時間と色々な状況の力を

借りたものの、

よく我慢ができました。

それなのに、カルレインは

ヒュアツィンテほど

愛しているわけではないのに、

なぜ感情に流された

対応をしてしまったのかと

不思議に思いました。

◇カルレインの疑問◇

カルレインも

ラティルと同じ疑問を抱き、

回廊を歩きながら

何度も彼女の寝室の方を

振り返りました。

 

ラティルは、

カルレインがドミスと会っていることを

誰かが話してくれたと言っていましたが

ドミスは500年前の人なので

彼女の顔と名前の全てを知っている人は

いませんでした。

部下の吸血鬼たちの中には

いると思うけれど

それをラティルに話すはずが

ありませんでした。

 

もしかして、ラティルが

直接、ドミスに化けたアイニを

見たのかもしれないと思いました。

それでも、ラティルは

ドミスの顔を知らないので

やはりおかしいと思いました。

 

数百年を一緒に過ごした部下たちでも

裏切ることはある。

彼らの中の誰かが

ラティルに教えたのかもしれないと

考えましたが、

ふと浮かんだ思いに、彼は足を止めて

ラティルの寝室の方を見ました。

もしかしたら、ラティルは

前世の記憶を取り戻しているのかと

カルレインは考えました。

 

◇ドミスのいる所◇

翌朝、ラティルは

普段のように平然と行動していましたが

その間に、

 

赤い髪に緑の目。

とても華やかで美しい女性。

名前はドミス。

年はわたしと同じくらい。

首都にいるので探してみて。

昨日は、黒死神団本部の向かいの

レストランにいた。

掲示板などで公開して

探さないように。

 

と指示しました。

 

侍従は、

突拍子もない指示だと思いましたが

疑問を呈すことなく、

見つかったらすぐに報告すると

返事をしました。

 

ラティルは淡々とし顔で

ペンを握りましたが、

心臓は少しドキドキしていました。

 

ドミスと会って

どうするつもりなのか?

カルレインとの間を

取り持ってあげるつもりなのか?

そういうわけではないのに、

どうして探すのか?

 

ラティルは、

探すのは悪いことではない。

カルレインはラティルの側室だから

彼の愛するドミスがいる所を

自分が把握しておいても良いと

自分を納得させました。

 

◇ラティルへのプレゼント◇

ラティルが

ドミスの記憶を見つけ出したら

どうなるのか。

2人の間に行き交ったあの切ない思いを

また思い出すのだろうか。

感情は記憶に付いて来るのか。

それとも、心臓に残っているのか。

 

彼は胸に手を当てると

口元を少し上げました。

ドミスの記憶を見つけ出した

ラティルが何と言うのか

とても知りたいと

カルレインは思いました。

初めて会った時に

彼がドミスの心を傷つけた代価を

今、払っていると

からかわれるだろうか。

それとも、

ただ気苦労させてすまないと言って

手をつないでくれるだろうか。

 

カルレインは想念に囚われ

幸せな期待に満ちて

笑っていましたが、

サーナット卿がそれを止めました。

 

彼は黒い布に包んで持ってきた

壊れた剣を

カルレインに見せました。

見た目にも高価な宝剣のようでした。

サーナット卿が

自分の家の宝剣だと告げると、

カルレインは、

なぜ、それを

自分に見せるのかと

怪訝な目でサーナット卿を見ました。

彼は、ラティルが一度で折ったと

話しました、

 

ますます強くなっているという

カルレインの言葉を聞いて

サーナット卿は、

ラティルが、このまま

いつの間にか急に覚醒するのかと

動揺した目で、

剣を見つめながら尋ねました。

 

カルレインは、覚醒するには

成長していく過程で、心を痛め

決断しなければならないと

答えました。

 

カルレインの説明は

よく分かりませんでしたが、

試練や逆境を

乗り越えなければならない意味なのかと

サーナット卿は考えました。

しかし、カルレインは

説明する気がなさそうなので

サーナット卿は、

それ以上、質問しませんでしたが、

黒い布で丁寧に剣を包むと、

ラティルが一生、

心を痛めることがなければ

覚醒しない可能性もあるのかと

質問しました。

カルレインは、

理論上では可能だけれど

そのようなロードはいなかったと

答えました。

 

サーナット卿は

ラティルが覚醒しなければ、

ゾンビや黒魔術師、吸血鬼など

闇に属する存在が

増えないのではないかと

尋ねましたが、カルレインは

そのようなロードがいなかったので

断定できないと言いました。

 

サーナット卿は気分が悪くなりました。

ラティルが覚醒すれば

自分との絆は強くなるだろう。

それは良いことだけれど、

彼女が覚醒すればする程、

心を痛めないことを願っていました。

 

いずれにせよサーナット卿は、

当初の目的を終えたので、

分かったと言って、背を向けました。

彼とカルレインの内密な親交を

知っている人はいるけど、

それでも、皇帝の側近と側室が

あまりにも親密に振舞えば

野心を抱いて結託したように

思われるかもしれませんでした。

しかし、部屋の外へ出ようとする

サーナット卿を

カルレインが引き留めました。

サーナット卿は

扉の取っ手を握ったまま

どうしたのかと尋ねました。

 

ところがカルレインは

なかなか話しませんでした。

彼が先に

サーナット卿を引き留めたので

何か深刻で気になる情報を

思い出したのは明らかでしたが

彼の質問は極めて私的なものでした。

 

カルレインは、

ラティルの誕生日プレゼントに

何をあげたら喜ぶか、

彼女と長く一緒にいた

サーナット卿なら

それが分かるだろうと言いました。

 

サーナット卿は

教えてあげたい気持ちと

嘘を言いたい気持ちが半々で

口元を硬直させました。

 

カルレインにきちんと教えることで

彼がラティルの寵愛を受けるのは

嫌だったし、

彼がラティルについての情報を

集めるのも嫌でした。

しかし、

近衛騎士であるサーナット卿が

皇帝が好きな物を

彼女の側室に教えないのも問題でした。

 

返答を急かすカルレインに、

サーナット卿は、悩んだ末、

ラティルは大きい指輪が好きで

形やデザインは関係なく

真ん中の宝石が大きくて華やかなら

何でも喜ぶ。

武器にできるほど

大きくなければならないと

嘘をつきました。

 

カルレインの顔が歪みました。

普段のラティルの装いを

知っている彼が

そんなはずはないと

疑問を感じても当然でした。

けれども、サーナット卿は、

ラティルが

大きな指輪を好きなのは本当だ。

普段は邪魔だからはめていないだけ。

宝石箱に入れて大切にするだろうと

嘘をつき通しました。

 

サーナット卿は、

カルレインの顔色をうかがいました。

これからもずっと付き合っていく彼に

このように答えてもいいのか

心配になりました。

 

幸いにも、カルレインは

サーナット卿を疑う様子もなく

笑いながら頷くと、

普段より少し明るく彼の肩を叩くと

サーナット卿が

ラティルの好みを教えてくれたことに

お礼を言いました。

当然のことだと

謙遜するサーナット卿に

カルレインは、

 

断ることもできたのに、

私の話を聞いてくれた。

心配しないで。

ご主人様にプレゼントをあげる時に

君が私に助言してくれたプレゼントだと

必ずお伝えする。

 

と言いました。

サーナット卿は絶句しました。

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養父母に捨てられて、

家を追い出され、

ゾンビに足を噛まれたために

ゾンビになる恐怖に襲われ、

独りぼっちになるのを知っているのに

カルレインとギルゴールに

見捨てられて

ひどく悲しんだドミス。

 

愛するヒュアツィンテに裏切られ

実の母と兄にも裏切られたラティル。

 

ロードに覚醒する過程で

心を痛めて辛い思いをする

必要があるのなら、

今まで言われて来たように

ロードが現われると

悪がはびこるのではなく

真実はその逆で、

500年ごとに悪が復活するので、

ロードが現われて悪を追い払い

世界を救うというので

あって欲しいと思います。

 

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