自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作187話 あらすじ 養父母と再会するドミスと帰って来たカルレイン

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187話 思いがけず、カルレインとギルゴールに再会したドミスでしたが・・・

◇家族との再会◇

どうして、

あんな風に見ているのか?

 

カルレインの視線は、

好感でも、敵意でもなく

ラティルが見ても、

不思議な感情がこもっていました。

ドミスは慎重に、

カルレインに呼びかけました。

ギルゴールは、笑いながら

ドミスに近づいてきましたが、

一歩遅れて、

カルレインの表情を確認すると

彼の目の前に向かって

手を振りました。

 

ギルゴールは、

なぜ、ドミスがここで

こうしているのか尋ねましたが

彼女が答える前に、

2番目の馬車から、

淡い紫色のドレスを着た女性が

ゆっくりと降りてきました。

彼女は、馬車から降りるや否や

首をキョロキョロさせ、

カルレインとギルゴールを見つけると

口元に明るい笑みを浮かべながら

彼らに近づき、

何をしているのかと

親しそうに尋ねました。

そして、

ようやくドミスを発見したかのように

首を傾げながら、

知り合いの下女なのか、

どうして、

このように立っているのかと

尋ねました。

 

ドミスは、その女性を見た瞬間、

母親に似ていると思いましたが

それ以上、その女性から

自分の養母を思い出すことは

ありませんでした。

 

ラティルはドミスの養父母を

ほんの少し見ただけでしたが、

領主から

「高貴なお客さん」待遇を受けるほど

身分が高かったり、

裕福ではなさそうでした。

そのため、ドミスも

養母に似た女性を見ても、

彼女と養母を関連付けて

考えることはできないようでした。

ラティルも同様でした。

ところが、

手袋を置いたまま

馬車を降りてしまったと

優しく小言を言いながら、

馬車を降りてきた別の女性が

ドミスの視線を捕えました。

優雅なドレスを着た貴婦人が、

真珠の付いた白い手袋を持って

馬車から降りてきて、

華やかに着飾った男性も

それに続きました。

ラティルは、

変り過ぎた彼らに気づきませんでしたが

ドミスは、心の中で

 

(お母さん?お父さん?)

 

と確認していました。

 

あの、斧を振り回していた

父親だろうか。

ラティルは、あの2人が、

ドミスの養父母であることを

疑いましたが、

彼らの目が一瞬大きくなった後、

再び、元の大きさに戻ったので、

ドミスの考えは正しいと

ラティルは思いました。

 

2人は急いで、

ドミスから視線をそらすと、

彼女を見なかったふりをして、

再び実の娘を呼び、

手袋を持って行くようにと

言いました。

 

アニャは、

カルレインを見ていたので

親の当惑した姿を見ることはなく、

彼女がカルレインに

笑いかけていた時は、

養父母も平然と笑っていました。

 

アニャは、

なぜ、必ず手袋を

はめて歩かなければいけないのか、

分からない。

はめなくても、

どうして持ち歩かなければならないのか

分からないと、ブツブツ文句を言って

片方だけ手袋をはめると、

辛うじて泣くのを我慢して

立っているドミスに、

自分の荷物は壊れやすいから

注意して運ぶようにと指示しました。

ドミスはすぐに

返事ができないでいると、

アニャの顔がしわくちゃになり、

今、自分は下女に無視されたのかと

文句を言いました。

養父の表情が、

斧を振り回した時のように

険悪になったので、

ドミスは声を振り絞って、

 

はい、お嬢様。

 

と答えました。

◇気持ち悪い◇

アニャの荷物を運んでいたドミスが

力なく廊下を歩いていたところ、

他の仕事をして通りかかった

下女のアニャに、

客たちに何か言われたのかと

聞かれました。

ドミスは、養父母が来たと答えると

アニャは、

ドミスを追い出した彼らが

なぜ来たのか。

ドミスを探しに来たのかと

尋ねました。

彼女は、高貴な客というのが彼らで

実の娘も来たと答えました。

アニャは呆れて

何か言おうとしましたが、

廊下の階段を

養父母とアニャが上がって来たため、

ドミスは、

それ以上、話を続けることが

できませんでした。

そして、下女のアニャが

彼らを冷たく見たので、

腕をつかみ、首を横に振って

止めました。

 

しかし、

階段を降りようとするドミスの後を

養母が付いて来ました。

ドミスは希望を抱いて、

彼女を見ましたが

養母は無愛想な顔で

水を汲んで欲しいと

頼んだだけでした。

ギルゴールとカルレインは

どこにいるのか

姿が見えませんでした。

ドミスは、絶望的になり、

すぐに持ってくると呟くと

慌てて、その場を離れました。

そして、台所へ行き

水を汲んで出てくると

養母が見えました。

驚いたドミスを養母は手招きしました。

そして人影のない所へ行くと

無愛想な表情を崩し、

悲しい声で

 

ドミス、私の娘。

 

と呟き、彼女の顔を

両手で包みました。

そして、

自分たちの親戚に裕福な人がいて

その人の家臣たちが

自分たちを捜し出した。

自分たちが

直系の親戚ではなかったので

すぐに連絡できなかったようだと

これまでの事情を説明しました。

 

ドミスは養母に

元気そうで良かったと伝えると、

彼女は、

自分たちは元気だと答えて、

目元をハンカチで拭いました。

そして、ドミスを見て笑って

彼女も、元気に大きくなった。

元気そうで良かったと言いました。

しかし、ドミスは心の中で

 

(私は元気に過ごしていません。

同じ部屋を使っていた下女たちが、

一緒に食事をしていた使用人たちが

突然、

行方不明になるかもしれません。

次は自分が消えるかもしれません。

それなのに、どうやって、

元気に過ごせますか。)

 

と言いました。

 

養母は幸せそうに、

アニャも元気に育った。

誰が見ても貴族の娘だから、

彼女が通れば、

皆が貴族であるかのように接する、

と言いました。

そして、ドミスを見て、

再び悲しい顔になると、

ドミスには申し訳ないけれど、

彼女が一時、

アニャの姉であったことは

言わないで欲しい。

アニャは苦労した時の記憶が

全くない。

ドミスが去った後、まもなくして

カルレインとギルゴールが

訪ねて来たと話しました。

 

2人の名前を聞いてドミスは

心臓の鼓動が速くなるのを感じました。

ドミスは

「特別な人」ではないと言って

去っていった彼らが

捜し出した「特別な人」が

妹のアニャだなんて。

育ての親もカルレインもギルゴールも

アニャの所へ行ってしまう。

妹に何の落ち度もないけれど、

あまりにも悲し過ぎました。

2人の間には、

決まった量の幸運があって、

その全てをアニャが

持って行ってしまい、

自分は、

屑さえ持って行けないような

気がしました。

養母は再び涙を拭いました。

そして、養父に内緒で

ドミスを探そうとしたけれど

うまく行かなかった。

最後に聞いたのは

ドミスが船に乗って

行ってしまったという話だったと

言いました。

 

ドミスは、それについて

弁明しようとしましたが、

養母はマントの間に手を入れて

手で握れるほどの

巾着を取り出しました。

ドミスがそれを受取らないと、

養母は彼女が持っているお盆の上に

巾着を乗せて、

中身を少し取り出して見せました。

色とりどりの宝石でした。

 

養母は、

アニャは貴族として生きて来たので

プライドが高い。

自分たちの過去を知れば、

プライドが傷つく。

そして、こんなことを言って

申し訳ないけれど、

ドミスは、

自分たちの血筋ではないので

遺産を相続することもできないと

言いました。

 

ドミスは、

そんなことは考えもしないと

言いましたが、養母は、

ドミスは自分の娘だし、

彼女がアニャを傷つけないなら、

自分は内緒でドミスを助ける。

苦しいことがあったら、

自分に話すようにと言って、

新しい家の住所を教えました。

そして周りを見回してから、

養父が知ると怒るかもしれないから

訪ねて来ても、

自分だけを呼ぶようにと

声を低くして話しました。

 

ドミスは嬉しいような

悲しいような気持ちで

泣き出しました。

養母はその涙を

拭いてあげようとした瞬間、

後ろからガサガサ音がしました。

音のした方に

カルレインが立っていました。

養母は慌てて笑うと、

カルレインはドミスを指差して、

知り合いのようだと言いました。

養母は、

以前、自分たちが連れていた下女だ。

この家にいるとは知らなかった、

と言って、ドミスの涙を拭こうとした

ハンカチをしまうと、

笑いながら、その場を去りました。

 

養母がいなくなると、

ドミスはさらに悲しくなり、

ぼんやりとカルレインを眺めました。

 

カルレイン、ドミスを抱き締めて。

彼女を抱き締めて、

頑張れと言ってやって!

 

ラティルは心の中で叫びました。

 

しかし、カルレインは

ドミスを抱き締める代わりに、

先ほど、馬車から降りて

数年ぶりに彼女を見た時のような

混乱した表情をしていました。

それは、やがて

「この人を慰めたい」という表情に

変りました。

 

それに気づいたドミスは

笑いながら「大丈夫だ」と

言おうとしましたが、

 

君が泣いていると気分が悪い。

 

というカルレインの冷たい言葉に

遮られました。

 

ドミスは「え?」と問い返すと、

カルレインは、

 

君のように泣く姿が気持ち悪い人は

初めてだ。

 

と言いました。

◇帰って来た!◇

怒ったラティルは、

カルレインの顔に向かって

両手を伸ばし、

彼の両頬をぎゅっと押さえました。

すると目の前で、緑色の瞳が

金色の睫毛の間に

現われては消えるを繰り返しました。

 

手が動いている。

 

ラティルは慌てて手を降ろすと

 

カルレイン?

 

と叫びました。

 

ここは、ドミスが

カルレインにひどいことを言われた

庭園の裏側ではなく、

ラティルの寝室でした。

勝手に顔を触っておきながら

驚いて大声を出したラティルに

カルレインは当惑しながら、

今のは何だったのかと尋ねました。

ラティルは、

現実ではないので

手が動かないと思ったと

答えました。

訳の分からないカルレインに

ラティルは、

どうやってここへ来たのかと

尋ねました。

彼は

ものすごく高くて、

人が絶対に入れない窓を

目で指しました。

もう、

人の真似をするつもりもないんだと

ラティルはむなしく呟きました。

 

カルレインはベッドの上に腰かけ

悪い夢を見たのかと尋ねました。

勝手に消えて、

帰って来いと言っても

帰って来なかったくせに、

昨日も会って

今日も会っているような

自然な態度でした。

その、のんびりした姿を

しばらく睨んだ後、

ラティルは返事をする代わりに

彼の頬を両手で包み込み、

一発、額を殴らせと哀願しました。

会ったら、

話したいことがたくさんあったけれど

今は、他のことは

考えられませんでした。

カルレインは訳が分からず頷く瞬間

過去の記憶から

完全に目覚めたラティルは

彼の胸倉をつかんで引っ張り、

カルレインの冷たい唇に

自分の唇を重ねました。

息づかいが行き交うのに、

彼の口の中は冷たくて、

まるで冷たい氷に

舌で触れているような感じでした。

彼が大きな手でラティルの腰を

自分の身体へ押し付けると

薄いパジャマの上に、

彼の肌の感触を生き生きと感じました。

ラティルは彼の顔をしっかり握って

キスをして、カルレインが

興奮したのを感じるや否や、

口を開けて満足気に笑い、

 

ねっ、私はもうあなたが怖くない。

 

と言いました。

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いくら何でも、

カルレインの言葉は

ひどいのではないでしょうか。

ドミスが、これ以上、

泣かないように、

彼なりに考えた慰めの言葉かも

しれませんが、

あまりにも、

女心を分からなさすぎます。

泣き顔が気持ち悪いなんて

言われたら、ドミスは

もっと泣いてしまいそうです。

 

ドミスが家を出た頃のことを、

彼女は幼い時とか子供の時とか

言っているので、

子供でも、

下女として働ける年齢を考えると

10-12歳くらいではないかと思います。

後で、妹のアニャが

15歳の誕生日の時にと

話すシーンが出てくるので

アンヤは今、16歳だとすると、

今のドミスは

20代の半ばから後半くらい?

ラティルがドミスのことを

赤毛の美人だと言っているので

ドミスは

カルレインと初めて会った時と比べて

美しく成長したのではないかと

思います。

それで、戸惑ったカルレインは、

つい、ひどい言い方を

してしまったのかもしれませんが

もっと違う言い方が

あったのではないかと思います。

ドミスもラティルのように、

カルレインに怒っても

良かったと思います。

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