自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作189話 あらすじ サーナット卿を恋しく思うラティル

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189話 美しい6人の側室がいることで、皇帝になれて幸せだと思うラティルでしたが・・・

◇誕生日の贈り物◇

ラティルは、こんな些細なことで、

皇帝になったことを喜ぶのは

恥ずかしいと思いましたが、

自分1人で考えているので

大丈夫だと思いました。

 

気がつくと、6人の側室たちは皆

ラティルを見ていました。

皇帝が自分たちを見て、

突然、ぼーっと立っているので

怪訝な表情をしました。

彼らが自分の心を読めなくて

本当に良かったと

ラティルは思いました。

彼女は落ち着いて、表情を整えると

上座へ歩いて行きました。

ラティルは、

 

みんな来ていたんだね。

 

と、ぎこちなく言ってしまったので

しまったと思いました。

1人1人と会う時は、

何ともないのに、

全員と会う時は、

なぜか相手をするのが

恥ずかしくなりました。

顔に熱気が上がって来ましたが、

辛うじて表情管理をしていると、

自然にタッシールが立ち上がり、

ラティルの椅子を引いて、

 

陛下に早くお会いしたいですから。

 

と自然に言いました。

ラティルはタッシールに感謝し、

彼を見て笑いましたが、

ラナムンが

ぎこちなく腕を下ろすのを見て、

彼も、椅子を

引いてくれようとしたことに

気付きました。

ラティルは

自分が失敗したわけではないのに、

つられて恥ずかしくなりました。

しかしタッシールは

平気でラナムンの椅子を引くと、

にっこり笑って

自分の席に戻りました。

 

他の側室たちは、

ラティルが椅子に座ると

皆、着席しました。

ラナムンは、平気な様子で、

近くの使用人に

食べ物を持って来いと

目で合図をすると

あっという間に、辺りは

料理の香りでいっぱいになりました。

ラティルは自分の好きな食べ物を

目で確認してフォークを握りました。

そして、そばで手伝ってくれる下女に

その食べ物を取ってくれと

頼もうとしたところ、

側室たちは食べ物を食べずに、

じっとラティルを見つめていました。

 

もしかして、私が

何か言うのを

待っているのだろうか?

 

考えてみると、先皇帝が

このような席を設ける時は、

皆、仲良くしろとか、

皆、家族だとか、

必ず、短い演説をしました。

当然、誰も耳を傾けなかったし、

ラティルも聞き流しました。

自分の経験を思い出したラティルは、

自分がこの場で何を言っても、

聞く方はうんざりすると思い、

側室に向かって、食べろと

手で合図を送りました。

 

ところがゲスターは

食事をする代わりに、

にっこり笑って、

自分の後ろに立っている侍従に

目配せをしました。

その合図を受けたトゥーリは

何かを持って近づき、

ゲスターはそれを受取った後、

ラティルに近づき、

それを差し出しました。

彼女は、側室たちの何人かから

プレゼントを

もらっていないことに気付き、

彼らがプレゼントを渡そうと思って

ラティルを見ていたことに

気付きました。

彼女は笑いながらゲスターに

お礼を言いました。

 

ゲスターはラティルが箱を受けると

自分が彼女に付けてあげたいと

囁きました。

中身が何か分からないけれど、

ラティルは頷いて、

箱の蓋を開けました。

隣でクラインが、

注文が多いと皮肉っていましたが、

ラティルが睨むと、

すぐに口をつぐみました。

 

そして箱の中から、

煌びやかなネックレスが出てくると、

ラティルは、

本当にきれいだと感心して、

笑顔でゲスターを見つめました。

彼は両手を

恥ずかしそうに伸ばしながら

自分が付けてもいいかと尋ねました。

ラティルは頷くと、

髪を上に上げながら、

首の後ろがゲスターの方へ向くように

身体の向きを変えました。

やがて、彼の固くて長い指が

震えながら、

首の辺りで注意深く動くのか

感じられて、

ラティルはかすかに笑いました。

彼女の笑い声を聞いたのか、

ゲスターは慌てて手を動かしたので、

彼の指が

ラティルの首をかすめました。

甘い電気が首から腰を

素早く貫通した感じがして、

彼女の背中がビクビクしました。

 

それに驚いたゲスターは

もしかして痛かったのかと

尋ねましたが、

ラティルは、彼の手に

ぴりっとしたとは言えず、

首を振りました。

そして、

 

カルレインの肌を、

ここ数日、触り過ぎたみたい。

熱を持っている指に、

思わず反応してしまうなんて。

しかも、ゲスターは

身体が弱くておとなしいのに、

どうして、手はあんなに大きくて

指は固いのだろうか?

 

と考えました。

 

ゲスターは、先ほどより急いで

ネックレスをかけて、

ラティルのそばを離れると、

彼女はぎこちない気分を

隠すために、

ネックレスをいじりながら、

彼にお礼を言いました。

 

しかし、ゲスターが

自分の席に戻る前に、クラインは、

 

たかだかネックレスが

プレゼントだななんて。

 

と文句を言いました。

 

ラティルは眉毛にしわを寄せて

クラインを見ましたが、

彼の目的は、

ゲスターに文句をつけることでは

なかったようで、

彼は、立ち上がると

ラティルに近づきました。

 

ラティルは、

彼もプレゼントをくれるのかと

思っていると、

クラインはラティルのそばに来て、

上着を脱ぎました。

 

どうして服を脱ぐのかと

慌てたラティルでしたが、

クラインの首元に、

綺麗なリボンが付けられていました。

それは何なのかと、

ラティルは不思議そうに見ていると、

クラインはにっこり笑って、

リボンの片方の端を渡すと、

 

私のプレゼントは、私です。

 

と堂々と言いました。

 

どんなプレゼントでも、

喜んでもらおうと

思っていたラティルでしたが、

このプレゼントは、

ちょっと困ると思いました。

慌てたラティルは、

リボンの端を持っていましたが、

クラインは笑いながら

ずっと見ているので、

仕方なくリボンを引っ張りました。

そして、リボンが解けた瞬間、

クラインの唇がラティルの頬に近づき、

チュッと音を立ててキスをしました。

ラティルは驚いて、

クラインの瞳を見ると、

彼は微笑を浮かべたので、

ラティルは一緒に笑い出しました。

本当に、面白い子だと思いました。

 

しかし、プレゼントは

それで終わりではなく、

クラインは、突然、胸の中から

リボンの付いた鍵を取り出したので

彼女は笑いながら受け取りました。

 

どうして鍵なのか。

まさか、この鍵で、

自分の心をつかんで

入って来いと言うのだろうかと

考えていると、クラインは

その鍵は、

カリセンの有名な保養地にある

別荘の鍵で、

今度一緒に行こうと誘いました。

ラティルが驚いて見つめると、

クラインは、

自分のプレゼントが最高とばかりに

満足気に自分の席に戻りました。

 

ラティルは思わず

ゲスターの方を見ましたが、

彼は、クラインが

何を贈っても構わないかのように

静かにステーキを切っていました。

しかし、

肉の塊が鋭く切られていることから、

表情は穏やかに見えるけれど、

手にとても力が

入っているようでした。

ラティルはぎこちなく笑うと、

鍵を横に置きました。

 

大神官からのプレゼントは

伝説のディーラーが使用した

黄金のカードで、

ラティルが希望すれば、

自分がディーラーをすると

提案しました。

◇いない人◇

プレゼントをもらう時間が終わると、

ラティルは、

プレゼントを侍従に任せて

本格的に食事が始まりました。

側室たちも、

ラティルをじっと見つめる代わりに

食事を始めました。

 

クラインは、

大神官が以前ディーラーをやっていて、

プレゼントもカードだったので、

彼はディーラーの仕事に

未練があるようだ。

それなら、ずっと続けたらどうかと

挑発しましたが、大神官は、

自分は

ラティルのそばにいたいと言って

全く意に介さず、聞き流しました。

 

タッシールは、

ラナムンとカルレインの間で

楽しく話をしていましたが、

楽しそうなのはタッシールだけで、

カルレインとラナムンは

表情が変わりませんでした。

ゲスターは普段のように、

会話に参加できず、

もじもじしながら

食事にだけ熱中していました。

それでも、

それなりに平和な光景を眺めながら、

ラティルは、彼らと初めて

一緒に食事をした時のことを

思い出して笑うことができました。

しかし、まもなく

その時とは違った点を発見し

表情が暗くなりました。

サーナット卿がいませんでした。

 

本当のことを話す気になったら

帰って来いと言ったのに、

自分で帰って来ないということは、

気に入らないから。

領地で過ごすのが楽しいから。

あそこには、

魅力的な令嬢たちが多かったので

彼女たちと遊ぶ方が

楽しいということだと

ラティルは思いました。

彼女は眉にしわを寄せて、

アスパラガスを噛みました。

「帰って来るだけでいい」と

ラティルは思いました。

◇ブドウの香り◇

表向きは穏やかな食事の時間が終わり

側室たちはラティルに挨拶をして

1人2人と退いていた時、

ラティルは、

ゲスターがかけてくれたネックレスを

いじっていましたが、

少しぐずぐずしていた

ラナムンを呼びました。

ところが、

呼んだのはラナムンだけなのに、

側室が同時に立ち止まり、

ラティルの方へ顔を向けました。

 

(あなたたちは

ラナムンではないでしょう?)

 

ラティルはその視線を

負担に感じましたが、

表情管理をしながら、

 

今日は、あなたも誕生日でしょう?

 

と尋ねました。

ラナムンは、

そのようなそぶりを

見せていませんでしたが、

先ほど、彼1人が

グズグズしていたのを見ると

ラティルとの約束を

思い出していたのは明らかでした。

 

ラティルは、

ラナムンの誕生日でもあるので

夜は2人で過ごすと、

わざと素早く言って、

テーブルの上に置いてある

開けてない酒瓶を持って

ラナムンの部屋の方へ

歩いて行きました。

後ろから、他の側室たちの

針のような視線を

ヒリヒリを感じましたが、

ラティルは気付かないふりをして

歩きました。

どれほど緊張していたのか、

後になって、彼が付いてきているか

確認する程でした。

横目でラナムンがいるのを確認すると

ラティルは

酒瓶を握った手に力を入れました。

彼女は緊張して、

心臓がドキドキしていました。

きちんと歩くために、

足首とふくらはぎに力を入れましたが

歩き方は、

ますますおかしくなりました。

 

そうしているうちに、

すぐそばから、

ラナムンがラティルを呼び、

彼女の腕をつかんだ瞬間、

ラティルは飛び跳ねてしまいました。

自分がした愚かなことに

恥ずかしさが押し寄せてきましたが、

彼女は平然としたふりをして

「はい」と返事をしました。

しかし、

羊が泣くような声に聞こえたので、

全く平然としていませんでした。

ラナムンが微かに笑うと、

訳もなく首筋に熱が上がり、

ラティルは酒瓶を胸に抱き締めました。

バカみたいだと後悔しながら

酒瓶を下ろそうとすると、

ラナムンは冷たい声で、

ブドウの香りは好きかと尋ねました。

 

突然のブドウの話に驚いたラティルは

横にいるラナムンを見ました。

もしかしたら、

自分の緊張を解くために、

ブドウの話を始めたのかと

思いました。

すると、ラティルの視線を感じたのか

ラナムンは彼女の方を向くと、

食事の前に、

ワインを入れたお風呂で

入浴して来た。

ブドウの香りが好きかと

冷たい顔で、平然と尋ねました。

その態度に驚いたラティルは

足を踏み外してしまいましたが

倒れそうな彼女を

ラナムンが手を伸ばしてつかみました。

ぴったりとくっついた身体から、

本当に酔いそうな香りが

漂ってきました。

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「再婚承認を要求します」の

感想でも書いた記憶がありますが、

かなり前に、

ロバート・デ・ニーロ主演の映画、

レイジングブル

一緒に観に行った男友達に

男の嫉妬は女性よりも恐ろしいと

言われたことがあります。

ボクサーである夫が妻の浮気を疑い、

彼女に激しい暴力を振るう

映画のシーンを指して

言った言葉ですが、

彼と付き合っていたわけでは

ないけれど、

ちょっと怖いと思い、

彼とは距離を置くようになりました。

 

どうして、ラティルは

他の側室たちの前で、

ラナムンと一緒に夜を過ごすと

言ったのか。

後で、こっそりと

ラナムンの部屋に行けば

済むことなのに。

わざと嫉妬させようと

思ったわけではなさそうですし、

彼女がやろうとしていることが

恥ずかしいことなので、

気合を入れるために

言ったのかもしれませんが、

他の側室たちの気持ちを考えたら、

彼らの目の前で、

そんなことは言わないだろうと

思いました。

サーナット卿のことを

怒っている理由も、

彼が本当のことを

話さないだけでなく、

美しい女性たちに囲まれて

楽しそうにしていたことも

関係していると思います。

ラティルは、

自分の感情にもっと素直になり、

人の気持ちを

もっと考えるべきだと思います。

 

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