自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作199話 あらすじ 側室たちの緊急会議

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199話 ラティルは邸宅から脱出する最短記録を作りました。

◇可愛い話し方◇

魔法使いの管理部署に立ち寄り、

自分が無事であることを伝えた

ザイオールは、

ギルゴールが寝泊まりしている

邸宅へやって来て驚きました。

最後に見た時とは違い、

ドアが半分に割れていました。

誰かが扉の中央に

強い力を加えて壊したのは

間違いありませんでした。

 

ザイオールは、

敵がやったのかと尋ねましたが、

ギルゴールは、

自分に敵はいない、

弟子がやったと答えました。

ザイオールは、

それが対抗者候補であることが

分かりました。

ギルゴールが

弟子と呼んでいることから、

対抗者候補は、

彼の弟子になることを

承知したようだけれど、

それなのに、なぜ扉を壊したのか

ザイオールは戸惑いました。

 

しかし、ギルゴールは

長々と説明する代わりに

「強かった」と言って、

ニヤニヤ笑いました。

そして、

もっと強くなったら、どうなるのか

気になるくらい、

すでに強いと言いました。

それに対してザイオールは

ロードに勝てるので、

いいのではないかと

返事をしましたが、ギルゴールは

ロードに勝つほど、

強くなる必要があるけれど、

自分がコントロールできる

強さでないといけない。

それなのに、

味方になって欲しいと言ったと

話しました。

 

ザイオールは、

ギルゴールが心配しているように

見えるけれど、

気分が良さそうだと指摘しました。

ギルゴールは、

心配しているけれど、

その子は、とても可愛く話すと

言いました。

 

可愛く話すとは、

どういうことなのか。

お世辞がうまいのか。

そういう人は、

扉を壊しそうににないけれど。

ザイオールは、依然として

疑問に思いました。

 

以前、彼は、

吸血鬼に関心がなかったので、

事前情報がなく、

ギルゴールの話す言葉の半分は

理解できませんでした。

 

彼は、

 

あの子は、私と食べ物の好みも

同じになりたいみたい。

花も一緒に食べてくれて。

あんな子は初めて見た。

 

と言いました。

 

ザイオールは、

自分も花を食べて見せると

言いましたが、ギルゴールは真顔で

ザイオールが花を食べるのと自分に

何の関係があるのかと尋ねました。

がっかりした彼は、

倒れた扉を持ち上げました。

 

◇月楼からの手紙◇

ギルゴールは、

サティが壊した扉を見て

喜ぶべきか心配すべきか

見当もつかなかった頃、

宮殿に戻って、仮面を脱ぎ

着替えたラティルは、

急いで公開執務室に戻り、

何事もなかったかのように

ペンを取りました。

 

侍従長は、

ラティルが席を外している間に

新しく入って来た書類を

整理して机の上に置き、

今日中に見なければならない

書類について説明しました。

ラティルは彼に礼を述べました。

 

自分は思っていたよりも

強いようだと考えたラティルは

笑いが漏れそうになるので、

唇を噛み続けました。

 

ギルゴールにしっかり学べば、

もっと強くなれるかもしれない。

ギルゴールの心よりは、

自分自身の心の方が、

もっと信じられる。

彼は、サディの味方になってくれると

約束したけれど、

そんな約束はいつでも破れる。

約束を破ったことで

文句を言うことはできても、

代価を払わせることはできない。

けれども、自分が手に入れた力は

裏切らない。

自分の正体がロードであれ

対抗者であれ、

物凄く強くなって悪いことはない。

安全を図るために良いことだ。

 

ラティルが考え事をしている間、

隣で重要な順に

書類を積み上げていた侍従長は、

行方不明だった

爆破専門の魔法使いのうち、

ザイオールという魔法使いが、

直接、部署を訪ねて来て、

修行のために旅に出ていたところ

ケガをして連絡ができなかったと

伝えに来たと報告しました。

 

ラティルは、

爆破専門魔法使いは

危険な力を持っているので、

1人でも見つかってよかった。

ザイオールに対する調査は終えて、

もう1人に集中するように

指示しました。

 

侍従長は、再び書類を整理し

ラティルは、慎重に書類を

確認していた時、

その中から、淡い青色で

宝石の粒で縁取りしてあり、

リボンが付いて、

金色のインクで署名された

煌びやかな封筒が出て来ました。

月楼から届いたものでした。

しかも、封筒の裏面には、

タリウム皇帝に

すぐに伝えて欲しいという記号と

王の印章が押されていました。

 

なぜ、月楼の王が

このような手紙を送って来たのか

ラティルは疑問に思いました。

仲の良い国々とも、

このような手紙を交わすことはなく

ラティルが、皇帝同士で

手紙を交わすのは

ヒュアツィンテだけでした。

 

ラティルは、

ナイフで蜜蝋の封印を切り、

手紙を読みました。

彼女の表情があまり良くないので

そばに立っていた侍従長

どうしたのかと、

心配そうに尋ねました。

 

ラティルは、

月楼が珍しい提案をしてきた。

そのために、あの使節団を

送って来たのだろうかと、

答えました。

◇緊急会議◇

ゲスターは図書館が好きでした。

本の香りと、

ページをめくる時のカサカサする音、

静かな中、本を慎重に選ぶ音など、

全てが好きでした。

あまりにもゲスターが

図書館を行き来するので、

彼が図書館へ入るや否や、

司書は笑いながら、

彼に挨拶をしました。

 

ゲスターは頷くと、

最近、読んでいた本を取り出し、

いつもの席に座り、

本を読んでいたところ、

誰かが入って来る音がしました。

しかし、ゲスターは、

それが誰なのかは確認しませんでした。

ところが、

だんだん足音が近づいて来て、

彼のすぐ近くに止まったので

ゲスターは本を読むのを

中断せざるを得ませんでした。

その人は、

憎しみがいっぱいの声で

ゲスターを呼びました。

彼は視線を上げると、

いつものように

派手な服装のクラインが

腕を組んで立っていました。

 

ゲスターは眉を顰めましたが

すぐに、ぎこちなく笑いながら

自分を呼んだかと尋ねました。

クラインは、

緊急会議だから、

早く来るようにと命じました。

ゲスターは、自分とクラインが

緊急に会議することが

何かあっただろうか、

彼の死体となら

会議することがあるかもしれないと

考えました。

 

しかし、先に図書館の出口へ

歩いて行ったクラインは、

ゲスターが付いて来ないので

イライラしていました。

彼のブツブツ文句を言う姿と、

ゲスターと会議をしたくなくて

死にそうな顔を見ると、

いたずらをしているわけでは

なさそうだと

ゲスターは思いました。

 

本当に、会議があると

判断したゲスターは、

本を閉じて、立ち上がりました。

そして、司書に

本を元の場所に戻して欲しいと

頼むと

クラインの後を付いて行きました。

 

クラインは、

ハーレムへ向かっていました。

ゲスターは、黙って

彼の後を付いて行きましたが、

人通りの少ない回廊を通る時に、

我慢できなくなり、

どうしたのかと尋ねました。

自分を無視して、

話しかけることも嫌がるクラインが

緊急会議を

開かなければならない理由が、

いくら考えても分かりませんでした。

周りに人が誰もいなくなると、

 

ゲスターが大神官のお守りを

掘り起こした。

 

あいつの部屋の窓に、

グリフィンがいた。

 

と主張していたのを思い出して、

ぞっとしましたが、

ゲスターは

そのような感情を簡単に抑え込み、

足音を殺しました。

 

まだ。後で。

 

と彼は心の中で呟きました。

 

それに気づかないクラインは、

ゲスター以外の側室たちが

集まっていると答えました。

 

彼が、その理由を尋ねると

クラインは、

月楼から、

自分の国の王子を

側室に迎えて欲しいという

手紙が来たと答えました。

ゲスターは、

なぜ、突然、

そんな手紙が来たのかと尋ねると

クラインは、

月楼で後継者争いが起きて、

兄弟姉妹で争っている。

そこから、1人が

こちらへ飛び出てくると説明しました。

 

ゲスターは、

それは本当かと尋ねましたが、

クラインは、

味方になって戦うという話までは

確かだけれど、

後者は自分の推測だと答えました。

 

クラインは、話をするだけでも

腹が立つのか、歯ぎしりをしながら

ただでさえ狭くてたまらないのに、

何を、また送って来るのかと

不平を漏らしました。

 

ゲスターは、

狭くはない。

部屋もたくさん残っていると

反論すると、クラインは、

残っている部屋全てに、

他の人たちを入れたいのかと

尋ねました。

ゲスターは、それを否定しました。

 

クラインは、

側室が6人もいて、

皇帝の顔を見るのも大変なのに、

どこのどいつが、

もう1人入って来るのかと、

一国の王子に対して、

荒々しい発言をしました。

しかし、クラインは堂々としていて

彼は、どんな王子が側室として来ても

カルレインとタッシールに

見張りをするように言った後、

きちんと脅迫して、

追い出すつもりでした。

 

2人は、ハーレムの会議室に

到着しました。

扉を開けると、

大きな楕円形のテーブルに

上座を除き、

二つ置きに側室たちが座っていました。

タッシールは、

にこにこ笑っていましたが、

他の側室たちの表情は

よくありませんでした。

 

クラインは、席を2つ空けて

タッシールの横に座り、

ゲスターは顔色を窺いながら

やはり席を2つ空けて、

カルレインの横に座りました。

彼は、ちらっと

ゲスターを見ましたが、

再び正面に視線を向けました。

 

皆が集まると、

口をつぐんだまま、

傲慢に目を閉じていたラナムンが

ゆっくりと目を開き、

みんなが集まったので、

会議を始めようと宣言しました。

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前半の、図書館での

静かで穏やかなゲスターのシーンを

読んだ後で、

彼が、クラインの死体となら、

会議をすることが

あるかもしれないと考えたり、

自分に対する

クラインの言葉を思い出して、

彼に何かしようとしたけれども、

「まだ、あとで」と言った

シーンを読むと、

ゲスターの性質の恐ろしさが

いっそう増したように感じました。

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