自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作202話 あらすじ ヒュアツィンテからの贈り物

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202話 もう少し側室たちとの時間を過ごすべきだと、自責したラティルでしたが・・・

◇指輪◇

ラティルは、

「緊急/至急」と「不急」の間に

「巨大な空洞」と書かれた報告書が

入っているのを見て眉を顰めました。

 

彼女は、それについて尋ねると

報告書を分類する時に、

一度、さっと読んだ侍従長が、

ショードポリの何ともない土地に

巨大な空洞が現われた。原因は不明。

深さもかなりあるので、

捜索隊を送るかどうか悩んでいる。

以前なら、送っていたけれど、

最近起こっているゾンビ事件と

関連があるかもしれない。

助けを求めて来たわけでは

ないけれど、

少しでも尋常でない様子が

見えたら、

きっと助けを求めて来るだろう、

と答えました。

 

ラティルは、

助けるか、助けないか、

助けるなら、どのくらい助けるのか

あらかじめ決めておくのも

悪くないと言って、

書類の最後に「会議」と書いた後、

別の秘書に渡しました。

 

ラティルは次の書類を確認すると、

ヒュアツィンテが送って来た

手紙が挟まっていたので、

表情が強張りました。

別れた当時よりは、

ヒュアツィンテに接するのが

楽になってきたけれど、

それでも、彼の痕跡が出てくる度に

びくびくしました。

 

ラティルは平然とした顔で、

手紙の封を切りました。

ところが、封筒を開けるや否や

小指にもはめられないような

小さな指輪が

書類の上に落ちました。

 

これは何なの?

これで何をしろって?

 

ラティルは、呟きながら

手紙を広げました。

 

サイズが思い出せなくて・・・

私の記憶を辿って作ってみた。

大きすぎるかな?

ラティル、誕生日おめでとう。

直接顔を見て、お祝いしたいけれど、

もう、それも難しいね。

 

ラティルは、ヒュアツィンテが

ふざけているのかと思い

当惑して、指輪を手にしました。

指輪はあまりにも小さく、

5-6歳の子供がはめるのに

ちょうどいい大きさでした。

 

ラティルは右手で手紙を振りながら

侍従長に、

 

これ、からかっていますよね?

 

と尋ねると、

彼は、ぎこちなく笑いながら、

そうみたいだと答えました。

その瞬間、

左手で持っていた封筒の中から、

何かが落ちる音がしました。

落ちた「何か」は

ぴょんぴょん跳ねた後、転がって

秘書の足にぶつかって止まりました。

彼は驚いて、それを拾うと

ハンカチで拭いて

ラティルに渡しました。

それは、

ラティルにきちんと合いそうな指輪で

プラチナで細工された指輪は

かつて、

ヒュアツィンテが作ってくれた

草の葉の指輪のように精巧で、

何をどのようにしたのか

分からないけれど、

実際に草の香りまでしました。

 

指輪をはめたラティルは、

その大きさが自分の指に

ぴったり合うと、

慌てて指輪を外しました。

 

ラティルとヒュアツィンテの仲を

知っている侍従長

複雑な顔で見ていましたが、

他の人たちは訳が分からず、

互いに顔を見合わせていました。

 

ラティルは指輪を机の上に置いて、

全員に外へ出るように合図をしました。

その姿を秘書の1人が注意深く見つめ

その場を抜け出しました。

◇今でも好き?◇

その秘書が向かったのは、

人がほとんど通らない、

かけ離れた庭園の片隅で、

そこに到着すると、

彼は手帳に何かを素早く書き

一番上のページを破って

岩の下に置いた後、

周囲をキョロキョロ見回した後、

その場所を離れました。

 

その40分後、他の人が近づき、

その紙を持って、

クラインの部屋の庭へ駆けつけました。

そのメモを受取ったバニルは、

すぐに部屋の中へ入り、

剣を磨いていたクラインに

それを差し出しました。

 

バニルは、メモの内容が気になり

クラインをじっと眺めました。

良い知らせならいいのにと

思っていましたが、

メモを確認したクラインの表情が

急に暗くなりました。

心配したバニルが、

クラインに声をかけましたが、

彼は返事の代わりに、

メモを破ってゴミ箱に捨てて、

再び剣を磨き始めました。

荒々しい手つきのせいで、

布に血が付くと、バニルは驚いて

クラインを止めました。

バニルがしがみつくと、

クラインは剣を磨くのを止めましたが

治療を受ける代わりに、

膝に肘を当てて、

両手で頭を抱え込みました。

 

彼が素早く肩を上下させるのを見て

バニルは、メモの内容が気になり

こっそり、それを見ました。

 

ヒュアツィンテ陛下が

手紙と贈り物を送って来た。

それを見た陛下が、

変な反応を見せた。

 

クラインがバニルを呼んだので、

彼はメモから目を離して、

慌てて返事をしました。

クラインは、依然として

手で頭を抱えて、

手のひらから流れる血が、

手首を伝って落ちていました。

 

クラインは、

 

やっぱり、陛下は

まだ兄上のことが好きなんだよね?

 

と力なく尋ねました。

◇対抗者は誰?◇

その時刻、アイニは

棘のように尖った固い草が

そびえ立っている荒涼とした墓地に

立っていました。

そのそばには、

暗い色の服を着たヘウンが

墓石に手を乗せて立っていました。

 

ヘウンは寂しそうに笑いながら、

アイニが連絡をくれたことに

お礼を言いました。

彼女は彼の視線を避けながら、

頼みたいことがあったと呟きました。

 

アイニは

サディが対抗者かどうかを調べるために

ヘウンを探すことにしたけれども

いざ探そうとなると、

人間ではなく食餌鬼を

どうやって探せばよいのか

途方に暮れました。

ヘウンの方でも、

アイニを探していなかったら、

彼らが会うのは、

はるかに難しいことでした。

 

アイニは、わざとぶっきらぼう

話し方をしたのに、ヘウンは、

自分に頼みごとがあるなんて嬉しいと

笑いながら返事をしました。

 

アイニは、自分の友達を殺したヘウンを

冷遇したいと思う一方で、

自分の愛したヘウンと

あの怪物のヘウンは別の存在だと思い

彼が何度もあのように接してくると

「愛していたヘウン」のことを思い出し

心が熱くなりました。

 

アイニは、

ヘウンともっと言葉を交わせば

彼の優しさに心が痛むので、

わざと、

すぐに本論を切り出しました。

彼がどうして自分を探していたのか、

どのように過ごしていたのか、

1つも聞かないようにするためでした。

 

アイニは、

以前、カリセンのパーティで

サディという女と戦ったことを

覚えているかと尋ねました。

ヘウンは、

ほとんど自分の顔を知っている

貴族たちの前で恥をかいたので

忘れるはずがないと答えました。

 

アイニは、

誰が見ても威厳のあったヘウンが

なぜ、こんなに平凡な怪物に

なってしまったのかと

聞こうとしましたが、

彼と、

そのような話をしたくないと思い

再び気を引き締めて、

あの女は対抗者なのかと尋ねました。

 

ヘウンは、

アイニの質問に困ってしまいました。

ダガ公爵に言われたことを

思い出したので、

アイニに、

自分が感じたままに

話さなければならないのか

公爵の意見に従うべきなのか、

すぐに判断できませんでした。

 

アイニは、

自分はあの女が対抗者だと思うけれど

違うのか。

こんなことは自分より

ヘウンの方がよく知っていると

言いました。

 

彼は、今回もすぐに

答えられませんでした。

彼は、しばらく躊躇った末、

ヘウンは

ダガ公爵の恐ろしい計画は話さず、

自分は対抗者を見分ける能力はないと

答えました。

しかし、アイニは

ヘウンがサディと戦って

彼が非常に驚いた顔で逃げたことを

指摘しました。

 

ヘウンはサディから

正体不明の恐ろしい気配を

感じたと答えました。

 

アイニは、

他の人からも、

そんな感じを受けたことがあるか。

なければ、やはりあの女は

対抗者ではないかと言いました。

 

ヘウンは、他の人からも

そのような感じを受けたことがあると

言いました。

 

アイニは怪しみながら、

それは誰なのか

それではサディは

本当に対抗者ではないのか、

誰にでも、そんな力があるのか、

生まれつきなのかと尋ねました。

ヘウンは、

それはアイニだと答えました。

 

彼女は、

想像すらできなかったヘウンの返答に、

それは、どういうことなのかと

尋ねました。

彼女は、食餌鬼を追い払う力どころか

武術にも強くないのに、

あの強いサディのような力が

感じられるというヘウンの言葉に

戸惑いました。

 

ヘウンは、

サディとは正反対のアイニからも

似たような力を感じたと答えました。

 

彼女は、それは可能なのかと

尋ねました。

ヘウンは、

こういうことはよく知らないから、

自分も知らないと答えました。

 

ヘウンは、

アイニの当惑した表情を見ると、

ダガ公爵が彼女を探している。

彼は彼女が対抗者であると

確信していて、

それを利用して、

ヒュアツィンテ皇帝からアイニを

守るつもりのようだと、

彼女をなだめるように話しました。

 

足の力が抜けたアイニは、

墓石に寄りかかりました。

ヘウンは

思わず彼女に手を伸ばしましたが、

血の気のない自分の手を見て

隠すように引っ込めました。

一度死んで

温もりを失った自分が触れるには、

彼女はあまりにも暖かくて

愛らしい人でした。

しかし、アイニはひどく混乱していて

ヘウンのせつない気持ちに

向き合うことができませんでした。

 

彼女はロードで、

彼女が愛したカルレインは

対抗者と聖騎士のために

あらゆる苦労をしました。

対抗者と関連した部分は

ほとんど直接的な記憶は

残っていないけれど、

カルレインが苦労したことだけは

知っていました。

 

ところで、前世でロードだった私が

今は対抗者なの?

カルレインの敵かもしれないって?

 

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ラティルがヒュアツィンテと

付き合っていた頃は、

家族に愛され、

ヒュアツィンテに愛され、

皇帝としての責任もなく、

自分の好き放題できて、

自分の事だけ

考えていればよかったので

何の憂いも心配もない

甘やかされた

皇女だったと思います。

その彼女が皇帝になった途端、

政治だけでなく、

ゾンビや黒魔術師の問題が出て来て、

その上、自分が

ロードか対抗者なのではないかという

悩みまで抱えることになりました。

 

ラティルへの

ヒュアツィンテへの想いは

少しずつ

薄れているような気がしますが、

彼のことを思い出すと、

当時の何の煩いもない

幸せな自分のことも思い出して

感傷的になってしまうのではないかと

感じました。

 

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