自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作214話 あらすじ 仲の良い恋人同士に見えるラティルとギルゴール

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214話 大神官を突き飛ばしたのは誰なのでしょうか?

◇失望◇

ラティルの視線の先には

カルレインがいました。

いつもと同じ表情で、

目が合うと微かに笑うカルレイン。

いつものように素敵で、

頼もしくて、美しい。

 

そのカルレインは吸血鬼で、

大神官とは相容れないので、

彼を階段で押したのだろうけれど

自分の側室であるカルレインが

保護するために側室にした大神官を

押したことに、

ラティルは失望感を覚えました。

 

ラティルは黙ったまま

カルレインを見ていたので

不審に思った侍従長

彼女を呼びました。

このまま彼を見ていたら、

カルレインが犯人だと

分かってしまうけれど、

ラティルは

それを望んでいなかったので、

彼女は場を解散させ、

それ以上、追求せずに

背を向けました。

 

(もう止めるの?)

 

(陛下は何をされたのか

分からない。)

 

(カルレイン様を見なかったか?)

 

実際の声なのか本音なのか

区別できない声が

入り混じって聞こえてきました。

宮廷人たちは、

これで本当に終わりなのかと

躊躇っていましたが、

ラティルが先にホールから出て行くと

彼らも出て行きました。

 

ラティルが一直線に歩いて行くと

よりによってカルレインが

後ろから近付いて

声をかけてきましたが、

ラティルは振り返りませんでした。

 

カルレインは歩みを速めて

彼女の横に並び、

ラティルに声をかけましたが、

彼女は返事をしませんでした。

 

しかし、彼が優しい声で

どうしたのかと尋ねると、

ラティルは、

それ以上無視することができず、

忙しいと言い繕いました。

しかし、

「あなたの記憶を見た。

犯人はあなただった。」

とは言えませんでした。

 

ラティルはカルレインを見ることなく

立ち去ると、

彼は、それ以上、

付いて行くことはできず

ぼんやりと彼女の後ろ姿を眺めました。

最近まで仲良かったラティルが

急に冷たくなると、

長生きしているカルレインでさえも

混乱しました。

ラティルは、彼を感情的にさせる

数少ない人の1人だからでした。

その最中、

後ろから笑い声が聞こえました。

カルレインは振り返ると、

クラインが意地悪な表情で

彼を見ていて嘲笑っていました。

 

怯えたバニルが

クラインを連れて逃げると、

カルレインは再び、

ラティルがいなくなった方へ

目を向けました。

 

◇カルレインの本音◇

ラティルは執務室で仕事をしている間、

人の心を読める能力は、

業務をする上で最適だと

何十回も考えました。

 

以前は知らなかったけれど、

官吏たちは、ラティルに

自分の意見を率直に言えず、

遠回しに話すか、もしくは

話すことすらしませんでした。

しかし、今は、

彼らが話せない意見も

全て聞くことができるので、

官吏たちがうやむやにしても、

ラティルが先に話をすることで

彼らは安心して

自分たちの意見を率直に話し

仕事の処理は、

はるかに楽になりました。

 

その反面、ラティルは

仕事を終えて部屋へ戻るまで

落ち着きませんでした。

それでも何とか1日を過ごし、

暖かいお湯に浸ろうとした瞬間、

侍女がカルレインの来訪を告げました。

ラティルは仕方なく、

入るように伝えてと指示しました。

 

今のような気持ちで、

カルレインに会いたくないけれど、

彼は平民出身の側室というだけで

他の側室よりも

厳しい評価を受けていました。

ここで、カルレインを追い返せば

良く無い噂が広まるかもしれないと

ラティルは考えました。

 

彼女は入浴を手伝うために

待機していた侍女たちに

部屋から出て行くように指示し

自分はソファーに座りました。

侍女と入れ替わりで入って来た

カルレインは、

すぐにラティルに近づかず、

ラティルと目を合わせて

しばらく立っていました。

彼女も彼を見ました。

 

カルレインは

ラティルと3歩程離れた場所まで

近づくと、

彼女が急に怒った理由を知りたくて

やって来たと告げました。

 

彼は視線をそらさず、

ラティルを恨めしそうに見ているので

彼女は率直に話すべきかどうか

迷いましたが、結局、

犯人を追及しているうちに

カルレインが犯人であることが

分かってしまったと話しました。

 

彼は驚いた様子ではなかったので、

逆にラティルが驚き、

なぜ驚かないのかと尋ねると、

カルレインは、

その話をしていた時に、

急に自分の方を見たので察したと

答えました。

 

ラティルは、

カルレインは頭がいいから

彼女の怒りが

すぐに収まらないことが

分かるだろうと嫌みを言うと、

帰るようにと指示しました。

 

しかし、カルレインは

もう一歩ラティルに近づいて跪き

ラティルと目を合わせると、

このままずっと

自分を見てくれないのかと尋ねました。

 

ラティルは

彼の言葉まで無視することができず、

ため息をつくと、

クラインの御札がなくなったのも、

カルレインの仕業かと尋ねました。

あの時は、

カルレインがクラインの部屋から

出てくるのを見たと

ラナムンが言っても、

カルレインはそんな人ではないと

思っていたので、

ラナムンの言うことを

信じませんでしたが、

彼が吸血鬼だと知った今は、

彼の仕業かもしれないと思いました。

 

(正直に言った方がよいだろうか?)

 

カルレインの本音が

先に聞こえて来た後で、

彼は、素直に認めました。

ラティルは当惑して、

なぜ、あんなことをしたのかと

尋ねました。

カルレインは、

暗闘のためではなく

種族のためにやったと答えました。

 

しかし、

 

(クラインの御札も大神官も

自分に害があるから)

 

と、彼の本音が聞こえてくると、

ラティルはビクッとしました。

 

続いてカルレインは、

御札だけを狙っていた。

大神官も殺すつもりはなかった。

怖がらせて追い出すつもりだったと

言いましたが、

 

(押しただけでは死なないと言ったら

もっと怒るだろう。

2人を本当に殺そうとしたり、

すでに殺していたとしたら、

ご主人様はもっと私を

嫌がるだろうか)

 

と本音が聞こえてきました。

ラティルはどうすれば良いか分からず

心が乱れました。

 

カルレインは

大神官とクラインのそばにいるのが

辛いので、

彼なりに対策を講じただけであり

むやみに怒ってはいけないと

ラティルは思いながらも、

彼を許すことはできませんでした。

 

(ご主人様、私を見てください。

そんなに私を避けないでください。)

 

カルレインの切ない本音に、

ラティルはどうすることもできず、

結局、手を振って

帰るようにと命令しました。

 

カルレインは、

 

ご主人様が怒っているのに、

帰れと言われても・・

 

と躊躇いましたが、

ラティルは怒りをなくすために

気持ちを整理したいと言いました。

◇心配する人◇

カルレインが帰った後、

ラティルはお風呂に入りましたが

寝ないで、

いきなり散歩に行くと言って

部屋を出ました。

そして、秘密の場所に行った後、

サディの姿で宮殿を抜け出しました。

心が乱れて眠れないし、

心臓が変にドキドキして不安なので

違う人の姿になることで、

悩みから

少し解放されたいと思いました。

ついでに、ギルゴールに会って

ショードポリについても

聞くつもりでした。

そして相手の本音がよく聞こえる今、

ギルゴールの本音も

聞きたいと思いました。

 

そんなラティルを

宮殿の屋根の上から

カルレインが心配そうに

見守っていることを

ラティルは知りませんでした。

◇仲の良い2人◇

ラティルが

ギルゴールのいる邸宅の扉を叩く前に

彼は姿を現しました。

ラティルは、

扉を叩いていないのに

どうして自分が来たことが

分かったのかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

自分とラティルは

運命で結びついていると答えましたが

ラティルは音が聞こえたのだろうと

言いました。

 

ギルゴールは、

邸宅の中に入るかと尋ねましたが、

彼女は怖いから嫌だと断りました。

ギルゴールは、

夜中に会いに来たのは

お弟子さんだと言いましたが、

ラティルは入口までなら

怖くないと返事をしました。

 

すると、ギルゴールは

どうして、ここへ来たのか。

次のレッスンまでに、

恐怖体験をして、

恐怖心を取り除くつもりなのかと

尋ねました。

するとラティルは、

聞きたいことがあると答えました。

 

ギルゴールは、

好奇心が恐怖心に勝ったのかと言うと

何が可笑しいのか、

1人で笑い出しました。

けれども、

機嫌は悪くなさそうでした。

しかし、彼の本音は

聞こえてきませんでした。

ギルゴールと会ってから、

ずっとそうだったので、

ラティルは、人の本音を聞く能力が

また弱くなったのかと思いました。

 

ギルゴールは、

何が気になって、

夜中に訪ねて来たのかと

尋ねました。

ラティルは、ギルゴールが

ショードポリに訓練に行こうと

言っていたけれど、

そこに怪物がいるのかと尋ねました。

 

彼は、懐中時計を取り出して

時間を確認し、

ラティルはそれを聞くために、

こんな時間に来たのかと尋ねました。

彼女が頷くと、

ギルゴールは舌打ちをしましたが、

笑いながら、時計をしまいました。

そして、ラティルのことを

好奇心旺盛な弟子だと言った後、

自分も正確には知らない。

何があるのか、

見てみないと分からない。

怪物であることを願っていると

答えました。

 

次に、ラティルは

ロードという存在について

詳しく教えて欲しいと頼みましたが

ギルゴールは、

ラティルが知っていることと

大して変わらないと答えました。

 

先ほど、ショードポリについて

ギルゴールに聞いた時、

彼は正直に答えていたようだけれど

ロードについてよく知らないと

答えた時は、明らかに、

返答を避けているようだったので

ラティルは、

ギルゴールに会いに来るまでの間、

人の心を読む能力が落ちたと

確信しました。

 

ラティルは、ギルゴールの本音を

一度読んでみたかったので

残念に思いました。

そして、他に用事もなかったので

ラティルは帰ろうとすると、

ギルゴールは、

人を夜中に起こしておいて、

このまま帰るのかと

低い声で囁くように尋ねました。

 

ラティルは、

帰らなければどうするのかと

尋ねると、

ギルゴールは首筋を引っ張りながら

好奇心旺盛なラティルが望むなら

吸血鬼の身体について、

探求する機会を与えることができると

答えました。

 

ラティルは、

ぼんやりとギルゴールを見ました。

彼が本気なのか、ふざけているのか

分かりませんでしたが、

数日前、彼が

ラティルの指から流れた血を

舐めた時よりは、気が楽でした。

そうしているうちに、

ギルゴールがウインクまですると、

ラティルはにっこり笑って

背を向けました。

 

ギルゴールは、

その微笑は何なのか、

嘲笑っているのかと尋ねました。

ラティルが返事をしないと

ギルゴールは、

 

違うよね?

恥ずかしくて笑っているんだよね?

まさか、おかしくて笑っているの?

 

と、ラティルを追いかけながら

尋ねたので、

とうとう、笑いが爆発しました。

その2人の様子は、

仲の良い恋人同士か、

恋が始まる前の

恋人同士に見えましたが、

夜中なので、

誰も見ている人はいませんでした。

遠くからその様子を見ている

カルレイン以外、

ラティルとギルゴールも、

自分たちが、

どれだけ仲良さそうに見えるのか

分かりませんでした。

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カルレインは、

ラティルとギルゴールが

一緒にいることが

心配でたまらなくて、

2人の様子をうかがっているのに、

ラティルは、そのことに

少しも気づいていない上に、

彼女自身、自覚しないまま

ギルゴールとの仲睦まじい様子を

カルレインに見せてしまった。

彼は、

複雑な心境なのではないかと思います。

ラティルが知らないこととはいえ、

またまた、男心を傷つけるなんて、

罪な女だと思います。

 

ところで、カルレインは

自分がクラインの御札を

どこかへやったと白状しましたが、

直接、触ったのでしょうか?

それとも、お箸のようなもので、

つまんだのでしょうか?

ラティルが大神官からもらった

ペンダント型のお守りを

首にかけていた時に、

カルレインが近寄ったら

倒れましたよね?

どうやって、クラインの御札を

処分したのか、気になります。

 

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