自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作219話 あらすじ 眩しい程、美しくないサディ

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219話 血人魚たちに捕まったラティルでしたが・・・

◇女の正体◇

玉座に座っている血人魚は

あの女はエルフではなく人間だ。

なぜ、

エルフと呼ぶのかと尋ねました。

他の血人魚たちも、

ティトゥは人間とエルフの

区別もできないのか。

ギルゴールと一緒にいたから

彼女は対抗者だと

皮肉を言いました。

 

ラティルは、彼らが話す度に

瞳をそちらへ向けたので、

ティトゥは、

彼女の顔色を窺いながら、

この人間は、

自分たちの話すことを

全て分かっていると

仲間たちに警告しました。

 

彼らが皆、驚いた顔をすると、

ラティルは、

血人魚の言葉を理解するのが

どれほど、特別なことなのか。

聞き分ける人の数が

とても少ないのかと戸惑いました。

 

そして、ティトゥは

まるで何かを発見した人のように、

この女性の目には

鳥肌が立っている。

対抗者はそうではないと

威張りました。

 

目に鳥肌が立つというのは

どういう意味なのか、

ラティルは、

少し気持ち悪いと思いました。

 

支配者と呼ばれた血人魚は

あの女はエルフではない。

エルフは

眩しい程美しい種族であることを

知らないのかと尋ねました。

 

ラティルは、

確かに、その通りだけど

実際に聞くと、

少しイライラしました。

しかし、

メラディムがラティルを見て、

 

ギルゴールと一緒にいなければ

ロードだと思ったのに。

 

と呟いた瞬間、

彼女は心臓がドキッとしました。

メラディムの鋭い視線が

ラティルに注がれるたびに、

彼女はドキドキしましたが、

今は、

そんな場合ではないことに気付き、

何気ないふりをして、

 

ねえ、人魚たち。

私は、あなたたちと

戦いに来たのではなく、

赤毛の吸血鬼を探しに来たの。

私の正体が何なのかは

重要ではないでしょう?

 

と言いました。

 

「人魚」という言葉に

血人魚たちの雰囲気が険悪になると

ラティルは言葉を変えて、

 

血人魚たち、

私はあなたたちと

問題を起こすつもりはない。

 

と言いました。

 

その瞬間、

玉座に座っていた支配者が

天井からぶら下がっていた

奇妙な形のランタンに

唇を差し出すと、

光が瞬く間に消えました。

そして、彼はラティルを指差して、

一応、あの女を捕まえろと

命令しました。

その言葉が終わるや否や、

他の血人魚たちも、

ランタンに唇を差し出したので

洞窟の中は暗くなり、

慌てたラティルは数歩後退しました。

 

問題を起こす気はないって

言っているのに。

どうして、いきなり攻撃するの?

まずは、

ここから抜け出すべき?

 

ところが、入口は

いつのまにか閉じていて、

他の岩と区別がつきませんでした。

ラティルは、

岩を蹴ることを考えましたが、

横から、素早く攻撃されました。

 

遅すぎる。戦うしかないと

決めたラティルは、

上半身を下げて攻撃を避け、

自分に向かって鋭い爪を振りかざし

襲って来た血人魚の手首をつかみ、

ひっくり返しました。

その後も、ラティルは

驚くほど、血人魚たちの攻撃を

上手くかわしましたが、

彼らを攻撃しませんでした。

血人魚たちは

ラティルを殺そうとしていないし、

彼女が、彼らに重傷を負わせたり

殺したりすることで、

洞窟から出られなくなるのは嫌でした。

 

その時、支配者が手を叩いて

攻撃を止めるように命じると、

一斉に血人魚たちは従いました。

そして、彼らが飲み込んだ光を

吐き出すと、

洞窟の中は、あっという間に

明るくなりました。

 

なぜ、急に攻撃を止めたのか。

ラティルは支配者が

光を吐き出させた理由が分からず、

腕を上げたまま、

周囲を見回しました。

しかし、支配者は

攻撃を止めた理由を説明する代わりに

呟きました。

 

やはり対抗者ではないようだ。

 

それでは、一体、あれは誰ですか?

 

対抗者ではないのに、

ギルゴールと一緒に来ている。

しかし、対抗者なら、

ロードの騎士を

探しに来るはずがないのに。

 

その言葉を聞いたラティルは

「ロードの騎士」とは

サーナット卿のことを

指しているのかと考えました。

そうでなくても、

頭の中が複雑になって死にそうなのに

さらに混乱してしまいました。

それに、その言葉を聞いて、

ラティルは、サーナット卿が

 

私は陛下のために生まれた。

 

と言っていたことと、カルレインが

 

とても長い間、

ラティルが生まれる前から待っていた。

 

と言っていたのを思い出しました。

 

しかし、ラティルの頭の中は

混乱していても、

普段、表情管理を徹底していたせいか、

表面上は平然としていました。

そのおかげで、血人魚の支配者ですら、

ラティルが

自分の正体を知らないということに

気付きませんでした。

 

支配者は

ラティルの正体が気になるのか、

ずっと彼女を見つめていましたが、

ついにティトゥを呼ぶと、

あの珍しい人間を、

吸血鬼の騎士の所へ案内するように

指示しました。

 

また騎士と言った。

でも、聞けないから

教えてもらうこともできない。

 

ラティルは唇の裏側を

きつく噛みました。

◇再会◇

血人魚たちは、

自由自在に足とヒレ

変えられるの?

 

あなたの正体は何?

 

血人魚と人魚の違いは何?

まだ分からないのだけど。

 

あなたの正体は何?

 

どのくらい行けばいいの?

捕まえられた吸血鬼の状態は?

ケガをしていない?

 

ティトゥの質問に対し、

質問で答えるラティル。

会話は一方通行のまま、

しばらく歩いているうちに、

他の所と大差のない所に到着すると

ティトゥは「ここだ」と

他の壁と同じような壁を指差して

告げました。

そして、ティトゥが

手を壁の中に入れて何かをすると、

先ほど、血人魚たちがたくさんいた

部屋のように、扉が開きました。

中には休憩に使えそうな部屋があり

ティトゥが中に入ると、

後を付いて行ったラティルは

サーナット卿を見つけました。

 

幸いにも、

彼は敵扱いされていなかったようで、

ベッドに座っていました。

武器は奪われたものの、

元気そうだし、

服もきれいな物を着ていました。

 

サーナット卿は、

ラティルと目が合うと、

彼の瞳が大きくなりました。

そして、口をぽかんと開けると

突然、目を擦りました。

ラティルがラティルだと

分かったけれど、

顔が違うので、当惑したようでした。

 

その様子を見ていたティトゥは

疑いを抱きましたが、

目を擦っていたサーナット卿は、

「失礼」と呟くと、

 

急に顔を見たので・・・

しばらく会わないうちに

より愛おしくなった。

 

と言いました。

 

ラティルは笑い出しそうになるの

必死で我慢しました。

サーナット卿が騎士と呼ばれて

まだ、心が乱れているけれど、

彼の、あのような姿を見ると

嬉しくなりました。

 

ティトゥは、

サーナット卿の言葉に

恥ずかしくなり、

自分は出て行くので、

ここから出る時は、扉に向かって

「ティトゥ、ティトゥ」と

呼ぶようにと言いました。

 

ティトゥが出て行くと、

扉がするすると閉まり、

普通の壁のように変わりました。

不思議に思っていたラティルでしたが

突然、不安になり、

 

私たちは

閉じ込められたんじゃないよね?

 

とサーナット卿に尋ねました。

しかし、返事がないので

ラティルは振り返ると、

彼は、依然としてぼんやりと

彼女を見ていました。

 

閉じ込められたのなら、

あのような反応をしないと思い、

ラティルはサーナット卿に

近づいてみました。

彼はラティルから

視線を離しませんでした。

ラティルは躊躇いながら、

彼の目を見つめると、

自分が誰だかわかるかと尋ねました。

彼は頷くと、「陛下」と答えました。

 

ラティルは、

どうして、分かったのかと尋ねると

サーナット卿は返事をする代わりに

ラティルがずっと握っていた

彼のネックレスを引っ張りました。

 

ラティルは、

彼にネックレスを渡しながら、

これで分かったのかと尋ねると、

サーナット卿は、

ネックレスを首にかけて、

彼女の顔を見ると、首を振り、

それは違うと答えました。

ラティルは疑問に思いました、

サーナット卿は、

 

私には分かります。

ただそれだけです。

 

と言いました。

 

ラティルは一歩後ろに下がり、

サーナット卿の様子を観察し、

ケガはないかと尋ねました。

彼は、元気に過ごしていた。

外に出ることはできなかったけれど

あえて、脱出するために

彼らと戦うこともしなかった。

敵になるのではなく、

話をするために来たので

対話をする気になるまで、

気長に待つことにしたと

答えました。

 

そこまで話すとサーナット卿は

慎重に手を伸ばして、

ラティルの頬を撫でました。

ずっと彼と目を合わせていたら、

なぜか気まずくなり、

ラティルは視線をそらすと

彼の手を握って下ろしました。

 

サーナット卿は、

ずっとラティルを見続けました。

彼女は、彼と会ったら

怒ろうと思っていたのに、

ずっとあのような目で見られたら、

怒りづらくなったので、

それが少し不満でした。

 

サーナット卿は、

ラティルをじっと見て、

なぜ、彼女がここへ来たのか。

突然、ラティルがいるのを感じて、

どれだけ驚いたか分かっているかと

尋ねました。

それに対して、ラティルは、

なぜ自分が来たと思うかと尋ねました。

 

彼は、

旅行ではないと思うと答えた後に、

自分を心配して来てくれたのかと

嬉しくて、

心が乱れているという声で尋ねました。

 

ラティルは

サーナット卿の向かいに座りました。

膝と膝がぶつかりそうになると、

彼が緊張しているのが

感じられました。

 

ラティルは、

サーナット卿の父親が訪ねて来て、

彼が、自分のために何かをしに、

ショードポリに現れた空洞へ行き

行方不明になったと話してくれたと

正直に答えました。

 

ラティルは、

サーナット卿の横顔を

じっと見つめながら尋ねました。

 

サーナット卿は、

ここに話し合いに来たと言った。

ここには人魚がいるけれど、

彼らと対話をするというのは、

どういうことなのか。

それが、なぜ私のためになるのか。

 

ラティルと会った後、

ずっと微笑んでいた

彼の口元が強張りました。

 

ラティルは、彼の表情を見て、

ようやく口を開きました。

 

もしかして・・・

私がロードなの?

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サーナット卿は、

偽ラティルを一目見て、

すぐに偽者だと気づきましたし、

サディの顔をしていても、

ラティルだと気づいたので、

何か彼女を見分ける力が

あるのかもしれません。

カルレインは、

匂いが違うと言っていたし、

ギルゴールも、

サディの匂いが好きだと言っていたので

吸血鬼は嗅覚が鋭そうですけれど、

サーナット卿は、

それだけではないような気もします。

 

サーナット卿は、

ラティルと会えて、

嬉しくてたまらないといった様子なのに

彼女は、素っ気なさ過ぎ。

サーナット卿が

死んだと聞かされた時の態度とは

随分違うと思います。

サーナット卿と会えて

嬉しいはずなのに、

心乱れることが多すぎて、

彼に対して、素直に感情を

表現できないのでしょうか・・

サーナット卿が可哀そうです。

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