自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作239話 あらすじ 正体を明かさないゲスター

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239話 ゲスターは、ラティルが自分に関心を示してくれないと言いましたが・・・

◇ゲスターの正体◇

ラティルは、

ゲスターに何を聞けばいいかを考え、

彼がグリフィンと何を話していたかを

思い出そうとしました。

 

とりあえず、ラティルは

ゲスターの部屋に入り、

彼は侍従に、

図書館で本を15冊、

探してくるように指示しました。

 

2人だけになると、

ラティルはソファーに座り、

ゲスターは、

その向かい側に座りました。

まず、彼女は、

彼が自分の敵かどうか確認しました。

自分が対抗者なら、

ゲスターを警戒したけれど、

彼はロードの味方のグリフィンと

話をしていました。

ゲスターは敵ではないと答えました。

 

次にラティルは、

ゲスターとカルレインは

仲間なのかと尋ねました。

ゲスターは、

同じ船に乗っていると答えました。

ラティルは、その船は

自分の船なのかと尋ねると、

ゲスターは頷きました。

 

ラティルは、

ゲスターが吸血鬼かと尋ねると、

彼は否定し、

ラティルの味方だと答えました。

彼女は、

それは具体的な答えではないと

指摘すると、

ゲスターはラティルに、

気になるかと尋ねました。

彼女は、「もちろん!」と

笑って答えましたが、

自分がロードであると知ったせいか、

緊張感が全く感じられない返答でした。

もしかしたら、

幼い時からずっと見てきた兄の友人が

吸血鬼だと知り、

これ以上、驚くことが

ないからかもしれないと思いました。

 

ゲスターの目は、

暴風雨に見舞われた、

哀れな子犬のように変わりましたが、

なぜか、ラティルは、

ゲスターを疑わなかったことが

大きな過ちのように思いました。

 

彼女は、

彼の正体について尋ねましたが、

ゲスターは、

むすっとして、うなだれると、

知らせることはできないと答えました。

ラティルは、その理由を尋ねましたが、

ゲスターは、

ラティルが自分のことを、

気にしてくれるだけで

嬉しいと答えました。

 

ラティルは、

ゲスターの正体は変な子だと

言いたいのを抑えて、

彼のことを、

もう少し気にしてみると言った後、

ゲスターは、

意外と人の関心を集めるのが

好きなようだと指摘しました。

◇可愛いグリフィン◇

ラティルは、仕事をしながら

ゲスターの正体について

考えていましたが、

寝室に戻ると、

グリフィンが窓枠の上にお腹を当てて

伏せていたので、

彼女はゲスターのことを

忘れてしまいました。

 

ラティルが窓に近づくと、

グリフィンは目を開けて、

翼を広げ、

お辞儀をするふりをすると、

 

ロード!来ましたよ!

 

と叫びました。

 

ラティルは窓を開けると、

グリフィンは中に入って来て、

ライオンの尻尾で、

ラティルの顔を叩きながら、

彼女の周りを飛びました。

 

ラティルは、

口の中に入る尻尾を

しきりに吐き出しましたが、

グリフィンは楽しそうでした。

そして、ラティルの前で

停止飛行したまま、

ラティルをじっと眺めました。

どうして、そんな風に見ているのかと

ラティルが尋ねると、グリフィンは

ロードをこのように見ることが

嬉しいと答え、

ロードは自分のことを覚えているかと

尋ねました。

ラティルは、

前にも一度、グリフィンが

自分の部屋を訪ねて来たことがあると

答えましたが、

グリフィンは、

それよりも前のことについて

尋ねました。

ラティルは

覚えていないと返事をしたので、

グリフィンは

せつなそうに息を吐き出すと

ベッドの上で羽繕いをしながら、

ロードは自分を大事にしてくれて、

自分のことを、

世界で一番好きだと言ってくれたことを

覚えているかと尋ねました。

ラティルは、

覚えていないと答えました。

 

グリフィンは、

思い出せば分かるだろうけれど、

自分たちは、

とても楽しく過ごした。

頭を撫でてくれたと言ったので、

彼女は鳥の頭を撫でました。

グリフィンは楽しいのか、

クスクス笑いながら、

ラティルの脚の上で、

お腹を上にして横になりました。

 

ラティルは、

グリフィンのお腹を撫でながら、

この鳥の上に乗って、

飛び回ったことがあるんだと

考えていると、グリフィンは、

ロードがしきりに

自分の翼を触っているのは、

気に入っているからなのかと

尋ねました。

 

ラティルは、グリフィンが、

小さな嘴を動かす姿を

可愛いと思いながら、

自分は、いつになったら、

グリフィンの背中に乗れるのかと

尋ねました。

 

以前、グリフィンは

身体が大きくなるのに、

250年かかると言っていたので、

今回もそのように答えるのかと

思っていたら、グリフィンは

衝撃を受けて立ち上がると、

こんなに可愛い自分が

ロードを乗せて飛んだら、

骨が全部折れてしまうと答えました。

 

◇来訪者◇

翌日、

いつも通り食事を終えたラティルは

ゲスターのことを忘れたまま、

グリフィンの役割は何なのかと

悩みました。

ギルゴールの言葉通り、

グリフィンは踊ること以外、

することがなさそうでした。

 

250年後は、

身体が大きくなると言っていたけれど

その時まで、自分は生きているのか。

生まれ変わるとしても、

500年後なので、

あのグリフィンは

ロードが目覚める時、

いつも小さい状態なのではないかと

考えましたが、

仕事をしているうちに、

グリフィンのことを忘れていったので

ラティルは仕事に

熱中することができました。

 

ラティルは、

他の国々では、

異常現象が起きているけれど、

タリウムでは起きていないと

報告を受けると、

ハーレム内で起こった事件は、

その中に入らないのかと

しばらく考えましたが、

大神官と聖騎士たちが

直ぐに解決したことを思い出したので

頷きました。

 

ラティルは、それについて

一応、幸いだと言ったものの、

全世界で異常現象が起きているのに

タリウムだけ起こっていなければ

結局、後始末が大変だと話しました。

 

執務室で午前の日課を終えると、

午後は閣議のため、

会議場へ向かいました。

その近くへ来ると、侍従長は、

月楼の使節団がやって来ていると

告げました。

以前、ラティルは

月楼の王子を側室に迎えることを

断っていました。

月楼は、無理矢理、王子を

送ることはできないけれど、

こちらが断ったことに対して、

月楼がどのような反応をするか

見なければ分からないと

告げました。

 

ラティルは、

皇帝専用の通路を通り

会議場の演壇に上がると、

集まっていた人々は

同時に腰を曲げました。

その中に、

月楼の使節団がいることに、

ラティルは気付きました。

側室の話を断ったので、

後ろめたさを感じていたものの、

そんな感情など全くないかのように

笑いながら、

月楼の使節団を

歓迎する挨拶をしましたが、

前回、やって来た時に、

腹立たしい発言をし、

使節団の後ろにいたにもかかわらず、

使節団の代表が制止できなかった

了見の狭い使節がいることに

気がつきました。

彼は、前回とは違い、

ラティルと目が合うと、

丁寧に挨拶をしました。

それに気づいた代表は、

彼は月楼のイイサラ王子だと

紹介しました。

攻撃的に話していた使節の顔を

覚えていた何人かの秘書たちの顔が

固まりました。

それにもかかわらず、

代表はニコニコ笑いながら、

カリセンの皇帝が、

タリウムへ留学していたように、

学究熱心なイイサラ王子も、

タリウムで修学することを

希望していると話しました。

 

その時、後ろで

バキッという音がしました。

サーナット卿がいる位置でしたが、

ラティルは、

あえて後ろを振り返りませんでした。

 

実は、彼女の視線が捕らえたのは

腹立たしい月楼の王子ではなく

彼の後ろに

ぴったりとくっ付いて立っている

ギルゴールでした。

 

なぜ、ギルゴールがここにいるのか。

驚いた顔も、彼を知っている様子も

見せられなかったので、

ラティルは、わざと

ギルゴールの方を

見ないようにしました。

 

それでも、ラティルは

心臓がドキドキしました。

ギルゴールは、何かに気づいたのか。

それとも、皇帝がロードだと

確認しに来たのか。

 

その時、

混乱しているラティルの耳元に

突然、波の音が聞こえてきました。

彼女は首を傾げました。

その音は、ほかの人々にも

聞こえているようで、

皆、戸惑いながら

四方を見回していました。

 

そうしているうちに、

会議場全体が、突然青く染まり始め

入口のアーチ状の門が

海藻のように変わり垂れ下がると、

誰かが、それを刈り取り、

姿を現しました。

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ゲスターが、自分に対して、

関心を持ってもらいたいと

思っているのは

ラティルだけだと思うのですが、

鈍感な彼女は、そのことに、

全然気づいていないようです。

彼は隠し事と謎が多いし、

陰で悪事を働いていますが、

ラティルへの気持ちだけは

本物だと思います。

 

最初に

月楼の使節団がやって来た時に、

ラティルに対して

無礼なことを言ったのは、

月楼の王子ではないかと

予想していましたが、

やはり、そうでした。

多少、性格が悪くても

イケメンだったら、

少しはラティルの関心を

引くことができたように

思いますが、

そうでないということは、

彼の顔は大したことがないという

ことなのかもしれません。

彼は、

ラティルの側室になるために

ある程度、覚悟を決めて

やって来たと思いますが、

ギルゴールと血人魚の登場で

影が薄くてなってしまって

可愛そうだと思いました。

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