自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作253話 あらすじ 大事にされなかったクライン

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253話 クラインはカリセンへ帰ることにしましたが・・・

◇帰る!◇

ラティルは、

比較的、興味を持てなかった

伝説や神話に近い昔話の本を

図書館からたくさん持って来て

机の上に積み上げて、

ゆっくり読みました。

どれも、誇張された内容でしたが

真実もあるかもしれないので、

一つ一つ調べました。

 

そうしているうちに

目がかすんだラティルは

瞼を押さえていると、

侍女が

カモミールティーを持って来て

机の上に置きながら、

クラインが、

いつもと違う道を通り

こちらへ向かっていると

伝えました。

そして、その言葉が終わるや否や、

別の侍女が

クラインの来訪を告げました。

 

彼はすぐに部屋の中に入ると、

カジノディーラーである

大神官までは我慢したけれど

人魚は我慢できないと訴えました。

そして、

不満を並べ立てようとしているけれど

適当な単語が浮かばないのか、

言葉が出て来なかったので、

ラティルはクラインに

落ち着くようにと言って、

お茶を差し出しました。

そして、

彼をソファーへ座らせると、

自分はその向かい側に座り、

メラディムに

水をかけられたのかと

尋ねましたが、

クラインは返事をせず、

逆に、

人魚を皇配に迎えるつもりなのかと

尋ねました。

ラティルは返事をはぐらかしました。

 

彼女は、

まだ皇配を立てる気がなかったし、

立てたとしても、

メラディムは、

皇配の条件に合わないので

彼を皇配に迎える気は

ありませんでした。

けれども、今後、状況は

どのように流れて行くか分からないし

血人魚たちが

「助けないことにした。」と言って

出て行く可能性のある中で、

むやみに彼らに

「ダメ」とは言えませんでした。

しかも、クラインは口が軽いので

「人魚を皇配に迎える気はない」

と言った途端、

噂が広まることは明らかでした。

 

ラティルが何も言えないでいると

クラインは衝撃を受けました。

色々考えることが多いという

ラティルの言葉を、クラインは、

メラディムを皇配に迎える合図だと

思ったのか、彼は立ち上がると

 

ひどい!

 

と叫びました。

ラティルは、

もう帰るのかと尋ねて、

一緒に立ち上がると、クラインは

カリセンへ帰ると答えました。

ラティルは少し驚き、

目を丸くしました。

 

クラインは、

自分がラティルのそばに

いてもいいのか、

彼女は自分をそばに

置きたがっているのか、

落ち着いて考えてみると言って、

扉まで歩いて行き、

ラティルの方を振り返ると

自分の心が整理できるまで

探さないで欲しいと言いました。

 

クラインが素早く扉を開けて

消えると、

ラティルは口を開けたまま

ぼんやりと立っていました。

そして、うつろな様子で

クラインが座っていた

ソファーまで行き、

どっかりと座りました。

これはどういうことなのか、

まだ理解できませんでした。

◇本当に帰るつもり?◇

クラインは、夜中にやって来て、

いきなり帰ると言い出しましたが、

それが信じられないラティルは、

翌日、侍従に、

クラインが

本当にカリセンに帰るのか

様子を見に行くように指示しました。

それを聞いた侍従長は驚き、

これは、どういうことかと尋ねると、

ラティルは、

クラインが夜中にやって来たと

答えました。

 

後ろでサーナット卿が

笑っていたので、

侍従長は、彼を睨みながら

突然どうしたのかと尋ねると、

ラティルは、

人魚が来たことが

衝撃だったようだと答えました。

 

侍従長は、

一瞬、クラインのことを

可愛そうだと思い、

舌打ちをしましたが、

クラインは臨時の側室なので、

いつでも帰れると告げました。

そして、嫌っていた側室が

自ら帰ってくれることが

嬉しくてたまらない様子でした。

一方、密かに

クラインを支持していた侍従は

顔が青ざめていました。

ラティルは、

侍従長とサーナット卿の

明るい顔を交互に見て、

彼らは、

表情管理をする気もないのかと

ため息をつきました。

 

そこへ、

クラインの様子を見に行った侍従が

慌てて戻って来て、

彼が馬車に荷物を積んでいると

報告しました。

ラティルが眉をしかめると、

侍従長は笑うのを止めて、

ラティルの顔色を窺いました。

 

彼女は

不満そうな顔をしていましたが

すぐに、ため息をつきました。

そして、

クラインは考えたいことがあると

言っていたから、

考えさせることにする。

今は感情的になっているから

止めても無駄だと言いました。

それに、

時限爆弾のような人々が

ハーレムの周りに陣取っている状況で

非常に性格が悪い上に、

興奮しやすいクラインは、

しばらく、

カリセンに帰った方がいいと

思いました。

クラインが興奮して、

カルレインやギルゴール、

ゲスターやメラディムに

襲われたら大変でした。

元々性格の良いタッシールは

いつもニコニコ笑っているけれど、

彼は代々暗殺者であり、

いつ忍耐心が消失して、

クラインに爆発するか

分からない状況でした。

自分に会うたびに明るく笑っていて

誰よりも喜び、

本音が抑えられなかった姿を

思い出すと、

ラティルは申し訳ない気持ちに

なりました。

 

悩んでいたラティルは

ブレスレットを外し、侍従に渡すと

クラインに気をつけて帰るように。

これは、

「陛下2」のネックレスにするようにと

伝えるよう指示しました。

◇揺れる心◇

クラインは荷造りをしながら

「陛下2」のぬいぐるみを

スーツケースの一番奥に、

詰め込みました。

そして、部屋の中を一周すると、

先ほど、扉の隙間から、

こっそり部屋の中をのぞいていた

侍従が見えました。

 

何が面白くて見ているんだと

クラインは侍従を叱り飛ばすと、

彼は悔しくなりましたが、

ラティルに、

「陛下2」のネックレスに

するように言われたと言って、

ブレスレットを渡しました。

 

クラインがブレスレットを見て、

落ち着かない表情をすると、

荷物をまとめながらも、

「これは間違っているのでは」と

考えていたバニルは、

クラインの顔色を窺いながら

荷物を元に戻した方がいいかと

尋ねました。

 

しばらくクラインの瞳が

揺れましたが、

彼は、もっと早く

荷物を積み込むよう指示しました。

そして、本当に自分を止めたければ

直接、皇帝が来ただろうと

言いました。

◇クラインが盗んだ物◇

いざ、クラインが帰ると聞くと、

ラティルは一日中、そわそわして

気持ちが落ち着きませんでした。

彼の第一印象は良くなかったけれど

一番最初に宮殿の中に入った側室で

全力を尽くして、

自分への好意を示していたので、

あれこれ気になりました。

けれども、ずっとこんなことばかり

考えているわけにもいかず、

ラティルは、

大神官の浄化作業を遮ることについて

考えました。

夜の8時になり、

ようやく夕食を取るために

食堂へ行きました。

ところが、

スプーンを手にしたところで、

ハーレムを警備している

第5警備団長が慌てて入って来て、

クラインが、

ハーレムの倉庫の鍵を持って

逃げたようだと報告しました。

あまり良くない知らせに、

ラティルは当惑しました。

◇大事にされなかった◇

家へ帰った後に、

急いで宮殿に戻って来た侍従長は、

ラティルを追いかけながら、

クラインがハーレムの倉庫の鍵を

盗んだのは本当なのか。

他の人が持って行った

可能性もあるのではないか。

なぜ、第5警備団長は

クラインが鍵を持って行ったと

話しているのかと尋ねました。

 

ラティルは、クラインの部屋に

置手紙があったと答えました。

侍従長は、さらに当惑して、

その手紙は、

偽物ではないかと疑いました。

 

ラティルは強張った表情で

倉庫の前に歩いて行きました。

ラティルは手を伸ばして、

錠にかかっている

ブレスレットを取って、

手のひらの上に乗せました。

ラティルが、

「陛下2」のネックレスに

するようにと言って、

クラインに渡したものでした。

ラティルは、それを見て、

気分が悪くなり、

これはどういう意味かと

サーナット卿に尋ねました。

彼は、

「くそくらえ、二度と探すな。」

という意味だと答えました。

ラティルは眉を顰めて、

彼を振り返ると、

サーナット卿は、

解釈の余地はある。

これは自分の解釈だと

付け加えました。

そして、

まだ何か言おうとしましたが、

警備兵が、

クラインのベッドの上に置かれていた

華やかで巨大な封筒を持って来ました。

封筒には、

クラインの名前が書かれていました。

ラティルは、封筒を開くと、

 

陛下は、普段から

私を大切にしてくれませんでした。

 

と一文が書かれてありました。

ラティルは血圧が上がり、

首の後ろを手のひらで押さえました。

 

宮殿内部の倉庫の中には、

国宝と言えるほど、

貴重な宝物が多く入っているので

盗難防止のため、

特殊な錠と鍵を使用していました。

そのため、鍵を失くすと

主人でさえも、

中身を取り出すことが難しく、

鍵をもう一度作れば良いけれど、

それには、時間が少しかかりました。

 

ラティルは、歯ぎしりをしながらも

利用できるものは、

全て利用することにし、

サーナット卿に、

大神官の所へ行って、

頭の痛いことが起こったので、

浄化の件は、

後日、話し合うと伝えるように

指示しました。

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ラティルがクラインを

追いかけて来るように、

ハーレムの倉庫の鍵を

持って行くという

アクシアンのアイディアは

なかなかのものだと思いますが

このことで、クラインが

罰せられなければいいと思います。

 

ラティルが、

自分のブレスレットを

「陛下2」のぬいぐるみの

ネックレスにしろと言ったのは、

そのぬいぐるみを

自分だと思ってという

意味が込められていたのかなと

思います。

クラインがブレスレットを

鍵に掛けていったことで、

サーナット卿は、

変な解釈をしましたが

私は、ラティルの手で、

「陛下2」のぬいぐるみに

ネックレスをかけて欲しい、

すなわち、

ラティルに追いかけて欲しいという

意味だと思いました。

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