5話 美紗は友也から株の情報を聞き出し、自分も株を買うことでお金を増やそうと決意しました。
美紗は、まだ体調が悪いので
家で寝てると言って
友也とのデートを
キャンセルしました。
そして、本屋へ行き
株に関する本を探していると、
なぜか部長に会い、
会社を辞めるのかと
聞かれました。
美紗は、
最近、友也が株をやっているので
一緒にやろうと思ったと答えました。
そして、用が済んだので
失礼すると言うと、
これから友也に会うのかと
部長に聞かれました。
美紗は会わないと答え、
友也には体調が悪いと
言ってあるので、
ここで会ったことは
内緒にして欲しいと頼みました。
部長は、美紗に
本当に具合が悪いのかと尋ねると
彼女は、元気だと答えたので、
部長は、「もしよければ…」と
何か言いかけましたが、
それを聞かずに美紗が
1人で過ごしたいと言ったので
部長は話すのをやめて、
また明日会社で会おうと言いました。
そして、
今付けているイヤリングは
似合っているけれど、
前、付けていた
麗奈とお揃いのイヤリングは
似合わないと言いました。
その後、2人は別れましたが
美紗は、部長と一緒にいると
気まずいし、
気を遣うと思いました。
翌日、仕事が溜まっている美紗は
早めに出社すると
すでに部長も来ていて
机でぐっすり寝ていました。
疲れているなら、
こんなに早く来ることはないのにと
思いながら、部長に近づくと
彼の肌がきれいで、
メガネを外していると
イケメンだと思いました。
人の気配を感じた部長は
目を覚まし、
美紗を見ると、
「神戸」と呼び捨てにしました。
美紗は、
それが気になったものの
5ヶ月後に株価が5倍に跳ね上がる
Ｊ薬品の株を買おうとしました。
すると部長は、
自分のを買うついでに
買ってきたと言って
美紗にサンドイッチと飲み物を
くれました。
最初、美紗は
遠慮しようとしましたが、
以前のように、
反射的に断るのはやめようと思い
にっこり笑って
部長にお礼を言って、
それを貰いました。
そして、これからは
もっと人に頼って生きてもいいと
思いましたが、
部長が顔をしかめたので、
彼は本当に何を考えているか
わからないと思いました。
しかし、気にするのはやめて
サンドイッチを食べた後、
J薬品の株を200万円分
買い予約しました。
その後、住吉が出社。
続いて出社した富田課長が
会議室で部長と打ち合わせ。
会社の前で会ったとか言って
美紗の会いたくない
麗奈と友也が出社。
美紗を呼び捨てにして
挨拶をする麗奈に美紗は、
会社では、苗字で呼ぶように
指示しました。
謝る麗奈に、
友達だからいいじゃないかと
友也は言いましたが、
美紗は彼にも気をつけるように
言いました。
いつもは
カプチーノを飲んでいる美紗が
ブラックを飲んでいる理由を
友也に聞かれたので、
美紗は、部長に買ってもらったと
答えました。
10年前の美紗は
甘いカプチーノが好きだったけれど
今は、苦くても香りの良い
ブラックがいい。
そして、友也自身が
カプチーノみたいだと思いました。
その友也は値上がりする予定の、
J薬品の株を全て売ってしまったことで
美紗は歴史が変わったと思いました。
10年後の友也を知らない時の美紗は
表面的には優しい友也のことが
大好きで、
彼の欠点なんて
見ていなかったと思います。
けれども、
彼の本性を知ったことで
美紗は、
冷静に彼を見ることが
できるようになり、
彼の人間性のひどさを
気づけるようになって
良かったと思います。
今まで消極的だった美紗が
積極的に新しい人生を
切り開いていく姿を見るのが
楽しみです。
