4話 智彦にキスを返された麗奈でしたが・・・
麗奈と智彦がキスするのを見て
動揺していた璃香でしたが、
すぐに落ち着きを取り戻し、
なぜ、智彦が
ここにいるのか尋ねました。
碧人も智彦に挨拶をしました。
そして、璃香は智彦に
せっかく会ったので、
一緒に食事をしないかと誘いました。
けれども、麗奈は、
それは難しいと思う。
これから、自分たちは
これを使うと言って、
部屋のカードキーを
ちらつかせました。
智彦に同意を求めると、
彼は頷きました。
部屋はスイートルームではなく
ビジネスルームでした。
智彦は、
ここまで来た女性は
初めてだと言いました。
麗奈は、
先ほどキスをしたことを謝り、
彼が望むなら、
通報しても構わない、
好きにしていいと言いました。
智彦は、
法は堅苦しいしつまらないと言って
麗奈が自分に会おうとした
本当の理由について尋ねました。
麗奈は、結婚だと答えました。
智彦は、
自分が璃香とお見合いをしたことを
知っているはずなのに、
なぜ、自分と結婚しようと
思ったのかと尋ねました。
麗奈は、
璃香が智彦のことを
好きみたいだからと答えました。
智彦は、理由を聞いて
不思議に思いましたが、
麗奈は、
最初に男を奪い、
次に会社を奪おうと思っていると
答えました。
そして、祖父の投資の条件は
結婚だと聞いた。
智彦が今年中に
会社を上場させるには
投資が必要なのではないかと
尋ねました。
智彦は、麗奈の言う通りだ。
彼女は未来を知っているようだと
答えたので、
麗奈はギクッとしました。
その時、璃香から、
続いて碧人から
電話がかかって来ましたが、
麗奈は出ませんでした。
そして、彼女は
智彦にその夜の予定を聞き、
予定がなければ
泊っていったらどうかと
提案しました。
その言葉に驚いた智彦は、
今、何て言ったのかと、
麗奈に聞き返しました。
彼女は、再び
泊っていけばいいと答えると
智彦は吹き出しました。
そして、予定はないし、
寝るだけのつもりもないと
言いました。
その時になって、ようやく麗奈は
「泊っていく」という言葉に
2つの意味があることを
思い出しました。
麗奈は、
そういうのは好きではないけれど
誘惑してみたらどうか。
気持ちが動くかどうかは
分からないけれどと言いました。
麗奈がビジネス的な結婚を
求めていることに
気付いた智彦は、
自分は何を得られるのか。
璃香ではなく、
麗奈を選ばなければいけない
理由を尋ね、
麗奈の価値を証明するか、
自分を誘惑してみろ。
気持ちが動くかどうかは
分からないけれどと言いました。
麗奈は、
九条智彦は自分に似ている、
面白いと思いました。
彼女はワインを取り出して、
グラスに注ぐと、
自分ならケイズではなく、
エノバゲームズを買うと
言いました。
智彦は、麗奈が
自分の会社に
興味を持っているとは
思いませんでした。
そして、
やはり麗奈は面白いと言うと
彼女は、
これからもっと面白くなると言って
2人は乾杯しました。
朝、目を覚ました麗奈は
隣に智彦が寝ていて、
彼の首筋に
キスマークが付いているのを
発見して驚きました。
碧人には、
他の人と一緒に寝られない。
同じベッドを使えないと
言っていたのに、
酔って意識を失っていたとはいえ
智彦と同じベッドに寝られて、
しかも首筋にキスをしたなんて
すごい事だと思います。
麗奈にとって、
智彦は特別で、
心を許せる相手であることの
証拠ではないかと思いました。
