自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 447話 原作 ネタバレ ラナムンとの初めての夜

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447話 ようやく、その日がやって来ました。

ラティルは恥ずかしくなり、

無表情で、ラナムンを見つめました。

彼は、シャツのボタンを

一つ一つ外していきました。

その間、ラナムンは

ラティルと視線を合わせ続け、

彼女は彼から、

目が離せませんでした。

ようやく、

ボタンを外し終えたラナムンが

シャツを横に置きました。

彼の肌が露わになると、

ラティルは固唾を飲みました。

 

ラナムンは、

見たくないのかと尋ねました。

ラティルは、

何度も何度も繰り返し見ていると

答えました。

ラナムンは、

どう見えるかと尋ねました。

ラティルはラナムンの瞳を見ました。

立ち居振る舞いは大胆だけれど、

その目には緊張の色が滲んでいました。

 

ゆっくりと立ち上がったラティルは、

彼の前に歩み出て、

前日、ラナムンの肌に残った痕跡を

まじまじと見ました。

薄くなっただけで、

まだ残っているのが分かりました。


ラティルがその場所に

もう一度キスをすると、

ラナムーンは、

両手でラティルを包み込み

彼女はラナムーンに

額をつけてじっとしたまま、

口を開きました。


ラティルは、

自分が選んだ側室を

嫌いなわけがないと言って、

彼の顔を見ました。

ラナムンは、

怒っているように見えました。

それを見たラティルは

困惑しました。

 

ラナムンはラティルの手を握りながら

ゆっくりと後ろに下がると、

ラティルはため息をつきました。

彼は、その状態でベッドに入ると

ラティルを熱い眼差しで見つめました。

彼女は一瞬ためらった後、

ゆっくりとラナムーンの上に

乗りました。

ラティルはラナムンを見下ろすと、

半分からかうような口調で、

自分のことを愛していなくても

愛していると言うべきだと

言いました。

 

まぶしそうに見上げる

ラナムンの灰色の瞳に、

先ほどまでの緊張感は

ありませんでした。

ラティルは、

ラナムンの頬を両手で包んで微笑み

「言って」と言いました。

彼は、「愛している」と

言いました。

 

ラティルは、

ラナムンの目を見つめながら、

片手でシャツのボタンを

外し始めました。

そして、ボタンを3つほど

緩めたあたりで、

ラナムンがラティルを見上げました。

 

ラナムンは

ラティルのシャツに口づけをしながら

自分のことを愛しているかと

尋ねました。

話しながらキスをするので、

そのペースはとてもゆっくりでした。

ラティルは今感じている

羞恥心と熱っぽさが

ラナムンがキスしている所から

自分の方へ、

あちこち広がっていくのを感じました。


目眩がしました。

自分が何をしているのか

わからないと思いました。

ラナムンの顔と声は、

お酒のようでした。

ラティルは、

ラナムンに返事をしないまま、

彼が、

何を考えているのかと思いました。

 

ラティルは、

ラナムンがお酒のようだと

言いました。

彼は、それはいいことなのかと

尋ねました。

 

ラティルは、自分のシャツを

横に投げ、

それが、ラナムンのシャツの上に

重なっているのを確認しました。

 

ラティルは、

ラナムンの方を向くと、

髪が乱れたラナムンの姿が

目に飛び込んできました。

ラティルは、その姿を見ると、

自分はお酒が弱いと囁きました。

緊張のためか、

いつもより低い声でした。


ラティルが、

自分のことを好きかどうか

答えないので、

ラナムンはがっかりしたように

顔をしかめましたが、

酒に弱いと聞いて

思わず笑ってしまいました。

 

横から、

またドサッという音がしました。

それは、ラティルがシャツの上に

ズボンを落とした音でした。

ラナムンのズボンも、

すぐにラティルが落いたズボンの上に

重なりました。

 

ラティルは自分の服が全て

ラナムンの服で覆われ、

自分がラナムンを

覆っていることに気づき、

興奮しました。

そして、突然、彼が

宿命の敵であることを認識し、

さらに目眩がしました。


ラナムンは、いつもと違う声で

ラティルを呼ぶと、

彼女は、

答える代わりにキスをしました。

彼は、それに答えました。

唇が離れると、ラナムンは、

慌ててもう一度、

自分のことを愛しているかと

尋ねました。

ラティルは答えを避け、

再びキスをしました。

ラナムンは少し、

残念そうな顔をしました。


ラナムンは立っていても美しいけれど

その表情は、

感情が込められるほど、

色鮮やかに美しくなるので、

ラティルは、嬉しそうに微笑みました。


最後まで答えないと言って

ラナムンは心底がっかりして、

タッシールには、

たまに好きだと言っていないかと

尋ねました。

 

ラティルは、

どうすることもできませんでした。

タッシールは口癖のように

愛していると言うので、

つられて言葉が、

一緒に出てしまうだけでした。

ところが、ラナムンは

普段は愛しているなんて言わないのに、

今は、珍しく言っている。

ラティルは、

今の雰囲気に酔っているけれど

皇帝である自分が、言えと言ったので

ラナムンが「愛している」と

言ったことが分かっていました。

しかし、これに答えたラナムンも

自分に「愛している 」と言えと

言っているけれど、それに答えれば

ラティルは、ラナムンに支配されて

「愛している」と

言うような気がしました。

幼稚な考えかもしれないけれど

ラナムンへの好意は別として、

ラティルは、

それを言いたくありませんでした。

彼女は、「後で」と

言い訳をすると、彼は目を細めました。

ラティルは、後で、

自分が言ったことを言わなくなったら

言うと話しました。

 

それまでは、自分はただのお酒かと

ラナムンは文句を言いましたが、

ラティルが笑い出すと、

ラナムンはすぐに体勢を逆転させ、

ラティルをベッドに寝かせ、

その上に乗りました。

 

ラティルは、目覚める前から

全身がズキズキするのを

感じました。筋肉痛 でした。

初めてグラウンドを

10周走った翌日のような感覚だったので

大変でした。


ラティルは呻き声を上げ続けた後、

ラナムンを見ました。

彼は、まだ眠っていました。


ラティルは、

ラナムンの顔をじっと見ていると、

昨夜の記憶が蘇って来たので、

また目を閉じました。

彼の様々な表情を思い出すと、

胸がくすぐられました。

実は昨日の夜、

ラティルはラナムンを慰めるつもりで

やって来たのであり、

こんなことをするつもりは

ありませんでした。

 

しかし、もしラティルが断れば、

ラナムンは、本当に

気絶するのではないかというような顔で

一つ一つボタンを外しました。

そして、

彼がシャツを横に下ろした瞬間、

耐え切れなくなりました。


数ヶ月前に、心変わりする前だったら、

誘惑に負けることなく、彼を寝かせて、

自分の部屋に

戻っていたかもしれません。

しかし、ラナムンを見た時、

昨日まで、

ラティルの中に閉じ込められていた

世俗的な心が、

獣のように慟哭しました。

 

8人も側室がいるのに、

どうして、

自制しなければならないのか。

ラティルは泣きそうな声で呟きました。


その時、ラナムンが小さく唸り、

ラティルをより強く

自分の方に抱きしめました。

彼の目が覚めたかと思いましたが、

ラナムンはまだ眠っていました。

まるで寝技のようでした。


昨夜のことが

恥ずかしくなったラティルは、

照れくさくてまた一人で笑いました。

一日でラナムンとの距離が

縮まったような気がしました。

こうしてラナムンを見ていると

彼は本当にハンサムだと思いました。

 

ラティルは楽しそうに

ラナムンの顔を見ていましたが、

ラナムンが突然目を開けたので、

すかさず目を閉じました。

すでに、ラナムンは

全てを見ていましたが、

ラティルは目を閉じて、

まだ起きていないふりをしました。


ラティルの震える瞼を見て、

ラナムンは、

知らないふりをしようかと

考ましたが、いつもの声で、

一晩中、ラティルに

100回も愛していると言ったけれど

彼女は一度も言ってくれなかったと

恨み言を言いました。

ラティルは目を閉じたまま、

代わりに別の言葉を言ったと

返事をしましたが、

少しずつ目を開けると、

ラナムンの表情が

硬くなっているのがわかりました。

ラティルは少し後悔しましたが、

既に言ってしまったことは

取消せませんでした。

ラナムンが固まり続けたので、

ラティルは少し彼の顎を噛みました。

それでもラナムンは

硬直したままでした。

 

ラティルは、少し妥協して

ラナムンが、

本当に自分を愛してくれるまで、

彼を愛しているとは言わない。

けれども、自分の目は

間違いなくラナムンを愛していると

告げました。

ラナムンは、目だけなのかと

尋ねると、ラティルは

それだけでは不満かと言って、

わずかに彼の頬をつねって離すと、

ラナムーンはため息まじりに

空事も言わないと言いました。

ラティルは、

タッシールが、

よく空言を言っていると話すと、

ラナムンは、

そんなの必要ないと言いました。

ラティルが笑い出すと、

ラナムンは、

彼女の背中を包み込み、

好きなだけ笑えばいい。

でも必ずラティルから

「愛している」という言葉を

聞くことになると呟きました。

 

ラティルは、

その決意を聞いたとき、

からかいたい気持ちと

真剣に考えたい気持ちが

半々になりました。

ラティルはラナムンを見て、

どちらにしようか思案しましたが、

彼の灰色の瞳は真剣そのものでした。


それを見たラティルは、

ここまで真剣だと

冗談では済まないと思い、

何も言わずに彼の腕の中に入りました。

少し、バタバタしましたが、

部屋に戻ったラティルは

着替えて仕事に行きました。

身体のあちこちが

ズキズキしたまま、

働くことを考えると

絶望的な気持ちになりましたが

ロードの身体のおかげか、

お風呂に入ると

筋肉痛は、ほとんど治りました。

 

ラティルが執務室へ来ると、

先に来ていたサーナット卿が

挨拶しました。

ラティルは、訳もなく

彼の顔を見るのが嫌だったので

挨拶をすると、

すぐに机に座りました。

廊下を歩いていた時は、

昨晩のラナムンの事を考えて

目眩がしましたが、

執務室へ来て、

サーナット卿の顔を見ると、

彼のことが気になりました。

互いに相手のことが好きだと

告白したものの、

多くの側室を持つ

ラティルとの交際を

正式に拒否したのは

サーナット卿でした。

けれども、彼の表情を確認しました。

 

サーナット卿は戸惑いながらも

笑いながら、

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

何でもないと答えると

すぐに机に向かって、

ペンを取りました。

忙しそうにしている

ラティルの背中を見ながら

サーナット卿は、

自分が何か悪いことをしたのかと

思いました。

そして、ラティルの首の後ろを見て

慌てました。

ラティルは、いつものように、

髪を高い位置で結んでいたので、

彼女の首の後ろにある

赤い痕が丸見えでした。

 

このままにしておいたら、

誰かに見られてしまうと思い、

サーナット卿は、

しばらく躊躇った後に、

虫の跡が残っているので

髪を解いた方がいいと助言し、

彼女の髪留めを外しました。

髪が降り注ぐように降りて来ました。

 

ラティルは、

怪訝そうに首を傾げましたが

サーナット卿と目が合うと

固まってしまいました。

 

ラティルは、慌てて髪留めを奪うと

机の上の書類だけを見ました。

サーナット卿の顔が

見られないと思いました。

 

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この前日にも、

ラティルとラナムンの間に

何かあったようです。

それについては、分かりませんが

かなり2人は親密になり、

それがきっかけとなり、

ラナムンと初めての夜を

過ごすことになったのだと

思います。

 

ラティルが側室を迎えてから

どのくらい経ったのか

分かりませんが、

ようやく、側室たちも

生殺しの状態から

解放されることになりそうです。

 

ずっと、側室たちを

放って置いたのだから、

愛の言葉の一つくらい

囁いてもいいのにと思いますが、

ラティルの傲慢さは相変わらずです。

 

ラナムンも傲慢だけれど、

その彼が、

100回も愛の言葉を囁いたのは、

いくらかでもラティルに

愛情を感じているからなのではないかと

思います。

だから、ラティルにも愛の言葉を

返して欲しかったのだと思います。

タッシールのことを持ち出したのは

嫉妬心からだと思います。

 

ラティルの首筋の赤い痕が

何であるか、

サーナット卿は分かっていたと

思いますが、

嫉妬するよりも先に、

他の人に見られた時のことを

心配して、

ラティルに忠告したのは、

すごいと思います。

けれども、後で、

嫉妬心に苦しめられることに

なるのでしょうか。

次のお話が読めないのが

残念です。

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