自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 486話 原作 ネタバレ 先読み タッシールの誕生日

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

486話 タッシールとの初めの夜、序章です。

 

ラティルは、

タッシールの手を強く握りながら歩き

一度だけ振り返りました。

タッシールは大丈夫だと言わんばかりに

微笑みました。

しかし、ラティルは

違和感を覚えました。

 

タッシールの住まいに到着すると

彼はヘイレンに、

奴を捕まえたかと呼びかけました。

ラティルは

ヘイレンの部屋を通り過ぎ、

隣の部屋に行くと、

タッシールを横目で見ながら、

ヘイレンの部屋が

変ったのではないかと尋ねました。


今まで平気な顔をして、

付いて来ていたタッシールも、

今度は戸惑い、

ヘイレンの部屋と自分の部屋を

交互に見ていましたた。

すると、扉をノックする前に

カチャリと扉が開き、

ヘイレンが出て来ました。

人のいる気配を察して

ヘイレンは出て来ましたが、

タッシールを見るや否や、

その目が大きくなりました。

 

タッシールは両手を広げて

ヘイレンに抱きつこうとしましたが、

彼は振り向きざまに

慌てて部屋へ逃げ込みました。

タッシールは恥ずかしそうに

両腕を宙に泳がせたまま、

ヘイレンは逃げているのかと

ラティルに呟きました。

ヘイレンが、入るようにと言ったので

ラティルは、

タッシールの手を取って部屋に入り、

扉を閉めました。

 

タッシールは閉じたドアを見て、

首を傾げた後、部屋を見回し、

改造したのか、

最大限小さくした窓に目を止めました。

他の部屋よりずっと小さいだけでなく、

厚いカーテンで覆われているため、

窓からの日差しが

まったく入りませんでした。

 

その様子を見て、

タッシールはすぐに事態を察知し、

ヘイレンに近づきました。

すると、壁の隅に張り付いていた

ヘイレンは、

再びベッドの上に逃げ出しました。


タッシールは立ち止まり、

ヘイレンに近寄ることなく、

彼を呼びました。

しかし、ヘイレンは、

自分に、近寄らないように。

自分は、まだ暴走していると

言いました。

タッシールはこわばった顔で

ラティルを見て、

ヘイレンは変化したのかと

尋ねました。

彼は「吸血鬼」という言葉を

省略したましたが、

ここにいる誰もが、

その省略された言葉を

理解していました。


ラティルはため息をつきながら

タッシールを襲った男は

ヘイレンを食いちぎった。

傷は深く、

そのまま死ぬか吸血鬼になるか、

どちらかしか選べなかったと

打ち明けました。


ラティルは不安げな瞳で

タッシールを見た後、

 

私は・・・救うと言った。

 

と付け加えました。

 

タッシールは

自分を恨んでいるのだろうか?

ラティルはタッシールが

そんな人ではないと思いつつも、

高鳴る恐怖を抑えきれず、

ラティルはタッシールから

目を離せませんでした。

しかし、彼は、

ヘイレンしか見ていないので、

その表情は読み取れませんでした。

 

しかし、2人を遠巻きに見て

躊躇していたヘイレンが

ラティルに命を救われてよかった。

聞いた話では、

ある程度時間が経つと

慣れるので大丈夫だそうだ。

一ヶ月、二ヶ月、

いや一ヶ月くらいは、

距離を置けば大丈夫だと

ラティルを庇いました。


タッシールは、

近くに行くのもダメなのかと

尋ねました。

すると、ヘイレンは

前みたいに

くっつかないようにすればいいと

答えたので、ラティルは

二人はくっついていたのかと

聞いてみたものの、

今、言うべきことではないと思い

黙りました。

 

タッシールは複雑な目で

ヘイレンを見ました。

彼は肩を落としながら、

そんなに心配しないように。

前とそんなに変わらない。

そんな目で見られたら、

余計に居心地が悪くなってしまう。

何事もなかったかのように

接して欲しいと

しわがれた声で呟きました。


何も言わずに

ヘイレンを見たタッシールは、

すぐに微笑み、腹を据えると、

そうすべきなのかと尋ねました。

ヘイレンは、

そうして欲しいと頼んだ。

すぐに気にならなくなるからと

答えました。

 

タッシールは、

ヘイレンが生きてさえいればいい。

彼が人間かどうかなんて

どうでもいいと言って、

軽く笑い出しました。

ヘイレンは不機嫌になりました。

2人はいつもと変わりませんでした。


しかし、

その二人を見ていたラティルは

重苦しい気持ちになりました。

2人がわざと

あのような態度を取っているのが

目に見えているからでした。


その後、タッシールはヘイレンに

窓を開けてもいいかと冗談を言うと

ヘイレンが抗議したので、

タッシールは大笑いしました。


そのようなやり取りが

しばらく続いた後、

タッシールは思い出したように

ラティルを見て、

ヘイレンは日中歩けないので、

新しい侍従を

連れてこなければならないけれど

大丈夫かと尋ねました。

ラティルは頷き、

ヘイレンを見ました。

彼は別の侍従に来てほしくないのか、

不機嫌そうな顔をしていました。


その姿にラティルは、

少し傷つきそうになると、

タッシールまず舌打ちをし、

ラティルは、

ヘイレンなしの自分を

気に入っていると言いました。

 

怒って抗議するヘイレンと、

冗談を言い続ける

タッシールを交互に見て、

ラティルは苦笑いしました。

翌日はタッシールの誕生日でした。

忙しい時期ではあったものの、

ラティルは、今回タッシールが

大変な苦労をして、

大役を果たしたことを思い出し、

夕方になると、

すぐに彼のもとを訪れました。

プレゼントやイベントを

用意する暇もなかったので、

ずっと一緒に

過ごそうと思っていました。


ところが、彼の部屋を訪れると

驚いたことに、タッシールは

目の前にあるナイフでケーキを

切ろうとしているところでした。

 

ラティルは、

タッシールがナイフを置くのを見ながら

自分が来ないと思っていたのか。

どうして

一人でケーキを切っているのかと

不愉快そうに尋ねました。


ヘイレンは、

私もいると、そっと呟きました。

ラティルは、

タッシールとヘイレンはセットだと

言うと、

落胆するヘイレンの肩を叩き、

タッシールを見つめました。

彼は他の側室たちと一番仲が良く

メラディムはタッシールを

弟のように守ってきました。

しかし、誕生日なのに、

彼が一人でいるのは哀れであり、

不思議でした。

だからといって、

側室たちと喧嘩する訳にも

いきませんでした。


ラティルの表情に気づいたタッシールは

爆笑しました。

彼は、

ラティルの考えていることは

分かっているけれど、それは違う。

他の側室たちは、

昼間にお祝いに来てくれたと

話しました。


ラティルは、

本当なのかと尋ねました。

タッシールは、「はい」と答えると

特に人魚の王は

大きな宝石をくれたと話しました。


タッシールは、あたかも

メラディムの豊かな海の財宝が

好きなように、

口元に嬉しそうな笑みを

浮かべていましたが、

ラティルは、

まさか、それが嘘だったとは

思いませんでした。

 

ラティルは、タッシールに

どうして一人で

ケーキを切っているのか。

心が折れると言いました。

タッシールは

ラティルが来ると思っていたと

返事をしました。


その言葉に

ラティルが大きく目を見開くと、

ヘイレンはすかさず、

タッシールは

2時間もあの調子だったと告げました。

タッシールは

ケーキを切ろうとしているのではなく、

その状態で

ラティルを待っていたのでした。

それは大変だったのではないかと思い、

ラティルは驚きました。


彼女は、

タッシールの腕が痛くなる。

なぜそんな馬鹿なことをするのか。

どうして誰かに頼んで

呼ばなかったのかと尋ねました。

タッシールは、

頼んで来てもらうのでは

印象が悪いと答えました。

ラティルは、

何でもかんでも感動することを

しなくてもいいと言いましたが、

彼は、

 

これはどうですか?

 

と尋ねました。

 

ラティルが不思議に思っていると

タッシールはキツネのように笑い

手で服のボタンを叩きました。

彼女が驚いたことに、

彼のコートは瞬く間に

落ちてしまいました。

 

ラティルが

ポカンと口を開けていると、

自分の目の前で

こんなことをしないでと

ヘイレンが悲鳴を上げました。

彼は目を隠して

部屋を飛び出して行きましたが、

ラティルは乾いた唾を飲み込み、

服を着るように命令しました。

タッシールはケーキの生クリームを

指に付けて舐めました。

舌を少し出して舐めるだけでしだが

とても刺激的でした。

 

我を忘れたラティルに

タッシールは、

こういうのが好きかと尋ね、

激しく笑いました。

そして、今度は生クリームを

ラティルの唇に塗りました。


柔らかく甘い香りに包まれ、

ラティルは口を開きましたが、

タッシールは

ラティルの唇に付いた

生クリームだけを食べ、

こういうのは好きではないのかと

笑顔で問いかけました。

キスされるとばかり

思っていたラティルは戸惑い

今日は自分の誕生日なのか、

それともタッシールの誕生日なのかと

尋ねました。

彼女の顔は火照っていました。

 

タッシールが笑い出すと

ラティルは恥ずかしさのあまり

タッシールの視界から、

自分の姿を消そうとして、

慌てて手のひらを

顔の前に出しました。


ラティルは、

震える声で抗議するのは

あまり威厳がないように思えたので、

それをどこで手に入れたのか。

驚かせないでと

わざとらしく噴き出しましたが、

実は心臓がドキドキして

気が狂いそうでした。

手のひらが訳もなく

くすぐったくなりました。


そして、タッシールが

ラティルの手のひらの下に

唇だけを見せるようにして、

彼女に顔を近づけると、

ラティルは息を呑みました。

潤んだ唇が、

より卑猥に見える光景に、

ラティルは慣れていないせいか

目を丸くしました。

いいような、恥ずかしいような、

興奮するような感じでした。


そしてタッシールは

ラティルの手を取り

ゆっくりと下げると、

ラティルも導かれるように

ゆっくりと手を下げました。


タッシールの美しい顔が

少しずつ見えてきました。

タッシールは

ラティルが手を下げ終える前から

真っ直ぐ、

ラティルを見つめていました。

そして、ラティルの手が

完全に下りたところで、

タッシールは、

ラティルの方に身を屈め

顔がぶつからないようにして

耳に触れ、キスをしました。

ラティルの背中は大きく震え、

彼女はたじろぎました。

そして、恥ずかしさのあまり

タッシールを掴むと、

彼はからかうように

ラティルの耳を歯でくすぐりました。


そして、タッシールは

クリームをすくって唇にのせると、

ラティルはためらいながらも

唇に乗せたクリームを食べました。

ラティルの口の中から

全身に熱が広がりました。

 

ケーキは美味しいけれど、

食べ物で遊んだら、

少し下品な感じがすると、

ラティルは不安を感じながら、

呟きました。

あまりに挑発的で、

嫌いではないけれど、

気が遠くなるような気がしました。


普通のケーキでこんなことをしたら、

次にケーキを見た時に

タッシールのことを

思い出してしまいそうで、

きちんとケーキを食べられるかどうか

不安でした。

 

すると、

タッシールの片方の口角が上がり、

凶悪な顔つきになり、

どうしてなのか。

貴族はこんなことをしないのかと

尋ねました。


ラティルは、

不思議に思っていると、

タッシールが胸に手を当てたので、

ラティルはびっくりしました。

ここに、彼女の手があると

言われて、ラティルは

興奮と恥ずかしさで、

タッシールと

目を合わせないようにしました。

 

それでも、

彼女は手を離すどころか、

吃驚するほど

彼の体を撫でました。

筋肉の感触がとても気持ち良くて、

彼女の手は

熱で溶けてしまいそうな感じでした。


タッシールは目を閉じて、

その感触を楽しみながら

ラティルの手に、

自分の手を添えました。

彼女は気絶しそうになりました。

 

ラティルは横を向き、

タッシールの体に触れると

違和感があることに気づき、

ゆっくりと首を回して

彼の方を見ました。

タッシールは、

ラティルが自分を見るのを

待っていたようでした。


目が合うと、

彼はキツネのように笑い、

今にもキスしそうな勢いで

唇を近づけてきました。

ラティルは慌てて、

キスをしようとしましたが、

タッシールは、

からかっているのか、

ラティルの唇を避けるように

自分の唇を耳元へ移動させました。

 

ラティルが焦って

彼の名前を呼ぶと、

タッシールは彼女の耳元で

 

どうしましょう。

もっと下品なことを、

やってみますか?

 

と尋ねました。

 

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

ヘイレンは

タッシールの侍従をしているけれど

剣術にも優れているのでしょうか。

その彼が、吸血鬼になるくらい

強い相手と

戦ったということなのでしょうか。

ヘイレンが吸血鬼になっても、

変らず彼と接しているタッシールは

ヘイレンを

大事に思っているからなのだと

思います。

 

タッシールは商人だけあって、

人の気を引く技に

長けていると思います。

今回、

他の人が考えないようなことをして

見事にラティルの気を

引くことができたようです。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain