自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 294話 原作 ネタバレ 先読み 仮面舞踏会

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294話 ギルゴールの部屋から、全ての植木鉢が消えていました。

 

◇戻って来ないギルゴール

自分に会いたい時に

植木鉢を一つずつ持って来ると

言っていたのに、

全て片付けたというのは

どういう意味なのか。

自分の顔を

見たくないということか。

植木鉢を見るだけで

自分を思い出すので

全て片付けてしまったのか。

それとも、全て食べてしまったのか。

それにしては、植木鉢さえない。

あまり長い間、自分が来ないので

待つのが面倒になったのか。

それとも、気まぐれ?

 

ラティルは、唇を噛み締めながら

ギルゴールの部屋の中を

歩き回りました。

部屋のインテリアを変えただけで

自分をこれほどまでに

焦らせることができるのは、

ギルゴールだけでした。

 

彼はどこへ行ったのか。

ラティルは、

少し待ってみることにして、

ベッドの上に座りました。

◇新たな心配◇

しかし、2時間待っても

ギルゴールは帰って来ませんでした。

まだ忍耐心は残っているので

彼を待つことはできるけれど、

仕事を後回しにすれば、

やるべきことが山積みになり

秘書たちが苦労することになるので

ラティルは戻ることにしました。

 

ラティルは、

ギルゴールの部屋を出ると

月楼の王子を訪ねました。

王子の部屋の前に立っている護衛に

王子はどうしているかと尋ねると

護衛は、ドアの中を指差しながら

ラティルが送ってくれた先生たちと

良い時間を過ごしていると

答えました。

しかし、その言葉が終わるや否や

部屋の中から「良くない!」と

叫び声が聞こえて来たので、

ラティルは、王子が

しっかり学んでいると思いました。

 

護衛は期待を込めながら、

王子を連れて来ようかと

提案しましたが、ラティルは断り

ギルゴールについて聞きたいと

言いました。

護衛は、気に入らないようでしたが

渋々、

何でも聞いて欲しいと答えました。

ラティルは護衛に

ギルゴールの行方を尋ねましたが、

護衛は、彼が留守をしていることすら

知りませんでした。

ラティルは、

ギルゴールがどこに行ったのか

知らないのかと聞きましたが

護衛は当惑して首を横に振り、

よくわからないと答えました。

ラティルは、

近くにいるのに、

どうして、それを知らないのかと

尋ねましたが、

護衛は、王子が

ラティルの送ってくれた先生たちと

忙しく勉強していたので

王子の部屋にずっといた。

ギルゴールのことを気にする

余力はなかったと言い訳しました。

 

ラティルは、

もっともらしい言い訳に

一応、納得し、

それ以上、問い詰める代わりに

その場を去りました。

 

ラティルは、再び

ギルゴールはどこに行ったのかと

考えていた時、首都郊外に

ギルゴールの迷路屋敷があったことを

思い出しました。

もしかして、

そちらに戻ったかもしれないと

思いましたが、

ギルゴールのことで

使いを行かせるわけにもいかず、

ラティルは時間を確認した後、

潜行姿で馬に乗り、

そちらへ向かいました。

 

ギルゴールの迷路屋敷の

ドアノブをつかんで振ると、

以前、会ったことのある

ギルゴールの使用人なのか

何だか分からない、

ザイオールという名の人が

現れました。

彼は、帽子を目深に被り、

顔がほとんど見えないラティルを見て

誰なのかと尋ねました。

ラティルは、帽子を上げて、

ギルゴールはいるかと尋ねました。

 

ギルゴールと聞いて、

ビクッとしたザイオールは

返事をしようと思いましたが、

ラティルを見ると、

驚いて、そのまま立ち止まりました。

目玉が転がり出るのではないかと

思うくらい、

大きく目を見開いていました。

 

ラティルは、

ザイオールに声をかけましたが

彼は口をピクピクさせました。

その時になってようやくラティルは

前回、来た時は

サディの姿だったことを

思い出しました。

けれども、

今の姿を初めて見たとしても

なせ、あんなに凍りついているのかと

怪しんでいると、

ザイオールはラティルを

「陛下」と呼びました。

 

ラティルは、ザイオールが

自分の顔を知っていることに

気づきました。

でも、どうして知っているのか。

確かに自分の肖像画

タリウムのあちこちに

飾られているけれど、

それらは、

皇帝としての威厳を示すために、

非常に美化されているので、

実物とは少し違い、

髪型と服装を変えていれば、

ラティルだと分かりにくいと

思いました。

それなのに、

すぐに皇帝だと気づくなんて、

人を判別する能力に優れているのか、

実際に会ったことがあるのかと

考えていると、

ラティルも、以前、

彼をどこかで見たことがあると

思ったことを思い出し、

すぐに彼が魔法使いで、

魔法学校で会ったことを

思い出しました。

しかし、ザイオールの反応が

極端なので、

ラティルは自分を見るだけで震える

彼に、何と話せば良いか

分かりませんでした。

 

ラティルは、もう一度

ギルゴールについて尋ねると、

ようやくザイオールは安心したのか

彼は仮面舞踏会に出席すると言って、

仮面を持って行ったと答えました。

ラティルは、

狐の仮面のことを思い出し、

ギョッとしましたが、

狐の仮面がトゥーラとアナッチャを

地下城に隠したのに、

そこへギルゴールが攻め入り、

彼の仕事を台無しにしたので、

狐の仮面は

絶対にギルゴールではないと

思いました。

 

ラティルは、

ギルゴールが、

何の仮面を持って行ったか

尋ねました。

ザイオールは、すぐに

貴族たちがかぶるような

普通の華やかな仮面だと

答えました。

 

ラティルは、

動物の形ではなかったかと

尋ねましたが、ザイオールは

違うと答えました。

 

ラティルは、ギルゴールの顔は

普通だったかと尋ねました。

ザイオールは、

ギルゴールは、普通の顔で

平気でないことをすると

渋々答えました。

 

ラティルは納得すると再び馬に乗り、

帽子を目深に被って

宮殿へ向かいました。

 

なぜ、ギルゴールは

自分に内緒で

仮面舞踏会に参加するのか。

いたずらでもするのではないかと

心配になりました。

◇眩しいラティル◇

普段、ラティルは髪を束ね、

制服の中で一番楽な服装で

歩き回りました。

たまに、ドレスを着ることも

ありましたが、

一人で脱ぎ着できる

楽なドレスだったので、

侍女たちの助けは

必要ありませんでした。

しかし、

ラティルの衣装と髪を整えるのは

侍女たちの役目だったので

彼女が

きちんと身なりを整えていないと

侍女たちのせいにされました。

しかもラティルは

パーティをあまり開かず、

行事の時は派手な礼服を着て

ドレスはあまり着なかったので

今回、侍女たちは、

多くの貴族女性の中で

なぜ、自分たちが皇帝の侍女であるか

皆に示すために、

自分たちの腕を発揮しました。

 

生まれた時から皇女であるラティルも

その事情は知っていたので、

侍女たちに好きなように

させました。

そのおかげで、ラティルは

芸術と言っていいくらい

飾り立てられました。

彼女たちは、

仮面をかぶったり外す時の注意点を

ラティルに伝えました。

 

ラティルは仮面を手にして

部屋の外へ出ると、

いつもより着飾った

礼服姿のサーナット卿が

立っていました。

彼は首を傾げた後、

しばらく口をモグモグさせながら

頭を下げたので

ラティルは当惑しました。

 

ラティルは、どうして自分を見て

頭を下げるのかと尋ねると

彼は挨拶をしていると答えました。

ラティルは、頭を上げるよう

指示しましたが、

サーナット卿は頭を上げても

ラティルの方を見ないので

彼女は、自分の格好が変なのかと

尋ねました。

サーナット卿は、

ラティルが頭に色々付けているので、

光が反射して眩しいからだと

答えました。

 

それは褒め言葉なのかどうか

ラティルは分からなくて、

サーナット卿を

じっと見つめましたが、

彼は一人で歩いて行ってしまいました。

ラティルは慌てて追いかけて

彼を呼ぶと、

サーナット卿は足を止めましたが

以前としてラティルの方を

向きませんでした。

 

ラティルは、

そんなに変なのかと尋ね、

舌打ちしました。

そして、

どうせ、仮面をかぶるから

変でも構わないと言った後、

サーナット卿の仮面について

尋ねました。

彼は、かぶらないと答えました。

 

ラティルは、

サーナット卿が仮面をかぶらずに

自分に付いてくれば、

誰が見ても自分が皇帝だと

分かってしまうと不平を漏らしました。

彼は、

無難な物を手に入れて使うと

返事をしました。

 

ラティルはくすくす笑い、

周りに人が完全にいなくなると、

前日に話した通り、

ギルゴールが、

仮面舞踏会に来るらしい。

普通に派手な仮面姿のようだけれど

途中で変えたかもしれないので、

気をつけなければいけないと

警告しました。

サーナット卿は、

警備の人数を倍に増やしたけれど

あまり効果がないと思うと

返事をしました。

 

ラティルは頷くと、

手に持っていた仮面をゆっくりかぶり

サーナット卿の腕をそっと押し、

自分は向こうから入るので、

サーナット卿は仮面を手に入れて

他の近衛兵たちと

一緒に移動するようにと

指示しました。

◇狐の仮面はどこ?◇

自分が皇帝だということを

他の人たちに知られないように、

ラティルは、

他の貴族と同じドアから

宴会場に入りました。

人々は、

久しぶりに皇室で行われた舞踏会を

とても楽しんでいるようでした。

いろいろ悪い噂が多いけれど、

普段と変わらないこのような雰囲気に

安堵しているようでした。


ラティルは踊る代わりに、

階段の上から人々を見下ろしながら

狐の仮面を探していると、

知り合いの顔が何人か見えました。

 

体格から、あれは大臣館。

人々の近くに行けないのを見ると

あれはラナムン。

肌が青白いので、あれはカルレイン。

服装から、あれはサーナット卿。

アクシアンとバニルが付いているので

あれはクライン。

メラディムは

最初から来ていないようでしたが、

タッシールは来たと思っていたのに

彼の姿は見えませんでした。

巧みに自分を隠しているようでした。

隅の席にうずくまって

怖そうに震えている大きなリスを見て

あれはゲスターだと思いました。

 

一方、狐の仮面は見えなかったので

ラティルは眉を顰めました。

キルゴールがかぶっているという

「普通の華やかな」仮面は多すぎて、

全く彼の見当はつきませんでした。


その時、誰かが、

 

お久しぶりです、ロード。

 

と声をかけました。

ラティルは振り向きましたが、

誰もいなかったので、

首を傾げました。

ラティルは怪しみ、

周りをキョロキョロしていると、

すぐに人々の一群が、

笑いながら自分の方へ来ました。

声の主は、人の気配を感じて

席を外したようでした。

人を避けているなんて、

恥ずかしがり屋なのかと、

ラティルは舌打ちをしました。

彼女は、

人のいないところに行けば

狐の仮面が現れるかもしれないと

考えました。

そして、

自分が相手を探すのではなく、

相手に自分を探してもらうのが

手っ取り早いと思い、

ラティルは、

人のいないバルコニーを

探し回りました。

 

ついに適当な場所を見つけたラティルは

カーテンを閉めて外部の視線を遮断し、

狐の仮面が、

自分を訪ねてくるのを待ちました。

しかし、今回は、待っていても

狐の仮面は来ませんでした。


人目の付かない所に

来てしまったかもしれない。

もう一度、人前に出るべきかと

ラティルは心配で焦りましたが、

突然階下のバルコニーで

変な場面を見て目を擦りました。

ラティルは、そっと頭を

もう少し突き出してみると、

あまり良くない雰囲気で、

狐の仮面二人が、

向かい合って立っていました。 

一体、あれは何なのか。

ラティルは驚きました。

 

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普段、飾り気のないラティルが

美しく着飾っているので、

サーナット卿は、

彼女をまともに見られないほど、

ドキドキしているのかなと

思いました。

けれども、鈍感なラティルは、

彼の、そんな気持ちに

気づかないのでしょうね。

いつものサーナット卿なら、

「馬子にも衣裳」とか言って

からかいそうですが、

それすらもできないほど、

ラティルが綺麗過ぎると

いうことなのかなと思います。

もっとも、サーナット卿が

本当に綺麗だと褒めても、

ラティルはお世辞だと

思うかも知れません。

 

最初に、狐の仮面が現れた時、

彼は、姿を消せるマントを

かぶっていたかもしれないと

思いました。

 

狐の仮面の1人は

タッシールではないかと

思いますが、どうでしょう?

ギルゴールは、

美しい物が好きそうなので、

狐の仮面は、

彼の審美眼に合わないような

気がします。

リスの仮面をかぶった人は、

ゲスターのダミーではないかと

思います。

 

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