675話~678話のあらすじです。いよいよラティルはゲスターの正体を知ることになります。
◇675話◇
ザリポルシ姫は、
黒魔術師に助けられた
モンスターたちを連れて
タリウムを侵略しようと
企んでいました。
ゲスターは、気絶した男が
意図的に数日間眠れる薬を
飲んだことを発見したので、
荒々しく彼を起こしました。
男は、最初はゲスターに
親切にしていましたが、
彼が皇帝の側室の
一人であることに気づくと、
ゲスターはハンサムではなく
普通の人だと、からかいました。
その様子を見ていたラティルは、
男にひどいことを言われている
ゲスターが心配になり、
仲裁に入ろうかと思いましたが
止めました。
すると、ゲスターは
男の指を折ってしまい、
彼は痛みのため悲鳴を上げました。
驚いたラティルは
声を上げてしまったので、
ゲスターは彼女の存在に気づき、
二人は互いに見つめ合いました。
ラティルは
信じられない!
私の可愛い子犬が!
私の可愛い鹿が!
私の可愛いウサギの王子が
人の指を折るなんて!
と叫んで、怯えながら
部屋を飛び出しました。
彼女は中庭にまでたどり着くと、
身動きができなくなりました。
その時、ゲスターが彼女の前に現れ
なぜ、逃げるのかと尋ねました。
ラティルは、
まだショックを受けていました。
◇676話◇
ラティルは最初、
ゲスターから逃げていることを否定し
他の話題を出して、
自分を正当化しましたが、
ゲスターは彼女に近づき、
ラティルのことを「ラトラシル」と
呼びました。
その時、ラティルは
話しているのが、
もはやゲスターではなく、
ランスター伯爵であることに
気づきました。
彼はラティルに、
ゲスターがラティルを救うために
自分と契約を結んだから、
ゲスターの体に宿っていると
説明しました。
ラティルは、
ゲスターは二重人格なのだと
理解しました。
伯爵は、
ゲスターはいつもと変わらないので、
恐れないでほしいと頼みましたが
高台から、
事の成り行きを見ていたグリフィンは
「そうやってごまかすんだ」と
思いました。
執務室に着いたラティルは、
気絶していた男を帰すことにし、
彼がゲスターに言ったことは
全て聞いたと、彼に知らせるよう
下男に指示しました。
仕事の途中で
ヘイレンがやって来たので、
ラティルは喜びました。
ヘイレンは、
首に少し痒みがあったため、
来られなかったと説明しました。
ヘイレンが帰る前に
ラティルは、
気絶した男はどうなったか
尋ねました。
ラティルは、
ゲスターを送れと言ったのは
タッシールなので、
彼とのことを話そうか迷いましたが
結局、ゲスターを
逃がしたことを話しました。
ヘイレンは
タッシールの部屋に戻ると、
気絶した男について、
ラティルと話したことを
報告しました。
ヘイレンは
雰囲気は少し変だったけれど、
ラティルは、
あまり怒っているようには
見えなかった。
しかし、彼女は
何かを知っていたような気がする。
ゲスターは何をしたのかと
尋ねました。
タッシールは、
たとえ、ゲスターが
ラティルを騙していたことを
知っても、
彼が余程のことをしない限り
怒らない。
ラティルとても心が広いと
答えました。
数日後、
フローラ(娘)と親密になるため
ラナムンと赤ん坊に
会いに行ったラティルは、
木の上に
ギルゴールを見た気がしましたが
それはシピサでした。
彼はラティルが近づいてくるのを見て
逃げましたが、
彼女は彼を捕まえるまで、
後を追いかけました。
そして、ラティルは
もうすぐギルゴールの誕生日が
来ることを思い出し、
それを3人で祝ったらどうかと
考えました。
◇677章◇
ラティルは、
ギルゴールの誕生日の計画について
話をするために、
シピサを食事に誘うと、
彼は招待に応じました。
夕食時、ラティルは
シピサが木の間に隠れていた
理由を尋ねると、彼は、
ラティルのフローラへの愛情に
嫉妬していたためだと
告白したので、
ラティルは戦慄しました。
ラティルはシピサに、
アリタルとセルの問題について
ギルゴールは真実を知らなかったと
話しましたが、
シピサは信じませんでした。
ラティルは、
自分がアリタルの生まれ変わりであり
自分自身が、
アリタルであると感じているから、
アリタルの気持ちが分かると
主張しましたが、シピサは
今、ラティルには、
夫がたくさんいるので、
あの頃のように、
ギルゴールを愛しているとは思えないと
指摘しました。
ラティルはシピサに、
ギルゴールの誕生日に
一緒に食事をしようと提案しましたが。
シピサは躊躇いましたが、
結局その誘いを受けました。
ギルゴールの誕生日当日、
ラティルは彼と一緒に温室へ行き、
彼をテーブルのある場所まで
連れて行きました。
シピサがその場にいるのが見えたので、
彼は目を大きく見開きました。
◇678話◇
ラティルは、
ギルゴールの誕生日を口実にして
シピサとギルゴールに、
3人で食事をしようと迫りました。
2人は承諾し、
3人で食卓を囲みました。
ギルゴールがラティルに
料理を食べさせているのを見て
シピサは違和感を覚えました。
ラティルはシピサに、
今日が、ギルゴールの誕生日で
合っているかどうか尋ねました。
シピサは9月20日で正しいと
答えました。
ラティルはシピサに
彼の誕生日を尋ねると、
シピサは4月だと答えました。
ラティルは、
フローラと同じ月だと言うと、
ギルゴールは、子どもは皆、
同じ月に生まれているようだと
言いました。
ところが、
この発言にシピサは怒り、
フローラに嫉妬すると、
立ち上がって去ってしまいました。
ラティルはすぐに彼を追いかけ、
どうしたのかと聞きましたが、
シピサは答えませんでした。
しかし、ラティルには、
シピサが、自分の母親だけれど、
母親でない人が、
父親と一緒にいるのを見るのが
嫌だという彼の心の声が
聞こえていたので、
彼を解放しました。
ラティルはテーブルに戻りましたが
それ以来、彼女は
ギルゴールを避けるようになり、
その状態が数日続いたので、
ギルゴールは、渋々、シピサに
事情を聞きに行くことにしました。
ギルゴールは、
ラティルに無視されるように
なったけれど、
彼女に何を話したのかと
尋ねました。
シピサはギルゴールに
母親に悪いと思わないのかと
尋ねました。
ギルゴールは、
ラティルのことかと尋ねました。
シピサは、自分の母親であり
父親の本当の妻のことだと
答えました。
そして、シピサは、
ギルゴールが
昔のことを何も知らないので、
チャンスをあげる必要がある。
母親はずっと父親を愛し、
彼が真実を知らないように
秘密を守ってきたと
ラティルに言われた。
もしそれが本当なら
こんなに良くしてもらっているのに、
実の母親に申し訳ないと
思わないのだろうかと
ギルゴールを責めました。
ギルゴールはシピサに
何を言っているのかと
尋ねました。
シピサは、ラティルの中に
母親はいるけれど、
本当の母親ではないと
答えました。
ラティルがシピサを
ギルゴールと見間違えたということは
彼は父親によく似ていると
いうことなのでしょうね。
途中の話を読んでいないので
あくまで推測ですが、
シピサは、
随分、子供っぽい気がします。
何千年も生きていても、
精神年齢は、
吸血鬼になった当時のまま
変っていないとしたら、
シピサは13歳~15歳くらいの
年齢なのかと思いました。
ラティルは
アリタルの転生でもあるので
ギルゴールは、
ラティルに無視されただけで
戸惑ってしまうのだと思います。
ギルゴールだけに
向けられていなくても、
彼がラティルの愛を
受けることができたら、
彼は対抗者に
ロードを殺させることを
止めるのでしょうか。
ギルゴールは、
再びアリタルと会うために
ロードを退治して来たとしたら、
その願いは、かないましたし、
全ての始まりである、
アリタルが転生し、
ラティルの娘のフローラが
対抗者だとしたら、
ラティルの代で、
ロードと対抗者の争いを
止めることができるのではないかと
思います。
ただ、対抗者の中にも
歴代の対抗者の魂を
受け継いだ人がいますし、
レアンのように、当事者以外にも、
歴史を繰り返したがる人がいるので
そう簡単に
事が運ばないのでしょうか。
最終的に、このお話の結末は
どうなるのか、
全く、予測がつきません。