自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 296話 原作 ネタバレ 先読み タッシールとキツネの仮面とのダンス

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296話 ラティルはタッシールに、どうやって自分を見つけたのかと尋ねましたが・・・

タッシールは、

ラティルがどんな姿でいても

分かると思うと

自信満々に答えました。

しかし、ラティルは、

それは嘘だと

断固として否定しました。

タッシールは悔しそうに

なぜ嘘だと思うのかと

尋ねました。

ラティルは、再び、

嘘だからと答えながら、

自分がサディの姿の時も

彼は、気づかなかったからだと

思いました。

もっとも、サディの姿の時は

人間なら誰も

気づかないと思いましたが。

 

タッシールは、

本当なのにと抗議しましたが、

ラティルは、この話はもう終わりと

手で合図をし、

バルコニーの方をちらりと見て、

あえて、

月楼の王子の名を出さずに、

先程、自分があそこにいたのを

見たかと尋ねました。

タッシールは、

小言が上手だったと褒めました。

 

タッシールは間違いなく

自分たちを見たと

思ったラティルは、

わざと彼を連れて来た訳ではないと

言い訳をしました。

すでに、純愛皇帝のイメージは

消えてしまいましたが、

気になる相手ならともかく

最初から考えてもいない相手と

結びつけられるのは嫌でした。

 

幸いにも、タッシールは

ラティルが間違えたことを

知っているようでしたが、

中には、知らない人もいると

指摘しました。

それは誰なのかと

ラティルは尋ねましたが、

タッシールは、

教えてくれませんでした。

もしも、自分がそれを教えれば、

ラティルが、その人を

訪ねて行くと思ったからで、

他の側室が嫉妬しようがしまいが

教えたくないと言いました。

ラティルは、その理由を尋ねると

彼女が他の側室を訪ねることで

自分が嫉妬するからだと

答えました。

ラティルは、ニッコリ笑って

タッシールが嫉妬するというのは

嘘だと言いました。

 

彼は、寂しそうに眉をひそめ、

なぜ、自分が何か言う度に、

ラティルは嘘と決めつけるのかと

尋ねました。

ラティルは、彼の言うことが

全て嘘のように聞こえると

答えました。

 

タッシールは、

その言葉を否定する代わりに

ラティルに優雅に手を差し伸べ、

ダンスに誘いました。

ラティルは、上手なのかと尋ねると

タッシールは、

ラナムンより上手だと答えました。

 

タッシールが

ラナムン以外の人を

比較対象にしていたら、

彼に悪意を感じたかも

しれませんが、

得意なことが数多くあるラナムンの

意外な苦手なものと比較したので、

冗談としか思えず、

気分悪くありませんでした。

 

ラティルは、

やはりタッシールは話が上手だと思い

笑い出しました。

するとタッシールは、

再び手を差し伸べました。

ラティルは、慎重に

手を重ねました。

タッシールが手に力を入れると

両手が完全に触れ合いました。

 

タッシールは、すぐに階段を

降りようとしましたが、

ラティルは、

彼の手を引っ張って止め

仮面舞踏会なので、

仮面を付けなければならない。

他の人たちに

仮面を付けろと言っておきながら

自分たちだけ

付けないわけにはいかないと

主張しました。

 

タッシールは、その言葉に納得し

自分の仮面を

ラティルにかぶせました。

ラティルは、

突然、仮面をかぶせられて

驚きましたが、

彼がいたずらっぽく笑っているのを見て

一緒にいたずらをしたくなり、

自分の仮面をタッシールに

かぶせました。

 

そして、2人は階段を下りましたが

ラティルは、タッシールの言う

嫉妬深い側室が

誰なのか気づきました。

階段の手すりに寄りかかって

立っていたカルレインが

いつもより鋭い視線で

上を見上げていたからでした。

彼は、間違いなく、

ラティルとタッシールを

見ていました。

 

彼の視線が、

ラティルのつかんでいる

タッシールの手に注がれると

ラティルは訳もなく

恥ずかしくなりましたが、

タッシールは平気でした。

彼はカルレインを怖がっているくせに

今回は気にせず、

ラティルと舞台の中央まで進みました。

 

ちょうど曲が終わったところで、

人々が大挙して移動していました。

ラティルは、

舞台に上がって来る人たちの中で

知っている顔があるか確認しながら、

片手でタッシールの手を

ギュッと握っていました。

そうしているうちに、ラティルは

狐の仮面を見て、ギョッとしました。

彼も舞台の上に上がっていました。

 

ラティルは、

本物なのか偽物なのか

どちらだろうと思いました。

狐の仮面は、

1人の女性と手を繋いで

上がってくる途中、

チラッとラティルを見て、

口元を意地悪そうに上げました。

 

彼は、3組程離れた所にいましたが、

ラティルは精神が穏やかではなく、

狐の仮面が見え隠れする度に、

しきりに視線をそちらに向けました。

彼が本物なら、

気にならないけれど、

それが分からないので、

なおさら気になりました。

 

本物なら、警戒しなくてもいい。

でも、偽物なら?

なぜ、彼は、あえて

ステージに上がったのか。

一緒に踊っている女性は誰なのか。

恥ずかしがり屋だと言って

人に会うのも嫌がっていた

狐の仮面が、

人前で踊るのは好きなのか。

それは、本当に変だと考えながら、

横ばかり向いていたラティルでしたが

自分を呼ぶタッシールの低い声を聞き

彼を見ました。

 

タッシールは、

ラティルがなぜそうしているのか

尋ねる代わりに、

注目されるのは好きかと

悪戯っぽく尋ねました。

ラティルは、

注目されるか、されないかなんて

何も考えていないと答えました。

 

タッシールは、

自分は注目されるのが好きなので、

中央に行こうと言って、

あっという間に、

ラティルを舞台の一番中央に

連れて行きました。

中央といっても

段が他よりも、

高いわけではありませんでしたが

そこは、自信のある実力者たちが

よく来る場所なので、

休んでいる人たちが、無意識のうちに

その場を見たりしました。

それだけでなく、

そこでは、少し上手に踊ると、

周りの人たちが

「もっと踊ってみろ」と言って

席を外してくれたりもするので、

独り舞台になりやすい場所でした。


ラティルは、

そんなに注目されたくないと

当惑しましたが、

タッシールは堂々と笑っていました。


ラティルは、

ここは真ん中なので、

少し横に移動しようと、

こっそり彼に話そうとしましたが

彼女が何か言う前に、

音楽が始まったので、

タッシールはすぐに動き、

ラティルは彼の肩に片手を乗せて

身体を動かしました。


ラティルは、

タッシールがダンスが好きなことを

知らなかったと言いました。

しかし、彼は、

ダンスは好きではないと答えました。

 

ラティルは、タッシールが

ダンスが好きそうだと指摘しましたが

彼は、自分が上手に踊った時、

人々が歓呼するのが好きだと

返事をしました。

ラティルは、タッシールが、

後から操る人みたいなので、

彼は、後ろにいるのが好きだと思ったと

言いました。

タッシールは、

心地よい笑いを放ちました。

 

彼自身が自慢したように、

タッシールは、

本当にダンスが上手でした。

いつも足を踏みつけていた

ラナムンとは違い、ラティルは

少しも邪魔されることなく

足を動かすことができました。

タッシールが、ラティルと

完璧にリズムを合わせなければ

不可能なことでした。


最初は、狐の仮面が気になり

気分が良くありませんでしたが

ラティルが思う存分動けるよう

タッシールが合わせてくれるので

彼女は、次第に楽しくなりました。

ラナムンの時のように、

必死に踊らなくても、

これほど、

自分とうまく合わせられる

ダンス相手は見当たりませんでした。


そうするうちに、

2人が手を離して、それぞれターンし

再び手を合わせる瞬間、

ラティルはタッシールの方に

行こうとしましたが

ある女性が、ラティルの前を

独楽のようにクルクル回り、

タッシールの所へ

行ってしまいました。


戸惑ったラティルは

嘲るように笑って、

そちらを見た瞬間、

誰かがラティルの手を握り、

彼女の身体を回して

自分の方に導きました。

あっという間に足が動き、

見上げると狐の仮面でした。


偽者か、本物か。

この2つの単語だけが

ラティルの頭の中で

ひしめき合いました。

彼女はどもりながら

狐の仮面がひどく、

恥ずかしがり屋なのではないかと

尋ねました。

 

彼は、

克服してみるつもりだと答えたので

ラティルは、

何の戯言かと言おうとしましたが

人々が団体で移動したため、

ラティルも

一緒に移動する羽目になりました。

まだ音楽は流れていたので、

人々は踊っていました。

この隊列で、

少しでも違う動きをすれば、

すべての人々の動きが

おかしくなります。

ラティルはタッシールを見ると

彼は狐の仮面のパートナーに捕まり、

ラティルたちを

不満そうに見ていました。

狐の仮面のパートナーは、

彼と仲間であることは明らかでした。

 

ラティルが不満そうに見ていると

狐の仮面は口元を上げ、

自分と踊るのが嫌なのかと

尋ねました。

ラティルは、

これは、好きや嫌いの問題ではなく

途中でパートナーを入れ替えるのは

礼儀正しくないと答えました。

 

狐の仮面は、

タッシールがダンスが下手なので

面白くないのではないかと思ったと

言い訳をしました。

ラティルは、

タッシールの方が、

狐の仮面より百倍は上手だと

反論しました。

 

狐の仮面は、

そんなはずがないと否定しましたが

ラティルは、

タッシールと躍ったことがない

狐の仮面が、

なぜ、己惚れるのかと

冷たい声で言い放つと、

彼は話題を変え、

自分が本物か偽者なのか

考え終えたかと尋ねました。

ラティルが返事をしないでいると、

再びパートナーと、

横に遠く離れるパートになりました。

自然に近づいてきたタッシールが

ラティルの手を再び握り、

自分の胸に引っ張りました。

彼女はあっという間に

再びタッシールと

パートナーになりました。

 

タッシールはラティルと手を組むと

笑いの混じった声で、

変なカップルだ。

奥さんが来る代わりに

とんでもない人が来て驚いた。

奥さんは狐と手をつないでいたしと

囁きました。

 

ラティルも、

狐はタッシールなのにおかしいと

返事をしました。

タッシールは気分が悪いと

言いました。

 

ラティルは体から力を抜いて、

簡単にステップを合わせながら

狐の仮面を見ました。

彼は、再び自分のパートナーと踊り

ラティルを見ていませんでした。

彼女は、タッシールの手を

しっかりとつかんで

眉をひそめましたが、

突然何かに気付き、

再び、さっと狐の仮面を見ました。

タッシールは、

どうしたのかと尋ねましたが、

ラティルは返事をせずに、

彼の手を辿りました。

タッシールは

ラティルに呼びかけましたが

彼女は彼の手の温もりを

何度も辿りました。

その姿を見た何人かの貴族は、

相手が皇帝と側室であることを知らず

くすくす笑りました。


普段なら、タッシールも

ラティルをからかうところでしたが

彼女の手の動きに焦り、

首を傾げ、

再び、どうしたのかと尋ねました。

ラティルは

タッシールの手のあちこちを

揉みながら、ニヤリと笑い

頭を上げました。

その表情は傲慢で意気揚々としていて、

少しも陰りはありませんでした。

 

ラティルは、分かったと言いました。

タッシールは、

何が分かったのかと尋ねました。

ラティルは、

狐の仮面の正体の一部だと

心の中で答えました。

 

最初は気づかなかったけれど、

狐の仮面とダンスをしたことで、

彼の手が暖かいことを知りました。

カルレインは、ひときわ手が冷たく、

サーナット卿は、

それほどではないけれど、

やはり温もりを感じる手では

ありませんでした。

 

狐の仮面は手が暖かかったので

彼は吸血鬼でも食餌鬼でも

ありませんでした。

食餌鬼の手を握ったことはないけれど

一度、死んで目覚めたので、

手が冷たいのは明らかでした。


そしてラティルの前に現れた

2人の狐の仮面は、

仲間である確率が高いと思いました。

先ほど、狐の仮面は

自分が本物なのか偽者なのか

当ててみろと、からかいましたが

これは詐称被害を受けた人も、

詐称する人も

言いそうな言葉だと思いました。

ラティルはタッシールと踊りながら

狐の仮面を見ました。

彼はダンスを止めて、

ラティルを見つめていました。


音楽が流れる中、

波のように揺れる人々の間で、

彼は一人で立ち止まり、

ラティルを見つめていました。

今、自分と踊った狐の仮面が

「本物と手を握った」偽者か。

本物の狐の仮面なら、

彼は人間でした。

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タッシールのダンスが下手だと

指摘した狐の仮面に、ラティルは

彼が、タッシールと

踊ったことがないくせにと

言い返しましたが、

この2人のやり取りから

ラティルとダンスを踊ったのは

本物の狐の仮面で

ゲスターではないかと思いました。

40話のパーティのシーンで、

他の女性とダンスができない

側室たちに、

ラティルは、1回は側室同士で

ダンスをするように指示しました。

このシーンでは、

カルレインとタッシール、

クラインとゲスターが

踊ったことしか出てきませんが、

ゲスターとタッシールも

一緒に踊っていて、

男相手に、真面目に

踊りそうにないタッシールが

わざと下手にダンスをしていたら

タッシールはダンスが下手だという

狐の仮面の言葉もありかと

思いました。

それと、

ダンスがうまいタッシールへの

嫉妬もあったかもしれません。

 

ダンスを踊るだけで、

ラティルの気分を晴らしたタッシール。

ラティルは、

他の側室たちのことは、

あれこれ心配したりするけれど

タッシールがケガをした時以外、

あまり彼を心配することは

ないように思います。

ラティルに

心配をかけられることなく

彼女を支えられるタッシールは

一番皇配に相応しいように

思います。

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