自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 297話 原作 ネタバレ 先読み イケメン系に少し弱いと気付いたラティル

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297話 ラティルは、狐の仮面が人間であることに気づきました。

◇黒魔術師だけが人間◇

タッシールは、

もう一曲踊らないかと

ラティルを誘いましたが、

彼女は、動き回り過ぎて

めまいがすると言い訳をして

舞台から降りました。

タッシールも、ラティルを追って、

ちょこちょこ降りて来ました。

それから、

ラティルが喉が渇くと言う前に、

彼女の顔色を伺いながら

先に飲み物を探して

持ってきてくれました。


ラティルは、今回は、

本当に人がいない所で休むために

2階のバルコニーに上がり、

仮面を脱いで、

飲み物を飲みました。

狐の仮面が人間という情報は

大したことのない情報のようだけれど

一番重要な情報だと

ラティルは考えました。


冷たい飲み物が、

踊っていた時のワクワクした心を

落ち着かせてくれましたが、

心はいつにも増して

浮かれていました。


ラティルはタッシールに

空のグラスを渡した後、

カルレインの所へ行きました。

彼は仮面をかぶっていても、

カルレインに見えたので、

素敵な姿を見せて、

椅子に絵のように座っていても

近づく人がいませんでした。


貴族の女性たちは、

彼が皇帝の側室であるため

接近することができず、

貴族の男性たちは、

彼が噂の恐ろしい傭兵王である上、

平民出身なので

近づくことができませんでした。

そのため、

ラティルが彼に近づくと、

自然に人々の目が集まりました。

彼女がカルレインの隣に座った時は

皆、驚くことなく、

あれが皇帝なのだと気付きました。

人々は、

皇帝が側室と戯れる姿を見ないために

それぞれ違う方向を眺めました。


ラティルが突然近づいて来て、

隣に座ったので、カルレインは

半分立ち上がりましたが、

ラティルは、

座っていても大丈夫と言って

彼のお腹を押さえて

椅子に座らせました。

そして、唇をほとんど動かさずに

聞きたいことがある。

大したことではないけれど、

人に聞かれては困ると言いました。


カルレインは首を傾げて、

僅かに微笑みながら「はい」と答え

自分の顔を、

ラティルの顔に近づけました。

 

耳を近づけるようにと

言ったわけではないのに、

澄んだ水晶のように美しい顔が

突然、目の前に迫って来たので、

ラティルは訳もなく

ドレスの裾をつかみました。

彼は、顔を半分隠していても

美しさが

半減することはありませんでした。

 

ドレスがしわくちゃになると、

カルレインが教えてくれたので、

ラティルはドレスを持った手から

力を抜きました。

彼の口元が上がったのを見ると、

訳もなく腹が立ちました。

カルレインは、

そんな風に見えないけれど、

自分の優れた外見をよく知っていて

このような時、彼は自分の外見を、

武器のように、

振るっているのではないかと

ラティルは疑いました。

そして、ラティルは、最近になり、

自分はイケメン系に少し弱いと

少しずつ認めるようになりました。


カルレインは、

からかっているのかどうか

分からない声で、

ラティルを呼びました。

 

ラティルは、

カルレインが耳を近づけるなら

使ってあげようと思い、

彼の耳をつかみました。

そして、

ラティルが彼の耳に口を近づけると、

こっそり、

その様子を見ていた人たちが

同時に驚きの声を上げました。

ラティルは

彼らの視線を無視しながら、

カルレインに、

自分の味方と言える人たちの中で、

種族が人間なのは

黒魔術師だけなのかと

小声で尋ねました。

カルレインは頷きました。

ラティルは、

彼の耳をつかんでいた手を広げ、

カルレインの耳をじっと見つめました。

彼は、正面を向いていましたが、

ラティルが急に手を下ろして

何も言わないので、

首を回して横を見ました。

仮面の下に現れた

ラティルの口元が上がっていました。

◇狐の仮面はゲスター◇

キルゴールも、

きっと参加すると言っていたのに、

なぜ現れないのか。

宴会場を出て、

ハーレムに歩いていく途中、

ラティルはしばらく立ち止まりました。

ギルゴールが狐の仮面の真似を

するのではないかと、

しばらく心配していましたが、

狐の仮面が、

仲間を連れていたのを見たせいか

ギルゴールは狐の仮面を

真似してはいないと思いました。

しかし、彼が現れないのが

気になりました。


一体、ギルゴールは

何を考えているか分からないと

ぶつくさ言いながら、

ラティルは首を横に振り、

道を歩きました。

目的地はゲスターの部屋でした。

 

側室たちは皆、

パーティに参加しているため、

ハーレムの内部は静かでした。

何人かの宮廷人たちが

散歩しているだけで、

騒がしく遊ぶ人はいませんでした。

ラティルは人目につかないように

注意深く歩き、

ゲスターの部屋の前まで来ました。

ゲスターの部屋を守る警備兵は、

皇帝が宴会場を出て、

一人でやって来たので驚きました。


ラティルは、

ゲスターを驚かせに来たので、

自分がここに来たことは秘密にしろと

わざといたずらをしているかのように

言い張り、彼の部屋に入ると、

灯りもつけずに窓枠に座りました。

 

カーテンは全て閉まっていましたが

あまりにもカーテンが薄いため、

月明かりが、

カーテンを通過して入ってきて、

ラティルの前に黒い影を作りました。

 

ラティルは心が浮かれ、

しきりにお腹が痛くて

手のひらがかゆくなりましたが、

じっと我慢して、

ゲスターが戻ってくるのを待ちました。


その状態で、3時間ほど待つと、

とうとうドアの外で

何か音がし始めたので、

ラティルは、

素早く姿勢を正しました。

そして、ついにドアが開き、

ゲスターが現れました。

片手で仮面を脱ぎながら

部屋に入ってきたゲスターは、

ラティルを発見すると、

驚いて目を丸くしました。

「陛下」とラティルを呼ぶ

弱々しい声は、

先ほど、仮面を脱ぐ時に

さっと現れて消えた無表情とは

全く違うので、

ラティルは笑いが出そうになりました。

 

ラティルは、

以前、ゲスターが助けてくれたことに

お礼を言いました。

ゲスターは絶句しましたが、

ラティルは、彼が、

余裕満々の狐の仮面だということを

知ったことで、

笑いが出そうでした。

 

ゲスターは、固い表情で

ラティルをぼんやりと見つめ、

彼女の言葉の意味について尋ねました。

しかし、ラティルは

もっと、その話をする代わりに、

アナッチャについて

聞きたいことがあると、

彼を訪ねてきた、

最も重要な目的を明らかにしました。

わざわざ三時間も先に来て

ゲスターを待ったのは

彼をからかうためでしたが、

それよりも、

訪れた目的の方が重要でした。

ゲスターは、まだ、

混乱しているように見えました。

彼はいつものように、

臆病そうな顔をして

ラティルに近づくことができず、

彼女をチラチラ見ていました。

ラティルは、わざと

先ほど、自分の言ったことに

知らんぷりしました。

 

狐の仮面は

吸血鬼や食餌鬼ではなく人間で、

ロードの仲間の中で、

人間は黒魔術師だけ。

黒魔術師がゲスターだけなら、

狐の仮面はゲスターの確率が高いと

推測したものの、

まだ推測に過ぎないので、

まだ、彼を

からかう必要はありませんでした。

しかし、一旦、ゲスターが

狐の仮面だと思ってしまうと、

いくつかの昔のことが思い浮かび、

より一層、

この考えが正しく思われました。


狐の仮面の仮面を外した瞬間、

ゲスターが現れたことがありました。

当時、ラティルは

ゲスターを少し疑いましたが、

彼が散歩していたら、

ラティルがここに倒れていたと

カルレインがゲスターと

話を合わせました。

 

当時、ゲスターとカルレインが

仲間だということを知らなかったので

カルレインの証言は非常に効果的で

ラティルは、

自分が本当に夢遊病にかかり、

夜中に歩き回っていたと思いました。

しかし、ゲスターが狐の仮面で、

カルレインが狐の仮面の仲間なら、

この一連の流れは崩れます。


しかも、ゲスターの思い出の中に

自分がいるのに、

ラティルの記憶の中にゲスターはいない。

狐の仮面は、

自分の仮面を奪われるや否や

すぐに消えてしまった。

狐の仮面は、身を隠す能力が

あるかもしれないと思いました。

 

ラティルは深く悩んでいたので、

しばらくラティルの表情が

下心でいっぱいのヤギのように

変わりました。


ゲスターは、

ラティルの顔色をうかがいながら

そっと部屋の中に入り、

仮面をドレッサーの上に乗せると

ラティルを呼びました。

 

彼女は、ゲスターに

アナッチャに関して

聞いていたところだということを

思い出したので、

素早く表情管理し、

アナッチャが黒魔術を身につけて、

ダガ孔雀を黒魔術で

生き返らせたとしたら、

その間に入り込むことができるかと

尋ねました。

ゲスターは、

その言葉に戸惑いましたが、

ラティルは、黒魔術で

それを邪魔できるかと尋ねました。

邪魔ならできると答えたゲスターに

ラティルは、

自分は黒魔術を知らないので、

具体的に何ができるか分からないけれど

食餌鬼になったダガ公爵を

再び死なせるとか、

敵に迷惑をかけられるなら、

何でもいいと言いました。


ゲスターが狐の仮面だと

半分確信したラティルは、

アナッチャが狐の仮面の地下城で

黒魔術を覚えたという話は

わざと省略しました。

彼が狐の仮面なら、

当然、知っているはずだからでした。

 

ゲスターは、

ラティルの顔色をうかがいながら、

消え入りそうな声で、

理論的には可能だけれど、

その食屍鬼の状態を、

直接見なければわからないと

呟きました。


ラティルは、

見る前に、できないのかと

尋ねると、ゲスターは、

アナッチャが、

短時間で黒魔術を身に着けたのなら

おそらく、能力が不完全だと思うので

その点も念頭に置く必要がある。

けれども、

どんな方式で作ったとしても、

確認さえできれば、

自分がそこに介入することができると

答えました。

 

ヒュアツィンテも、

大臣官が直接見なければ治療できないし

ダガ公爵も、

ゲスターが直接見なければ

何もできないので、

ラティルは、

希望が半分しかないと思いました。

 

ラティルは、舌打ちをして

立ち上がりました。

カリセンと正面衝突するよりは、

ダガ公爵の方を、

攻略するのがはるかに良い方法だし、

まだ行く手は塞がっているけれど、

道しるべはつかめたので、

ラティルは、

ゲスターがダガ公爵に会う

機会を作らなければならないと

告げました。

◇意地悪な鳥◇

用事を終えたラティルが

風のように、さっと出て行くと、

部屋の中は

ゲスター1人になりました。

彼は部屋の中に、

ぽつんと一人で立っていると、

窓の外から、

無情な笑い声が聞こえました。

窓の外を見ると、

黒い鳥がくすくす笑っていました。

眉をひそめて手を動かすと、

あっという間に窓が開き、

黒い鳥が引っ張られて来ました。

それでもグリフィンは

彼を笑い続けました。


私たちのロードは

そちらに関心がないみたいだ。

泣くんですか?

わんわん泣くんですか?

 

と嘲るグリフィンに、ゲスターは

出て行けと言いました。

しかし、グリフィンは

外にいた自分を中へ引っ張ったのは

ゲスターだと言って、

ふざけながらニヤニヤ笑い、

翼を腰につけて楽しく踊りました。

そして、

ゲスターは愛情をもらえない。

狐が尻尾を振るのがうまいのは、

全部、昔話。

狐の尻尾は、もう旬を過ぎたと言って

グリフィンが、

これ見よがしにお尻を突き出して

ライオンの尻尾をぶんぶん回すと、

ゲスターは大股で歩き、

窓の外に鳥を放り投げて、

窓をバタンと閉めました。

それでもグリフィンは

窓にへばりついて、

耳障りなことを話しました。

 

ゲスターは、

戯言を言っていないで、

カリセンへ行き、

ダガ公爵という者が

人間なのか、そうでないか

確認して来いと命令しました。

そして、カーテンを全部下ろして

ベッドに歩いて行き、

横になりました。

腕枕をしてベッドの天井についた

白い霧のようなカーテンを見ていると

昔のことを思い出しました。

◇塀にぶら下がる子供◇

「偉い方々」が来るという話を聞き、

ゲスターは1人で公園で

ブランコに乗って遊んでいました。

彼は人と付き合うのが恥ずかしくて、

お客さんが来る時はいつも、

隅や人通りの少ないところに

隠れていました。


ゲスターはぼんやりと

地面を数回蹴りながら、

ほんの少しずつ、

ブランコを動かしました。

彼は冒険が好きではありませんでした。

彼が望む冒険は

本の中に入っているだけで、

その外に出るのは、

好きではありませんでした。

見知らぬ人に会うことも、

ゲスターにとって冒険でした。

ところが、

ブランコを動かして遊んでいると、

「お前が宰相の息子か」と

後ろから謹厳な声が聞こえて来たので

ゲスターは驚いて、

後ろを振り返りました。

すると、

大人も越えられないほど高い塀に

小さな子供がぶら下がっていました。

他人事に関心のない

ゲスターでしたが、

落ちたら大怪我をすると思い、

立ち上がるしかありませんでした。

慌てるゲスターに、

塀にぶら下がっている子供は、

この姿勢は非常に不便なので

自分を少し引っ張れと

再び謹厳に命令しました。

 

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マンガに出て来るアナッチャは

そんなに綺麗だと思いませんが

原作の挿絵のアナッチャは、

とても美しく描かれています。

そして、文章でも、

彼女がとても美しいと

表現されています。

ラティルの父親は、

側室たちの中で、

一番アナッチャを愛していましたが

その理由が、

彼女の美しさだったとしたら、

ラティルのイケメン好きは、

父親譲りなのだと思いました。

ラティルは、

イケメン系に少し弱いと

遠慮気味に言っていますが、

かなり弱いと思います。

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