703話の要約。ラティルはクラインに正式な側室になって欲しいと頼みましたが・・・
クラインの表情が
明るくなったので、
ラティルはすぐに
受け入れてくれると思いましたが、
彼はラティルに
「考えておく」と告げました。
それを聞いたラティルは唖然とし、
その理由を知りたいと言い出し、
クラインが自分を見捨てるつもりかと
問いただしました。
クラインはそれを否定しましたが、
それでも、永久に側室になることを
望まない理由を
教えてくれませんでした、
困っているクラインを見て、
アクシアンは、ラティルに
クラインも自分を守る必要があると
指摘しました。
ラティルはアクシアンに
クラインがここにいると、
危険だと言っているのかと
問い詰めると、
そこにバニルが割って入り、
ラティルは、
滅多にクラインに会いに来ないので、
永遠に側室なれと言っても
無駄だと言いました。
ラティルは、
バニルとアクシアンにが
クラインに入れ知恵したと思い、
自分の意見を主張するのをやめ、
撤退することにしました。
ラティルが帰る前に、クラインは
申し訳なく思っているので
怒らないようにと伝えると、
ラティルは怒っていないので
心配しないようにと、
彼に返事をしました。
クラインは寝室に引きこもり、
アクシアンとバニルに、
ラティルが自分たちの言ったことで
怒っている可能性について
話をしました。
二人は、もし彼女が
本当に彼と一生一緒にいたいのなら、
彼を皇配として選ぶだろうと
強調しました。
執務室でラティルは、
人の心が、いかに複雑かを
考えました。
人に身も心も捧げると誓った直後に
側室になることを拒否した
サーナット卿。
ラティルが好きだと、
内でも外でも叫んでいるクラインは
正式な側室になることを拒否した。
ラティルは、どんなに忙しくても、
2日に1回は
側室を訪ねなければならないと
思いました。
タッシールは自分の部屋で
熟考しながら書類を見ていました。
ヘイレンは食事を持って来て
彼の注意を引こうとしましたが
失敗しました。
ヘイレンはタッシールが
何か大きなことを
企んでいるに違いないと考えました。
ヘイレンは、タッシールが
ラティルに対する作戦を
練っているのかと尋ねると、
タッシールは、
作戦はできているので、
それをどうするか考えていると
答えました。
ヘイレンは、
あまり独善的な計画ではなく
下品で悪い考えが浮かんだのだろうと
言いました。
タッシールは、その通りだと頷き、
スプーンを持ち上げました。
ヘイレンは、
やらないという考えはないのかと
尋ねました。
タッシールは、
とんでもない。
可愛いヒラメちゃんに
言うべきかどうか考えている。
どうしよう、
かわいい陛下が怖がるかもしれない。
と答えました。
ヘイレンは、
それなら、やめるしかないと
言いました。
タッシールがフォークで麺を絡める間、
ヘイレンは、ばら撒かれて
ぐちゃぐちゃになった紙を
集めていました。
しかし、先ほどまで、
タッシールが見ていた紙を見つけた
ヘイレンは凍りつきました。
そこには、あまり長くはない文章が
書かれていました。
アイニの弟はアイニを選ぶのか、
それとも捨てるのか。
いずれにせよ、彼は自分の家族を選ぶ。
アイニの弟は、ラティルと姉の
どちらかを選ぶのではなく、
自分の家族と姉のどちらかを選ぶ。
今、現在、
弟とアイニに残されている家族は
公爵夫人だけ。
ヘイレンは、
これを見てもいいのかと尋ねました。
タッシールは、
構わないと答えました。
ヘイレンは次のページをめくりました。
しかし、公爵夫人は
すでにアイニの味方。
彼が公爵夫人の味方をすれば、
アイニの味方をすることになる。
再び、最初の質問に戻る。
だから弟は・・・
全ては彼の思考の流れに沿って
書かれていました。
だから、ヘイレンは次の二行を読んで、
次のページに進みました。
結末を読み終えたヘイレンは、
大きく目を見開き、
タッシールを見ると、
本気なのかと尋ねました。
執務室で、ラティルは
怪物の侵略に対抗するための
騎士と兵士の訓練の形について、
百花の提案を検討していました。
ラティルはよくできた企画だと思い、
おそらく、他の人なら、
そこまで考えないだろうと、
思いましたが、
提案したのが百花なので、
騎士と兵士の関係が悪化した時に
計画に関わったすべての人が
情報を交換することで、
ラティルが主であることが
明らかになる可能性がありました。
ラティルが
百花に返事をしようとしたその時、
ダガ公爵(アイニの弟)が
ラティルのもとに使いを送って来たと
緊急の知らせが届きました。
ダガ公爵は、
ラティルがサディと名乗ったことを
知らないのを、
彼女は知っているだけに、
その理由がわからず困惑しながらも、
その使いを通し、
彼が来た理由を尋ねました。
その男はラティルに、
ダガ元公爵夫人が事故に遭い、
意識が戻らないので
大神官を送って治療して欲しいと
依頼しました。
ラティルは
彼女に何かあったのかもしれないと思い
派遣された男へ、すぐに返事をせず
そのまま、タッシールの部屋へ
向かいました。
ラティルはタッシールに事情を話すと、
彼の口元が笑みを浮かべるように
上がっているのに気づき、
立ち止まりました。
ラティルは
そんなはずはないだろう?
タッシール、まさかお前が?
と尋ねました。
途中の話を読んでいないので
ラティルがロードであることを
百花が知らされたのかどうか
分かりませんが、
計画を提案したのが百花だから
情報が洩れるかもしれないと
ラティルが心配しているので
百花は知っているのかもしれません。
確か、タッシールも
ラティルがロードであることを
知らされたと、
どこかで読んだようが気がします。
タッシールは、ラティルのことを
カレイと呼んだり
ヒラメと呼んだりしていますが、
カレイの性格は大人しく、
ヒラメは獰猛なので、
タッシールは、その時々により
使い分けているのかもしれないと
思いつつも、
単なる作者様の気分で、
カレイにしたりヒラメにしたり
するのかなと思いました。
自分のことが好きで好きで
たまらないと思っていたクラインが
まさかの反撃。
ラティルが思っている通り、
アクシアンとバニルが
クラインに入れ知恵していますが、
それは、2人が、
クラインのことを思いやり
心配しているからだと思います。
ラティルよりも、彼らの方が
クラインの幸せを
考えていると思います。