704話 要約 アイニの母親がケガをしたのは、タッシールのせいなのでしょうか?
タッシールは最初、
ダガ元公爵夫人の事件に
自分が関与しているのかどうか、
ラティルに答えるのを
避けていましたが、
結局、自分が関係していることを
認めました。
ラティルは、
それについて怒りませんでした。
なぜ、彼がそんなことをしたのか、
そして、彼が
黒林の頭であることには
理由があるので、
彼の「やり方」も
理解できたからでした。
アイニの弟は、
父親を殺したのが姉であることを
知っていました。
ラティルが母親の命を救えば、
彼がアイニと密接になることはないし
扱いやすくなると思いました。
ラティルは大神官とカルレインに
カリセンのダガ公爵邸に行くよう
呼びかけ、
大神官が元公爵夫人を癒し、
カルレインは、
大神官が罠にかからないよう
彼を守ることにしました。
大神官はカルレインと一緒に
旅行することを喜びましたが、
カルレインは渋々同意しました。
ラティルはタッシールの元へ戻ると、
数字が書かれた紙を見ている
タッシールを見つけました。
ラティルは、大神官とカルレインを
カリセンに送ったことを告げました。
物思いに耽けるタッシールを見て、
ラティルは、彼の計画について
話してほしいと頼みました。
タッシールは、からかいながら
ラティルの質問を回避し、
別のことを話しましたが、
彼女はどうしても彼の計画を
知りたいと言うので、
タッシールは、
ついに話すことにしましたが、
しかし、タッシールは
ラティルが彼の計画を嫌うだろうと
指摘しました。
ラティルは、
アニャドミスを
復活させるわけでもあるまいし、
彼を嫌うつもりはないと言いました。
すると、タッシールは
自分の計画のために、
本当にではなく、
表面的にレアンを許すように
言いました。
ラティルは
ショックを受けて立ち上がり、
タッシールに考えてみると言って
出口に向かいました。
タッシールはラティルの後を追い、
計画のために必要な理由を
知りたくないのかと尋ねましたが、
ラティルはそれを聞けば、
簡単に納得してしまうので、
嫌だと断りましたが、
タッシールは話を続け、
レアンとアイニが
手紙を通じて接触していたと
考えていること、
それは単なる噂にすぎないけれど、
アイニがいなくなった今、
レアンを囮にすることができると
話しました。
ラティルはタッシールに、
もしレアンが囮にならなかったら
どうなるのかと尋ねました。
タッシールは、
レアンは痕跡を隠すのが
上手になったと話しましたが、
ラティルは、レアンが神殿に
閉じ込められているからといって、
彼が何かをしたり
計画したりしないとは
限らないということを
考える必要がありました。
ラティルは部屋を出て行くと、
タッシールは後を追いかけながら
話を続けました。
最後にラティルは、タッシールが
これがうまくいくと
確信しているのか。
レアンが、
自分に有利な計画を立てないと
100%確信しているのかと
尋ねました。
タッシールは言葉に詰まりました。
ラティルはタッシールから聞いた話を
考えながら執務室へ向かっていると、
ラティルを待っていたサーナット卿に
出くわしました。
もう遅い時間だし、
皆、帰ってしまったので、
彼がそこにいるはずがないと思った
ラティルは驚きました。
サーナット卿は、
ラティルのことを心配していたと言い
彼女が怒っているのか、
それとも、悲しんでいるのか
尋ねました。
ラティルは彼を睨みつけ、
礼服を見せて一緒に踊った後、
そばにいたくないと言った人に
配慮しているのだと言いました。
サーナット卿は、
そばにいたいと思っているけれど
側室になりたくないと答えました。
ラティルはその理由を尋ねましたが
彼は答えられなかったので
ラティルは、タッシールの言葉を
伝えることにしました。
サーナット卿とラティルは
タッシールの提案について話し合い
ラティルは、タッシールが、
成功の確率は58%だと言ったこと、
なぜその数字なのかは
わからないけれど、
そう言ったと話しました。
サーナット卿は、
そのことでラティルをからかい、
二人は笑いました。、
ラティルは部屋を出て歩き出し、
サーナット卿は、
彼女を追いかけました。
冗談の合間に、ラティルは
サーナット卿に、
自分に対する気持ちの割合を
尋ねましたが、
彼はじっと黙っていました。
ラティルは、
答えたくないのかと尋ねると、
彼は58%と答えました。
ラティルは、サーナット卿が
正しく答えていないと思い、
腹を立てました。
彼女は、
サーナット卿に拒絶されることを
期待して、彼に、
自分の男になりたくなかったら
他の女性と結婚するように。
きちんと自分が彼のことを
諦められるようにと言いました。
アイニとレアンが手を組んだ経緯は
分かりませんが、
ロードを敵視している2人が
協力するようになったのは
自然の流れだったのかもしれません。
レアンは、
ラティルに対する愛情が
僅かに残っているかもしれませんが
ロードを倒そうとする
正義感と執念の方が勝っていて
世界を救うためには、
妹を犠牲にすることを
何とも思わなくなっているように
思います。
ただ、ロードに対する
レアンの知識は、
文献や言い伝えなど、
対抗者を英雄視し、
対抗者に有利な情報ばかりのような
気がします。
ロードを倒した後に
常に対抗者が
ギルゴールの手により
死んでしまったことは、
対抗者側の人にとって不利益なので
明らかにされていないような
気がします。
自分のものになりたくないなら
他の女性のものになれって、
あまりにも自分勝手な考えでは?
そうでもしなければ、
ラティルも諦めがつかないという
ことなのでしょうけれど・・・
旅行の間中、大神官はニコニコして
カルレインはブスッとしている姿を
想像して、笑いました。