自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 301話 ネタバレ 先読み 原作 側室の味方をするサーナット卿

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301話 ラティルはギルゴールを側室に迎えることにしましたが・・・

 

クラインは、

化粧台の鏡に顔を当てて、

やはり、

2人と一緒にいるのが最高だと、

微笑みながら言いました。

 

ここ数週間、

ゆっくり休んだおかげで、

クラインの肌は以前のように

艶を取り戻しました。


ダガ公爵に監禁されたことは、

彼が生まれて初めて経験した

最も危険で大きな事件でした。

ヘウンとヒュアツィンテが

皇位をめぐって争ったことも、

大きな事件でしたが、

クラインは監禁されたわけでもなく

ただ、いつもより

静かにしていなければ

ならなかっただけでした。


しかし、

今回の事件はあまりにも致命的で、

クラインも様々な悟りを得て、

精神的に成長したと思いました。

ヒュアツィンテのことを考えると

相変わらず辛いし、

夜、ベッドに一人で横になっていると

何時間も

ヒュアツィンテのことを考えながら

寝返りを打たなければならないので

昼間は無理にでも

そのことを考えないようにしました。

 

しばらく黙っていたクラインが

再び鏡を見ながら笑い始めると、

バニルも、

とてもクラインに会いたかった。

もう、彼と過ごすことに、

慣れてしまったと言いました。

 

お世辞を言えないアクシアンは、

躊躇った後、話題を完全に変え、

黒死神団は、

本当に人間らしくなかった。

自分も体力があると思っていたけれど

彼らは違うと話しました。

 

アクシアンの言葉に、

いい雰囲気を邪魔されたバニルは、

不満に思い、

彼に反論したかったけれど、

事実は事実なので渋々頷きました。

 

黒死神団の傭兵たちは

「黒」の字を抜いてもいいほどの

怪物たちでした。

彼らは、人が生きていくのに

必要な生存活動を、

極度に最小化して活動しながらも、

アクシアンより力が溢れていました。


バニルは、

あの傭兵たちは、全く休まなかった。

そういう怪物の大将が

カルレインなので、

なるべく彼とは絡まない方がいいと

助言しました。

 

クラインが先に絡まなければ

喧嘩をすることはないと、

アクシアンが口を挟んで

からかうと、クラインは

カッとなって睨みつけましたが、

すぐに笑うと、

絡むことはない。

自分はもう些細なことは気にしない。

大きな目標を目指して進みながら、

ここでの生活を

楽しまないといけない。

このような平和な毎日が大切だ。

必要もないことに

怒ってはいられないと言ったので、

バニルとアクシアンは

驚いてクラインを見ました。

彼らは、このように

断固としたクラインを見るのは

初めてでした。

 

しかし、誰かが扉を叩き、

その人が自分の名を

明かさなかったので、

あっという間に雰囲気が変わりました。

クラインは誰が来たかに気づき、

バニルに目を向けました。

視線を受けたバニルは、

すぐにドアの方へ歩いて行き、

扉を開けました。

入って来たのは

ラティルの秘書の一人で、

クラインに懐柔され、

様々な必要なニュースを

伝えに来る人でした。

 

クラインは彼の方を振り向くと、

何か知らせがあるのかと尋ねました。

危険な情報を

やり取りするわけではないけれど、

あの秘書は、

必ず伝えなければならない情報が

ある時だけ訪ねて来るので、

秘書が直接来たということは

それだけ急な知らせがあるという

意味でした。

秘書は、クラインに

新しい側室が入ってくることを

伝えました。

クラインはビクッとしました。

 

彼が質問を聞き返すと、秘書は、

新しい側室が来る。

温室を丸ごと与えるので、

明日頃から工事に入ると

伝えました。

 

クラインはすぐに反応できず、

しばらくボーっとしていました。

その反応の遅さが、

より危険だと思った

バニルとアクシアンは、

心配そうにクラインを見ました。

しばらくして、

頭の中が落ち着いたのか、

ついにクラインは飛び上がると、

 

誰だ!またどんな奴だ!

また誰だって?

 

と怒りを爆発させました。

クラインが大急ぎで近づくと

秘書は怖がって縮こまりましたが

クラインは秘書のそばを通り抜け

外へ出て行きました。

後を追いかけた秘書は、

クラインが

ハーレムの外に歩いていくのを見て、

すぐに別の方向に行きました。

クラインは元気よく

本宮に向かって歩き続けました。

バニルは、

急いでクラインの後を追いかけ、

これからは平和に暮らすと

言ったばかりなのにと

叫びましたが、

クラインの価値観は

5分で根こそぎ変わり、

人生は戦争だと、返事をしました。

本宮の前まで

あっという間に来て、

階段を上るクラインの行く手に

アクシアンが立ちはだかり、

少し待つように言って、

クラインを捕まえましたが、

彼は、

 

止めるな、投げ飛ばすかもしれない。

 

と警告しました。

それでもアクシアンは

クラインに屈することなく、

彼を捕まえたまま、

執務室に行ってはいけない。

仕事中に邪魔したら

皇帝が嫌がると説得しました。

縮こまっていたバニルも

素早く割り込み、

カリセンのことで、

皇帝に、たくさんの時間を

使わせたので、

ここで、

さらに面倒をかけてはいけないと

忠告しました。

 

皇帝の話が出ると、

しきりにもがいていたクラインの動きが

少し収まりました。

バニルとアクシアンは、

彼が落ち着くことを願い、

切に眺めました。

クラインはその視線を見て、

ダガ公爵に捕まった時のことを

思い出しました。

彼は、イライラしながら、

 

分かった、分かった!

 

と叫びました。

 

クラインが向きを変えて

歩いていくと、

バニルとアクシアンは、

ひとまず安堵して、

すぐに後を付いて行きました。

しかし、クラインは

自分の部屋に戻って来ても

まともに座ることができず、

ずっとウロウロしていました。

彼は食事もせず、

部屋の中をぐるぐる回りながら

時計を見続けました。

そして、ついに、

公式業務時間が終わるや否や、

すぐに再び部屋を飛び出しました。

今度はバニルとアクシアンも

彼を止められませんでした。

ただ皇帝が、クラインの嫉妬を

可愛く受け止めてくれることを

願うだけでした。

 

ところが、皇帝に会う前に

他の人と先に会いました。

別の道から来たラナムンで、

二つの道が交わる地点で

出会った二人は、

お互いに何も言わずに

自分たちの道を進みましたが、

ずっと方向が同じだと思ったら

2人共、ラティルの部屋の前で

止まりました。

 

実は2人は、

目的地が同じであることを

知っていました。

この廊下の端には

ラティルの部屋と侍女たちの部屋、

近衛騎士たちの控え室くらいしか

ないからでした。

それでも、まさかと思いながら、

2人は歩き続けましたが、

互いに相手を抜かすこともできず

部屋の前で止まると、

彼らはそびえ立ち、

互いに相手を眺めました。


クラインは、かっかしながら

どうして、ラナムンが

ここにいるのかと尋ねました。

ラナムンは落ち着き払い、

冷たい声で

自分の妻に会いに来るのに

クラインに何の関係があるのかと

答えました。

クラインは、

皇帝はラナムンの妻ではなく、

自分の妻だと主張しましたが、

ラナムンは、

臨時側室であるクラインより

正式な側室である自分の方が

妻と呼ぶのにふさわしいと

言いました。

 

怒ったクラインは

ラナムンの憎たらしくて

美しい瞳をにらみつけ、

自分は皇帝と

大事な話があるので、

後で来るよう指示しました。

しかし、ラナムンも、

たくさん話したいことがあると

主張しました。

クラインは、

自分の方が先に来たので、

後で話をしろと命令しましたが

ラナムンは、

同時に到着したと言いました。

クラインは、

自分の足の方が長いので、

先に着いたのは自分だと

主張しましたが

長いか短いかは、

比べてみないと分からないと

言うけれど、

比べなくても、見えるものがある。

それは、

クラインと自分の足の長さだ。

無謀なことを言うなと反論しました。

しかし、クラインは、

貴族は、直接言う勇気がなく、

遠回しに言うのが上手だと

皮肉を言いました。

すると、ラナムンは

クラインは礼儀と勇気を

区別できないと非難しました。

それに反発するクライン。


休む間もなく交わす言葉に、

後ろに立っている侍従たちの表情だけが

だんだん暗くなっていきました。

しかし、2人の側室は

少しも相手に譲る気はないのか、

一歩も引きませんでした。

 

ラナムンは冷たい性格だけれど、

プライドに関しては

クラインよりも強く、

誰かを相手にしたくないので、

見逃がすこともあれば、

決して退かないこともあり、

今は後者でした。

 

ラナムンは、

皇帝が新しい側室を入れる件で

ここへ来たのかと尋ねました。

クラインは、

ラナムンもそうなのかと

逆に質問すると、彼は、

それならば、帰るように。

クラインは、話ができないので

皇帝に言い包められると

言いました。

自分がバカにされたと思い、

クラインは怒りました。

その時、ラティルは

ダガ公爵と大臣官とゲスターを

どのように会わせるべきか、

深く思い悩みながら、

階段を上っていましたが、

ラナムンとクラインが

大騒ぎしているのを聞いて、

最後の一歩を踏み出したまま

立ち止まりました。

騒々しい方向に頭を向けたラティルは

2人の側室が、

自分の部屋の前で戦っているのを

苦も無く見ることができました。

それを見たラティルの瞳は大きくなり

一番上の階段に乗せておいた足を

すっと後ろに下げました。

そして、上がってきた姿勢のまま

後退し始めると、

サーナット卿とぶつかりました。

彼は、ラティルに

どこへ行くのかと尋ねると、

ラティルは、静かにするようにと

手で合図をしたので、

彼は口をつぐみました。

しかし、

戸惑っている顔をしているので、

ラティルは、

聞こえそうで聞こえない声で、

あの騒ぎを聞けば、

自分が逃げる理由が

分かるのではないかと言いました。

すると、サーナット卿は

逃げるようなことを

しなければよかったのにと

皮肉を言いました。

 

ラティルは、サーナット卿に

どちらの味方なのかと尋ねると、

彼は、側室がかわいそうだと

答えました。

ラティルは、自分の騎士が

側室の味方をするのかと

文句を言いました。

サーナット卿は、

自分はラティルを守る者であり、

無条件にラティルが正しいと言って

味方はしない。

自分は奸臣ではないと言いました。

ラティルは、

サーナット卿を睨みながら、

体を後ろに引いて、階段を2段降りると

すぐに身体を回して、

別の道へ行きました。

サーナット卿は

ラティルの後を追いかけながら

どこへ行くのかと尋ねると、

ラティルは、

行く先をはっきりと伝えず、

サーナット卿を忠臣呼ばわりすると

当ててみるようにと告げました。

 

ラティルが訪れたのは屋上でした。

立ち入り禁止区域なので、

入口の前に警備兵が立っていましたが

皇帝が入るのに、

あえて止める人はいませんでした。

ラティルは、

警備兵に扉を開けるように命じ、

彼らが素早く扉を開けて退くと、

ラティルは屋上に出て、

手すりまで大股で歩きました。

心配になったサーナット卿が

危ないと言って

ラティルの後を付いて来て、

止めましたが、

彼女は飛び降りたりしないと言って

手すりにつかまり

危なげに立ちました。

夕方の風に吹かれて、

ラティルの髪が乱れました。

彼女は手で髪を集めて握ると、

サーナット卿はその様子を

しばらく見つめた後、

髪を結ぶことを提案しました。

 

ラティルは、紐があるかと尋ねると

サーナット卿は

剣の鞘にかけておいた紐を取り出し

ラティルの髪を縛りました。

彼女は、

最初、何も考えずにいましたが、

サーナット卿の手が遅いので、

訳もなくぎこちなくなり、

結局、

我慢ができなくなったラティルは、

新しい側室を迎えると聞けば、

皆、嫌がるだろうと

予想はしていたけれど、

ラナムンまで、

すぐに訪ねて来るとは思わなかったと

愚痴をこぼしました。

 

予想すべきだったと、

返事をするサーナット卿に、

クラインなら、どうにかして

なだめることはできるけれど

ラナムンは、

接しにくいと言いました。

髪を結んだサーナット卿は、

しばらくためらった後、

手を後ろに引きました。

ラティルは、

髪がきちんと縛られたかどうか

確認するために、

無意識のうちに

手を頭の後ろに伸ばすと、

完全に引ききれなかった

サーナット卿の指にぶつかりました。

ラティルは謝るつもりでしたが、

サーナット卿は驚きのあまり、

手が震えたので、

彼女は、とっさに謝りました。

彼は、大丈夫、 痛くないと

言いました。

 

ラティルはため息をつきました。

ラナムンと

親しくならなければいけないし、

今回の敵対者を自分に夢中させると

宣言までしておきながら、

まともに近づけずにいるので、

困っていました。

そんな中、新しい側室を入れれば

親しくなるどころか、

怒るのではないかと思いました。

 

ラティルは頭が混乱して、

ため息をつくと、

 

悪いことがあったようです。

ご主人様。

 

と、目の前から声が聞こえて来たので

驚いて顔を上げると、

カルレインは、

ラティルがつかんでいる手すりの

向かい側に立っていました。

ラティルは驚いて、

彼を呼びました。

カルレインは、

手すりの外側にいましたが、

彼が立っているスペースは

足の裏ほど狭く、

本人は、安定的に立っているけれど、

見る人は、はらはらするほどでした。

おまけに、風が吹く度に

髪の毛や服がなびいて、

不安定に見えました。

 

ラティルは、

どうして、そこにいるのかと尋ね、

素早くカルレインの手を握り、

引っ張ると、彼は、

新しい側室が来るという噂があると

言ったので、

ラティルは、その言葉を聞くや否や

驚いて、手元が揺れました。

ラティルがぐらぐらすると

手をつないでいたカルレインも、

揺れたので、

ラティルは驚いて、

目が大きくなりました。

幸い、カルレインは、

片手で手すりをつかんで

バランスを取り、

もう片方の手で、

手すり越しにラティルを支えました。

本人は、

少しも驚いた様子では

ありませんでしたが、

ラティルは、

一瞬、心臓が止りそうになりました。

 

ラティルは、

衝撃で、まともに話もできずに

カルレインを眺めると、

彼は口元を上げて、

今、私を押そうとして、

失敗したのか。

新しい側室の話をしたから、

亡き者にしてやるという意味かと

尋ねました。

 

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ラティルがクラインを

助けに行ったのは272話なので、

すでに、アクシアンとバニルは

戻って来たものと思っていましたが

まだでした(^^;)

 

月楼の王子が

側室になるかもしれないという

話が出た時は、

側室全員で話し合い、

タッシールが代表で

ラティルと話をしに行きましたが

今回は、そんな余裕もなく、

ラナムンとクラインは感情の赴くままに

行動を起こしたという

ことなのでしょうね。

ラティルは、

まだ誰とも寝ていないのに

側室の数だけ増やされれば、

文句を言いたくなるのも

分かります。

 

ラナムンとクラインは

ギルゴールと会ったことがあるので

彼が側室だと知ったら、

どんな反応を示すのでしょうか。

ゲスターも、当然、

いい顔はしないでしょうね。

もしかして、タッシールは

ギルゴールが

吸血鬼だとは知らなくても、

彼の存在を知っていたりするのかも。

大神官だけは、

喜んで彼を迎えそうな気がします。

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