706話の要約 カルレインがアイニの持ち物を持って帰って来た理由は?
カルレインは、
アイニの物を持って来ることで、
彼女が、母である元公爵夫人に
裏切られたと思うだろうと、
大神官に説明しました。
帰り道、カルレインと大神官は
公爵家の隣にある村で馬車を止め、
1人で旅を続けるよう、
御者を説得しました。
彼らはタリウムに着くと、
カルレインはラティルに、
公爵夫人から渡されたものについて
伝えました。
ラティルは喜び、
こうすることで、
今後、元公爵夫人が
アイニの側につくことはないだろうと
説明しました。
カルレインはラティルに、
彼女はいつも
タッシールの計画に従うと
言った後で、
アイニの持ち物を要求することを
いつ、思いついたのかと尋ねました。
ラティルは「すぐに」と
誇らしげに答えたので、
カルレインは、
タッシールには及ばないけれど
ラティルもまた
戦略的な人間であると言いました。
大神官は、アイニの弟が
元気に育ってほしいと願いました。
ラティルは、
アイニも以前は良い人だったし、
母親の信頼も得ていたから
大丈夫だと断言しました。
しかし、アイニの両親は
自分と違って、
最後まで娘を信頼していたことを
思い出し、
ラティルは説明の途中で
話すのを止めました。
ラティルは、アイニには
夫が一人しかいなかったけれど
自分には何人もいるのだと考え、
気持ちを落ち着かせようとしました。
ラティルは、
ラナムンと皇女を訪ね、
ハイハイしようとする赤ん坊を
観察しました。
ラティルは愛情を込めて娘を呼びながら
彼女に、
「ママ」と言わせようとしました。
ラナムンは、赤ちゃんはまだ
話すことができないと説明しました。
ラティルはラナムンをからかい、
たとえ、赤ちゃんに
頻繁に会いに来なくても、
自分が母親であることを
知っているに違いないと話しました。
ラナムンはラティルに、
あの子は、もう自分を
父親と認めていると言いました。
ラナムンが近づくと、
ラティルに抱かれていても
彼の腕に触れようとして、
皇女がもがくのが、
その証拠だと言いました。
その後、ラティルは、
ラナムンの手に傷があることを
改めて指摘しました。
彼は、皇女といる時に
ケガをしたけれど、
心配することはない、
一日か二日で治ると説明しました。
しかし、ラティルは、
前にも傷を見たことがあり、
今も治っていないと反論しましたが
ラナムンはムッとして、
何も答えませんでした。
その時、突然、ラティルは
腕に痛みを感じたので、
袖の中を見ると、
カミソリを見つけました。
ラティルは「彼女が原因なのか」と
尋ねました。
ラナムンは、言い訳をしましたが
真実を告げました。
そして娘のことを
「姫」と呼ぶべきであり、
彼女はまだ力を制御できないけれど、
成長すればわかるようになると言って
庇いました。
ラティルは赤ん坊の様子を
見ようとしましたが、
ラナムンはそれを拒み、
「まだ赤ん坊だ」といって
連れて行ってしまいました。
怒ったラティルは、執務室に戻り、
サーナット卿に、
自分が良い母親になれるとは
思わないと話しました。
彼は彼女を慰めようとしましたが
うまく行きませんでした。
ラティルは、
父親は自分のせいで
自ら命を絶った。
娘も自分のせいで
自ら命を絶つのではないかと
心配していました。
サーナット卿は、
前皇帝が自分の命を絶ったのは
彼の選択なので、
自分のせいにしないでほしいと
ラティルに頼みました。
ふと、彼女は、
シピサとの約束を思い出しました。
彼の面倒を見れば、元気も出るし、
前世の子でも、
自分の子だと考えたラティルは
シピサとギルゴールと
出かけることにしました。
サーナット卿はラティルに
2日後に開催される祭に
行くことを提案し、
特に黄色い屋根の店に
行くことを勧めました。
ギルゴールを嫌っている
サーナット卿が、
その提案をしてくれたことに
ラティルは感動しました。
彼の気持ちが
戻っているのかもしれないと思い、
嬉しくなりました。
ラティルはサーナット卿に
次は、一緒に行こうと誘いました。
ラティルは
ギルゴールとシピサと一緒に
お祭りに行きました。
ギルゴールは、ラティルに
花を買うよう頼み、
彼女は2人のために花を買いました。
ギルゴールが、
ラティルからもらった花を
食べているのを見て、シピサは
父親を山羊呼ばわりして
食べるのをやめるように言いました。
ラティルは二人に
喧嘩をしないように頼みました。
そして、サーナット卿が勧める店に
二人を連れて行きました。
席に着くと、ラティルは
「サーナット」という名を聞いて
後ろを振り向きました。
見知らぬ5人の男女が
話しているのを見て、
ラティルは耳を傾けると、
「礼服を燃やされたのは
残念でしたね。」と話すのが
聞こえて来ました。
残ったのは御者1人で、
カルレインと大神官が
先にタリウムに
戻って来たということは、
カルレインは大神官を背負って
走って来たということでしょうか。
そうだとしたら、大神官は、
カルレインが吸血鬼であることを
知っているということに
なるのかなと思います。
フローラが、
どうやってラナムンにケガをさせたのか
調べてみましたが、
分かりませんでした。
彼女は、
精神力で物を動かせるような
特別な力があるのでしょうか。
でも、フローラが成長すれば
その力を制御できると
信じているラナムン。
娘のことを愛しているのでしょうね。
ラティルよりも、
しっかり父親をやっていると思います。