自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 707話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ギルゴールに八つ当たりをするラティル

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

707話の要約 ラティルは礼服が燃やされたという言葉を耳にしました。

 

ラティルより、

少し離れたところにいる人々は、

礼服がどれだけ高価なものだったか、

また、それを燃やした理由について

話していました。

ラティルは、とても悲しくなりました。

 

シピサは、ラティルが別のことに

気を取られていることに気づき、

声をかけましたが、

ラティルは、

知り合いを見たと思ったけれど、

そうではなかったと誤魔化しました。

しかし、料理を切りながらも、

ラティルは、

まだ先程の話のことを考えていて、

自分が食べ物を

細かく切り刻んでいることに

気づきませんでした。

 

シピサは、

まだ物思いにふけっているラティルを

再び呼ぶと、

彼女の悩みを察知したギルゴールは、

向こうにいる人間たちが

「花園」と言っているから

そうなったのかと尋ねました。

注:ギルゴールはサーナット卿を

   花園と呼んでいる。

 

シピサは、

花園とは、

2人の秘密のフレーズなのか。

花園とは誰のことなのか。

何のことなのかと尋ねたので、

ラティルの目が潤み始めました。

シピサが、それ以上質問しないように

ラティルは彼の口の中に、

ソーセージを突っ込みました。

 

ラティルが、

3本目のソーセージを

シピサの口に入れようとした時

ギルゴールは、

シピサをいじめるなと、

チクリと釘を刺しました。

そこで、ラティルは、

シピサの代わりにギルゴールの口に

ソーセージを入れました。

そして、料理がおいしくないと

口を尖らせましたが、

ギルゴールは、サーナット卿が

ラティルを怒らせたからと言って

自分に八つ当たりするなと言いました。

ラティルは爆笑した後、

泣き出してしまいました。

ギルゴールはソーセージの代わりに

フォークを噛みました。

シピサはラティルの手を握りながら、

花園が誰なのか、

どこにあるのかわからないけれど

母親を悲しませるものは

全て消すと言って、

ラティルを慰めました。

ギルゴールも、

ラティルのもう片方の手に

自分の手を添え、

山羊は花を食べると

シピサに同意しました。

その言葉にラティルは笑いましたが

その時、ラティルはフローラが

自分が近づくと、

ナイフを出すことを思い出しました。

シピサとギルゴールと別れた後、

ラティルは一人で

宮殿近くの建物の間を

ぶらぶらと歩いていました。

すると、

祭りは楽しめたかと

聞き覚えのある声が

耳に入りました。

その声の方を振り向くと、

手すりに寄りかかっている

サーナット卿の姿がありました。


彼は、黄色い屋根の店に行ったかと

尋ねました。

ラティルも手すりにもたれると、

サーナット卿は適度に温かい目で

ラティルを見つめていました。

その目を見て、

ラティルは嫌な気分になりました。

サーナット卿は、

大丈夫かと、ラティルを心配しました。

 

言うべきか、言わざるべきか、

ラティルは考えましたが、

彼が一人だけ、

穏やかな顔をしているのに腹が立ち、

傷つくのを承知で口を開きました。


ラティルは、

数日前に一緒に行った洋品店に行った。

礼服の手入れをしたかったから。

そして後日、サーナット卿が、

正式に着ている姿を

見ようと思った。

でも、サーナット卿が

礼服を持って行ったと聞いた。

礼服を着て行ったのかと

何も知らないふりをして尋ねました。


サーナット卿は答えずに

ラティルを見ました。

彼は答えに窮しているようだと

ラティルは心の中で嫌味を言いました。

 

ラティルは微笑みながら、

本当にそうなのかと、

まだ、知らないふりをしながら

尋ねました。

サーナット卿は、

まだ答えませんでした。

その目は、

ただラティルを見ていました。

しかし、サーナット卿は、

ようやく察したのか、

 

何か聞いたようですね。

 

と呟きました。

長く一緒にいるせいか、

ラティルが作り笑いをしていることを

気がついたようでした。


ラティルは、

微笑むのを止めると、

礼服を燃やしたのかと

単刀直入に尋ねました。

ラティルは、

彼が正直に話すより、

嘘をつくことを望んでいましたが、

サーナット卿は唇を数回叩いた後、

平然とそれを認めました。

 

ラティルは、その理由を尋ねると

彼は、

使い道がないからだと答えました。

ラティルは、

それなら売ればよかった。

燃やす必要があったのかと

尋ねました。

 

サーナット卿は、

役に立たなくなったけれども、

誰にも渡すことはできなかった。

礼服は、

ラティルのもとに行くために

作られたからだと答えました。


彼女は、

売るのと燃やすのと何が違うのか。

どうせ手元から離れるなら、

同じではないかと尋ねました。


サーナット卿は、

ラティルの言うことに

反論しませんでした。

ラティルは言葉を失い、

作り笑いをしました。

数日前、礼服姿のサーナット卿に

驚かされることを期待していたのが

恥ずかしくて、

照れくさかったからでした。


ラティルは、彼に

赤い顔を見せないようにして、

サーナット卿が

何を言っているのかわからない。

一体、何がしたいのかと

尋ねました。

彼は、

ラティルの側にいて、

ラティルの力になりたいだけだと

答えました。

 

ラティルは、

それならば、なぜ、

キスしたのかと尋ねました。

サーナット卿は、

ラティルのことが好きだからと

答えました。

それならば、

なぜ礼服を燃やしたのかと、

ラティルは尋ねました。

サーナット卿は

ラティルを見下ろしました。

彼はとても温かい目をしていました。

 

サーナット卿は、

自分とラティルは、

精神的な交流だけで十分だと

答えました。

 

ラティルは、

それならば、

キスをするべきではなかったと

非難しました。

 

サーナット卿は、

言いにくいことなのか、

顔をしかめながら、

自分は、必ずしも

ラティルの多くの部下と

同じである必要はないと言いました。

 

ラティルは、

その理由を尋ねると、彼は、

家族の中には、

ラティルを守ってくれる人が

大勢いるけれど、家族は小さい。

だから、自分は枠にとらわれず、

ラティルを守りたい。

家族同士でしか

話せないこともあるけれど、

家族だからこそ、

話しにくいことがあると答えました。


ラティルは唇を噛み締め、

サーナット卿を見つめました。

彼の言葉は、彼女の心には響かず、

ただ言い訳にしか聞こえませんでした。


ラティルは、

自分はそうは思わない。

サーナット卿は、

もっと深い関係になりたいと

思わないのかと尋ねました。

彼は、ラティルのために生まれて来た。

そこに、深い関係などないと

毅然とした態度で答え、

ラティルの腕を、

包み込むように握りました。

ラティルは無意識に、

自分の手をより強く握り締めると

その手の中で鉄の手すりが

崩れる音がしました。

ラティルはサーナット卿を押しのけると

自分の部屋へと走りました。

ラティルが応接室の扉を叩き割ると、

侍女たちは飛び上がり、

部屋に散らばりました。

ラティルは、

自分について来なくてもいいと

手を振って寝室に入り、

扉を閉めました。

ラティルは靴を脱ぐとベッドに駆け寄り

毛布の下に隠れるように

潜り込みました。

サーナット卿と愛情を共有した

ソファーやカーペットを

見たくなかったので、

片付けるつもりでした。


ラティルは、

サーナット卿の言うことが

理解できませんでした。

愛情が冷めたのなら、

冷めたと言えばいい。

他に好きな人がいるのなら、

自分に構うなと言って欲しいと

思いました。


ふと、ラティルは、

サーナット卿がレアンと

連絡を取り合っていたことを

思い出しました。

 

彼女は無表情で毛布を叩き、

起き上がりました。

ラティルは、サーナット卿が

自分を裏切るとは

思っていないけれど、

彼はレアンに

共感していたかもしれない。

誰かが誰かを愛しているからと言って、

他人に対する感情が

全く同じとは限らないと思いました。

 

ラティルは、

ここまで、サーナット卿を

疑っていることに腹を立て、

再び毛布の中に潜りました。


ラティルは、

タッシールの言うとおりだ。

レアンを閉じ込めても、

自分はレアンから解放されない。

サーナット卿を信じたいけれど、

レアンを信じられないから、

サーナット卿を

疑っていると思いました。


表立って

レアンを支持している人たちは

対応と監視が出来るので

まだマシだけれど、

レアンの味方をしているらしい

父親の秘密の部下たちは

正体を隠しているので、

余計に心配になりました。

 

アイニも一緒に出て来るかは

分からないけれど、

レアンを許すふりをすれば、

彼らが次から次へと出てくると

思いました。

 

ラティルは

レアンを許すふりをすることに

決めました。

彼を心から許すかどうかは

後で考えるとしても、

レアンが自分を裏切るかどうかは

個人的な感情抜きで

確認した方が良いかもしれないと

思いました。


ラティルは、

決心するとすぐに立ち上がり、

タッシールの元へ向かいました。

彼女が訪れると、

ヘイレンは低い声で、

タッシールは寝ていると囁きました。

ラティルは、

彼が起きるまで待つと言って、

部屋の中に入りました。

よほど疲れているのか、

タッシールは気絶したように

眠っていました。


横向きに寝ている、

彼の広い肩幅をしばらく眺めていると

ラティルは、

そのまま反対側に寝ました。

疲れて寝ている彼の顔に

クマができているのを見て、

ラティルは、突然、心臓が

激しく鼓動するのを感じました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

サーナット卿は

ラティルのために生まれた騎士なので

彼女を守らなければいけないという

使命があり、

一時、彼女への愛情を

失ってしまったけれど、

彼女のそばにいて、

騎士としての

務めを果たしているうちに

再び、彼女に対する愛情が

生まれてきたように思います。

 

ただ、感情を失う前の

ラティルのことが

好きで好きでたまらないという

愛情は、子供の頃から

少しずつ培ってきたものであり、

彼が側室になると決めた時は、

ラティルの騎士でいるだけでは

我慢できない状態にまで

なっていたのではないかと

思います。

 

けれども、現時点では、

そこまでの愛情は

戻って来ていなくて、

子供の頃に最初に芽生えた

「この子が好き」という

程度なのかもしれません。

けれども、子供の頃と違うのは、

サーナット卿が大人の男性であること。

目の前に、

疲れきって無防備な女性が

横になっていて、

しかも、その人のことが

嫌いでなければ、

欲望に負けて、ついフラフラと

手を出したくなるのも

仕方がないと思います。

 

ラティルと一緒に寝てから

サーナット卿は、ラティルが

側室を迎え入れたばかりの頃の

感情を取り戻したように思います。

けれども、他の側室たちのように、

ハーレムで彼女を待つよりは、

騎士として

常にラティルのそばにいる方がいい。

そうなると、

側室になるための誓約式に着る礼服は

必要なくなる。

でも、それは、女性にとっての

ウェディングドレスの

ようなものだから、

ラティルと結婚するために

作った礼服を、

他の人が着るのは我慢できない。

しかし、手元にあれば未練が残る。

サーナット卿は、迷いを絶つために、

礼服を燃やしてしまったのではないかと

思います。

 

たった一人の愛する人のために

ウェディングドレスを着ていない

ラティルには、

サーナット卿の気持ちが、

理解できないと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain